1 / 40
1章 嵐
1 ここは江戸時代?キスから始まる新生活
しおりを挟む
片瀬景司は高校三年生。
地元の高校に通っている。
郷土史研究部の部活動も一学期で終わり、受験勉強に邁進する、ごくごく普通の高校生だ。
いや、趣味が歴史だから、普通よりも地味かもしれない。
これまで目立ったこともないし、あえてでもないけれど、地味に生きてきたという自覚がある。
今も、夏休みの一日、勉強の息抜きに家を抜け出して、城跡公園に来ている。
誰も誘えないし、そもそも誰も一緒に来てくれるはずはないから、一人だ。
「また来たよ、忠勝さん」
と本多忠勝公の銅像に挨拶して、蟠龍櫓まで自転車を走らせる。
桑名城で唯一復元された櫓だ。
他に建物はない。
復元と言ってもコンクリートで、外側だけが白壁でそれらしく見せているだけだが。
それでも、何もないよりはマシだと景司は思う。
ここに、きっと、こんな櫓があったんだな、と思えるだけで気分が良かった。
蟠龍という名前がかっこいい。
調べたら、飛ぶ前のうずくまった龍のことらしい。
どうしてこんな名前が付けられたのかは知らないが、方位の名前ではなくてよかったと思う。
(櫓にはよく、丑寅とか辰巳とかいう方位の名前がよく付けられている)
ここから飛び立て!ってことなのかな。
すぐ目の前を、揖斐川が流れていて、対岸は長島、イルミネーションで有名な「なばなの里」があり、タイミングが合えば、富士山の形をした展望台が上がるのが見える。
真夏でなければ、多少の風でも気持ちがいいが、このうだるような暑さでは、どれだけ風が吹いても暑いだけだ。
長居はできない。
景司は早々に自転車にまたがり、すぐ近くの七里の渡しまで走った。
神社ではないが、鳥居がある。
この鳥居は、伊勢神宮の鳥居だ。
桑名は東海道の宿場町であり、伊勢の入り口。
東から伊勢参りに行く人は、尾張の宮宿から船で来なければならなかった。
いよいよ伊勢だ、あと少し、と旅人を励ましたことだろう。
伊勢までは、まだまだなのだが・・・。
陸路はないから、この渡し場から、たくさんの船が行き交い、たくさんの人がここに降り立った。
今は人っこひとりいないが、当時はもみくちゃになるほど人が行き来していたのだ。
そして、目の前にどどんとそびえ立つ桑名城があった!
どんな城だったんだろう。
と、想像するのが楽しい。
それだけで、いい気分転換になる。
暑い中を来たかいがあるというものだ。
ここから東海道が南に伸びているので、いつもは、旅人気分で街道を走って帰るのだが、今日の景司は違った。
暑いし、川沿いを行こう。
河口付近なので、海も近い。
せっかくだから、開放感を味わいたかった。
蟠龍櫓に戻り、土手道を走る。
ここからは昔なら入ることができなかった城内エリアだ。
土手道は車も通る。
市民プールが近くにあって、夏は交通量は多めだ。
ガードレールがないので、端っこによると転落の危険がある。
慎重に走っているつもりだったが、自転車に気が付かないのか、交差点で猛スピードで土手道に侵入してくる車に当てられそうになった。
ギリギリのところで衝突は避けられたものの、端に寄りすぎた。
接触を避けるために、無意識に傾けた体を、車が通り過ぎたことで生まれた風が押した。
ふわり、と浮き上がった感覚。
蟠龍じゃなくて、おれが飛ぶのか!?
眩しい夏の太陽が目に入り、眩んだ。
◇ ◇ ◇
頭がいたい。
体を動かそうとしたが、動かない。
目を開ける気力さえなかった。
音が聞こえる。
騒々しい。
人の声。
雄叫び?
床を踏み鳴らす音。
どんどん、と体に床が軋む衝撃が伝わってくる。
ここはどこなんだろう。
体が重い。
何かが上に乗っかっているような・・・。
「片瀬・・・?」
おれを呼んでる?
「死んでねえよな」
唇に柔らかいものが触った。
「早く起きないと、奪うからな」
耳元で囁く声。
え? 何を?
意識はぼんやりとだが戻っているのに、目が開けられないのだ。
だれ?
