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第三話:南くんの洋式便所方式精神浄化講座
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高校のトイレの風景が現れ、トイレの壁に血祭りに上げられた二人の男子生徒
がうめきながら横たわっている。
洋式便所がある個室から「たすぅ…け…て…」と溺れながら叫んでいる声が
聞こえてくる。
そこには、便器に顔面を沈められてる男子生徒と男子生徒の後頭部を踏み
つけて沈めている爽やかな微笑みを浮かべる南の姿があった。
南(心)「やあ、仏教高校に通う模範生徒の南真だ、これのどこが模範生徒
だって?これには、やむにやめない事情がある。」
数時間前
体育の授業が終わり教室に戻った南、だが自分の机が荒らされていて荷物が
なくなっていた。
その代わり机の上に白い封筒がおかれてた。
南(心)「なんだこれ?」
封筒を開けると手紙が入っていた。そこには、「放課後二階の男子トイレに来い
」と書かれていた。
南(心)「はぁ…めんどくせー、しかも誰がやったか判りきってるし」
教室の右端でこっちをクスクスと笑いながら見ている三人がいた。
南(心)「ほんと、あの屑共、人が人畜無害な好青年を装っているのをいいことに
芋くさい田舎者とかゲームオタクだとか言って突っかかってきて高校
やめろとかぬかしてくるんだよなー」
南は、手紙を見て凶悪な顔つきに変貌する。
南(心)「まあ、ワシが被害にあっていることは、クラスの奴らが知ってるし、
もしこちらに非があるみたいに言われてもワシが被害者を装えば
問題ない。
それに、この屑共、わざわざ人気の少ないトイレを指定してき
おった。
きっと三人で一方的にリンチしようと思ってるんじゃろう…ぷぷっ
、救いようないカスじゃのう放課後が楽しみじゃ。」
そして放課後のトイレのシーンになる。トイレのドアを背に三人が南のほうを
威圧的に睨みつけている。
汚谷「なに、テメー田舎者の分際で俺たちと同じ空気吸ってんだコラ!!」
汚崎「こっちは、テメーみてぇーなキモオタ野郎が田舎くせー臭いさせてい
やがるから迷惑してんだよっ。
まあ、迷惑料としててめーの芋くさい財布は徴収させてもらったぜ。」
汚嶋「あなたが悪いんですよ。
あなたみたいな、まぐれでこの高校に入れた芋野郎と僕では、住む
世界が違うことを教えてあげているのにそれを理解しないで学校を辞
めないから」
南(心)「随分勝手なことぬかすなーこやつ等、赤点ギリギリか赤点しか取
れん脳みその分際で。」
汚嶋「くっくっく、まあ、これから嫌でもあなたの体に教え込んであげますよ。」
汚谷、汚崎、汚嶋が、上着を脱ぎ捨て、汚谷は、指を鳴らし始め、汚崎は首を
鳴らし始めた。
汚嶋「逃げようとしても無駄ですよ扉はロックして外から人が入ってこれない
ようしてますから、それにロックをはずそうにも扉は、僕たちの後ろに
あるから僕たちをなんとかしないと扉には辿りつけません、しかもあな
たは、一人で僕たちは三人という事態で一方的にあなたがボコられるの
は確定、」
南「ふーん」
汚嶋「更にあなたに絶望的なことを教えておげましょう、汚谷くんは、ボクシング
の心得があり汚崎くんは、空手、そして僕は、少林寺拳法」
自分たちが一方的にリンチするビジョンが頭に流れていて勝ち誇った顔している
三人に南が口を開く。
南「あぁーっ、オメーらが赤点くらいしか取れねーのは、脳みそまで筋肉に侵食
されてるからか。いやーなぞが解けた。」
汚嶋「きっ、貴ー様ー、田舎者の分際で僕らを侮辱するとは、お前らーっ、
どんなに命乞いしようが手を止めるなっぶち殺せーっ、」
汚谷「しゃぁぁーっ」
汚崎「ほぉぉぉっ」
汚嶋「きえぇぇぇーっ」
三人同時に奇声を上げ南に襲い掛かる。
汚谷は、南の右側から迫り、右フックを顔面めがけて放ち、汚崎は、左側から
