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オスに抱かれる少年
浴衣を着た男の子
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「――お姉ちゃんっ。スリーサイズ測らせて!」
「……は?」
「ほらっ、浴衣のサイズがあるからっ……ね!」
「いや、ね! じゃなくて。……いや、騙されないよ。騙されないよボク。そ、そんな笑顔向けられたって。やらせないからね? いや、ちょっ……!」
と、いつものように……お風呂へ入ろうとした瞬間。マサトがボクに抱きつく。
油断して裸になってしまったボクを、丁寧に、優しく愛撫するように撫で回しながら……。お腹周りに腕を回して、ボクのウエストを測ろうと試みていた。
「ふむふむ……。お腹は……ろくじゅぅ……?」
「わっ……わーっ! わっー! それ以上駄目だからっ! い、いやっ……!」
「動いちゃ駄目だよっ! へへ……一度調べて見たかったんだよね、お姉ちゃんの体……!」
なんでだろう。抱きつかれるだけならともかく。いざ数値を知るとなると、嫌な焦燥感に駆られてしまう。こ、こっちに来てからあまり運動してないし……ふ、太ったかもだし……。
「えへへ……。もちもちだぁお姉ちゃんっ……♡ いやぁ、やっぱりお姉ちゃんは抱き心地最高だよぉ……♡♡ 特に最近は、この太ももが……♡」
「いやもう、目的変わってるじゃん。ていうか、マサトはおっぱい推しなんじゃ……」
「太ももは別なのっ! かわいい男の子のもちもち太ももは別腹なのっ!!」
「え、ええー……?」
「ほらほら、体洗ってあげるからさっ……! ついでだよついで、ね!」
そんなこんなでボクは、マサトの手によって……じっくりと触診をされてしまう。石鹸で泡立てた手のひらで、好き放題ボクの体を……ぺたぺたと……。
……で、でもまあ悪い気はしない。何ていうかこう、マサトの手付きも……最近上手になってきたし。……う、うん。……わ、悪い気は……。
「んっ……♡ ま、まさと。そこっ……ちょっ……♡」
濡れた手のひらと、泡のもこもこした感じが……気持ちいい……。つぅ……と這うような力加減で、ボクの胸やお腹を撫で回されて……。な、なんか。変な気分になりそう……。
無駄にテクニックばっか上手くなっちゃってさっ……。マサトの手って小さいから、こそばゆいんだか気持ちいいんだか……力加減が絶妙なんだよ……。
「ふむふむ……。お胸はやっぱりこのくらいかぁ……。概ね思ってた通り……! にししっ……!」
「も、もうっ……。ていうか、浴衣のためって絶対嘘でしょっ……!」
「んー?? んなことないよ! ただね、一応確認しておきたかったからさ……。――だって今日は、一緒に花火見に行くんだもんね!」
……そう。今日は前にマサトが言っていた、例の花火がある日だ。オーク一族勢ぞろいのお祭りらしいから、出店も結構あるらしい。
いやでもそれはそれとして。もしサイズ測るんなら、もっと前にやるべきだと思うんだ。今更サイズが合わないって言っても、どうしようもないだろうし……。
「楽しみだなぁ、お姉ちゃんの浴衣姿……! 絶対似合うよ! お姉ちゃんのために、特別なの持ってきたからさっ……!」
「……そ、そうなの……?」
「うんっ! へへっ。ずっと大事に取っといたんだ。いつかお姉ちゃんに、着てもらいたいと思ってっ……」
「っ……♡」
「だから嬉しいんだ、すっごく! ようやくお姉ちゃんの、あの姿が見られるかと思うと……ワクワクしてさ……! テンション上がっちゃうんだよね!」
するとマサトは、とびきりの笑顔を見せた。まるで、とびきりのオモチャを貰った時の子供みたいに。……やれやれ。こんな笑顔を見せられたら、期待に答えないわけにはいかないよな。
「……仕方ないなぁ。わかった、着てあげるよ。そのマサトの言ってる浴衣っ。ど、どんなやつなの?」
「本当っ!? ……よっしゃっ……!! そ、そうと決まればこうしてられないね。急いで持ってくるから! 待ってて!」
と、マサトは爆速でボクを洗い流し。世界記録を狙えるほどの速度で体を乾かす。そしてクローゼットから木箱を持ち出し、中から何かを取り出した……。
「じゃーんっ! これ! どう、いいでしょ!」
「……わぁっ……!?」
――それは、深い海のような色をした……とても綺麗な浴衣だった。例えるなら……そう。それこそ深海のような……深くて、それでいてどこか透明感のある青色……。
そして浴衣に散りばめられた、小さな小さな朝顔模様。浴衣の色を殺さないよう、まるで深海に沈むサンゴのように、ひっそりと……それが佇んでいた。
……素敵な浴衣だった。本当にボクなんかが着ていいのかと心配になるほどに。そしてそんなボクの心境は、止めるまでもなく……思わず口から漏れてしまっていた。
「き、綺麗……だね。それ……。……本当にそれ、ボクが着ていいの?」
「うん、もちろんっ! そのために持ってたんだもの! さあさ、着てみてよ、ほらっ! 早く早く!」
「わ、わかったからっ。押さないの! もう、ちゃんと着るからっ……!」
こうしてボクは、マサトから浴衣を受け取り。ドキドキしながら袖を通してみる。帯の結び方が分からなくて、多少苦労したけども……。ものの数分ほどで、ボクはそれを着る事が出来たので。ボクはそっと……マサトに自分の姿を見せてみた。
「ど、どうかなっ。……似合って、る?」
髪をかきあげながら、聴いてみる。するとマサトは、少しの間ボーッとして……すぐに意識を取り戻し。やたら興奮した様子で、あっちゃこっちゃに目を泳がせた。
「や、やっぱりっ……やっぱり、花火行くの止めようっ!!」
「はぇっ!?」
「だ、だ、だってっ……綺麗すぎるよ、お姉ちゃんっ……!! そ、そんなので人前に出たら、駄目だよっ……絶対襲われるっ……!!」
「お、襲われるて。いや、ははは。んなバカな」
「マジだよっ! いやもうっ……い、色気が凄いもんっ……! ただでさえお姉ちゃんは、最近……い、良い匂いするのにっ……。そんな浴衣なんて着たらっ……」
ま、まさかの反応だった。いや、言ってもたかが浴衣だよ? そんなそこまで気にすること……。
「おーす。お前ら、そろそろ用意出来たか? もう馬車出すぞ」
「あ、兄ちゃんっ! 丁度よかった、コレ見てよ!」
「んあ?」
するとマサトは、偶然入ってきたラフィールを捕まえて……ボクの浴衣姿を見せた。そして事の次第を説明し、ラフィールの判定を聴いてみた所……。
「うん。行かねぇほうがいいわ。エロ過ぎるわお前」
「いやお前も同じ結論なんかいっ! そっくりか二人共っ!!」
「いやーーだってよ。絶対花火どころじゃないぜ、それ。俺押し倒すもん。茂みに隠れて襲っちまうもんお前のこと」
「は、はあっ……!? 何考えてんの、お祭りだよ!? 人が居るじゃんかっ……!」
「海の一件でもう慣れたろ、平気平気。……にしても、まさかマサトがこんな代物隠し持ってたとはなあ。やるじゃんお前、いいセンスだ」
「でしょー!? いやでも、やっぱり心配だなぁ……。……やっぱり今日は、オウチでデート路線に変更して、朝まで浴衣セックスするしか……」
「あ、ああもうっ……! わかった、そんなに言うなら脱ぐからっ! いつもの服で行くよボクっ! いいんだねそれでっ!」
「「……それはそれで、結構やばい……」」
「いや八方塞がりかっ!!」
「……は?」
「ほらっ、浴衣のサイズがあるからっ……ね!」
「いや、ね! じゃなくて。……いや、騙されないよ。騙されないよボク。そ、そんな笑顔向けられたって。やらせないからね? いや、ちょっ……!」
と、いつものように……お風呂へ入ろうとした瞬間。マサトがボクに抱きつく。
油断して裸になってしまったボクを、丁寧に、優しく愛撫するように撫で回しながら……。お腹周りに腕を回して、ボクのウエストを測ろうと試みていた。
「ふむふむ……。お腹は……ろくじゅぅ……?」
「わっ……わーっ! わっー! それ以上駄目だからっ! い、いやっ……!」
「動いちゃ駄目だよっ! へへ……一度調べて見たかったんだよね、お姉ちゃんの体……!」
なんでだろう。抱きつかれるだけならともかく。いざ数値を知るとなると、嫌な焦燥感に駆られてしまう。こ、こっちに来てからあまり運動してないし……ふ、太ったかもだし……。
「えへへ……。もちもちだぁお姉ちゃんっ……♡ いやぁ、やっぱりお姉ちゃんは抱き心地最高だよぉ……♡♡ 特に最近は、この太ももが……♡」
「いやもう、目的変わってるじゃん。ていうか、マサトはおっぱい推しなんじゃ……」
「太ももは別なのっ! かわいい男の子のもちもち太ももは別腹なのっ!!」
「え、ええー……?」
「ほらほら、体洗ってあげるからさっ……! ついでだよついで、ね!」
そんなこんなでボクは、マサトの手によって……じっくりと触診をされてしまう。石鹸で泡立てた手のひらで、好き放題ボクの体を……ぺたぺたと……。
……で、でもまあ悪い気はしない。何ていうかこう、マサトの手付きも……最近上手になってきたし。……う、うん。……わ、悪い気は……。
「んっ……♡ ま、まさと。そこっ……ちょっ……♡」
濡れた手のひらと、泡のもこもこした感じが……気持ちいい……。つぅ……と這うような力加減で、ボクの胸やお腹を撫で回されて……。な、なんか。変な気分になりそう……。
無駄にテクニックばっか上手くなっちゃってさっ……。マサトの手って小さいから、こそばゆいんだか気持ちいいんだか……力加減が絶妙なんだよ……。
「ふむふむ……。お胸はやっぱりこのくらいかぁ……。概ね思ってた通り……! にししっ……!」
「も、もうっ……。ていうか、浴衣のためって絶対嘘でしょっ……!」
「んー?? んなことないよ! ただね、一応確認しておきたかったからさ……。――だって今日は、一緒に花火見に行くんだもんね!」
……そう。今日は前にマサトが言っていた、例の花火がある日だ。オーク一族勢ぞろいのお祭りらしいから、出店も結構あるらしい。
いやでもそれはそれとして。もしサイズ測るんなら、もっと前にやるべきだと思うんだ。今更サイズが合わないって言っても、どうしようもないだろうし……。
「楽しみだなぁ、お姉ちゃんの浴衣姿……! 絶対似合うよ! お姉ちゃんのために、特別なの持ってきたからさっ……!」
「……そ、そうなの……?」
「うんっ! へへっ。ずっと大事に取っといたんだ。いつかお姉ちゃんに、着てもらいたいと思ってっ……」
「っ……♡」
「だから嬉しいんだ、すっごく! ようやくお姉ちゃんの、あの姿が見られるかと思うと……ワクワクしてさ……! テンション上がっちゃうんだよね!」
するとマサトは、とびきりの笑顔を見せた。まるで、とびきりのオモチャを貰った時の子供みたいに。……やれやれ。こんな笑顔を見せられたら、期待に答えないわけにはいかないよな。
「……仕方ないなぁ。わかった、着てあげるよ。そのマサトの言ってる浴衣っ。ど、どんなやつなの?」
「本当っ!? ……よっしゃっ……!! そ、そうと決まればこうしてられないね。急いで持ってくるから! 待ってて!」
と、マサトは爆速でボクを洗い流し。世界記録を狙えるほどの速度で体を乾かす。そしてクローゼットから木箱を持ち出し、中から何かを取り出した……。
「じゃーんっ! これ! どう、いいでしょ!」
「……わぁっ……!?」
――それは、深い海のような色をした……とても綺麗な浴衣だった。例えるなら……そう。それこそ深海のような……深くて、それでいてどこか透明感のある青色……。
そして浴衣に散りばめられた、小さな小さな朝顔模様。浴衣の色を殺さないよう、まるで深海に沈むサンゴのように、ひっそりと……それが佇んでいた。
……素敵な浴衣だった。本当にボクなんかが着ていいのかと心配になるほどに。そしてそんなボクの心境は、止めるまでもなく……思わず口から漏れてしまっていた。
「き、綺麗……だね。それ……。……本当にそれ、ボクが着ていいの?」
「うん、もちろんっ! そのために持ってたんだもの! さあさ、着てみてよ、ほらっ! 早く早く!」
「わ、わかったからっ。押さないの! もう、ちゃんと着るからっ……!」
こうしてボクは、マサトから浴衣を受け取り。ドキドキしながら袖を通してみる。帯の結び方が分からなくて、多少苦労したけども……。ものの数分ほどで、ボクはそれを着る事が出来たので。ボクはそっと……マサトに自分の姿を見せてみた。
「ど、どうかなっ。……似合って、る?」
髪をかきあげながら、聴いてみる。するとマサトは、少しの間ボーッとして……すぐに意識を取り戻し。やたら興奮した様子で、あっちゃこっちゃに目を泳がせた。
「や、やっぱりっ……やっぱり、花火行くの止めようっ!!」
「はぇっ!?」
「だ、だ、だってっ……綺麗すぎるよ、お姉ちゃんっ……!! そ、そんなので人前に出たら、駄目だよっ……絶対襲われるっ……!!」
「お、襲われるて。いや、ははは。んなバカな」
「マジだよっ! いやもうっ……い、色気が凄いもんっ……! ただでさえお姉ちゃんは、最近……い、良い匂いするのにっ……。そんな浴衣なんて着たらっ……」
ま、まさかの反応だった。いや、言ってもたかが浴衣だよ? そんなそこまで気にすること……。
「おーす。お前ら、そろそろ用意出来たか? もう馬車出すぞ」
「あ、兄ちゃんっ! 丁度よかった、コレ見てよ!」
「んあ?」
するとマサトは、偶然入ってきたラフィールを捕まえて……ボクの浴衣姿を見せた。そして事の次第を説明し、ラフィールの判定を聴いてみた所……。
「うん。行かねぇほうがいいわ。エロ過ぎるわお前」
「いやお前も同じ結論なんかいっ! そっくりか二人共っ!!」
「いやーーだってよ。絶対花火どころじゃないぜ、それ。俺押し倒すもん。茂みに隠れて襲っちまうもんお前のこと」
「は、はあっ……!? 何考えてんの、お祭りだよ!? 人が居るじゃんかっ……!」
「海の一件でもう慣れたろ、平気平気。……にしても、まさかマサトがこんな代物隠し持ってたとはなあ。やるじゃんお前、いいセンスだ」
「でしょー!? いやでも、やっぱり心配だなぁ……。……やっぱり今日は、オウチでデート路線に変更して、朝まで浴衣セックスするしか……」
「あ、ああもうっ……! わかった、そんなに言うなら脱ぐからっ! いつもの服で行くよボクっ! いいんだねそれでっ!」
「「……それはそれで、結構やばい……」」
「いや八方塞がりかっ!!」
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