また唇に触れた。
ん?
今度は優しくない。
吸われている。
何かが侵入してくる。
舌だ。
ま、待って!
びくんっ、と体が震えた。
力が入った。
目が開いた。
男が覆い被さっていた。
口が塞がれているから声も出せない。
と思ったら、離れた。
「なんだ、起きたのか」
残念そうに言って、拳で口を拭う。
笑いがおきた。
人がいる前で、何を・・・。
恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
塞がれていなくても、声が出なかった。
「おい、そこ! 何をしている。片瀬は気がついたのか、端に寄せてやれ」
誰かの言葉に、口づけ男が脇に腕を入れて、壁際まで景司を運んだ。
間近で見る男は、精悍な顔立ち。
切れ長の目に薄い唇のイケメンだ。
「頭打ってるから、しばらく休んでろ」
と、壁にもたれ掛けさせてくれる。
そうしておいて、自分は騒々しく人が動いている場所に戻っていった。
景司はわけがわからず、なんて言っていいかもわからず、ぼーっと、その男と、周りを眺めるしかなかった。
剣道か?
道場のようだった。
竹刀で打ち合っている。
景司も小学生の頃剣道を習っていたから、雰囲気はわかる。
でも、簡単な防具をつけているだけで、景司が使っていた物ではない。
古武道なのかな。
見知った人はいなさそうだった。
稽古着に袴。
自分も同じ格好。
うっ、気持ち悪い・・・。
頭痛はまだ続いている。
思わず両手で口を覆った。
ん? ちょっと待って。
手のひらを見た。
自分の手じゃない・・・。
その手には、生々しい竹刀だこができている。
相当稽古している手だ。
顔に触れてみる。
おれの顔だろうか?
わからない。
鏡を見たいが、ここにはなさそうだ。
髪に触れる。
結われている。
ポニーテール?
え?
そこで初めて他人の髪型が気になった。
気が動転して気がついていなかった。
目を見張った。
叫びそうになって、両手で口を押さえる。
ま、ま、ま、まさか、チョン髷!?
この髷は、時代劇で見る髷だ。
子供の頃、ひいおばあちゃんがテレビで観ていたやつ。
江戸時代!?
吐き気が強くなり、思わず突っ伏した。
地元の高校に通っている。
郷土史研究部の部活動も一学期で終わり、受験勉強に邁進する、ごくごく普通の高校生だ。
いや、趣味が歴史だから、普通よりも地味かもしれない。
これまで目立ったこともないし、あえてでもないけれど、地味に生きてきたという自覚がある。
今も、夏休みの一日、勉強の息抜きに家を抜け出して、城跡公園に来ている。
誰も誘えないし、そもそも誰も一緒に来てくれるはずはないから、一人だ。
「また来たよ、忠勝さん」
と本多忠勝公の銅像に挨拶して、蟠龍櫓まで自転車を走らせる。
桑名城で唯一復元された櫓だ。
他に建物はない。
復元と言ってもコンクリートで、外側だけが白壁でそれらしく見せているだけだが。
それでも、何もないよりはマシだと景司は思う。
ここに、きっと、こんな櫓があったんだな、と思えるだけで気分が良かった。
蟠龍という名前がかっこいい。
調べたら、飛ぶ前のうずくまった龍のことらしい。
どうしてこんな名前が付けられたのかは知らないが、方位の名前ではなくてよかったと思う。
(櫓にはよく、丑寅とか辰巳とかいう方位の名前がよく付けられている)
ここから飛び立て!ってことなのかな。
すぐ目の前を、揖斐川が流れていて、対岸は長島、イルミネーションで有名な「なばなの里」があり、タイミングが合えば、富士山の形をした展望台が上がるのが見える。
真夏でなければ、多少の風でも気持ちがいいが、このうだるような暑さでは、どれだけ風が吹いても暑いだけだ。
長居はできない。
景司は早々に自転車にまたがり、すぐ近くの七里の渡しまで走った。
神社ではないが、鳥居がある。
この鳥居は、伊勢神宮の鳥居だ。
桑名は東海道の宿場町であり、伊勢の入り口。
東から伊勢参りに行く人は、尾張の宮宿から船で来なければならなかった。
いよいよ伊勢だ、あと少し、と旅人を励ましたことだろう。
伊勢までは、まだまだなのだが・・・。
陸路はないから、この渡し場から、たくさんの船が行き交い、たくさんの人がここに降り立った。
今は人っこひとりいないが、当時はもみくちゃになるほど人が行き来していたのだ。
そして、目の前にどどんとそびえ立つ桑名城があった!
