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一緒に昼ご飯を食べる
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「河村、一緒に昼飯食べよーぜ!」
「!!瀬川!!」
瀬川が俺を昼食に誘ったのを見て、クラス中がどよめき立つ。当然だ、瀬川である
「瀬川君、私達とお弁当食べてくれるって、前言ってくれてたよね。」
女子が俺を睨みつけ、瀬川には猫撫で声で可愛い顔をしながら喋りかける。
ひえー女子こえーよ!!でも瀬川羨ましいぞ!!俺だって女子に一度でいいから、”お弁当一緒に食べよう”って言われてみたかったな!!猫撫で声で!!
「ごめんね。この前も言ったと思うけど、河村と付き合うことにしたんだ。河村と少しでも長く一緒にいたいんだ。」
ぎゃああああああああ!!!何甘ったるい事を言ってるんだ瀬川!!周りを少しは見てくれ!!
女子全員が泡を吹きながら、俺のこと睨みつけてくるじゃないか!!!
「せ、せ、せ瀬川!!俺の事は気にしなくていいからさ、女の子達と弁当食べてこいよ!」
「駄目だよ。俺が一緒に食べたいんだから。弁当持って、屋上行こう」
そう言うと、瀬川は俺の手を引っ張って、足速に屋上に向かう。引っ張られている手が痛い。なんか瀬川、怒ってるー…?
ギイ、バタン
屋上の扉が閉まると同時に、瀬川が俺の事を真正面からギュッと抱きしめてくる。く、苦しい…!!!
「せ、瀬川!!??どうした!!?くるし、苦しいだろ!!」
悔しい事に瀬川は180cmもあり、加えて俺は160cmしかないので、抱きしめられているだけで、窒息しそうだ。
パッ
ようやく瀬川が腕から離してくれた。良かった、このままだったら窒息死で死んでしまう所だった!!
「……」
あれ…瀬川何か機嫌悪い…?というよりか、拗ねてるー?そんなに女子に弁当誘われるの嫌だったのか?俺からしたら羨ましくて仕方ないけど、毎日誘われたらそりゃあ疲れるよな……。
「瀬川、ん!!」
「……?」
「ひ、膝枕してやる!ここ寝そべっていいぞ!」
俺は自分の膝をポンポンと叩いて、おいでと手を振る。めちゃくちゃ恥ずかしい。本当は保健室で休ませたりするのが一番良いんだろうけど、瀬川の場合は女子達がどこからともなく匂いをかぎつけてやってきそうなので、俺の膝の上で少しでも休んで貰うのがベストだろう。男の膝とは言え、固い屋上の床よりかは少しはマシだろう。
「~~~~~~っ!!河村はずるい!!」
瀬川は、俺の膝に勢いよく横になる。
「…?何がだよ?ってか、ふふ瀬川の髪サラサラでくすぐってえなあ」
思わず瀬川の髪を触ってしまう。俺のゴワゴワした黒髪とは違って色素が薄く、日の光に透けるととても綺麗だ。女子が王子様というのも、何だかうなずける。
「ーってあれ?何だか瀬川、顔赤いぞ!?本当に大丈夫か?」
瀬川の顔は茹でタコのように赤くなっており、耳まで赤くなっている。
「やっぱ、保健室行った方がいいんじゃー」
「大丈夫!!それより、このボーナスタイムを味あわせて!!」
「ふふ、何だそれ。まあ、大丈夫なら良いけどよ」
瀬川の顔があまりにも必死だったので、俺は笑った。
「河村……髪撫でて。俺の髪もっと撫でて」
「ふは、はいはい。瀬川って参るとこんな感じになるんだな。何か大きい犬みたいで、可愛いな」
「河村の方が可愛いけど…」
そう言うと春の暖かな天気が心地良かったせいか、いつの間にか瀬川は眠ってしまった。
眠っている姿でさえ、一切崩れることがない。むしろ、いつもより綺麗で可愛い…って!!俺は何を思ってるんだ!!これじゃあ、まるで本当に恋人みたいじゃないか!この関係はカモフラージュ、カモフラージュ、と俺は自分に言い聞かせた。きっと、瀬川は直ぐに俺に飽きる。美味いもんばっか食ってたら、偶にはお茶漬けが食いたくなる、というアレだ!!アレなのである!!!勘違いして痛い目を見るのは、俺だ。俺は必死に自分に言い聞かせた。
「俺はお茶漬け、俺はお茶漬け、俺はお茶漬け…」
「!!瀬川!!」
瀬川が俺を昼食に誘ったのを見て、クラス中がどよめき立つ。当然だ、瀬川である
「瀬川君、私達とお弁当食べてくれるって、前言ってくれてたよね。」
女子が俺を睨みつけ、瀬川には猫撫で声で可愛い顔をしながら喋りかける。
ひえー女子こえーよ!!でも瀬川羨ましいぞ!!俺だって女子に一度でいいから、”お弁当一緒に食べよう”って言われてみたかったな!!猫撫で声で!!
