神の能力を宿した少年と駄天使〜幼馴染を救う旅のゴールは世界創造

目の前で絶望的な状況が広がっていた。暮らしていた村が盗賊たちに襲われていた。

多くの人が殺され、辺り一面を真っ赤に染め上げていく。

大切な……僕の一番大切な人も……。

もう嫌だ。僕も死んでしまいたい。

死んで彼女に会いたい……。

声が聞こえる……幻聴が。

……守りたいか?

(なんだ? 誰だ?)

……守りたいか?

知っている人の声がする。

……守りたいか?

うるさい!! もう無理なんだ。僕には何の力もないんだ。守る力なんて……子供の頃から何も持っていないんだ。

……守りたいか?

もう黙ってくれ! 頼むから……

……

……守りたいよ。守れるなら……守りたい。でも、どうやって……

……ならば我が一部を与えよう。我が力を思う存分、使うがいい。

神の力を宿した少年が天使に奪われた幼馴染の体を取り戻すために旅をする話。その行く手には、神の力を宿した他の者の存在が……
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