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第5話 優美の決意!水と誠実の戦士、シャイニーサファイア誕生!
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「心の輝きは、後8000人分。戦士は今のところ2人。人数が全員揃う前に息の根を止めるのだ」
大魔王はフェアーにそう言い、フェアーは一礼をして地球に向かった。
優美は昨日のこともあり、色々と考え事をしながら学校に向かう。
「優美、おはよう!」
優美は後ろから声をかけられる。振り返ると、演劇部の部長を務める友達の遥花だった。
「おはよう……」
優美も挨拶を返す。
「どうした? 今日なんか顔色悪いよ」
遥花が優美に言う。
「ちょっと風邪気味で……」
本当のことを優美は遥花に言えず、ごまかしてしまった。
「大丈夫? この前も貧血で倒れたみたいだし、そうじゃなくても優美はすぐに体調崩すから、無理しないでよ」
遥花の言葉に優美は、
「ありがとう」
と返し、
「そういえば、昨日演劇部の仮入部に日野さんって1年生の子来た?」
と、遥花に聞いた。
「えーっと、愛華ちゃんのこと? 愛華ちゃんがどうかしたの?」
遥花が不思議そうに聞いてくる。
「この前、私が貧血で倒れたとき輝東さんって1年生の子と一緒に私を保健室まで運んでくれたみたいで、改めてお礼がしたいの」
優美の言葉に遥花は納得したような表情になり、
「そういうことか。今日も仮入部で1年生来るし、放課後小ホールまで来てくれれば呼んであげるよ」
と言ってくれる。
「ありがとう。後、輝東さんって1年生の子にもお礼がしたいけど、クラスとか部活とかよく分からなくて探しているの」
優美がそう言うと、遥花も一緒に探してくれると言ってくれた。優美は、改めて遥花が友達で良かったと思えた。
その頃クォーツは愛華と希実に相談していた。
「サファイアの戦士になれるのは、あの子だけクク。」
クォーツの言葉に愛華は
「でも、水川さんが嫌ならやめた方がいいよ。私も希実も、それぞれ助けたいって気持ちがあって変身したわけだし」
と、言葉を返す。
「でも、あのときの水川さん愛華を助けたいって思っていたような気がする。弱々しいけど、青い光に包まれていたし。でも、何か理由があってその気持ちを消しちゃったように私は感じる」
希実は愛華の言葉に続けて言った。
「希実の言っていること、何か合っているような気がする」
愛華は、希実の言うことに納得した。
「今度、水川さんのところに行こう。ちゃんと理由が分かれば、私たちにできることだってあるかもしれないし」
クォーツも納得し、愛華と希実に水川さんのことを任せてくれた。水川さんと次に会えるのはいつになるか分からない。けれど、水川さんと分かりあいたいと2人は思った。
水川さんに会う機会はすぐに訪れた。愛華が部活を終えて帰り支度をしていると、部長から突然呼ばれる。言われるがまま小ホールから出ると、そこには水川さんの姿があった。
「優美、愛華ちゃんに話があるみたいよ」
部長は愛華にそう言うと、小ホールの方へと戻っていった。
「水川さん、どうしたんですか?」
愛華が聞くと、
「話があるの。輝東さんも一緒がいいのだけど大丈夫かしら?」
と、水川さんは言ってきた。
「いいですよ。希実なら多分体育館にいると思うので、とりあえず体育館に行きましょう」
愛華はそう言うと、鞄を持って水川さんと一緒に体育館に向かった。体育館に着くと、バスケ部も活動が終わったようで帰り支度をみんなしていた。希実を呼び、愛華は体育館の外で水川さんと待つ。しばらくすると、希実が来た。愛華と水川さんが一緒にいることに驚いているようだ。愛華は希実に
「部活終わって部長に突然呼ばれて、小ホールの外に出たら水川さんがいて、私と希実に何か話があるみたい」
と言った。体育館に行く間ずっと無口だった水川さんが口を開く。
「改めて、私が貧血で倒れたとき2人とも保健室に私を運んでくれてありがとうございました。そして、昨日はごめんなさい。私、小さい頃から病気がちで入院してばかりだから、私が戦士になったところで2人に迷惑かけるだけだって思ったの。2人の事を助けたいけど、私には無理な気がして……」
そこで水川さんは黙り込んでしまった。愛華は、
「私、希実と水川さんの3人で困ったときに助け合える関係になりたい」
と水川さんに言った。希実も
「私も愛華も、水川さんのこと迷惑だなんて思わないよ。できないところを補っていけるようなそんな関係に、私もなりたい」