「ごめんね。この前も言ったと思うけど、河村と付き合うことにしたんだ。河村と少しでも長く一緒にいたいんだ。」
ぎゃああああああああ!!!何甘ったるい事を言ってるんだ瀬川!!周りを少しは見てくれ!!
女子全員が泡を吹きながら、俺のこと睨みつけてくるじゃないか!!!
「せ、せ、せ瀬川!!俺の事は気にしなくていいからさ、女の子達と弁当食べてこいよ!」
「駄目だよ。俺が一緒に食べたいんだから。弁当持って、屋上行こう」
そう言うと、瀬川は俺の手を引っ張って、足速に屋上に向かう。引っ張られている手が痛い。なんか瀬川、怒ってるー…?
ギイ、バタン
屋上の扉が閉まると同時に、瀬川が俺の事を真正面からギュッと抱きしめてくる。く、苦しい…!!!
「せ、瀬川!!??どうした!!?くるし、苦しいだろ!!」
悔しい事に瀬川は180cmもあり、加えて俺は160cmしかないので、抱きしめられているだけで、窒息しそうだ。
パッ
ようやく瀬川が腕から離してくれた。良かった、このままだったら窒息死で死んでしまう所だった!!
「……」
あれ…瀬川何か機嫌悪い…?というよりか、拗ねてるー?そんなに女子に弁当誘われるの嫌だったのか?俺からしたら羨ましくて仕方ないけど、毎日誘われたらそりゃあ疲れるよな……。
「瀬川、ん!!」
「……?」
「ひ、膝枕してやる!ここ寝そべっていいぞ!」
俺は自分の膝をポンポンと叩いて、おいでと手を振る。めちゃくちゃ恥ずかしい。本当は保健室で休ませたりするのが一番良いんだろうけど、瀬川の場合は女子達がどこからともなく匂いをかぎつけてやってきそうなので、俺の膝の上で少しでも休んで貰うのがベストだろう。男の膝とは言え、固い屋上の床よりかは少しはマシだろう。
「~~~~~~っ!!河村はずるい!!」
瀬川は、俺の膝に勢いよく横になる。
「…?何がだよ?ってか、ふふ瀬川の髪サラサラでくすぐってえなあ」
思わず瀬川の髪を触ってしまう。俺のゴワゴワした黒髪とは違って色素が薄く、日の光に透けるととても綺麗だ。女子が王子様というのも、何だかうなずける。
「ーってあれ?何だか瀬川、顔赤いぞ!?本当に大丈夫か?」
瀬川の顔は茹でタコのように赤くなっており、耳まで赤くなっている。
「やっぱ、保健室行った方がいいんじゃー」
「大丈夫!!それより、このボーナスタイムを味あわせて!!」
「ふふ、何だそれ。まあ、大丈夫なら良いけどよ」
瀬川の顔があまりにも必死だったので、俺は笑った。
「河村……髪撫でて。俺の髪もっと撫でて」
「ふは、はいはい。瀬川って参るとこんな感じになるんだな。何か大きい犬みたいで、可愛いな」
「河村の方が可愛いけど…」
そう言うと春の暖かな天気が心地良かったせいか、いつの間にか瀬川は眠ってしまった。
眠っている姿でさえ、一切崩れることがない。むしろ、いつもより綺麗で可愛い…って!!俺は何を思ってるんだ!!これじゃあ、まるで本当に恋人みたいじゃないか!この関係はカモフラージュ、カモフラージュ、と俺は自分に言い聞かせた。きっと、瀬川は直ぐに俺に飽きる。美味いもんばっか食ってたら、偶にはお茶漬けが食いたくなる、というアレだ!!アレなのである!!!勘違いして痛い目を見るのは、俺だ。俺は必死に自分に言い聞かせた。
「俺はお茶漬け、俺はお茶漬け、俺はお茶漬け…」
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