26 / 51
『入れない家』の調査に行きます
『入れない家』の調査に行きます②
しおりを挟む
「でも、トンネルでは出ないんですよね?」
「今んとこ、"ちゃんとした"報告は上がってきてねえな。つっても、誰が確かめたワケでもねーし、"絶対"とは言い切れない。この先は用心して行ってくれ。そんじゃ、また後で」
片手をあげた新垣さんが、あっさり背を向けて歩いて行ってしまう。
「ホントに行っちゃうんだ……」
「……こっちもいくぞ」
「あ! ちょっと待ってよ」
去り行く新垣さんに一ミリの未練もなく、雅弥はさっさとトンネルに踏み込んでしまう。
私は駆け足で、その後ろに続いた。
薄暗い。けれど既に向こうの景色が見えていて、ほんの数分で抜けられそうな距離しかない。
以前からあまり車の往来もないのか、ひび割れたアスファルトの隙間からは草が生え、それも足首ほどまで育っている。
「……なーんか、ホントに何か"見えて"もおかしくない雰囲気」
塗装のはげ落ちた壁を見遣りながら言うと、雅弥はちらりと肩越しに一瞬だけ眼を向けて、
「怖いのか?」
「ううん。私けっこうホラーとか好きだから、むしろちょっとワクワクしてる」
「……そうか」
「もしかして、"キャー怖いー"って抱き着いたりしてほしかった? って、わっ……と」
慌てて歩を止めたのは、前を行く雅弥が急に立ち止まったから。
どうしたの、と尋ねようとした途端、雅弥はくるりと振り返り、
「そんな軟弱なことを言うヤツならば、カグラが何と言おうと力づくで置いてきた。アンタは遠足気分なのかもしれないが、俺にとっては"仕事"だ。安全だという保証もない。よく心しておけ」
睨むようにして言い切った雅弥は、再び背を向けて、先を進んでいく。
(……ちょっと、ふざけすぎちゃったかな)
そうだ、これは雅弥の"仕事"。
それに、あの家にいる"何か"が、本当に亡くなったお爺さんの霊なのかどうかもわからない。
「……ごめん、雅弥。邪魔しないように、おとなしくしてる」
前を行く肩が、かすかに揺れた気がした。
私たちの足音だけが、薄暗いトンネル内に反響する。
雅弥が口を開いたのは、もう間もなく出口だという寸前で、
「……期待はしていないが、せいぜい努力するんだな」
***
「……ここ、だよね」
「そのようだな。新垣から聞いていた特徴と一致する」
目的の家は、トンネルを抜けてすぐに見つかった。
錆の目立つトタン屋根の、二階建て住宅。心和む薄い緑色で塗られていたと思われる壁はくすんでいて、その一部にはつる状の葉が我が物顔で勢力を伸ばしている。
視線を下にやると、伸び伸びと育った草花。
なんだかそれが、手入れをする人がいなくなってしまった事実を視覚化しているようで、少し物悲しい。
窓という窓のすべてには白いカーテンがひかれていて、中の様子は伺えない。
雅弥が閉ざされた黒い鉄製の門扉に手をかけると、剥がれた塗料がパラパラと落ちた。
ぎい、と。重く錆びついた音を響かせ、開かれた扉。
躊躇なくまっすぐに玄関へと歩を進める背を追って、敷地内へ踏み入れた。
雅弥が引き戸の前で立ち止まる。すると、左手だけを私に向け開いて、
「鍵、よこせ」
「なっ」
なによ、その言い方。そういいかけて、私は咄嗟に口を噤んだ。
先ほどトンネル内で、雅弥に怒られたばかりだった。
「……はい」
新垣さんから受け取っていた鍵をその掌に乗せる。
と、引き戸を見上げていた雅弥は私に顔を向けて、怪訝そうに眉をしかめた。
(なによ、素直に渡したのに!)
背後で歯噛みする私なんて気にも留めずに、雅弥は何を言うでもなく再び引き戸に顔を向けて、鍵を扉に挿しこんだ。
がちゃり。くるりと回った鍵穴が、開錠を示す。
(とうとう、中に――)
緊張に喉が鳴る。刹那、雅弥が振り返った。
「……そこで待っていてもいいが、どうする」
「へ?」
「カグラからの指示は、"同行"だけだろう? "調査"をしてこいとは言われていないはずだ」
「――あ」
本当だ。つまり私の"対価"は、この場について来ただけでクリア出来ている。
雅弥としては、私をここで待たせたいのだろう。わかってる。
だって私はただ"見える"ってだけで、雅弥みたいに"特別"な力はない。
私はただの、"足手まとい"。
――わかっては、いるんだけども。
「……お願い、雅弥」
両の掌を握りしめて、私は雅弥へ一歩を進めた。
「何か起きたら、私のことは見捨ててくれていいから。一緒に行かせてくれない?」
「……それは、あやかしへの好奇心か? それとも、俺の"異質さ"を、見世物のように楽しんでいるだけか?」
これはまた、随分とトゲのある。
けれど強い言葉とは裏腹に、その眼はどこか私の真意を測りかねているように、戸惑いが見え隠れしている。
("異質さ"を見世物のように楽しんでいる、ね)
きっと、そうされた過去があるのだろう。
ううん、それが"普通"だって。飛びぬけた"個性"は良くも悪くも人に執着を生むものだと、私は身をもって知っている。
だからこそ、心の底から嫌悪をにじませて、否定した。
「まさか」
「……なら、なぜ」
私は顎先を上げ、眼前に佇む家を見上げる。
「私、ほとんどお祖母ちゃんの家で育ったんだけど、その家、お祖母ちゃんが死んじゃった後に、壊したの。屋根瓦が落ちちゃうくらい古くって、そのままにしておくと、危なかったから」
お父さんも、お母さんも。私の大切な場所だからって、なんとか残す方法を必死に探してくれていた。
けれど私だって、もうあの家だけが"宝箱"だった、子供じゃない。
『――壊そう』
そう告げて、手放すことを選んだのは、私だった。
「壊す前にね、私も家の中を整理しに行ったんだ。そしたら、自分じゃすっかり忘れてた昔のことも、面白いくらい思い出して……。それでやっと、お祖母ちゃんを心の中に移せた。……あの家で一人、想い出を懐かしんでいたお祖母ちゃんを、迎えに行けたような気がしたの」
だから、と。私は再び雅弥に視線を戻し、
「もし、この中で"待っている"のがお爺さんなら、迎えにいきたい。私は娘さんじゃないけど、"見える"から。娘さんに……誰かに伝えたいことがあるのなら、私が代わりに伝えてあげられる。遺したいモノがあるのなら、私が娘さんに、頼んであげられる。そうでしょ?」
「……親子だからと、好意的な情で結ばれているとは限らないが」
「ん? ごめん、よく聞こえなかったんだけど、もう一回いい?」
聞き返した私に、雅弥は「いや、必要ない」と腕を組んで、
「中にいるのが別のモノなら、どうするんだ?」
「うーん、その時はこの家にいる理由を聞いて、平和的に出て行ってもらえるのが一番なんだけどね。ひとまずヤバそうなヤツだったら、全力で逃げる! それなら雅弥の邪魔にならないでしょ?」
「……アンタごときが簡単に逃げられる相手ならば、いいんだがな」
「今日はパンツにスニーカーで来てるし、なんとかなるでしょ!」
元気に宣言した私に背を向けて、雅弥は大きなため息をひとつ。と、
「アンタと話していると、調子がくるう」
「それってもしかして、褒めてくれてる?」
「違う、呆れているんだ」
雅弥はこれで最後だと、肩越しに視線だけを寄こし、
「……本当にいいんだな」
「望むところよ。それになんてったって、私には"お守り"の鈴があるんだもの。きっと上手くいく」
ね! と同意を求めるようにして、ボディバッグのファスナーに下がる鈴を揺らす。
見えたほうがいいかなと、スマホから付け替えてきたのだけれど……。
返事はおろか、鈴はやっぱり、音一つ返してくれない。
雅弥は再び息をこぼしたけれど、反論は返って来なかった。
諦めたように頭を緩く振り、それから顔を引き締め、戸に手をかける。
「……いくぞ」
「――うん」
「今んとこ、"ちゃんとした"報告は上がってきてねえな。つっても、誰が確かめたワケでもねーし、"絶対"とは言い切れない。この先は用心して行ってくれ。そんじゃ、また後で」
片手をあげた新垣さんが、あっさり背を向けて歩いて行ってしまう。
「ホントに行っちゃうんだ……」
「……こっちもいくぞ」
「あ! ちょっと待ってよ」
去り行く新垣さんに一ミリの未練もなく、雅弥はさっさとトンネルに踏み込んでしまう。
私は駆け足で、その後ろに続いた。
薄暗い。けれど既に向こうの景色が見えていて、ほんの数分で抜けられそうな距離しかない。
以前からあまり車の往来もないのか、ひび割れたアスファルトの隙間からは草が生え、それも足首ほどまで育っている。
「……なーんか、ホントに何か"見えて"もおかしくない雰囲気」
塗装のはげ落ちた壁を見遣りながら言うと、雅弥はちらりと肩越しに一瞬だけ眼を向けて、
「怖いのか?」
「ううん。私けっこうホラーとか好きだから、むしろちょっとワクワクしてる」
「……そうか」
「もしかして、"キャー怖いー"って抱き着いたりしてほしかった? って、わっ……と」
慌てて歩を止めたのは、前を行く雅弥が急に立ち止まったから。
どうしたの、と尋ねようとした途端、雅弥はくるりと振り返り、
「そんな軟弱なことを言うヤツならば、カグラが何と言おうと力づくで置いてきた。アンタは遠足気分なのかもしれないが、俺にとっては"仕事"だ。安全だという保証もない。よく心しておけ」
睨むようにして言い切った雅弥は、再び背を向けて、先を進んでいく。
(……ちょっと、ふざけすぎちゃったかな)
そうだ、これは雅弥の"仕事"。
それに、あの家にいる"何か"が、本当に亡くなったお爺さんの霊なのかどうかもわからない。
「……ごめん、雅弥。邪魔しないように、おとなしくしてる」
前を行く肩が、かすかに揺れた気がした。
私たちの足音だけが、薄暗いトンネル内に反響する。
雅弥が口を開いたのは、もう間もなく出口だという寸前で、
「……期待はしていないが、せいぜい努力するんだな」
***
「……ここ、だよね」
「そのようだな。新垣から聞いていた特徴と一致する」
目的の家は、トンネルを抜けてすぐに見つかった。
錆の目立つトタン屋根の、二階建て住宅。心和む薄い緑色で塗られていたと思われる壁はくすんでいて、その一部にはつる状の葉が我が物顔で勢力を伸ばしている。
視線を下にやると、伸び伸びと育った草花。
なんだかそれが、手入れをする人がいなくなってしまった事実を視覚化しているようで、少し物悲しい。
窓という窓のすべてには白いカーテンがひかれていて、中の様子は伺えない。
雅弥が閉ざされた黒い鉄製の門扉に手をかけると、剥がれた塗料がパラパラと落ちた。
ぎい、と。重く錆びついた音を響かせ、開かれた扉。
躊躇なくまっすぐに玄関へと歩を進める背を追って、敷地内へ踏み入れた。
雅弥が引き戸の前で立ち止まる。すると、左手だけを私に向け開いて、
「鍵、よこせ」
「なっ」
なによ、その言い方。そういいかけて、私は咄嗟に口を噤んだ。
先ほどトンネル内で、雅弥に怒られたばかりだった。
「……はい」
新垣さんから受け取っていた鍵をその掌に乗せる。
と、引き戸を見上げていた雅弥は私に顔を向けて、怪訝そうに眉をしかめた。
(なによ、素直に渡したのに!)
背後で歯噛みする私なんて気にも留めずに、雅弥は何を言うでもなく再び引き戸に顔を向けて、鍵を扉に挿しこんだ。
がちゃり。くるりと回った鍵穴が、開錠を示す。
(とうとう、中に――)
緊張に喉が鳴る。刹那、雅弥が振り返った。
「……そこで待っていてもいいが、どうする」
「へ?」
「カグラからの指示は、"同行"だけだろう? "調査"をしてこいとは言われていないはずだ」
「――あ」
本当だ。つまり私の"対価"は、この場について来ただけでクリア出来ている。
雅弥としては、私をここで待たせたいのだろう。わかってる。
だって私はただ"見える"ってだけで、雅弥みたいに"特別"な力はない。
私はただの、"足手まとい"。
――わかっては、いるんだけども。
「……お願い、雅弥」
両の掌を握りしめて、私は雅弥へ一歩を進めた。
「何か起きたら、私のことは見捨ててくれていいから。一緒に行かせてくれない?」
「……それは、あやかしへの好奇心か? それとも、俺の"異質さ"を、見世物のように楽しんでいるだけか?」
これはまた、随分とトゲのある。
けれど強い言葉とは裏腹に、その眼はどこか私の真意を測りかねているように、戸惑いが見え隠れしている。
("異質さ"を見世物のように楽しんでいる、ね)
きっと、そうされた過去があるのだろう。
ううん、それが"普通"だって。飛びぬけた"個性"は良くも悪くも人に執着を生むものだと、私は身をもって知っている。
だからこそ、心の底から嫌悪をにじませて、否定した。
「まさか」
「……なら、なぜ」
私は顎先を上げ、眼前に佇む家を見上げる。
「私、ほとんどお祖母ちゃんの家で育ったんだけど、その家、お祖母ちゃんが死んじゃった後に、壊したの。屋根瓦が落ちちゃうくらい古くって、そのままにしておくと、危なかったから」
お父さんも、お母さんも。私の大切な場所だからって、なんとか残す方法を必死に探してくれていた。
けれど私だって、もうあの家だけが"宝箱"だった、子供じゃない。
『――壊そう』
そう告げて、手放すことを選んだのは、私だった。
「壊す前にね、私も家の中を整理しに行ったんだ。そしたら、自分じゃすっかり忘れてた昔のことも、面白いくらい思い出して……。それでやっと、お祖母ちゃんを心の中に移せた。……あの家で一人、想い出を懐かしんでいたお祖母ちゃんを、迎えに行けたような気がしたの」
だから、と。私は再び雅弥に視線を戻し、
「もし、この中で"待っている"のがお爺さんなら、迎えにいきたい。私は娘さんじゃないけど、"見える"から。娘さんに……誰かに伝えたいことがあるのなら、私が代わりに伝えてあげられる。遺したいモノがあるのなら、私が娘さんに、頼んであげられる。そうでしょ?」
「……親子だからと、好意的な情で結ばれているとは限らないが」
「ん? ごめん、よく聞こえなかったんだけど、もう一回いい?」
聞き返した私に、雅弥は「いや、必要ない」と腕を組んで、
「中にいるのが別のモノなら、どうするんだ?」
「うーん、その時はこの家にいる理由を聞いて、平和的に出て行ってもらえるのが一番なんだけどね。ひとまずヤバそうなヤツだったら、全力で逃げる! それなら雅弥の邪魔にならないでしょ?」
「……アンタごときが簡単に逃げられる相手ならば、いいんだがな」
「今日はパンツにスニーカーで来てるし、なんとかなるでしょ!」
元気に宣言した私に背を向けて、雅弥は大きなため息をひとつ。と、
「アンタと話していると、調子がくるう」
「それってもしかして、褒めてくれてる?」
「違う、呆れているんだ」
雅弥はこれで最後だと、肩越しに視線だけを寄こし、
「……本当にいいんだな」
「望むところよ。それになんてったって、私には"お守り"の鈴があるんだもの。きっと上手くいく」
ね! と同意を求めるようにして、ボディバッグのファスナーに下がる鈴を揺らす。
見えたほうがいいかなと、スマホから付け替えてきたのだけれど……。
返事はおろか、鈴はやっぱり、音一つ返してくれない。
雅弥は再び息をこぼしたけれど、反論は返って来なかった。
諦めたように頭を緩く振り、それから顔を引き締め、戸に手をかける。
「……いくぞ」
「――うん」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
祓い屋稼業も楽じゃない~凸凹コンビは今宵も現世を駆け抜ける~
市瀬瑛理
キャラ文芸
表の顔は『何でも屋』、だが本業である裏の顔は妖魔を浄化する『祓い屋』。
ある日妖魔に襲われた高槻柊也(たかつきしゅうや)は、大和継(やまとつぐる)という青年に助けられる。
『よろず屋やまとなでしこ』という何でも屋を経営している継に、半ば無理やりアルバイトとして雇われた柊也。
柊也は継から妖魔に対抗するための術などを教わるが、まだ実戦で妖魔を浄化したことはなかった。
今日も日課のように柊也と継が喧嘩をしていると、一人の依頼人がやってくる。
てっきりいつもの『何でも屋』への依頼かと思った柊也だが、今回は違った。
柊也にとって初めての『祓い屋』としての依頼だったのだ――。
※この作品は他の小説投稿サイトにも掲載しています。
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
猫の喫茶店『ねこみや』
壬黎ハルキ
キャラ文芸
とあるアラサーのキャリアウーマンは、毎日の仕事で疲れ果てていた。
珍しく早く帰れたその日、ある住宅街の喫茶店を発見。
そこは、彼女と同い年くらいの青年が一人で仕切っていた。そしてそこには看板猫が存在していた。
猫の可愛さと青年の心優しさに癒される彼女は、店の常連になるつもりでいた。
やがて彼女は、一匹の白い子猫を保護する。
その子猫との出会いが、彼女の人生を大きく変えていくことになるのだった。
※4話と5話は12/30に更新します。
※6話以降は連日1話ずつ(毎朝8:00)更新していきます。
※第4回キャラ文芸大賞にエントリーしました。よろしくお願いします<(_ _)>
遥か
カリフォルニアデスロールの野良兎
キャラ文芸
鶴木援(ツルギタスケ)は、疲労状態で仕事から帰宅する。何も無い日常にトラウマを抱えた過去、何も起きなかったであろう未来を抱えたまま、何故か誤って監獄街に迷い込む。
生きることを問いかける薄暗いロー・ファンタジー。
表紙 @kafui_k_h
作ろう! 女の子だけの町 ~未来の技術で少女に生まれ変わり、女の子達と楽園暮らし~
白井よもぎ
キャラ文芸
地元の企業に勤める会社員・安藤優也は、林の中で瀕死の未来人と遭遇した。
その未来人は絶滅の危機に瀕した未来を変える為、タイムマシンで現代にやってきたと言う。
しかし時間跳躍の事故により、彼は瀕死の重傷を負ってしまっていた。
自分の命が助からないと悟った未来人は、その場に居合わせた優也に、使命と未来の技術が全て詰まったロボットを託して息絶える。
奇しくも、人類の未来を委ねられた優也。
だが、優也は少女をこよなく愛する変態だった。
未来の技術を手に入れた優也は、その技術を用いて自らを少女へと生まれ変わらせ、不幸な環境で苦しんでいる少女達を勧誘しながら、女の子だけの楽園を作る。
鬼と契りて 桃華は桜鬼に囚われる
しろ卯
キャラ文芸
幕府を倒した新政府のもとで鬼の討伐を任される家に生まれた桃矢は、お家断絶を避けるため男として育てられた。しかししばらくして弟が生まれ、桃矢は家から必要とされないばかりか、むしろ、邪魔な存在となってしまう。今更、女にも戻れず、父母に疎まれていることを知りながら必死に生きる桃矢の支えは、彼女の「使鬼」である咲良だけ。桃矢は咲良を少女だと思っているが、咲良は実は桃矢を密かに熱愛する男で――実父によって死地へ追いやられていく桃矢を、唯一護り助けるようになり!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる