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2章 かぶき者
7 始動
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久しぶりにご飯をかき込んだ。
おかわりまでした。
結わずに下ろしたままにしていた髪を、伊織に結ってもらう。
「式部に、小姓なんてまっぴらごめんだと言っといてくれ。おれはここを出ていく」
「どちらに行かれるのですか?」
「止めないの?」
「好きにしなさいと言ったのは、私ですよ」
「いいの?」
宣言しておいて、確かめている。
伊織が笑った。
伊織が笑うと嬉しくなる。
「その代わり、殿にはご自分でおっしゃってください」
「えええーー」
露骨に嫌な顔をしたので、また笑う。
「庭にいますよ。聞こえるでしょう?」
「・・・?」
耳を澄ますと、人の声と、木刀を打ち合う音が聞こえた。
ひどく懐かしい音だ。
ふらふらと立ち上がると、縁まで出て、そのまま裸足で庭に降りた。
着ているものも、寝巻きのままだ。
音のする方へ歩いていく。
小姓たちが、木刀を持って、打ち込み稽古をしている。
久松がそれを指導しているのか、立って見ていた。
足の裏に伝わる土や石の感触が、体を目覚めさせるような気がした。
そして、猛烈に湧き上がるものがある。
「来たか。やるか?」
久松が持っていた木刀を景司に投げてよこした。
「相手をしてやれ」
小姓たちに声をかける。
小姓たちの目の色が変わった。
残忍な笑みを浮かべて木刀を構えた。
打ち据えようとしているのだろう。
木刀を構える。
あんなに力が入らなかったのに、今はしっかりと握れている。
いきなり突いてきた。
喉元に来た木刀を左に払い、相手の肩を打つ。
景三郎も手加減しなかった。
仕返しだ。
次の小姓が打ち込んでくる。
鋭い打ち込みを受けた。
カンッと乾いた音がした。
右から、左から休みなく繰り出される剣を、受けながら押していく。
上から叩きつけるように振り下ろされた木刀を、下から受け、弾き飛ばした。
ガラ空きになった胴をなぎ払う。
小姓がうっとうめいて、うずくまった。
「おのれ!」
もう一人が、下から逆袈裟に斬り上げてくる。
上から叩くように迎え打った。
そのまま押していく。
左にいなし、すかさず小手を打った。
小姓が木刀を取り落とした。
息が上がった。
肩で息をしながら、久松に木刀を向けた。
「次はお前だ」
三人を叩いても、激情はおさまらなかった。
おさまるどころか、熱く沸るようだった。
「お前の思い通りにはならない!」
久松は、目を細め、恍惚の表情になった。
「殿・・・」
「おれは、光徳院さまじゃない! 誰の指図も受けない! ここを出ていく」
「出てどこへ行く。またならず者にでも戻るのか」
「お前には関係ない」
「行くのならば、それがしを倒してから行かれよ。その程度の腕では、すぐにあの世行きだ」
と、落ちていた木刀を拾った。
「来い」
「やあっ!」
気合いとともに、渾身の一撃を見舞う。
だが、久松は小姓たちのようにはいかなかった。
かすりもしない。
悉く受けられ、弾かれる。
「まだまだだ」
「くそおっ!」
やけくそになって、向かっていった。
鍔元で押し返されて体勢を崩し、後ろに転んだ。
力では敵うはずもないのに、起き上がるとしゃにむに木刀を振った。
木刀を叩き落とされる。
さすがに木刀で体を叩くのは、骨を折る可能性もあるので、やられはしなかった。
代わりに、胸ぐらを掴まれて、投げ飛ばされた。
「まだまだ」
素手で向かっていく。
だが、もうほとんど力が残っていなかった。
「諦めないからな! おれは、お前に頼らずに生きることを諦めない!」
「笑止! この程度で笑わせる。頭を冷やせ」
引きずられた。
池のそばまで来ると、そのまま池の中へ、投げ飛ばす。
投げ飛ばした久松自身も池の中へ入っていく。
立ち上がった景司を捕まえ、また水の中へ沈めた。
「生きる道などないと言っている! 跪け! 命乞いをしろ! 生きるとは、そういうことだ!」
引き上げて、揺さぶる。
池の深さは、腰のあたりだ。
「嫌だ! 違う!」
咳き込みながら、喚いた。
「そんなの・・・生きていることにならない・・・」
「そうだ。己を生きようとすれば、死ぬしかないと言っている!」
