あんずの花

幼馴染の榊場桔梗に恋する女子高生、東雲あんず。
けれど、その恋心は普通じゃなかった。そのうちに食人欲求も内包していたのだ。

ある夜、桔梗からメッセージが届く。
「私、死んじゃったわ」という文面と、桔梗の死体の写真。
着物姿の鬼が、死体を喰らおうと口を開けていた。
あんずは呼び起こされた劣情に苛まれながらも、鬼に喰われる前に、死体を探し出す決意をする。

彼女の恋心が本物ならば、死体を見つけても喰らうことなく、花を添えることができるだろう
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