せまり左足の太ももにローキックを放ち、そして汚崎は、正面から南の鳩尾
めがけて拳を放った。
汚谷、汚崎、汚嶋「ブラッティートライデントストリーム!!」
技名を叫ぶと同時に南に、拳やパンチ、蹴りが炸裂した。
あとは、痛みに苦しみ倒れこんだ南を、リンチするだけのはずだった。
汚嶋「なっ…」
汚崎「うそ…だろっ」
汚谷「手応えが…ない」
南に放った右フックは首を回しいなされ、鳩尾に放った拳は、南の手に
握られていて左足の太ももに放ったローキックも手で足を鷲掴みされていた。
南「いやー技に名前まで付けちゃって脳みそ筋肉で埋まってるその頭で
絞りだしたんだね実に涙ぐましい努力だ。しかも三人同時に攻撃
なんてド○のジェッ○○○○ームアタックを思い出して懐かしいよ。」
笑顔で語る南に対して動揺して振るえる三人。
南「実に素晴らしい、感動したよ。…でもね、お前たちに勝ち目など
1ピクロンもなかったんだよね。」
そう言うと南の笑顔が幼女殺人事件の犯人のような凶悪な笑みに変わり、
動揺していた汚谷の鳩尾に踵をねじり込むような蹴りを放ち壁に叩き付けた。
汚谷「ひぎっ」
次に汚崎の掴んでた足を引き寄せると同時に手を離し肘で鳩尾を抉った
汚崎「がっ」
その場に膝をついて倒れこむのを確認するのと同時に汚嶋の手をひねり上げた。
汚嶋「くっがっ…その汚らわしい手を離せこの、オタク野郎っ…」
南「いいよ」
そう言うと南は、手を離した。
汚嶋「えっ」
次の瞬間、両脇を掴み引き寄せ鳩尾に膝蹴りをかました。
汚嶋「っっっっっっっう」
その場に倒れこみもがき苦しむ汚嶋を眺め凶悪な笑みを湛えたまま鳩尾を
押さえて苦しんでいる汚谷のほうに近づいていき髪の毛を掴んで無理やり
立たせた。
汚谷「ぐっ…やめ・・・」
南「テメーは殴り方が下手じゃのう、そのまま殴っても首を回せばいなされ
るのに、だから髪の毛などを持って固定しておけば。」
汚谷「やめっ」
振りかぶった拳が髪の毛を掴まれて避けようのない顔面に炸裂した。
南「ドォーン!!」
汚谷の潰れた鼻から血がとびちり白目をむいてその場に崩れ落ちた。
南「なっ、このほうが確実だろっ」
と凶悪な笑みを浮かべながら話す南の後ろから汚崎が南の頭部めがけて
蹴りを放つが体勢を低くして避けると同時に笑顔で振り向く
南「よくいるんだよねー背後から襲って来るカスが。」
汚崎「よくもっ…汚谷を…てめぇ殺してやるっ」
手をやれやれという感じにしながら南は、
南「ぼこられてまだ反省もしてないとは、オメー学習能力ないのかな?」
と言う南に正拳突きを放つが体を半身の状態にして避けられる。
南「うん、オメーは、再教育だ、五体満足で初めから帰す気なかったけど
いいかな?」
汚崎「だまれっ」と叫びながら向かってくる。
南「それが、オメーの返事か、いいだろう、オメーらが必殺技みたいなもん
見してくれたからワシも見せてやるよ必殺技見たいの」
南「ラリアットー、金的、かにばさみ、からのーマウントポジション
&デンプシーロール。」
汚崎が殴りかかってくるのにあわせてラリアットで首を強打し怯んだ所に
金的、さらに胴体と両腕を両足でかにばさみでロックしてのマウント
ポジションからの顔面に向けてデンプシーロールを放った。
南「どうしたのかなー顔が無防備だよー手でガードしないと…あっ、
そうだった今、ワシが足で締め上げてるから使えないんじゃーワシ
もうっかりさんだなー」
と言いながら拳を放ち続ける。
汚崎「やっ…やめっぶっ…くざっぶっさい」
南「はーあっ、聞こえんのぅー」
次の瞬間、汚崎は、白目を剥き、アンパンマンのツラみたいに
腫れ上がり失神した。
南「あれーっ、もう失神した根性ないのー、なあっ汚嶋っ」
南が振り向いた先に這いずりながらトイレから逃げようとしている汚嶋の
姿があった。
南「悪い奴だなー、友達を置いて逃げようなんて、なっ」
汚嶋の横腹に蹴りを入れると汚嶋は、のた打ち回り、「いぎぎぎっ」
と奇声を上げた
南「オメーみたいな、低脳に一つ話をしてやろう。」
そう言うと南は語りだした。
南「あるところに鬼畜村と言う地域がありました。
その地域は屑の巣窟で、窃盗、差別、暴力、強姦、薬物などで満ち溢れて
いました。
そんな中に数人の善人がいました。
しかし、すぐに、心が病み屑に成り果ててしまいましたがそれでも悪事に
手を染めず善を貫いたものがいました。
さてなぜこのような環境で貫けたか汚嶋くん、判るかな?」
汚嶋「たすっ…け…て」と言いながら這っている。
南「ありゃ、そんな余裕ないか、正解は、差別や暴力に怯むことなく立ち向
かったからだ。
どんなに金属パイプで殴られようがどんなに罵られようが立ち向かう
、そうして今、あの環境に打ち勝った一人がこのワシじゃ」
汚嶋が扉のロックをはずそうしているのを眺めながら南が言った。
南「それなのに、あの環境から開放されてもう暴力や迫害とは、無縁になれる
と思ったらオメーら屑が吹っかけてきやがった。
ワシの平穏な時を奪った代償払ってもらおうか。」
汚嶋がロックをはずした瞬間、助かるという希望が心を照らしたが
南に足をつかまれ洋式便所に引っ張られていく中、汚嶋は、
「たずげでっ、だずげでっ」と叫んだが助けが来るわけもなく
洋式便所に引きずり込まれてた。
南(心)「ということで、ワシは、何も悪くないしむしろ被害者なん、だっ
、ただ自らの身を守るため少し正当暴衛しただけのこと、なん
だっ!!」
便器の水に顔面を押し付けられている汚嶋が南が足の力を抜いたので水から
少し顔を上げてた。
汚嶋「えぶっ、もヴっユルじ・・・でっ…ごっ」
南は、汚嶋に対して首を傾げながら両手を両耳にあてて凶悪な笑みでこう
いった。
南「はぁーーっ、聞こえんのーー」
そしてまた、足に力を入れ便器の水の中に顔面を叩き込む
南「ワシは、別に君が憎くてこんなことしてるんじゃないんだよ。
ただ見過ごせないんだなー仮にも仏教高校に通う身、つまり仏の道を
行くもの、故にどんな屑でも救済しなければならない、だから君の不浄
な心を不浄な物を流すこの場所で君の魂を救うために心を修羅にして今
、浄化してるん、だっ!!」
そう言いながら満面の笑みをうかべ合掌している南。
また足の力を緩め汚嶋が呼吸できるようにしてやる。
汚嶋「げっほっ、がっ、ボグゥ、が悪かっ、たげぇ、もう、許じてぇ
お金…欲しい金額、払うから…もヴ、勘弁してぐださいー
ぶあぁーーーん」
南「だぁーめっ、お金で全てが解決できるというその考え事態がまだ反省
してない証拠、まだまだ浄化が必要みたいじゃのー」
汚嶋「ちょっ、もう、無…理、ごぶぉ」
また、便器の水の中に戻される汚嶋
南(心)「さて、そろそろ終わりにするか」
そう思った時、トイレのほうに近づいてくる足音がした
南(心)「まずいな、さっき扉のロック解除してたしなーこの屑に希望を
与えるために解除するの放置したのがいかんかった。
まあいざとなればスマホで撮影していた証拠もあるしなんと
か切り抜けれるが面倒だ、頼むから来ないでくれー」
南の願いも虚しく足音はトイレの扉の前で止まりそして、扉が開け放たれた。
徒舟「ふっ、放課後、女子トイレの前で自分にアピールしてくるとは、あの
JK俺に気がある」
南(心)「よりによってテメーかよっ、なんてこった、こやつの前では、
俺の証拠がこやつのキチガイ脳みそで誤った解釈されかねん。
このままワシが出て行くのはまずい何とかやりすごさなければ。」
徒舟がトイレの壁にに横たわっている汚谷と汚崎を見つけ近づいてゆく、
南は洋式便所のドアの隙間から様子を伺う。
南(心)「やばっ、気づいた。この流れから考えるとまず、保健室につれて
行きそこで事情を聞く流れなるだろう。
そうなるとあの屑どもがあることないこといいかねんここは、
リスクは、あるが出て行ってあやつに説明したほうが」
そう南が考えているいると
徒舟「二人とも、どうしたんすか?」
汚谷、汚崎「ヴぅ、だずがった」
徒舟「そんなことより聞いてくださいっすよー、さっき女子トイレの前で
