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富士 鷹茄

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第4話:超絶、鬼痴駕異変心、徒舟 前編

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 やあ、みんな毎度お馴染みの南だ。

学園生活、それは、青春の一ページを飾る出来事の一つであり授業中の
教室など退屈な思い出の一つだ。

そんな中、気になる子が居てその子のほうばかり気になって授業が上の
空だったり、教師の目を盗んで好きな子と手紙を渡しあったりなど甘酸
っぱい思い出やシュチュエーション満載な展開が大概のお話では、
お約束だ。

だが、残念だったなぁーっ読者共っ、これからお前たちが目にするものは
、王道から脱線しまくったキチガイ展開だっ。

 貴様らの甘ったるい幻想は、今、腐敗する。

授業中の教室の風景から始まり、教室の教壇から見て一番後ろの右端
の席に徒舟が鎮座している。

そんな徒舟が真面目な顔して授業を受けているように見えるがそれは、
表面上のものだった。

徒舟(心)「うーん、あの位置からだと鉄橋が邪魔して列車全体
                 (EF81 銀釜)が綺麗に撮れないから少し工夫して
                 撮らないとベストショットを収めるのはむずかしそ
                 うっねー…まあそれも撮り鉄の醍醐味だから存分に
                 楽しむとしますっか。」
そんなことを徒舟が考えていた時、徒舟の右斜め前方の席の髪をツイン
テールにしている胸の豊満なロリ顔の女子が消しゴムを落とし、消し
ゴムが教室の床をバウンドしながら徒舟の足元に転がって来た。

その瞬間、徒舟の脳細胞にキチガイ電流が
走り脳内キチガイ妄想が展開された。

徒舟の脳内世界(ブレイン・ワールド)では、海辺の近くの街中で
、ビルが爆発し人々が逃げ惑う中、異形の化け物共が鋭利な鉤爪で
空を凪ぐとバスが切り裂かれ大きな爆発が起き人々の悲鳴がかき
消される。

そんな混乱の中、駅から撮影スタイルの徒舟が混乱でする人々の中
を悠然と異形の化け物のほうに歩みを進める。

化け物共も徒舟の存在に気づき動きを止め、人ごみの中から姿を
現した徒舟を憎悪をむき出しで睨みつけるが徒舟は、怯むことな
く鋭い眼光で化け物を睨み返す。

すると化け物の一体が口を開いた。

化け1「どーぶーね”ー、我々、リアル守る、お前、危険、お前
           、倒す。」

そう叫ぶと、化け物共が徒舟に一斉に襲い掛かるが、瞬時に徒舟
は、後方に跳び攻撃を避けた。

徒舟が立っていた所は、タイルが砕け散って深々と地面に穴が
開いた。

徒舟「いやー、あぶないっすねー、でもその程度の攻撃じゃ自分
        にダメージなんてあたえらないっすよーっ。」

化け物共「どーぶーねーっ」

そう叫びながら徒舟に向かって疾走する。

徒舟「くっくっくっ、お前らみたいな雑魚が自分を倒すことなど
         不可能だということを思いしれっすよー。」

徒舟は、一眼レフの、高価なレンズを装着したデジカメを瞬時に
取り出し、自身の頭上に放り投げ、両手を胸の前でクロスし、
「自撮り変心」と叫び勢いよく両腕を振り下ろし、それと同時に
頭上に放り投げたカメラのレンズが徒舟を捉え、フラッシュが辺
りを光で包み徒舟の肉体を頭上と足元に光のリングが現れ徒舟の
肉体を駆け巡り、リングが通過した後には、黒く輝く装甲に覆わ
れ右胸には、光学レンズが輝き、左肩には、フラッシュが付き、
まさにカメラ、といった感じのフォルムに変わった。

それと同時に、光が放射され徒舟に向かって疾走していた化け物
共が吹き飛ばされた。そしてアーマーに包まれた徒舟が化け物共
の前に降臨した。

徒舟「愛のメモリー焼き付ける、閃光の愛の戦士!!、フォトン
        アーマーSINYA、推参!」

きめポーズをとる徒舟、背後に閃光が煌めく。

化け物共は、体勢を立て直し四方八方から徒舟に襲い掛かる。

徒舟は、両太ももにあるホルスターからいかついデザインだがコ
ンパクトタイプの一眼レフカメラ本体みたいな兵器を右太ももの
ホルスターから左太もものホルスターからは、ごついカメラ用レ
ンズみたいな兵器を瞬時に取り出し、ドッキングさせ兵器からコ
ネクト・オンと音声が響くと同時にカメラ型の兵器を構え、徒舟
は、兵器の設定ボタンを押し「高速連続殺影モード起動!!」と叫
ぶ、兵器の液晶画面に高速連続殺影モード認証と表示される。

化け物共は、飛び掛り徒舟を切り裂こうと鉤爪が徒舟の体に触れ
る瞬間、カメラみたいな兵器を連射して化け物が断末魔をあげ
破裂する。

徒舟「あんさん、みたいなのろまな攻撃がこの洗練された愛の化
   身であるワイに当たるわけないやろ、ほなこっちも攻撃さ
   せてもらうわ女がワイに注ぐ愛の力の揺ぎ無さおしえたる
   わっ。」