どんな城だったんだろう。
と、想像するのが楽しい。
それだけで、いい気分転換になる。
暑い中を来たかいがあるというものだ。
ここから東海道が南に伸びているので、いつもは、旅人気分で街道を走って帰るのだが、今日の景司は違った。
暑いし、川沿いを行こう。
河口付近なので、海も近い。
せっかくだから、開放感を味わいたかった。
蟠龍櫓に戻り、土手道を走る。
ここからは昔なら入ることができなかった城内エリアだ。
土手道は車も通る。
市民プールが近くにあって、夏は交通量は多めだ。
ガードレールがないので、端っこによると転落の危険がある。
慎重に走っているつもりだったが、自転車に気が付かないのか、交差点で猛スピードで土手道に侵入してくる車に当てられそうになった。
ギリギリのところで衝突は避けられたものの、端に寄りすぎた。
接触を避けるために、無意識に傾けた体を、車が通り過ぎたことで生まれた風が押した。
ふわり、と浮き上がった感覚。
蟠龍じゃなくて、おれが飛ぶのか!?
眩しい夏の太陽が目に入り、眩んだ。
◇ ◇ ◇
頭がいたい。
体を動かそうとしたが、動かない。
目を開ける気力さえなかった。
音が聞こえる。
騒々しい。
人の声。
雄叫び?
床を踏み鳴らす音。
どんどん、と体に床が軋む衝撃が伝わってくる。
ここはどこなんだろう。
体が重い。
何かが上に乗っかっているような・・・。
「片瀬・・・?」
おれを呼んでる?
「死んでねえよな」
唇に柔らかいものが触った。
「早く起きないと、奪うからな」
耳元で囁く声。
え? 何を?
意識はぼんやりとだが戻っているのに、目が開けられないのだ。
だれ?
また唇に触れた。
ん?
今度は優しくない。
吸われている。
何かが侵入してくる。
舌だ。
ま、待って!
びくんっ、と体が震えた。
力が入った。
目が開いた。
男が覆い被さっていた。
口が塞がれているから声も出せない。
と思ったら、離れた。
「なんだ、起きたのか」
残念そうに言って、拳で口を拭う。
笑いがおきた。
人がいる前で、何を・・・。
恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
塞がれていなくても、声が出なかった。
「おい、そこ! 何をしている。片瀬は気がついたのか、端に寄せてやれ」
誰かの言葉に、口づけ男が脇に腕を入れて、壁際まで景司を運んだ。
間近で見る男は、精悍な顔立ち。
切れ長の目に薄い唇のイケメンだ。
「頭打ってるから、しばらく休んでろ」
と、壁にもたれ掛けさせてくれる。
そうしておいて、自分は騒々しく人が動いている場所に戻っていった。
景司はわけがわからず、なんて言っていいかもわからず、ぼーっと、その男と、周りを眺めるしかなかった。
剣道か?
道場のようだった。
竹刀で打ち合っている。
景司も小学生の頃剣道を習っていたから、雰囲気はわかる。
でも、簡単な防具をつけているだけで、景司が使っていた物ではない。
古武道なのかな。
見知った人はいなさそうだった。
稽古着に袴。
自分も同じ格好。
うっ、気持ち悪い・・・。
頭痛はまだ続いている。
思わず両手で口を覆った。
ん? ちょっと待って。
手のひらを見た。
自分の手じゃない・・・。
その手には、生々しい竹刀だこができている。
相当稽古している手だ。
顔に触れてみる。
おれの顔だろうか?
わからない。
鏡を見たいが、ここにはなさそうだ。
髪に触れる。
結われている。
ポニーテール?
え?
そこで初めて他人の髪型が気になった。
気が動転して気がついていなかった。
目を見張った。
叫びそうになって、両手で口を押さえる。
ま、ま、ま、まさか、チョン髷!?
この髷は、時代劇で見る髷だ。
子供の頃、ひいおばあちゃんがテレビで観ていたやつ。
江戸時代!?
吐き気が強くなり、思わず突っ伏した。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる