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おまけSS「幸せの予報」
4(終)
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●4
成吾がユートを部屋の奥のソファに運び、窓のブラインドを下げて戻ってくる。待ち構えたユートは成吾の膝の上をまたいで座り、その胸にしがみついた。成吾の腕もユートの背中に回り、きつく抱き合って何度も何度もキスをかわした。
「……ずっとユートに会いたかったよ」
成吾が急に切ない声を出すから、ユートは泣き疲れていたにも関わらずまた泣くはめになった。
「僕も……っ僕も……!!! ……っ、だってっ……だって成吾さんったら、僕が寝ているうちに黙って行っちゃうんだからぁっ!!! 番になった朝に、起きたらいないだなんて、ひどい!!! 寂しすぎます!!!」
「そんなに責めるなよ。俺はちゃんと起こしたんだぞ。全然起きないユートのために手紙も残したし……」
「ぼ、僕は! 置いていかれて本当に悲しくて……っ! 毎日毎日、成吾さんに会いたいって……ううっ、……ずっと、ずっと思ってっ……!!」
「分かった、分かった。な、落ち着けよ。『じっとして』」
成吾はユートをなだめようと、グズグズに泣いているユートの前をやさしく撫で始める。ユートは命令どおり成吾に体を任せ、弾けるように達った。
「……ぅ♡ うくっ♡♡、あぅ……♡ あぅぅ……♡♡」
成吾の手の中にピュッピュッと精液を吹き上げながら、ユートは変なことを思い出した。
卵を温めながら眠っていたとき、Hな夢を見てパンツを汚した。寝ながらイッちゃうなんて情けなくて、でも夢の中の成吾に頭がいっぱいで。それでパンツを脱いだまま新しいパンツをはき忘れたんだ。
「まさか、これも夢じゃないよね……?」
独り言のつもりが、「夢だろ」成吾がうなずいた。
「じゃなきゃ、仮眠中にふらりとユートが現れるなんて、ありえない」
俺の夢にようこそ。吐精して少し気分が落ち着いたユートは、額にキスされて成吾の歓迎を受けた。でもユートはこれは成吾の夢ではなくて、自分の夢。ううん、きっと現実なんだと主張した。
神様に、成吾に会いたいとお願いしたら、空にいた鳥たちが成吾のもとへ運んでくれた。あまりに速く行ってしまったので、お礼を言い損ねてしまった。
「鳥か。じゃあ外の芝生にポップコーンをまこう。すぐ集まってくるよ」
「僕の言うこと全っ然、信じてませんね」
だって夢は夢だし、と成吾は肩をすくめる。
「夢だけど! いま二人が一緒にいるのは現実です!」
「? はぁ……。そう……?」
シラけた顔をした成吾に「それよりも」と抱きしめられる。久しぶりの成吾のフェロモンにユートはぞくぞくと背筋を震わせた。
「言ったろ。いま俺は忙しい。ユートとこうしてられる時間はそんなにないんだ」
成吾の熱い吐息が耳にかかる。
成吾はこのアメリカの医療センターで、ある研究チームのリーダーとして、研究発表の準備をしている。最終チェックを前に少し仮眠しようと控室に戻ってきたところで、15分後には、アシスタントの研究員が起こしに来る予定になっていた。
「あっ……あっ、や♡ やぁ♡♡……」
成吾の膝の上で足を広げたユートの中に、すんなりと成吾が入ってくる。雄らしい大きさのものがすべてが収まると、ユートは後ろに手をついてのけぞり、成吾に体全体を見せつけるようにして体を揺すった。
「順調そうだな」
成吾が満足げな顔をする。発情期の番の交尾から一ヶ月。ユートの身体は食事がとれなくて痩せた分、ぽっこりと丸くなった下腹がよく目立つ。
「やっぱりそうなんだ♡♡ このお腹は、僕達の赤ちゃんなんですね♡♡」
「そうだよ。まずは2個か。どちらもユートの中でよく育ってるみたいだ」
「良かった、良かったぁ♡♡」
成吾に大切そうに撫でてもらって、ユートは歓喜した。
「つわりだって卵を守る本能だけど、そんなに辛いならあとで俺がうまく食べさせてやるから」
とりあえず、と成吾が何度もオレンジジュースを口移ししてくれた。どれだけ飲んでも全然気持ち悪くならない。成吾の口からなら何でも食べれそうだ。
「おいしい?」
「はいとっても♡ これで僕も元気になれます♡ ……っあ、っはうううっっっ♡♡♡、まただ♡」
ユートはうなずきながら、成吾に渡されたタオルを自分の前に押し付ける。卵が入っているのと、成吾の大きいのを挿入されているのとでお腹がパンパンなせいか、押し出されるように勝手に精液が出てきてしまう。力まずに少量ずつ達し続けるのは、天に飛んでいきそうなくらい気持ちがいい。
「ああ俺も、またイく……っ」
切羽詰まった声と共に、成吾もユートの中で果てた。今日一番の勢いにユートはこれ以上なく興奮する。
「やったぁっっ♡♡ いっぱい、いっぱい奥にキてます♡♡ もしかして、これでまた僕のお腹に卵が増えちゃうのっっ?♡♡……」
「ああ……ユートの発情期が続いているってことはそうなんだろうね……」
たくさん孕んでも一個も孵らないかもしれないけど。暗い声で呟いた成吾に、ユートは満面の笑みを向ける。
「大丈夫ですっ。絶~対っ全部生まれてくれる♡ 僕には分かるんです♡♡」
「……そっか」
「そうです、心配ありません♡」
成吾が今度も信じていないのが、浮かない表情から伝わってくる。本当なのになぁ。ユートは少し悔しい。
「──ねぇ成吾さん……まだ行かなくて大丈夫なんですか?」
借りた服に着替えたユートは、時計を見つつ成吾に尋ねた。
結局一時間以上抱き合っていたのに、15分で起こしに来るはずのアシスタントはいまだ現れない。
「夢の中でまで時間のことを考えるなんて面倒臭い。いいんだよ、俺は誰かに叩き起こされるまでユートとこうしてる」
ソファに横になっている成吾がおいでおいでと手招きするので、ユートも心配するのを止めた。成吾の腕の中に入る。あたたかくて気持ち良いのは成吾も同じみたいで、ユートを胸に抱えるとすぐに寝息を立てはじめた。もう熟睡しているようだ。
ユートは腰に回っている成吾の手を取り、その長い指に自分の指を一本ずつ絡めていった。かたく繋いだ手に祈りをこめる。
(成吾さんの目が覚めたときも、僕がここにいますように)
ユートが腕の中に残っていれば、疑い深い成吾もこれが現実だと認めざるをえないし、ユートの言うことをもう少し信じてくれるようになるはずだ。
「起きて驚いたあとは、じっくり僕の話を聞いて下さいね……」
ユートは、成吾との間にこの先にぎやかで幸せな未来がくると知っている。
恍惚の最中に神様が教えてくれた。あの大きなベッドが足りないくらい、ユートがたくさんの卵を産んで二人で育てることになる。成吾が起きたらすぐに伝えて、たくさん準備したい。
「僕は楽しみで楽しみで、もう待ちきれないんです……」
成吾の油断しきった寝顔を見つめ、ユートはウフフと笑いかけた。
end.
成吾がユートを部屋の奥のソファに運び、窓のブラインドを下げて戻ってくる。待ち構えたユートは成吾の膝の上をまたいで座り、その胸にしがみついた。成吾の腕もユートの背中に回り、きつく抱き合って何度も何度もキスをかわした。
「……ずっとユートに会いたかったよ」
成吾が急に切ない声を出すから、ユートは泣き疲れていたにも関わらずまた泣くはめになった。
「僕も……っ僕も……!!! ……っ、だってっ……だって成吾さんったら、僕が寝ているうちに黙って行っちゃうんだからぁっ!!! 番になった朝に、起きたらいないだなんて、ひどい!!! 寂しすぎます!!!」
「そんなに責めるなよ。俺はちゃんと起こしたんだぞ。全然起きないユートのために手紙も残したし……」
「ぼ、僕は! 置いていかれて本当に悲しくて……っ! 毎日毎日、成吾さんに会いたいって……ううっ、……ずっと、ずっと思ってっ……!!」
「分かった、分かった。な、落ち着けよ。『じっとして』」
成吾はユートをなだめようと、グズグズに泣いているユートの前をやさしく撫で始める。ユートは命令どおり成吾に体を任せ、弾けるように達った。
「……ぅ♡ うくっ♡♡、あぅ……♡ あぅぅ……♡♡」
成吾の手の中にピュッピュッと精液を吹き上げながら、ユートは変なことを思い出した。
卵を温めながら眠っていたとき、Hな夢を見てパンツを汚した。寝ながらイッちゃうなんて情けなくて、でも夢の中の成吾に頭がいっぱいで。それでパンツを脱いだまま新しいパンツをはき忘れたんだ。
「まさか、これも夢じゃないよね……?」
独り言のつもりが、「夢だろ」成吾がうなずいた。
「じゃなきゃ、仮眠中にふらりとユートが現れるなんて、ありえない」
俺の夢にようこそ。吐精して少し気分が落ち着いたユートは、額にキスされて成吾の歓迎を受けた。でもユートはこれは成吾の夢ではなくて、自分の夢。ううん、きっと現実なんだと主張した。
神様に、成吾に会いたいとお願いしたら、空にいた鳥たちが成吾のもとへ運んでくれた。あまりに速く行ってしまったので、お礼を言い損ねてしまった。
「鳥か。じゃあ外の芝生にポップコーンをまこう。すぐ集まってくるよ」
「僕の言うこと全っ然、信じてませんね」
だって夢は夢だし、と成吾は肩をすくめる。
「夢だけど! いま二人が一緒にいるのは現実です!」
「? はぁ……。そう……?」
シラけた顔をした成吾に「それよりも」と抱きしめられる。久しぶりの成吾のフェロモンにユートはぞくぞくと背筋を震わせた。
「言ったろ。いま俺は忙しい。ユートとこうしてられる時間はそんなにないんだ」
成吾の熱い吐息が耳にかかる。
成吾はこのアメリカの医療センターで、ある研究チームのリーダーとして、研究発表の準備をしている。最終チェックを前に少し仮眠しようと控室に戻ってきたところで、15分後には、アシスタントの研究員が起こしに来る予定になっていた。
「あっ……あっ、や♡ やぁ♡♡……」
成吾の膝の上で足を広げたユートの中に、すんなりと成吾が入ってくる。雄らしい大きさのものがすべてが収まると、ユートは後ろに手をついてのけぞり、成吾に体全体を見せつけるようにして体を揺すった。
「順調そうだな」
成吾が満足げな顔をする。発情期の番の交尾から一ヶ月。ユートの身体は食事がとれなくて痩せた分、ぽっこりと丸くなった下腹がよく目立つ。
「やっぱりそうなんだ♡♡ このお腹は、僕達の赤ちゃんなんですね♡♡」
「そうだよ。まずは2個か。どちらもユートの中でよく育ってるみたいだ」
「良かった、良かったぁ♡♡」
成吾に大切そうに撫でてもらって、ユートは歓喜した。
「つわりだって卵を守る本能だけど、そんなに辛いならあとで俺がうまく食べさせてやるから」
とりあえず、と成吾が何度もオレンジジュースを口移ししてくれた。どれだけ飲んでも全然気持ち悪くならない。成吾の口からなら何でも食べれそうだ。
「おいしい?」
「はいとっても♡ これで僕も元気になれます♡ ……っあ、っはうううっっっ♡♡♡、まただ♡」
ユートはうなずきながら、成吾に渡されたタオルを自分の前に押し付ける。卵が入っているのと、成吾の大きいのを挿入されているのとでお腹がパンパンなせいか、押し出されるように勝手に精液が出てきてしまう。力まずに少量ずつ達し続けるのは、天に飛んでいきそうなくらい気持ちがいい。
「ああ俺も、またイく……っ」
切羽詰まった声と共に、成吾もユートの中で果てた。今日一番の勢いにユートはこれ以上なく興奮する。
「やったぁっっ♡♡ いっぱい、いっぱい奥にキてます♡♡ もしかして、これでまた僕のお腹に卵が増えちゃうのっっ?♡♡……」
「ああ……ユートの発情期が続いているってことはそうなんだろうね……」
たくさん孕んでも一個も孵らないかもしれないけど。暗い声で呟いた成吾に、ユートは満面の笑みを向ける。
「大丈夫ですっ。絶~対っ全部生まれてくれる♡ 僕には分かるんです♡♡」
「……そっか」
「そうです、心配ありません♡」
成吾が今度も信じていないのが、浮かない表情から伝わってくる。本当なのになぁ。ユートは少し悔しい。
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借りた服に着替えたユートは、時計を見つつ成吾に尋ねた。
結局一時間以上抱き合っていたのに、15分で起こしに来るはずのアシスタントはいまだ現れない。
「夢の中でまで時間のことを考えるなんて面倒臭い。いいんだよ、俺は誰かに叩き起こされるまでユートとこうしてる」
ソファに横になっている成吾がおいでおいでと手招きするので、ユートも心配するのを止めた。成吾の腕の中に入る。あたたかくて気持ち良いのは成吾も同じみたいで、ユートを胸に抱えるとすぐに寝息を立てはじめた。もう熟睡しているようだ。
ユートは腰に回っている成吾の手を取り、その長い指に自分の指を一本ずつ絡めていった。かたく繋いだ手に祈りをこめる。
(成吾さんの目が覚めたときも、僕がここにいますように)
ユートが腕の中に残っていれば、疑い深い成吾もこれが現実だと認めざるをえないし、ユートの言うことをもう少し信じてくれるようになるはずだ。
「起きて驚いたあとは、じっくり僕の話を聞いて下さいね……」
ユートは、成吾との間にこの先にぎやかで幸せな未来がくると知っている。
恍惚の最中に神様が教えてくれた。あの大きなベッドが足りないくらい、ユートがたくさんの卵を産んで二人で育てることになる。成吾が起きたらすぐに伝えて、たくさん準備したい。
「僕は楽しみで楽しみで、もう待ちきれないんです……」
成吾の油断しきった寝顔を見つめ、ユートはウフフと笑いかけた。
end.
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