そう言うと徒舟は、残りの化け物共に向かって疾走して行く、化
け物共も徒舟に向かって疾走する。

そして徒舟と化け物共は、、紙一重の攻防が繰り広がれる。

化け物共の鉤爪が徒舟に振り下ろされるが徒舟は、最小限
の動きで攻撃をかわし化け物が攻撃時、大振りになった隙
のある場所にカメラみたいな兵器のシャッターを切り爆発
が起き化け物共が炸裂して行き一瞬のうちに化け物共は爆
死した。

徒舟「お前らごとき脆弱な現実なんぞワイの前では、紙く
   ず同然やっ。」

?「それは、どうかな?」

振り返る徒舟、そこには、純白のマントをたなびかせる少
女マンガに出てきそうな徒舟とは、違う本物のイケメンが
優雅に歩きながら現れた。

徒舟「なんや、ようやく愛の破壊者のお出ましかっ、」

イケメン「ふっ、私のことを愛の破壊者とは、とんだ勘違
いもいいところだっ、徒舟 信也!!いやっ、現実破壊者
(リアルブレーカー)信也と言ったほうがいいかな?」

徒舟「カスが、いくらあんさんが、ワイのことどう呼ぼう
がただの戯言にすぎんわ、まぁ、今のうちにワイに倒され
る前に言うときやっ。」

そう言うとイケメンのほうに疾走する徒舟。

イケメン「現実も受け入れられない貴様ごときが、この私
     を、倒すだと?…思い上がるなぁーっ、このキ
     チガイ妄想変態チビメガネがぁーっ!!」

そう叫び、イケメンは、天に右腕を突き上げ手のひらを天に
向け、手首を回し、「守護鎧召喚」と叫んだ、すると天空か
ら一筋の光がイケメンに降り注ぎ、白銀の鎧が身にまとわれ
最後に頭部が隼の顔を模した鎧に包まれたのと同時に降り注
いでいた光がガラスのように砕け散るかのように飛散し白銀
の騎士が双剣を手にして姿を現した。

イケメン「現実の守護者、白銀聖騎士、隼牙!!、押して参るっ!!」

そして徒舟とイケメンは、眼にも留まらぬ速さで戦い始めた。

徒舟「ほぉーっ、言うだけあってババ(糞)に集るハエ並みに
   すばしっこい見たいやなぁー、やけどそんなん愛の波動
   を受けたワイの前では、ゴミ同然やっ。」

徒舟は、後方に大きく跳びカメラ型の兵器を構える。

徒舟「女からの愛のメッセージを取りこぼすことがないほど研
   ぎ澄まされたラブセンスの持ち主のワイがあんさんごと
   きの動きなんぞファインダー越しに収めて爆殺してくれる  
   わーっ!!」

徒舟の連続殺影が火を吹き続けざまに爆発が起きるがイケメンは、
高速で紙一重で爆発を回避しながら徒舟の眼の前に迫った。

徒舟「調子にのるなやっ、カスイケメン風情がぁーっ!!」

カメラ型の兵器のレンズに光が収束していき空間が歪んでいきレ
ンズの前には、エネルギーボールが電撃を放ちながら浮遊している。

徒舟「これで終わりやぁーっ!!」

徒舟が叫びカメラ型の兵器のシャッターを切るとエネルギーボール
が放たれた。

徒舟「必殺、SINYA式、君の瞳にラブバーストぉー!!」

イケメンにエネルギーボールが迫りイケメンとエネルギーボールが
激突した、がイケメンは、双剣で防ぎ押し返そうと踏ん張っている。

イケメン「はぁぁぁーっ、チェストォォォォーー!!」

エネルギーボールは、真っ二つになり後方に飛んでいき激しい二つ
の爆発が起きた。

徒舟「嘘やぁぁーーーー!!」

イケメン「これで幕引きだ現実破壊者(リアルブレーカー)信也!!、
     現実を直視してショック死しろっ、奥義!!」

イケメンの右足の地面に亀裂が入り、次の瞬間、右足は、徒舟の
左即頭部を打ち抜いた。

イケメン「鬼痴駕異妄想粉砕脚!!」

徒舟「ぎぇぴえぇぇーーーっ」

徒舟は、吹っ飛び壁に叩きつけられた。アーマーには、ヒビが入り
痙攣している。

徒舟「嘘やっ、ワイは、あの女の、愛の波動をこの全身に受けたは
   ずやっ、それやのに、なんでワイは、こげなぼろ雑巾みたく
   なっとるんやっ。」

ぼろぼろの徒舟の前にイケメンが立つ、

イケメン「貴様が受けた愛の波動などはなから存在などしないんだっ
     、すべて貴様自身の思い込みなんだっ。」

徒舟「そんなはずなかぁ、そんなはずっ、」

徒舟の体が霧のようになり始める。

徒舟「…イヤや、イヤやっ、ワイこそ真実なんや…ワイこそが
   ぁーーっ!!」

叫ぶ徒舟。

ナレーション そのころ現実の徒舟は、

徒舟(心)「な、何故なんっすかっ、…あのロリ顔ツインテール
      巨乳JK、自分にアピールするためにわざわざ消し
      ゴムのバウンドを計算をして消しゴムを落として
      自分の気を引こうとしているのに…自分に声もか
      けてこないなんてどういうことなんっすかぁぁぁ!!」

冷や汗を額に垂らしながら平然を装いながら心の中で混乱して
いる徒舟。

ナレーション このまま徒舟は、現実にブレイクされてしまうのか?
       どうなる徒舟!!どうする徒舟!!
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