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ダンジョン編
79 ストーンドラゴン
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階層を降っていくが出現するモンスターが変わることはなかった。
しかし、十階層を超えるとその様子が一変する。
「これがダンジョンなのか……」
しばらく平原の階層が続いていたせいで忘れかけていた現実が呼び起こされる。
目の前に広がっていたのは、岩がむき出しになっている荒涼とした大地と言った感じだ。
所々に生えている木はすべて石で出来ている。
出てくるモンスターは当然……
石のモンスターだった。
大きな芋虫の形をしたストーンワーム。
衝撃を与え続けると爆発をする爆裂岩。
空飛ぶ石つぶて、ストーンバード。
当たれば大ダメージ必須のモンスターが揃っている。
しかも、防御力が高い。
攻略する方法が思いつかない。
試しに木聖剣で殴りつけたが、モンスターを吹き飛ばすだけでダメージを与えている様子がない。
短剣による斬撃も試してみたが、切れる様子もない。
「俺の出番のようだな。むう……ストーントランス!!」
信じられない光景が広がる。
辺り一面にガルーダ石が散在していた。
攻撃とは思えないほど、繊細な魔法が炸裂し、モンスターを一蹴していく様は圧巻な一言だ。
僕はそのガルーダ石を片っ端から壊していき、ドロップ品を回収していく。
「小僧!! 壊すなとあれほど……」
「ガルーダ! 後ろだ!」
「むう……」
この隙にガルーダ石を破壊していく。
実に素晴らしい攻略だ。
そして、その間に分かったことがある。
石のモンスターと言えども、柔らかい部分がある。
どのモンスターにも目と口がある。
それを狙えば、斬撃が通ることが分かった。
「ミーチャ。頼む」
それが分かれば、今までとモンスター攻略は同じだ。
ミーチャの幻影魔法で相手を撹乱している間に、斬撃を放つ。
そして、その合間に偶然を装って、ガルーダ石を破壊する。
ここのモンスターは食材になるようなドロップ品はないが、金属類をよく落とす。
金目になりそうな物が多いな……
しばらく戦闘を続け、モンスターの気配がようやく無くなっていった。
「ガルーダ。機嫌を直してくれよ」
「俺は別に機嫌を悪くしているわけではない。どうやら俺は造形魔法の使い方を間違っていたようだ」
「僕もそう思う」
と言おうとしたが、止めた。
どうも僕が考えていることと違うことを言いそうだからだ。
「形ばかりに拘ってしまったのは失敗だった。小僧はそれを教えてくれるために、あえて壊してくれていたのだろ? 目が覚めた思いだ」
……何を言っているんだ?
僕はただ単にガルーダ石が荒涼とした大地一面に大量にあるのが我慢できなかっただけだ。
微妙にガルーダ石の良し悪しが分かるようになってきた自分が本当に嫌になってきた。
「形だけではなく、強度にも力を入れるべきだ。しかし、俺に出来るのだろうか? 強度を保ちつつ、美しい造形……」
ずっと思い悩んだガルーダを見て、なんと声をかければいいのだろうか。
「どうでもいいから、早く行きましょうよ!」
ありがとう……ミーチャ。
「そうだな。悩んでいても仕方がない。とにかく数をこなさなければ。小僧と出会えたことは神に感謝せねばな。俺の美学がまた一段高みに昇ったような気がするぞ」
ああ、そうですか。
それからの石のモンスターたちも難なく倒していった。
「小僧。改めて思うが、これほど簡単にダンジョンを攻略していくパーティーというのも珍しいものだな。俺は何年もダンジョン攻略に挑戦してきたが、苦戦もせずにここまでやってきたのは初めてだ」
僕もそれは思っていた。
世間ではダンジョン攻略は夢のような出来事と思われている。
それほど難しいことなのだ。
少なくとも今いる15階層までは全く苦労というものがない。
それはミーチャという闇魔法の使い手とガルーダという土魔法の使い手がいるからこそだろう。
このパーティーなら、もしかしたらダンジョンを攻略できるかも知れない。
そんなことを薄っすらと思い始めていた。
だが、現実はそんなに甘くないようだ。
「なんだ、こいつは……」
「ストーンドラゴンだ。まさか、こいつが出てくるとはな……」
大きさは十メートルはあるだろうか。
石の鱗を身にまとい、首が長いドラゴンだ。
歩く度に地面が揺れる。
「小僧。こいつは厄介な相手だ。いいか? 戦況が不利になったと思ったら、すぐに撤退だ。いいな?」
ガルーダは何を言っているんだ?
得意の魔法があるじゃないか。
「バカを言うな。あんな強敵に俺の魔法が効くと思っているのか? 精々、足元の土を掘って、足止めをするくらい……悪くないかもしれんな。小僧。俺はいまから落とし穴を作る。アイツの動きを封じたら、それに合わせて攻撃をしろ」
「分かった。目を狙えば良いんだろ?」
「上出来だ。むう……ドロップホール!!」
くそっ! むう……のせいで落とし穴を回避されてるよ!!
もう一発は……出来ないようだ。
こうなったら!
「うおおお!」
木聖剣でストーンドラゴンの足に一打を加えた。
全然動かないのか!!
ならば……連打だ!!
「もう少しだ」
ストーンドラゴンの動きはかなり遅い。
『戦士』スキルで俊敏性はないに等しい僕でも、ストーンドラゴンよりは早いようだ。
あと一歩……油断だった。
ストーンドラゴンの強烈な尻尾攻撃が襲いかかった。
「早い……避けられ……」
すると誰かに押された。
遠ざかる視線の先にはミーチャがいた。
「なんで……」
ストーンドラゴンの尻尾がミーチャを吹き飛ばすのは簡単なことだった。
ミーチャの姿は一瞬で消えた。
ミーチャは吹き飛ばされて、上空にいる。
無我夢中で追いかけた。
「追いついてくれ!」
俊敏性のない足に苛つく。
そんなときでも容赦なくストーンドラゴンの尻尾攻撃が続く。
こんなのに構っていたら、ミーチャがむき出しの岩に激突する。
嫌な想像だ……
ミーチャを落とすものか。
「邪魔だぁ!!」
木聖剣を襲いかかる尻尾に叩きつけた。
防御のつもりだった……だが、尻尾はゆっくりと地面に落ちていった。
叩きつけたところが綺麗に切断されて……。
一瞬、何が起きているか分からなかった。
でも、おかげでストーンドラゴンは激痛を感じているのか暴れだし、こちらから注意が逸れたようだ。
「ミーチャ!」
必死に追いかけ、ミーチャが落ちる寸前で飛び、なんとかキャッチすることが出来た。
岩肌をゴロゴロと転がり、岩にぶつかってなんとか止まることで来た。
かなりのダメージを負ってしまった。
「ミーチャ。大丈夫か?」
……気を失っているのか。
外傷もなさそうだ。
ミーチャを岩肌に横たえた。
「ミーチャ。すぐに終わらせてくるよ」
僕はどんな顔をしているのだろうか?
握った木聖剣に力がこもる。
ストーンドラゴンに向かって駆け出した。
走り出し尻尾を切り落とされた怒りがあるのか、すぐにこちらに狙いを定めてきた。
迫りくる牙。
それを木聖剣で防御をした。
ストーンドラゴンは合わせるように僕を上空に放り投げる。
空高く放り投げられた僕が見たのは、口を大きく開けたストーンドラゴンだった。
何の恐怖も感じない。
不思議と強敵とは感じなかった。
自然と木聖剣を頭上に掲げ、ストーンドラゴンの大きく開いた口をめがけて振り下ろした。
「ぎゅぎょろろろ」
ストーンドラゴンの断末魔が聞こえた。
木聖剣は口に当たったと思ったら、ストーンドラゴンの首から胸までを大きく切り裂いた。
地面に着地をしたと同時にストーンドラゴンはドロップ品となっていた。
「小僧……とうとうやっちまったな。それにしても、そんな武器を隠し持っていたなんて……悪い趣味だぜ」
何を言っているんだ?
いつも使っている木聖剣……なんだ、これ?
握っていたのは見慣れた木の枝ではなかった。
木の質感は残っているが、形が……剣そのものだった。
しかし、十階層を超えるとその様子が一変する。
「これがダンジョンなのか……」
しばらく平原の階層が続いていたせいで忘れかけていた現実が呼び起こされる。
目の前に広がっていたのは、岩がむき出しになっている荒涼とした大地と言った感じだ。
所々に生えている木はすべて石で出来ている。
出てくるモンスターは当然……
石のモンスターだった。
大きな芋虫の形をしたストーンワーム。
衝撃を与え続けると爆発をする爆裂岩。
空飛ぶ石つぶて、ストーンバード。
当たれば大ダメージ必須のモンスターが揃っている。
しかも、防御力が高い。
攻略する方法が思いつかない。
試しに木聖剣で殴りつけたが、モンスターを吹き飛ばすだけでダメージを与えている様子がない。
短剣による斬撃も試してみたが、切れる様子もない。
「俺の出番のようだな。むう……ストーントランス!!」
信じられない光景が広がる。
辺り一面にガルーダ石が散在していた。
攻撃とは思えないほど、繊細な魔法が炸裂し、モンスターを一蹴していく様は圧巻な一言だ。
僕はそのガルーダ石を片っ端から壊していき、ドロップ品を回収していく。
「小僧!! 壊すなとあれほど……」
「ガルーダ! 後ろだ!」
「むう……」
この隙にガルーダ石を破壊していく。
実に素晴らしい攻略だ。
そして、その間に分かったことがある。
石のモンスターと言えども、柔らかい部分がある。
どのモンスターにも目と口がある。
それを狙えば、斬撃が通ることが分かった。
「ミーチャ。頼む」
それが分かれば、今までとモンスター攻略は同じだ。
ミーチャの幻影魔法で相手を撹乱している間に、斬撃を放つ。
そして、その合間に偶然を装って、ガルーダ石を破壊する。
ここのモンスターは食材になるようなドロップ品はないが、金属類をよく落とす。
金目になりそうな物が多いな……
しばらく戦闘を続け、モンスターの気配がようやく無くなっていった。
「ガルーダ。機嫌を直してくれよ」
「俺は別に機嫌を悪くしているわけではない。どうやら俺は造形魔法の使い方を間違っていたようだ」
「僕もそう思う」
と言おうとしたが、止めた。
どうも僕が考えていることと違うことを言いそうだからだ。
「形ばかりに拘ってしまったのは失敗だった。小僧はそれを教えてくれるために、あえて壊してくれていたのだろ? 目が覚めた思いだ」
……何を言っているんだ?
僕はただ単にガルーダ石が荒涼とした大地一面に大量にあるのが我慢できなかっただけだ。
微妙にガルーダ石の良し悪しが分かるようになってきた自分が本当に嫌になってきた。
「形だけではなく、強度にも力を入れるべきだ。しかし、俺に出来るのだろうか? 強度を保ちつつ、美しい造形……」
ずっと思い悩んだガルーダを見て、なんと声をかければいいのだろうか。
「どうでもいいから、早く行きましょうよ!」
ありがとう……ミーチャ。
「そうだな。悩んでいても仕方がない。とにかく数をこなさなければ。小僧と出会えたことは神に感謝せねばな。俺の美学がまた一段高みに昇ったような気がするぞ」
ああ、そうですか。
それからの石のモンスターたちも難なく倒していった。
「小僧。改めて思うが、これほど簡単にダンジョンを攻略していくパーティーというのも珍しいものだな。俺は何年もダンジョン攻略に挑戦してきたが、苦戦もせずにここまでやってきたのは初めてだ」
僕もそれは思っていた。
世間ではダンジョン攻略は夢のような出来事と思われている。
それほど難しいことなのだ。
少なくとも今いる15階層までは全く苦労というものがない。
それはミーチャという闇魔法の使い手とガルーダという土魔法の使い手がいるからこそだろう。
このパーティーなら、もしかしたらダンジョンを攻略できるかも知れない。
そんなことを薄っすらと思い始めていた。
だが、現実はそんなに甘くないようだ。
「なんだ、こいつは……」
「ストーンドラゴンだ。まさか、こいつが出てくるとはな……」
大きさは十メートルはあるだろうか。
石の鱗を身にまとい、首が長いドラゴンだ。
歩く度に地面が揺れる。
「小僧。こいつは厄介な相手だ。いいか? 戦況が不利になったと思ったら、すぐに撤退だ。いいな?」
ガルーダは何を言っているんだ?
得意の魔法があるじゃないか。
「バカを言うな。あんな強敵に俺の魔法が効くと思っているのか? 精々、足元の土を掘って、足止めをするくらい……悪くないかもしれんな。小僧。俺はいまから落とし穴を作る。アイツの動きを封じたら、それに合わせて攻撃をしろ」
「分かった。目を狙えば良いんだろ?」
「上出来だ。むう……ドロップホール!!」
くそっ! むう……のせいで落とし穴を回避されてるよ!!
もう一発は……出来ないようだ。
こうなったら!
「うおおお!」
木聖剣でストーンドラゴンの足に一打を加えた。
全然動かないのか!!
ならば……連打だ!!
「もう少しだ」
ストーンドラゴンの動きはかなり遅い。
『戦士』スキルで俊敏性はないに等しい僕でも、ストーンドラゴンよりは早いようだ。
あと一歩……油断だった。
ストーンドラゴンの強烈な尻尾攻撃が襲いかかった。
「早い……避けられ……」
すると誰かに押された。
遠ざかる視線の先にはミーチャがいた。
「なんで……」
ストーンドラゴンの尻尾がミーチャを吹き飛ばすのは簡単なことだった。
ミーチャの姿は一瞬で消えた。
ミーチャは吹き飛ばされて、上空にいる。
無我夢中で追いかけた。
「追いついてくれ!」
俊敏性のない足に苛つく。
そんなときでも容赦なくストーンドラゴンの尻尾攻撃が続く。
こんなのに構っていたら、ミーチャがむき出しの岩に激突する。
嫌な想像だ……
ミーチャを落とすものか。
「邪魔だぁ!!」
木聖剣を襲いかかる尻尾に叩きつけた。
防御のつもりだった……だが、尻尾はゆっくりと地面に落ちていった。
叩きつけたところが綺麗に切断されて……。
一瞬、何が起きているか分からなかった。
でも、おかげでストーンドラゴンは激痛を感じているのか暴れだし、こちらから注意が逸れたようだ。
「ミーチャ!」
必死に追いかけ、ミーチャが落ちる寸前で飛び、なんとかキャッチすることが出来た。
岩肌をゴロゴロと転がり、岩にぶつかってなんとか止まることで来た。
かなりのダメージを負ってしまった。
「ミーチャ。大丈夫か?」
……気を失っているのか。
外傷もなさそうだ。
ミーチャを岩肌に横たえた。
「ミーチャ。すぐに終わらせてくるよ」
僕はどんな顔をしているのだろうか?
握った木聖剣に力がこもる。
ストーンドラゴンに向かって駆け出した。
走り出し尻尾を切り落とされた怒りがあるのか、すぐにこちらに狙いを定めてきた。
迫りくる牙。
それを木聖剣で防御をした。
ストーンドラゴンは合わせるように僕を上空に放り投げる。
空高く放り投げられた僕が見たのは、口を大きく開けたストーンドラゴンだった。
何の恐怖も感じない。
不思議と強敵とは感じなかった。
自然と木聖剣を頭上に掲げ、ストーンドラゴンの大きく開いた口をめがけて振り下ろした。
「ぎゅぎょろろろ」
ストーンドラゴンの断末魔が聞こえた。
木聖剣は口に当たったと思ったら、ストーンドラゴンの首から胸までを大きく切り裂いた。
地面に着地をしたと同時にストーンドラゴンはドロップ品となっていた。
「小僧……とうとうやっちまったな。それにしても、そんな武器を隠し持っていたなんて……悪い趣味だぜ」
何を言っているんだ?
いつも使っている木聖剣……なんだ、これ?
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木の質感は残っているが、形が……剣そのものだった。
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