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ダンジョン編
101 『白狼』の失踪
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ギルマスから衝撃的な内容を聞かされた。
『白狼』が教会支部を襲撃した?
とても、信じられない。
「ギルマス!」
ルーナが理由を聞きたがっているが、僕も聞かないわけにはいかなかった。
「うむ。詳しい事情は説明できない。しかし、お前たちは『白狼』とはそれなりに関わりがあるパーティーだ。知りたいと思うのも無理はない。どうしたものか……」
ギルマスの口は重い。
教会が絡んでいることもあり、安易に情報を外に漏らすことを危惧しているのかも知れない。それとも、他に何か理由であるのだろうか?
「ギルマスは『白狼』が意味もなく、襲撃すると思っているわけではないですよね?」
「それはな。『白狼』はS級冒険者だ。ギルドへの貢献も大きいし、信頼も大きい。襲撃に理由はある……と思っているが、教会支部はその点には沈黙を貫いている。ただ、『白狼』が襲撃してきたと。その証拠は十分すぎるほどあるからな、疑いの余地はない」
一体、どうなっているんだ?
『白狼』にはもう一度、聞きたいことが……
「そういえば、冒険者失踪について『白狼』から話を聞けたんですか?」
「会ってはいない。教会から『白狼』から襲撃があったという報告があって、初めて『白狼』がダンジョンから戻ってきたことを知ったくらいだ。ギルドとしては『白狼』を指名手配をしなければならなくなった。お前たちも情報を得たら、ギルドに伝えてくれ」
これほどの大きな事件だと言うのに、ギルマスに聞いてもこの程度の情報しか入らないのか?
再三、『白狼』が襲撃した事実を確認したが、それだけは揺るがないようだ。
現場には『白狼』のリーダー、ルカの防具の一部が落ちていたようだ。
それは特殊な金属を使い、製法も独特な物のため、使用者の特定はさほど大変ではなかったらしい。
それだけで疑うのは、と思ったが、その他にも教会関係者以外の目撃者も多数いたようで、間違いはないと判断されたようだ。
最初こそ騒いだルーナはそれ以降、ずっと沈黙をしていた。
ずっと探し歩いて、やっと見つけたと思ったら、また遠くに行ってしまったのだ。
もう少し騒いでもいいんだけど……事情を知っている僕とミーチャは何も不思議に思わないが。
「ルーナ? 大丈夫か?」
落ち込んでいるという言葉が生ぬるいほど、ショックを受けているに違いない。
そう思っていたが、存外、顔は明るかった。
「大丈夫です。姉様は……きっと仲間たちを助けてくれたんです。教会に囚われていた仲間を……やっぱり姉様はすごいです」
仲間というのは、ユグーノの民のことを言っているのかな?
たしかにルーナのような獣人……いや、ユグーノの民がたくさんいた。
『白狼』はそれを助けたっていうのか?
たしかに『白狼』も獣人……辻褄は合う気がする。
教会も奴隷のような扱いをしていた者たちが奪われたとなれば、外聞が悪いと思い、黙るのも無理はないかも知れない。
ギルマスもルーナの言葉に静かに耳を傾けていた。
「なるほどな。獣人の回復魔法師を奪還したと……それならば、教会が黙るのも無理はない。たかが、数人の冒険者ともなれば、尚更だな」
ギルマスも理解は示していたが、態度を変えるまでには至っていない。
「だとしても、ギルドとしては何も方針は変わらん。『白狼』は指名手配。それは揺るがない。だがな……個人的にはあやつらに借りもある。それゆえ、もし見つけることが出来たら、教えてはくれぬか? 悪いようにはするつもりはない」
ギルマスは信頼できる人だ。言葉に嘘はないだろう。
「それで、『白狼』に対して教会はどうするつもりなんですか?」
「うむ。これについては、教会とは手打ちをしている。なかなか、痛い代償ではあったが、冒険者が他に迷惑を掛けた場合、ギルドが肩代わりせねばならないからな。それゆえ、『白狼』は冒険者ギルドから追放処分とせざるを得なくなった」
ギルマスは王国で数少ないS級冒険者の資格を剥奪することにかなり躊躇していたみたいだが、教会を襲撃しておいて、何の罰も与えないというわけにはいかず、教会からは賠償しか要求がなかったので、剥奪という選択肢以外はなかったようだ。
結局、『白狼』に関する情報はほとんど得ることは出来なかった。
A級に特別昇級したにもかかわらず、素直に喜ぶことが出来なかった。
ギルマスの部屋を退出し、報酬を得るために受付のあるフロアに向かった。
この間も三人の間に沈黙しか無かった。
すると、先にフロアに向かっていたロドがこっちに気付き、近づいてきた。
「よお。長かったな。なんだ? 浮かない顔をして。せっかく、A級に上がったんだ。素直に喜んだらどうだ? それより、これからクエスト達成に祝杯をしないか?」
ロドの手には重そうな袋が握られていた。
きっと今回の報酬だな。
「いや、僕達は……」
あまり祝杯をしたいと思うような気分ではなかったから、断ろうとしたが、ミーチャが間に割り込んできた。
「そうしましょう。今回の主役はロスティよ。ロドもそれでいいわね?」
「え? ああ。もちろんだ。A級昇級に、今回のクエストの一番の功労者だ。当然、主役だ」
ミーチャは一体、何を……。
「私も飲みたい気分です。姉様がみんなを救ってくれたんです。お祝いをしないと。姉様がいないのは少し残念ですけど……」
あれ? 『白狼』が失踪してしまったことにショックを受けているのは僕だけ?
ルーナがショックを受けていないのが意外過ぎる。
ロドが祝宴の準備をすると言って、ギルドの食堂に向かっていった。
こんなことを率先してやってくれるなんて……
それよりも……
「ルーナは本当に大丈夫なのか? 無理していないか?」
ルーナは静かに首を横に振って、嘘偽りがないって分かる、素直は笑顔を向けてきた。
「私、ルカ姉様を探していたのは、私自身が寂しくて買って出たんですけど、実は長老より連れ戻すように命令を受けてきたんです」
どういうことだ?
「実はルカ姉様は里から仲間と一緒に逃げ出したんです。里にとっては、それはすごい裏切りで……仲間を見捨てる行為なんです」
話が見えてこない。ルカが失踪してしまっては、長老とやらからの仕事を達成できないではないか。
笑顔に理由が見えてこない。
「ルカ姉様は私にすごく優しくしてくれました。仲間思いで、いつも姉様の周りには人が集まっていました。でも、逃げ出してからは長老たちは姉様を裏切り者と呼ぶようになって……ユグーノの民の面汚しとまで言っていました」
ふむ……なんとなくだが、ルカと自分が重なるような感じがする。
僕も祖国では、今頃どのように呼ばれているのか……
「でも、ルカ姉様は……ユグーノの民を今でも大切に思っていてくれたって分かったんです。やっぱり、昔から何も変わっていないルカ姉様だったんです。それが分かっただけでも……私はすごく嬉しいんです」
なるほど……ルーナはやっぱり優しい子だ。
こういう子ならば、ルカがどんな境遇になっても味方になってくれるだろう。
僕にとってのミーチャのように。
「ルーナはルカを探すつもりなのか?」
「……そうしたいです。ルカ姉様には仲間がいますけど……周りは敵だらけになってしまって……少しでも味方が多いほうがいいと思うんです」
やっぱり、いい子だ……。
「ならば……ルーナ。思うように行動してくれ」
「それって……行っても良いんですか?」
ずっと聞いていたミーチャも、そっとルーナの肩に手を置いた。
「大好きなお姉様なんでしょ? 今は少しでも支えてあげる人が必要よ。でも、私達はずっと仲間よ。いつでも頼りにしなさい。もし、ルーナが助けを求めたら、どこからでも助けに行くわ。そうでしょ? ロスティ」
「ああ。そうだ」
ルーナは涙をポロポロとこぼして、ただただ感謝を言っていた。
『白狼』が教会支部を襲撃した?
とても、信じられない。
「ギルマス!」
ルーナが理由を聞きたがっているが、僕も聞かないわけにはいかなかった。
「うむ。詳しい事情は説明できない。しかし、お前たちは『白狼』とはそれなりに関わりがあるパーティーだ。知りたいと思うのも無理はない。どうしたものか……」
ギルマスの口は重い。
教会が絡んでいることもあり、安易に情報を外に漏らすことを危惧しているのかも知れない。それとも、他に何か理由であるのだろうか?
「ギルマスは『白狼』が意味もなく、襲撃すると思っているわけではないですよね?」
「それはな。『白狼』はS級冒険者だ。ギルドへの貢献も大きいし、信頼も大きい。襲撃に理由はある……と思っているが、教会支部はその点には沈黙を貫いている。ただ、『白狼』が襲撃してきたと。その証拠は十分すぎるほどあるからな、疑いの余地はない」
一体、どうなっているんだ?
『白狼』にはもう一度、聞きたいことが……
「そういえば、冒険者失踪について『白狼』から話を聞けたんですか?」
「会ってはいない。教会から『白狼』から襲撃があったという報告があって、初めて『白狼』がダンジョンから戻ってきたことを知ったくらいだ。ギルドとしては『白狼』を指名手配をしなければならなくなった。お前たちも情報を得たら、ギルドに伝えてくれ」
これほどの大きな事件だと言うのに、ギルマスに聞いてもこの程度の情報しか入らないのか?
再三、『白狼』が襲撃した事実を確認したが、それだけは揺るがないようだ。
現場には『白狼』のリーダー、ルカの防具の一部が落ちていたようだ。
それは特殊な金属を使い、製法も独特な物のため、使用者の特定はさほど大変ではなかったらしい。
それだけで疑うのは、と思ったが、その他にも教会関係者以外の目撃者も多数いたようで、間違いはないと判断されたようだ。
最初こそ騒いだルーナはそれ以降、ずっと沈黙をしていた。
ずっと探し歩いて、やっと見つけたと思ったら、また遠くに行ってしまったのだ。
もう少し騒いでもいいんだけど……事情を知っている僕とミーチャは何も不思議に思わないが。
「ルーナ? 大丈夫か?」
落ち込んでいるという言葉が生ぬるいほど、ショックを受けているに違いない。
そう思っていたが、存外、顔は明るかった。
「大丈夫です。姉様は……きっと仲間たちを助けてくれたんです。教会に囚われていた仲間を……やっぱり姉様はすごいです」
仲間というのは、ユグーノの民のことを言っているのかな?
たしかにルーナのような獣人……いや、ユグーノの民がたくさんいた。
『白狼』はそれを助けたっていうのか?
たしかに『白狼』も獣人……辻褄は合う気がする。
教会も奴隷のような扱いをしていた者たちが奪われたとなれば、外聞が悪いと思い、黙るのも無理はないかも知れない。
ギルマスもルーナの言葉に静かに耳を傾けていた。
「なるほどな。獣人の回復魔法師を奪還したと……それならば、教会が黙るのも無理はない。たかが、数人の冒険者ともなれば、尚更だな」
ギルマスも理解は示していたが、態度を変えるまでには至っていない。
「だとしても、ギルドとしては何も方針は変わらん。『白狼』は指名手配。それは揺るがない。だがな……個人的にはあやつらに借りもある。それゆえ、もし見つけることが出来たら、教えてはくれぬか? 悪いようにはするつもりはない」
ギルマスは信頼できる人だ。言葉に嘘はないだろう。
「それで、『白狼』に対して教会はどうするつもりなんですか?」
「うむ。これについては、教会とは手打ちをしている。なかなか、痛い代償ではあったが、冒険者が他に迷惑を掛けた場合、ギルドが肩代わりせねばならないからな。それゆえ、『白狼』は冒険者ギルドから追放処分とせざるを得なくなった」
ギルマスは王国で数少ないS級冒険者の資格を剥奪することにかなり躊躇していたみたいだが、教会を襲撃しておいて、何の罰も与えないというわけにはいかず、教会からは賠償しか要求がなかったので、剥奪という選択肢以外はなかったようだ。
結局、『白狼』に関する情報はほとんど得ることは出来なかった。
A級に特別昇級したにもかかわらず、素直に喜ぶことが出来なかった。
ギルマスの部屋を退出し、報酬を得るために受付のあるフロアに向かった。
この間も三人の間に沈黙しか無かった。
すると、先にフロアに向かっていたロドがこっちに気付き、近づいてきた。
「よお。長かったな。なんだ? 浮かない顔をして。せっかく、A級に上がったんだ。素直に喜んだらどうだ? それより、これからクエスト達成に祝杯をしないか?」
ロドの手には重そうな袋が握られていた。
きっと今回の報酬だな。
「いや、僕達は……」
あまり祝杯をしたいと思うような気分ではなかったから、断ろうとしたが、ミーチャが間に割り込んできた。
「そうしましょう。今回の主役はロスティよ。ロドもそれでいいわね?」
「え? ああ。もちろんだ。A級昇級に、今回のクエストの一番の功労者だ。当然、主役だ」
ミーチャは一体、何を……。
「私も飲みたい気分です。姉様がみんなを救ってくれたんです。お祝いをしないと。姉様がいないのは少し残念ですけど……」
あれ? 『白狼』が失踪してしまったことにショックを受けているのは僕だけ?
ルーナがショックを受けていないのが意外過ぎる。
ロドが祝宴の準備をすると言って、ギルドの食堂に向かっていった。
こんなことを率先してやってくれるなんて……
それよりも……
「ルーナは本当に大丈夫なのか? 無理していないか?」
ルーナは静かに首を横に振って、嘘偽りがないって分かる、素直は笑顔を向けてきた。
「私、ルカ姉様を探していたのは、私自身が寂しくて買って出たんですけど、実は長老より連れ戻すように命令を受けてきたんです」
どういうことだ?
「実はルカ姉様は里から仲間と一緒に逃げ出したんです。里にとっては、それはすごい裏切りで……仲間を見捨てる行為なんです」
話が見えてこない。ルカが失踪してしまっては、長老とやらからの仕事を達成できないではないか。
笑顔に理由が見えてこない。
「ルカ姉様は私にすごく優しくしてくれました。仲間思いで、いつも姉様の周りには人が集まっていました。でも、逃げ出してからは長老たちは姉様を裏切り者と呼ぶようになって……ユグーノの民の面汚しとまで言っていました」
ふむ……なんとなくだが、ルカと自分が重なるような感じがする。
僕も祖国では、今頃どのように呼ばれているのか……
「でも、ルカ姉様は……ユグーノの民を今でも大切に思っていてくれたって分かったんです。やっぱり、昔から何も変わっていないルカ姉様だったんです。それが分かっただけでも……私はすごく嬉しいんです」
なるほど……ルーナはやっぱり優しい子だ。
こういう子ならば、ルカがどんな境遇になっても味方になってくれるだろう。
僕にとってのミーチャのように。
「ルーナはルカを探すつもりなのか?」
「……そうしたいです。ルカ姉様には仲間がいますけど……周りは敵だらけになってしまって……少しでも味方が多いほうがいいと思うんです」
やっぱり、いい子だ……。
「ならば……ルーナ。思うように行動してくれ」
「それって……行っても良いんですか?」
ずっと聞いていたミーチャも、そっとルーナの肩に手を置いた。
「大好きなお姉様なんでしょ? 今は少しでも支えてあげる人が必要よ。でも、私達はずっと仲間よ。いつでも頼りにしなさい。もし、ルーナが助けを求めたら、どこからでも助けに行くわ。そうでしょ? ロスティ」
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