「嫌だ!」
「まだ言うか!」
また沈められる。
苦しい。
水を飲み、意識が遠くなる。
途切れる寸前に引き上げられた。
もう自分では立っていられない。
襟を掴んでいる久松の腕にぶら下がっているだけだ。
「戦はしない・・・誰も死なせはしない・・・お前も、右京も・・・伊織も・・・おれも・・・」
力が尽きて、意識が薄れていく。
抱き締められた気がするが、その後のことはわからない。
夜になったが、もう抱かれることはなくなった。
回復して、屋敷を出ていくときにも、久松の姿は見ていない。
伊織が見送ってくれた。
屋敷を出たときの姿は、連れてこられたときとは違っていた。
「まったく、派手好きで困る」
景司は思わずぼやいた。
伊織が用意してくれたのは、初めは模様のある袖の長めの着物だった。
「目立ちすぎるだろ! 却下!」
色若衆みたいでゾッとした。
「地味なのにして」
これでもだいぶマシになった。
紫色の無地の小袖に、水色の袴だ。
模様はない。
髪も高いところで結んでいる。
ここは久松の別邸で、城下からは離れていた。
周りは木々に囲まれている。
林を抜けると、揖斐川が見えてきた。
城下まで、この道一本で行けるようだ。
太陽の光に川面がキラキラと輝いていた。
遠くに船の帆も見える。
どこへ行こう。
決めているわけではなかった。
見つかったら殺されるのだろうか。
足は城下に向かっている。
人がたくさんいるところの方が見つかりにくいものだろう。
他に行くところもなかった。
城下の北の出入り口である御門についた。
増蔵の家に帰ろうかどうか迷う。
心配もしていないだろうけど、無事なことだけは知らせておこうか。
とりあえず、人々でごった返す街道に出た。
あの通り井まで来て、水を飲む。
あれから一月ほどしか経っていないはずなのに、ずいぶん昔のことのような気がする。
かぶき者とやり合い、一瞬だけ右京を見た場所だ。
桶が落ちる音がして、我に帰る。
娘が落とした桶を拾おうともせずにこっちを見ている。
「あ・・・」
あのときの娘だ。
「おあきちゃん・・・」
「だめ! 来ちゃだめ!」
と叫んだ。
「え?」
後ろを振り返る間もなく、抱き抱えられるようにして捕まった。
「よう、見違えたぜ、小僧」
体格のいい、あのかぶき者だ。
おかわりまでした。
結わずに下ろしたままにしていた髪を、伊織に結ってもらう。
「式部に、小姓なんてまっぴらごめんだと言っといてくれ。おれはここを出ていく」
「どちらに行かれるのですか?」
「止めないの?」
「好きにしなさいと言ったのは、私ですよ」
「いいの?」
宣言しておいて、確かめている。
伊織が笑った。
伊織が笑うと嬉しくなる。
「その代わり、殿にはご自分でおっしゃってください」
「えええーー」
露骨に嫌な顔をしたので、また笑う。
「庭にいますよ。聞こえるでしょう?」
「・・・?」
耳を澄ますと、人の声と、木刀を打ち合う音が聞こえた。
ひどく懐かしい音だ。
ふらふらと立ち上がると、縁まで出て、そのまま裸足で庭に降りた。
着ているものも、寝巻きのままだ。
音のする方へ歩いていく。
小姓たちが、木刀を持って、打ち込み稽古をしている。
久松がそれを指導しているのか、立って見ていた。
足の裏に伝わる土や石の感触が、体を目覚めさせるような気がした。
そして、猛烈に湧き上がるものがある。
「来たか。やるか?」
久松が持っていた木刀を景司に投げてよこした。
「相手をしてやれ」
小姓たちに声をかける。
小姓たちの目の色が変わった。
残忍な笑みを浮かべて木刀を構えた。
打ち据えようとしているのだろう。
木刀を構える。
あんなに力が入らなかったのに、今はしっかりと握れている。
いきなり突いてきた。
喉元に来た木刀を左に払い、相手の肩を打つ。
景三郎も手加減しなかった。
仕返しだ。
次の小姓が打ち込んでくる。
鋭い打ち込みを受けた。
カンッと乾いた音がした。
右から、左から休みなく繰り出される剣を、受けながら押していく。
上から叩きつけるように振り下ろされた木刀を、下から受け、弾き飛ばした。
ガラ空きになった胴をなぎ払う。
小姓がうっとうめいて、うずくまった。
「おのれ!」
もう一人が、下から逆袈裟に斬り上げてくる。
上から叩くように迎え打った。
そのまま押していく。
左にいなし、すかさず小手を打った。
小姓が木刀を取り落とした。
息が上がった。
肩で息をしながら、久松に木刀を向けた。
「次はお前だ」
三人を叩いても、激情はおさまらなかった。
おさまるどころか、熱く沸るようだった。
「お前の思い通りにはならない!」
久松は、目を細め、恍惚の表情になった。
「殿・・・」
「おれは、光徳院さまじゃない! 誰の指図も受けない! ここを出ていく」
「出てどこへ行く。またならず者にでも戻るのか」
「お前には関係ない」
「行くのならば、それがしを倒してから行かれよ。その程度の腕では、すぐにあの世行きだ」
と、落ちていた木刀を拾った。
「来い」
「やあっ!」
気合いとともに、渾身の一撃を見舞う。
だが、久松は小姓たちのようにはいかなかった。
かすりもしない。
悉く受けられ、弾かれる。
「まだまだだ」
「くそおっ!」
やけくそになって、向かっていった。
鍔元で押し返されて体勢を崩し、後ろに転んだ。
力では敵うはずもないのに、起き上がるとしゃにむに木刀を振った。
木刀を叩き落とされる。
さすがに木刀で体を叩くのは、骨を折る可能性もあるので、やられはしなかった。
代わりに、胸ぐらを掴まれて、投げ飛ばされた。
「まだまだ」
素手で向かっていく。
だが、もうほとんど力が残っていなかった。
「諦めないからな! おれは、お前に頼らずに生きることを諦めない!」
「笑止! この程度で笑わせる。頭を冷やせ」
引きずられた。
池のそばまで来ると、そのまま池の中へ、投げ飛ばす。
投げ飛ばした久松自身も池の中へ入っていく。
立ち上がった景司を捕まえ、また水の中へ沈めた。
「生きる道などないと言っている! 跪け! 命乞いをしろ! 生きるとは、そういうことだ!」
引き上げて、揺さぶる。
池の深さは、腰のあたりだ。
「嫌だ! 違う!」
咳き込みながら、喚いた。
「そんなの・・・生きていることにならない・・・」
「そうだ。己を生きようとすれば、死ぬしかないと言っている!」
「嫌だ!」
「まだ言うか!」
また沈められる。
苦しい。
水を飲み、意識が遠くなる。
途切れる寸前に引き上げられた。
もう自分では立っていられない。
襟を掴んでいる久松の腕にぶら下がっているだけだ。
「戦はしない・・・誰も死なせはしない・・・お前も、右京も・・・伊織も・・・おれも・・・」
力が尽きて、意識が薄れていく。
抱き締められた気がするが、その後のことはわからない。
夜になったが、もう抱かれることはなくなった。
回復して、屋敷を出ていくときにも、久松の姿は見ていない。
伊織が見送ってくれた。
屋敷を出たときの姿は、連れてこられたときとは違っていた。
「まったく、派手好きで困る」
景司は思わずぼやいた。
伊織が用意してくれたのは、初めは模様のある袖の長めの着物だった。
「目立ちすぎるだろ! 却下!」
色若衆みたいでゾッとした。
「地味なのにして」
これでもだいぶマシになった。
紫色の無地の小袖に、水色の袴だ。
模様はない。
髪も高いところで結んでいる。
ここは久松の別邸で、城下からは離れていた。
周りは木々に囲まれている。
林を抜けると、揖斐川が見えてきた。
城下まで、この道一本で行けるようだ。
太陽の光に川面がキラキラと輝いていた。
遠くに船の帆も見える。
どこへ行こう。
決めているわけではなかった。
見つかったら殺されるのだろうか。
足は城下に向かっている。
人がたくさんいるところの方が見つかりにくいものだろう。
他に行くところもなかった。
城下の北の出入り口である御門についた。
増蔵の家に帰ろうかどうか迷う。
心配もしていないだろうけど、無事なことだけは知らせておこうか。
とりあえず、人々でごった返す街道に出た。
あの通り井まで来て、水を飲む。
あれから一月ほどしか経っていないはずなのに、ずいぶん昔のことのような気がする。
かぶき者とやり合い、一瞬だけ右京を見た場所だ。
桶が落ちる音がして、我に帰る。
娘が落とした桶を拾おうともせずにこっちを見ている。
「あ・・・」
あのときの娘だ。
「おあきちゃん・・・」
「だめ! 来ちゃだめ!」
と叫んだ。
「え?」
後ろを振り返る間もなく、抱き抱えられるようにして捕まった。
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