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平凡な俺
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俺、河村尚には、付き合っている彼氏がいる。同じ高校2年生の同級生で、学年1のモテ男の瀬川奏多だ。あろうことか、瀬川から告白してきたのである!
「河村、恋人になってくれ」
「え!?何で⁉︎」
「何でって、そりゃあ河村の事が…」
「あ!もしかしてカモフラージュ!?瀬川、モテまくりでいつも大変そーだもんな…」
「……」
そうでなければ、瀬川が告白してくるなんておかしい。俺はどこからどう見ても、冴えないモブ男である。告白なんてものは1度もされた事なければ、バレンタインのチョコだって、1個も貰った事はない。瀬川が男の俺に告白してきたのは謎だが、きっとキャーキャー言う女子を、周りから居なくする事ができれば、誰でも良かったのだろう。ちなみに俺と瀬川は同級生で同じクラスではあるものの、部類があまりにも違うので、接点は何もない。(何ていうか、瀬川の周りにはキラキラの星が飛んでいる)
「いいよ‼︎そういう事なら、協力するよ‼︎モテるっていうのも、本当大変だな」
「……ありがとう」
かくして、俺と瀬川は付き合う事になったのである。それにしても…それにしてもだ!!何か瀬川の奴が甘い!!
べらぼうに甘い!!
まず校舎裏で告白された後、教室に戻ると、瀬川がクラス全員に向かって、”俺、こいつと付き合うことにしたから”と宣言し、俺にキスをした。クラス女子の全員が泡を吹いて、倒れた。俺も倒れた。
「せ、瀬川!!な、何してんだよ!!俺、ファーストキスだったんだぞ!カモフラージュにしたって、やりすぎだぞ!!」
放課後の帰り道一緒に帰りながら瀬川に怒ると、瀬川は俺に向かってまたキスをしてきた。
「可愛い、初めてだったんだ。照れてるね、顔赤くなってるのも可愛いよ」
チュチュ、っと瀬川は柔らかく笑いながら、俺の唇に甘いキスをふらしてくる。な~~~~~!!こいつ俺が恋愛未経験者だから、馬鹿にしてるのか!!?それにしても、このモブ顔としか言えない俺にキスしてくるなんて!!カモフラージュにしても凄いな!!
ちゅちゅちゅ
「め、だめ、瀬川ダメだよ!!!」
ちゅちゅ、瀬川は全く俺の言葉には耳を傾けない。それどころか、より濃厚なキスをしてこようとしてくる。
「~~~~~~~っ!!!!も、これ以上してくんなら別れる!!!」
ピタリと瀬川のキスは止まった。
「ご、ごめん、つい抑えきれなくて…。河村があんまりにも可愛いから…」
「な、なに言ってんだ瀬川!!!…お前、眼科行った方が良いぞ」
瀬川はこんなにもイケメンだというのに、どうやら眼は悪いらしい。まあイケメンなんだから、それくらいの欠点はあって然るべきである。
「いや、俺両目とも視力2,0あるけど。」
なかった!!やっぱイケメンはイケメンだったわ!!!ーん?ということは…
「もうキスはしないから、手、繋いじゃだめ…?」
瀬川はまるで子犬のように落ち込み、俺にキラキラの爆イケの顔を向けてくる。やめろ!!こっちを見るな!!
「~~~っ!!分かったよ!手!手だけだからな!!」
「!!!うん!!ありがとう!!!河村!」
う!!何だその顔は!!爽やかすぎるだろ!!
あ~~イケメンずりいいいい!!
「河村、恋人になってくれ」
「え!?何で⁉︎」
「何でって、そりゃあ河村の事が…」
「あ!もしかしてカモフラージュ!?瀬川、モテまくりでいつも大変そーだもんな…」
「……」
そうでなければ、瀬川が告白してくるなんておかしい。俺はどこからどう見ても、冴えないモブ男である。告白なんてものは1度もされた事なければ、バレンタインのチョコだって、1個も貰った事はない。瀬川が男の俺に告白してきたのは謎だが、きっとキャーキャー言う女子を、周りから居なくする事ができれば、誰でも良かったのだろう。ちなみに俺と瀬川は同級生で同じクラスではあるものの、部類があまりにも違うので、接点は何もない。(何ていうか、瀬川の周りにはキラキラの星が飛んでいる)
「いいよ‼︎そういう事なら、協力するよ‼︎モテるっていうのも、本当大変だな」
「……ありがとう」
かくして、俺と瀬川は付き合う事になったのである。それにしても…それにしてもだ!!何か瀬川の奴が甘い!!
べらぼうに甘い!!
まず校舎裏で告白された後、教室に戻ると、瀬川がクラス全員に向かって、”俺、こいつと付き合うことにしたから”と宣言し、俺にキスをした。クラス女子の全員が泡を吹いて、倒れた。俺も倒れた。
「せ、瀬川!!な、何してんだよ!!俺、ファーストキスだったんだぞ!カモフラージュにしたって、やりすぎだぞ!!」
放課後の帰り道一緒に帰りながら瀬川に怒ると、瀬川は俺に向かってまたキスをしてきた。
「可愛い、初めてだったんだ。照れてるね、顔赤くなってるのも可愛いよ」
チュチュ、っと瀬川は柔らかく笑いながら、俺の唇に甘いキスをふらしてくる。な~~~~~!!こいつ俺が恋愛未経験者だから、馬鹿にしてるのか!!?それにしても、このモブ顔としか言えない俺にキスしてくるなんて!!カモフラージュにしても凄いな!!
ちゅちゅちゅ
「め、だめ、瀬川ダメだよ!!!」
ちゅちゅ、瀬川は全く俺の言葉には耳を傾けない。それどころか、より濃厚なキスをしてこようとしてくる。
「~~~~~~~っ!!!!も、これ以上してくんなら別れる!!!」
ピタリと瀬川のキスは止まった。
「ご、ごめん、つい抑えきれなくて…。河村があんまりにも可愛いから…」
「な、なに言ってんだ瀬川!!!…お前、眼科行った方が良いぞ」
瀬川はこんなにもイケメンだというのに、どうやら眼は悪いらしい。まあイケメンなんだから、それくらいの欠点はあって然るべきである。
「いや、俺両目とも視力2,0あるけど。」
なかった!!やっぱイケメンはイケメンだったわ!!!ーん?ということは…
「もうキスはしないから、手、繋いじゃだめ…?」
瀬川はまるで子犬のように落ち込み、俺にキラキラの爆イケの顔を向けてくる。やめろ!!こっちを見るな!!
「~~~っ!!分かったよ!手!手だけだからな!!」
「!!!うん!!ありがとう!!!河村!」
う!!何だその顔は!!爽やかすぎるだろ!!
あ~~イケメンずりいいいい!!
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