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神界入界
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空は青々と晴れ渡る。鳥達が囀りが空気が気持ち良く澄んだ朝。
街の市場では早朝から威勢のいい声が飛び交い賑わっている。
クルスが寮に到着した時にはリナリー、アンナ、ジャスパーが寮の前で既に待っていた。
「おはよう!クルス」
「おはよう。リナリー」
リナリーはインナーに白のシャツとチェック柄のミニスカート。そこにクルスとお揃いの遠征時の正装、背中にクルスとリナリー調律師チーム『時の守人』の大盾と時計をイメージした紋章が入ったフード付きロングコートを羽織り、いつもより少し気合いが入ったコーディネートでクルスを出迎えた。
「アンナさん、ジャスパーさんおはようございます」
「おはよう。ゆっくり休めたかい」
「はい、聖神力もバッチリ回復しました」
「そうかい。もう依頼の承認は済ませたかい?」
「はい、済みました。天界入界許可も下りました」
「よし。」
そう言うとアンナは天界に旅立つ二人に語り始めた。
「あんた達は今日までよく頑張った。1か月前から比べると時空間操作の力も戦闘術も格段に上がっただろう。今の二人の力を合わせればそんじょそこらの調律師達じゃ太刀打ち出来ないほどの力を身につけている」
「だがね、力を過信しすぎない事。『力に溺れるものは力に飲み込まれそして、力を奪われる』。あんた達の向かう神界は神々の住む世界だ。神だけでなく神界に入界しているものは皆、神に認められた何かしらの『能力』を持っていると考えな。万が一、戦闘になった場合でも決して無理はするんじゃないよ。わかったかい。」
アンナは二人の目を交互に見つめそう諭した。
「リナリーちょっとおいで」
アンナはそう言うとリナリーに細かい装飾が施された細身の指輪を手渡した。
「これはなに?プレゼント?」
リナリーが少し不思議そうな表情でアンナに問いかける。
「あんたの時空間破壊の能力を制御しやすくするお守りみたいなものさ。これを常に身につけておきな。そうすれば、時空間破壊を使う様な状況になった時でもあんたをきっと守ってくれる」
「うん、わかった。ありがとアンナさん」
リナリーはアンナに即され、ピッタリと嵌る左手小指に指輪を嵌めた。そして、嬉しそうにしばらく左手を見つめる。
「じゃそろそろ行こうか」
「二人共気をつけて行ってくるんだよ。何かあったらすぐに連絡をよこしな」
「ありがとうございます。では、行ってきます」
二人はアンナとジャスパーに深々と礼をする。そしてクルスがメニューウインドを開き、時空間管制官に移動承認を行う。
クルスとリナリーは目配せをし、それとほぼ同時に神界へと旅立った。
ーー神界、エントランス
霊界と人界への時空間移動は基本、着地点は自由に選べるが神界と天界にはエントランスと呼ばれる入界専用の場所があり入界時の着地点は必ずここに固定される。
エントランスには入界用の入界審査口、オシャレなカフェスペース、食事処、時空間移動者の為の時間調整用宿泊施設など様々な施設が整備されておりフロアは時空間調律師によって四六時中賑わっている。
ちなみに天界は同じようなエントランスはあるが入界審査口は設けられておらず天界への入界が許されるのは管理を行う一部の神のみという違いがある。
クルスとリナリーも時空間移動の時間調整の為に度々立寄る事はあるが入界はもちろん初めての経験である。
と言うのも神界への入界には神界から発行される『許可証』が必要であり旅行のように自由に入界出来るというわけではないのである。
入界審査口に向かうクルスとリナリー。
「ここから先は初体験だな」
「うん、なんか変に緊張するね」
入界審査口へ入ると入界審査官に許可証の提示を求められクルスがメニューウインドを開き、許可証を提示する。
メニューウインドは情報確認、連絡等の利用以外にも神界、霊界では公共施設を利用する場合などの承認などにも用いられる。
「入界承認が完了しました。クルス・ランドルフ様、リナリー・シーカー様、神界へようこそ」
入界審査官にガラス張りの部屋に案内され、魔法陣の様な幾何学模様の上に立つように指示される。
二人が部屋の中央に立つと入界審査官が術式を唱え、次の瞬間二人の体が黄金色の光に包まれ消え去った。
ーー天界、???
二人は綺麗な石畳の広場のような場所に転送された。周りには神界人と一部他の世界の者と思われる人々の姿も確認出来る。
「なんかすごく賑わってるね、神界ってもっとなんか神聖で静かな感じなのかなって思ってたよ。自然に水みたいな」
「そうだな。建物は神聖でとても綺麗だけど賑わってる雰囲気はアニマートの広場みたいだな」
神界の建築は石造りまたは白色のコンクリートのような材質で各部に細かな彫刻が施された美しい建物が立ち並ぶ。
二人はまるで観光地に来た観光客のように見るもの全てに目を輝かせて感動している。
「で、これからどうするの?」
「え、あぁ、エアリーゼとか言う礼拝堂で使者と落合う約束になってたはず…」
そう言うとクルスはメニューウインドを開き神界の地図を表示する。メニューウインドには各界のナビゲーション機能も持っており入界するとその世界の地図の表示が可能になる。
「今いる場所は風の領域らしい。」
地図を見ながら目的地の検索を行う。
「エアリーゼ礼拝堂、あったこれだ。ここからそんなには離れてないな。歩いて30分ってとこか」
そう言うと腕時計型のモバイル端末に目的地データを転送する。モバイル端末に目的データを転送すると音と表示と振動で目的地への案内を行ってくれるのだ。
「じゃ行こうか」
「うん!」
そう言うと二人はエアリーゼ礼拝堂に向かい歩き出した。
20分ほど歩いただろうか。周りの風景は先程の街並みとは雰囲気が変わり周りを木々が取り囲み少し薄暗い林道を歩く。
ふいにクルスが足を止める。
「ちょっと待てリナリー」
「どうしたの?」
「シッ」
クルスが声を潜め、口の前に人差し指を立てる音を出すなという合図で周りの気配を探る。
「このまま普通に歩くんだ。」
クルスの意図を察したリナリーが歩き出す。クルスは周りの気配を探りながらリナリーの斜め後方をついて歩く。
「つけられてるな…複数」
少し上り坂の林道の奥に礼拝堂が見えてくる。距離およそ200メートル。
「合図で全力で礼拝堂まで走るぞ」
声を潜めクルスが合図する。
「いけ!」
二人が全速力で走り出すと気配を感じた場所から人影が飛び出してきた。数は4。全員がクルスとリナリーを追う。
後方を振り返らず全力で走るクルスとリナリーだったが礼拝堂の少し手前の開けた場所で四方を取り囲まれるような形で追いつかれた。
「くそ、神速か…」
四人は黒に赤いラインのローブを身に纏い腰には片手剣の鞘を下げている。四人共フードを被りどう見ても使者とは言い難い敵意を感じる。
クルスはリナリーを庇うような形で周りに目を配り問いかける。
「俺達に何か用か?」
するとローブの男達の一人が口を開く。
「あぁ、そこのお嬢ちゃんに用があってな、目的はお前じゃない。お嬢ちゃん、俺達と一緒に来てくれないか。出来れば手荒な真似はしたくない」
「そうですかってついて行くわけないじゃん」
「ほぉ、威勢がいいねぇ。さすが御方の子といった所か。では無理やり連れ帰るしかないようだな」
「御方?子?何言ってんのあんた」
リナリーが冷たい口調で問いかける。いつもは明るく大雑把な性格のリナリーだがこういう危機的な状況のリナリーは逆に冷静になり冷酷な雰囲気すら感じる。
「一緒に来たら教えてやるよ。どうだ来る気になったか?」
「いかない」
リナリーがそう発した瞬間、四人が一斉に二人に飛びかかる。
クルスが攻撃に移ろうと抜刀し、回転斬りの構えをとったその瞬間、
「クルス待って」
リナリーの声が聞こえ足を止める。次の瞬間、薄紫色の光が二人を包む。
「光に触れないでね、吹っ飛ぶよ」
この状況で冷静にリナリーが注意を促す。落ち着き払ったリナリーの言葉に『大丈夫なんだろう』とクルスは構えた剣の剣先を少し下げる。
四人のローブの男が薄紫の光に触れた瞬間、光の外側で爆発が起こり四人の男が同時に吹き飛ばされた。
次の瞬間リナリーは光を解き、クルスが飛び出し一人、二人、三人…と大剣の側面を使った平打ちで一気に仕留める。平打ちの為もちろん殺しはしていないが瞬時に気を失いその場に倒れ込む。
最後の一人に剣先を突きつけクルスが問いかける。
「お前達の目的はなんだ?御方と言うのは誰の事だ」
クルスの問いにもフードの奥で不気味にこちらを睨みつけ答えようとはしない。聞き取れないほどの小さな声で何かを呟いてしばらくするとフッと四人の体が消えてなくなった。
しばらく何が起きたのか頭の整理が追いつかず立ち尽くすクルスとリナリーだったが後方、礼拝堂のほうから声が聞こえ我に返る。
「シスの心配も『いらぬ心配』だったようだね」
礼拝堂の柱に軽くもたれ掛かり頭の後ろに両手を回した体勢で少年が語りかけてくる。
「初めまして、クルスさん、そしてリナリーさん」
クルスが少年に問いかける。
「君が使者なのか?」
クルスの問いにコクリと頷く少年。クルスとリナリーは少年に導かれ礼拝堂に入って行くのであった。
街の市場では早朝から威勢のいい声が飛び交い賑わっている。
クルスが寮に到着した時にはリナリー、アンナ、ジャスパーが寮の前で既に待っていた。
「おはよう!クルス」
「おはよう。リナリー」
リナリーはインナーに白のシャツとチェック柄のミニスカート。そこにクルスとお揃いの遠征時の正装、背中にクルスとリナリー調律師チーム『時の守人』の大盾と時計をイメージした紋章が入ったフード付きロングコートを羽織り、いつもより少し気合いが入ったコーディネートでクルスを出迎えた。
「アンナさん、ジャスパーさんおはようございます」
「おはよう。ゆっくり休めたかい」
「はい、聖神力もバッチリ回復しました」
「そうかい。もう依頼の承認は済ませたかい?」
「はい、済みました。天界入界許可も下りました」
「よし。」
そう言うとアンナは天界に旅立つ二人に語り始めた。
「あんた達は今日までよく頑張った。1か月前から比べると時空間操作の力も戦闘術も格段に上がっただろう。今の二人の力を合わせればそんじょそこらの調律師達じゃ太刀打ち出来ないほどの力を身につけている」
「だがね、力を過信しすぎない事。『力に溺れるものは力に飲み込まれそして、力を奪われる』。あんた達の向かう神界は神々の住む世界だ。神だけでなく神界に入界しているものは皆、神に認められた何かしらの『能力』を持っていると考えな。万が一、戦闘になった場合でも決して無理はするんじゃないよ。わかったかい。」
アンナは二人の目を交互に見つめそう諭した。
「リナリーちょっとおいで」
アンナはそう言うとリナリーに細かい装飾が施された細身の指輪を手渡した。
「これはなに?プレゼント?」
リナリーが少し不思議そうな表情でアンナに問いかける。
「あんたの時空間破壊の能力を制御しやすくするお守りみたいなものさ。これを常に身につけておきな。そうすれば、時空間破壊を使う様な状況になった時でもあんたをきっと守ってくれる」
「うん、わかった。ありがとアンナさん」
リナリーはアンナに即され、ピッタリと嵌る左手小指に指輪を嵌めた。そして、嬉しそうにしばらく左手を見つめる。
「じゃそろそろ行こうか」
「二人共気をつけて行ってくるんだよ。何かあったらすぐに連絡をよこしな」
「ありがとうございます。では、行ってきます」
二人はアンナとジャスパーに深々と礼をする。そしてクルスがメニューウインドを開き、時空間管制官に移動承認を行う。
クルスとリナリーは目配せをし、それとほぼ同時に神界へと旅立った。
ーー神界、エントランス
霊界と人界への時空間移動は基本、着地点は自由に選べるが神界と天界にはエントランスと呼ばれる入界専用の場所があり入界時の着地点は必ずここに固定される。
エントランスには入界用の入界審査口、オシャレなカフェスペース、食事処、時空間移動者の為の時間調整用宿泊施設など様々な施設が整備されておりフロアは時空間調律師によって四六時中賑わっている。
ちなみに天界は同じようなエントランスはあるが入界審査口は設けられておらず天界への入界が許されるのは管理を行う一部の神のみという違いがある。
クルスとリナリーも時空間移動の時間調整の為に度々立寄る事はあるが入界はもちろん初めての経験である。
と言うのも神界への入界には神界から発行される『許可証』が必要であり旅行のように自由に入界出来るというわけではないのである。
入界審査口に向かうクルスとリナリー。
「ここから先は初体験だな」
「うん、なんか変に緊張するね」
入界審査口へ入ると入界審査官に許可証の提示を求められクルスがメニューウインドを開き、許可証を提示する。
メニューウインドは情報確認、連絡等の利用以外にも神界、霊界では公共施設を利用する場合などの承認などにも用いられる。
「入界承認が完了しました。クルス・ランドルフ様、リナリー・シーカー様、神界へようこそ」
入界審査官にガラス張りの部屋に案内され、魔法陣の様な幾何学模様の上に立つように指示される。
二人が部屋の中央に立つと入界審査官が術式を唱え、次の瞬間二人の体が黄金色の光に包まれ消え去った。
ーー天界、???
二人は綺麗な石畳の広場のような場所に転送された。周りには神界人と一部他の世界の者と思われる人々の姿も確認出来る。
「なんかすごく賑わってるね、神界ってもっとなんか神聖で静かな感じなのかなって思ってたよ。自然に水みたいな」
「そうだな。建物は神聖でとても綺麗だけど賑わってる雰囲気はアニマートの広場みたいだな」
神界の建築は石造りまたは白色のコンクリートのような材質で各部に細かな彫刻が施された美しい建物が立ち並ぶ。
二人はまるで観光地に来た観光客のように見るもの全てに目を輝かせて感動している。
「で、これからどうするの?」
「え、あぁ、エアリーゼとか言う礼拝堂で使者と落合う約束になってたはず…」
そう言うとクルスはメニューウインドを開き神界の地図を表示する。メニューウインドには各界のナビゲーション機能も持っており入界するとその世界の地図の表示が可能になる。
「今いる場所は風の領域らしい。」
地図を見ながら目的地の検索を行う。
「エアリーゼ礼拝堂、あったこれだ。ここからそんなには離れてないな。歩いて30分ってとこか」
そう言うと腕時計型のモバイル端末に目的地データを転送する。モバイル端末に目的データを転送すると音と表示と振動で目的地への案内を行ってくれるのだ。
「じゃ行こうか」
「うん!」
そう言うと二人はエアリーゼ礼拝堂に向かい歩き出した。
20分ほど歩いただろうか。周りの風景は先程の街並みとは雰囲気が変わり周りを木々が取り囲み少し薄暗い林道を歩く。
ふいにクルスが足を止める。
「ちょっと待てリナリー」
「どうしたの?」
「シッ」
クルスが声を潜め、口の前に人差し指を立てる音を出すなという合図で周りの気配を探る。
「このまま普通に歩くんだ。」
クルスの意図を察したリナリーが歩き出す。クルスは周りの気配を探りながらリナリーの斜め後方をついて歩く。
「つけられてるな…複数」
少し上り坂の林道の奥に礼拝堂が見えてくる。距離およそ200メートル。
「合図で全力で礼拝堂まで走るぞ」
声を潜めクルスが合図する。
「いけ!」
二人が全速力で走り出すと気配を感じた場所から人影が飛び出してきた。数は4。全員がクルスとリナリーを追う。
後方を振り返らず全力で走るクルスとリナリーだったが礼拝堂の少し手前の開けた場所で四方を取り囲まれるような形で追いつかれた。
「くそ、神速か…」
四人は黒に赤いラインのローブを身に纏い腰には片手剣の鞘を下げている。四人共フードを被りどう見ても使者とは言い難い敵意を感じる。
クルスはリナリーを庇うような形で周りに目を配り問いかける。
「俺達に何か用か?」
するとローブの男達の一人が口を開く。
「あぁ、そこのお嬢ちゃんに用があってな、目的はお前じゃない。お嬢ちゃん、俺達と一緒に来てくれないか。出来れば手荒な真似はしたくない」
「そうですかってついて行くわけないじゃん」
「ほぉ、威勢がいいねぇ。さすが御方の子といった所か。では無理やり連れ帰るしかないようだな」
「御方?子?何言ってんのあんた」
リナリーが冷たい口調で問いかける。いつもは明るく大雑把な性格のリナリーだがこういう危機的な状況のリナリーは逆に冷静になり冷酷な雰囲気すら感じる。
「一緒に来たら教えてやるよ。どうだ来る気になったか?」
「いかない」
リナリーがそう発した瞬間、四人が一斉に二人に飛びかかる。
クルスが攻撃に移ろうと抜刀し、回転斬りの構えをとったその瞬間、
「クルス待って」
リナリーの声が聞こえ足を止める。次の瞬間、薄紫色の光が二人を包む。
「光に触れないでね、吹っ飛ぶよ」
この状況で冷静にリナリーが注意を促す。落ち着き払ったリナリーの言葉に『大丈夫なんだろう』とクルスは構えた剣の剣先を少し下げる。
四人のローブの男が薄紫の光に触れた瞬間、光の外側で爆発が起こり四人の男が同時に吹き飛ばされた。
次の瞬間リナリーは光を解き、クルスが飛び出し一人、二人、三人…と大剣の側面を使った平打ちで一気に仕留める。平打ちの為もちろん殺しはしていないが瞬時に気を失いその場に倒れ込む。
最後の一人に剣先を突きつけクルスが問いかける。
「お前達の目的はなんだ?御方と言うのは誰の事だ」
クルスの問いにもフードの奥で不気味にこちらを睨みつけ答えようとはしない。聞き取れないほどの小さな声で何かを呟いてしばらくするとフッと四人の体が消えてなくなった。
しばらく何が起きたのか頭の整理が追いつかず立ち尽くすクルスとリナリーだったが後方、礼拝堂のほうから声が聞こえ我に返る。
「シスの心配も『いらぬ心配』だったようだね」
礼拝堂の柱に軽くもたれ掛かり頭の後ろに両手を回した体勢で少年が語りかけてくる。
「初めまして、クルスさん、そしてリナリーさん」
クルスが少年に問いかける。
「君が使者なのか?」
クルスの問いにコクリと頷く少年。クルスとリナリーは少年に導かれ礼拝堂に入って行くのであった。
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