と言う。そのとき、突然遠くから大きな物音が聞こえてきた。愛華が辺りを見回すと、少し先にある川の側にトイフルが現れていた。
「私、2人の足を引っ張るかもしれない。それでもいいなら、少しでも2人のことを助けたい」
水川さんがそう言うと、水川さんの体が強く青い光に包まれた。クォーツが、愛華の鞄から出てくる。そして、
「改めて、私の名前はクォーツクク。君の名前を教えてほしいクク」
と言う。
「私は、水川優美。私でいいのなら、日野さん、輝東さんのことを助けたい」
水川さんの言葉を受けて、クォーツが青色のシャイニングコンパクト渡す。
「優美、それを使って、サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモと、叫ぶクク」
水川さんは、クォーツの言葉に頷く。
「サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
水川さんの黒のロングヘアが青色のロングヘアに変わる。長袖で大きく広がった袖に中心にサファイアのついた胸元の青色のリボン、下に白のパニエを重ねたようなボリュームたっぷりの青色のワンピース型衣装、足元は黒のタイツと水色のロングブーツになった。
「水と誠実の戦士、シャイニーサファイア」
水川さんに続き、愛華、希実も変身する。
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
トイフルのもとに3人で行くと、心の輝きを奪われた人々がたくさん倒れている。
「戦士が1人増えている。これは大魔王様に報告しなければ」
フェアーは、ルビーたち3人の姿に驚き、去っていった。
「サファイア、コンパクトに力を込めて、サファイア・フリージングと叫ぶクク」
クォーツはサファイアにそう言い、サファイアはコンパクトに力を込めた。
「サファイア・フリージング」
すると、さっきまで暴れていたトイフルが氷となって固まった。
「今よ。ルビー、トイフルを倒して」
サファイアの言葉にルビーは頷き、コンパクトに力を込めた。
「ルビー・ファイアー」
これで、トイフルは、倒された。
「サファイア、ありがとう」
ルビーとトパーズは、サファイアに言った。
「最後にサファイア、サファイア・パワーと言って、誠実の力で、倒れた人々を元に戻すクク」
クォーツがサファイアに言った。
「サファイア・パワー」
サファイアの力で、倒れていた人々は再び目覚めた。優美の決意に愛華と希実は、協力して戦うことを決意した。
大魔王はフェアーにそう言い、フェアーは一礼をして地球に向かった。
優美は昨日のこともあり、色々と考え事をしながら学校に向かう。
「優美、おはよう!」
優美は後ろから声をかけられる。振り返ると、演劇部の部長を務める友達の遥花だった。
「おはよう……」
優美も挨拶を返す。
「どうした? 今日なんか顔色悪いよ」
遥花が優美に言う。
「ちょっと風邪気味で……」
本当のことを優美は遥花に言えず、ごまかしてしまった。
「大丈夫? この前も貧血で倒れたみたいだし、そうじゃなくても優美はすぐに体調崩すから、無理しないでよ」
遥花の言葉に優美は、
「ありがとう」
と返し、
「そういえば、昨日演劇部の仮入部に日野さんって1年生の子来た?」
と、遥花に聞いた。
「えーっと、愛華ちゃんのこと? 愛華ちゃんがどうかしたの?」
遥花が不思議そうに聞いてくる。
「この前、私が貧血で倒れたとき輝東さんって1年生の子と一緒に私を保健室まで運んでくれたみたいで、改めてお礼がしたいの」
優美の言葉に遥花は納得したような表情になり、
「そういうことか。今日も仮入部で1年生来るし、放課後小ホールまで来てくれれば呼んであげるよ」
と言ってくれる。
「ありがとう。後、輝東さんって1年生の子にもお礼がしたいけど、クラスとか部活とかよく分からなくて探しているの」
優美がそう言うと、遥花も一緒に探してくれると言ってくれた。優美は、改めて遥花が友達で良かったと思えた。
その頃クォーツは愛華と希実に相談していた。
「サファイアの戦士になれるのは、あの子だけクク。」
クォーツの言葉に愛華は
「でも、水川さんが嫌ならやめた方がいいよ。私も希実も、それぞれ助けたいって気持ちがあって変身したわけだし」
と、言葉を返す。
「でも、あのときの水川さん愛華を助けたいって思っていたような気がする。弱々しいけど、青い光に包まれていたし。でも、何か理由があってその気持ちを消しちゃったように私は感じる」
希実は愛華の言葉に続けて言った。
「希実の言っていること、何か合っているような気がする」
愛華は、希実の言うことに納得した。
「今度、水川さんのところに行こう。ちゃんと理由が分かれば、私たちにできることだってあるかもしれないし」
クォーツも納得し、愛華と希実に水川さんのことを任せてくれた。水川さんと次に会えるのはいつになるか分からない。けれど、水川さんと分かりあいたいと2人は思った。
水川さんに会う機会はすぐに訪れた。愛華が部活を終えて帰り支度をしていると、部長から突然呼ばれる。言われるがまま小ホールから出ると、そこには水川さんの姿があった。
「優美、愛華ちゃんに話があるみたいよ」
部長は愛華にそう言うと、小ホールの方へと戻っていった。
「水川さん、どうしたんですか?」
愛華が聞くと、
「話があるの。輝東さんも一緒がいいのだけど大丈夫かしら?」
と、水川さんは言ってきた。
「いいですよ。希実なら多分体育館にいると思うので、とりあえず体育館に行きましょう」
愛華はそう言うと、鞄を持って水川さんと一緒に体育館に向かった。体育館に着くと、バスケ部も活動が終わったようで帰り支度をみんなしていた。希実を呼び、愛華は体育館の外で水川さんと待つ。しばらくすると、希実が来た。愛華と水川さんが一緒にいることに驚いているようだ。愛華は希実に
「部活終わって部長に突然呼ばれて、小ホールの外に出たら水川さんがいて、私と希実に何か話があるみたい」
と言った。体育館に行く間ずっと無口だった水川さんが口を開く。
「改めて、私が貧血で倒れたとき2人とも保健室に私を運んでくれてありがとうございました。そして、昨日はごめんなさい。私、小さい頃から病気がちで入院してばかりだから、私が戦士になったところで2人に迷惑かけるだけだって思ったの。2人の事を助けたいけど、私には無理な気がして……」
そこで水川さんは黙り込んでしまった。愛華は、
「私、希実と水川さんの3人で困ったときに助け合える関係になりたい」
と水川さんに言った。希実も
「私も愛華も、水川さんのこと迷惑だなんて思わないよ。できないところを補っていけるようなそんな関係に、私もなりたい」
と言う。そのとき、突然遠くから大きな物音が聞こえてきた。愛華が辺りを見回すと、少し先にある川の側にトイフルが現れていた。
「私、2人の足を引っ張るかもしれない。それでもいいなら、少しでも2人のことを助けたい」
水川さんがそう言うと、水川さんの体が強く青い光に包まれた。クォーツが、愛華の鞄から出てくる。そして、
「改めて、私の名前はクォーツクク。君の名前を教えてほしいクク」
と言う。
「私は、水川優美。私でいいのなら、日野さん、輝東さんのことを助けたい」
水川さんの言葉を受けて、クォーツが青色のシャイニングコンパクト渡す。
「優美、それを使って、サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモと、叫ぶクク」
水川さんは、クォーツの言葉に頷く。
「サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
水川さんの黒のロングヘアが青色のロングヘアに変わる。長袖で大きく広がった袖に中心にサファイアのついた胸元の青色のリボン、下に白のパニエを重ねたようなボリュームたっぷりの青色のワンピース型衣装、足元は黒のタイツと水色のロングブーツになった。
「水と誠実の戦士、シャイニーサファイア」
水川さんに続き、愛華、希実も変身する。
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
トイフルのもとに3人で行くと、心の輝きを奪われた人々がたくさん倒れている。
「戦士が1人増えている。これは大魔王様に報告しなければ」
フェアーは、ルビーたち3人の姿に驚き、去っていった。
「サファイア、コンパクトに力を込めて、サファイア・フリージングと叫ぶクク」
クォーツはサファイアにそう言い、サファイアはコンパクトに力を込めた。
「サファイア・フリージング」
すると、さっきまで暴れていたトイフルが氷となって固まった。
「今よ。ルビー、トイフルを倒して」
サファイアの言葉にルビーは頷き、コンパクトに力を込めた。
「ルビー・ファイアー」
これで、トイフルは、倒された。
「サファイア、ありがとう」
ルビーとトパーズは、サファイアに言った。
「最後にサファイア、サファイア・パワーと言って、誠実の力で、倒れた人々を元に戻すクク」
クォーツがサファイアに言った。
「サファイア・パワー」
サファイアの力で、倒れていた人々は再び目覚めた。優美の決意に愛華と希実は、協力して戦うことを決意した。
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