鷹華を空に、剣を心に

 鷹、華と書いてヨウカと読む。
 しかしこの街の人間であれば、いやこの地に生きる人であれば誰でも、その言葉の意味を知っている。
 鷹華という二文字で綴られたそれを、剣姫という意味で読むのが常であった。剣姫となりて、もし裏返ればそれは剣鬼ともなるのだ。
 その生き様は苛烈にして至極。
 ありとあらゆる悪を断ち、か弱き人々に救いの手を差し伸べるとされる至高の存在。
 しかしてそれは人の枠組みと理とを外れた存在だとも囁かれる。
 それら凡そ人間を形容するに相応しくない言葉の数々の羅列が、しかし真実に限りなく近いということを私は知っていた。

 これは、鷹華という英雄に出会った少女の物語である。

ーーーー

終盤、甘い恋愛方向に流れてしまったので、カテゴリを「ファンタジー」から「恋愛」に変更しました。
なんとか規定文字数に収まるように手を入れました。
ほとんどはどこかしら削っているだけですので、読み直さないといけないようなところはありません。

ーーーー

虚構少女シナリオコンテストに応募してみようと思い立ち、書いてみることにしました。
完結までお付き合い頂ければ幸いです。
また、よろしければお気に入りや感想などよろしくお願いします。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,771 位 / 193,771件 恋愛 58,507 位 / 58,507件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

王宮仕えのロゼ

埴輪
恋愛
性描写がメインの西洋ファンタジー風陵辱系ストーリー。 地味系侍女のロゼが悪魔のような男達に翻弄されたり翻弄したりするような話。 主人公の受難の日々。 基本登場する男は最低、鬼畜、自分勝手、性格に難ありです。 主人公は常に苦悩して欝々としながら男に殺意を抱いています。 そして脅迫されるだけの秘密の過去を持っていますが、あくまでエロがメインです。 ※小説家になろうのムーンライトノベルズに投稿しているものを少しずつ手直ししてこちらに再投稿しています。 なのでなろうの方が更新が早いです。 ただ、気まぐれでなろうとは別の展開にしたりエロを増やしたり消したりするかもしれません。 実験的な要素の強い投稿となっているのと、この話自体完結予定が今のところないので今後どういう展開になるかはまだ未定です。 また完結予定がないので更新も遅いです。 基本的になろうの方を優先しています。

【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました

千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。 レズビアンの月岡美波が起きると、会社の後輩女子の桜庭ハルナと共にベッドで寝ていた。 一体何があったのか? 桜庭ハルナはどういうつもりなのか? 月岡美波はどんな選択をするのか? おすすめシチュエーション ・後輩に振り回される先輩 ・先輩が大好きな後輩 続きは「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」にて掲載しています。 だいぶ毛色が変わるのでシーズン2として別作品で登録することにしました。 読んでやってくれると幸いです。 「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/759377035/615873195 ※タイトル画像はAI生成です

甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ
恋愛
【失恋は甘い支配の始まり】 花園紫乃 Hanazono Shino 24歳 町田瑠璃子 Machida Ruriko 24歳 水戸征二 Mito Seiji 28歳 長谷川壱 Hasegawa Ichi 31歳 大垣誠 Ogaki Makoto 31歳 ※作品中の個人、団体、街…全て架空のフィクションです

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

神様の許嫁

衣更月
ファンタジー
信仰心の篤い町で育った久瀬一花は、思いがけずに神様の許嫁(仮)となった。 神様の名前は須久奈様と言い、古くから久瀬家に住んでいるお酒の神様だ。ただ、神様と聞いてイメージする神々しさは欠片もない。根暗で引きこもり。コミュニケーションが不得手ながらに、一花には無償の愛を注いでいる。 一花も須久奈様の愛情を重いと感じながら享受しつつ、畏敬の念を抱く。 ただ、1つだけ須久奈様の「目を見て話すな」という忠告に従えずにいる。どんなに頑張っても、長年染み付いた癖が直らないのだ。 神様を見る目を持つ一花は、その危うさを軽視し、トラブルばかりを引き当てて来る。 *** 1部完結 2部より「幽世の理」とリンクします。 ※「幽世の理」と同じ世界観です。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

処理中です...