自分にJKがセックスアピールしてきたんすよー。」
南(心)「えぇーっ、あの屑共の状態無視して自分のキチガイ話ぶっ
こんできやがったー」
汚谷「だのむ、がらっ、たす、」
徒舟「まぁ、自分が誰もが羨むイケメンだから仕方ない話っすけどー
あのJK、手を洗うふりして自分の方に尻突き出してきて更に
スカートを位置を調節してアピールして来たんすよー。」
南(心)「話そうとしているのさえ無視しやがったー。
しかも、なんて勘違いだ手を洗う時、誰だって前かがみ
になるだろ、その動作を自分に、尻を突き出して来ただと、
そんな解釈できるなら手を洗って前かがみになってるやつ
全員アピールしとることになるわ。
スカートも前かがみになった時、少しずり落ちたから元の
位置になおしただけだろぉー。」
徒舟「このアピールを洗練された頭脳で解読した結果、こう言って
るんっすよー。」
JK(妄)「放課後、憧れの徒舟くんに女子トイレの前で会える気がして
勇気を出してこの思いを伝えようと待ってたの。
でもいざ告白しようと思ったら急に怖気ついちゃって、
そして徒舟くんの足音が近づ いてくるのが聞こえると心臓が
ドキドキしてもうどうしたらいいか悩んだ結果、恋愛マスタ
ーの徒舟くんなら気づいてくれると思って手を洗うふりをしな
がらアピールしたの、…どうしようここは、トイレの前なのに
お尻を突き出して、しかもスカートもいじったら今すぐ私と
合体してっと言うメッセージだと勘違いされちゃうよーあぁ
もう私のバカもしそうなったら…どうしよう…なに想像してる
のよ!!そんなこと考えたら、あぁっ、変、な気分になっちやう
よー、あぁっ、だめっここは仮にも仏教高校、こんな淫らな私
をお釈迦様に見られちゃうよー,あん。」
徒舟「というメッセージになってるんすよー、いやー我ながら自分の美貌
が憎いっすよー」
南(心)「なんてひどい推理なんだ。
つーか{放課後、憧れの徒舟くんに女子トイレの前で会える
気がして}ってなんだよその前提、その女、サイキックかよっ、
いつも酷い推理だがおそらく放課後の学校というシチュエーシ
ョンがこやつのキチガイ回路に新たな補正がかかり推理が雑に
なったんだ。」
(後に主人公補正ならぬ放課後キチガイ補正と呼ばれるようになる。)
南(心)「しかし、あの屑二人、実についとらんのー。
ワシに血祭りにあげられ肉体のダメージもハンパないのに
最後に精神的苦痛までプラスされるとは、まさに肉体的にも
精神的にも地獄を味わったな。」
徒舟の推理を聞かされた汚谷と汚崎の目は死んだ魚の目のようになっていた
、だがそのような状態になりながらも危険な一言を放ってしまった。
汚谷、汚崎「うぅ、それ、勘違…い」
南(心)「だめだっそんなこと自分の推理に浸ってる、そやつに言っちま
ったら。」
徒舟の肩に下げてるカメラケースから稲妻のごとく引き抜かれた三脚が
汚谷と汚崎ののどに炸裂した。
徒舟「三脚トライデントライジングストライク!!」
汚谷「ひぐっ」
汚崎「のがっ」
南(心)「えげつなっ」
徒舟の顔が家畜を見下すような表情になり、インチキ関西弁で喋り出す。
徒舟「なに恋愛マスターのワイに向かってわけのわからんこと言うとるんや
、ブ男ツインズ。
あんさんみたいな重症者のふりして女に介抱してもらおうとしとる、
かまってちゃん
のしょうもないお頭の出涸らしみたいな恋愛観でワイに意見するなや。」
南(心)「あぁーなるほど、こやつの頭では、血まみれで横たわっている奴は、
女の気を引くための演出とみなされるのか、だから保健室に連れて
行かず自身の推理を聞かせることを
優先したのか…いかれてやがる。」
徒舟「おっと、そろそろ行かんと、何もなかったかのように通りすぎたけあの
JKが、校門で最後の勇気をふりしぼってワイに告白しようと待ちかまえ
とるはずや。
あばよっブ男ツインズせいぜいがんばれや。」
そう言い徒舟はトイレから立ち去った。
南「ふーっ、今回は、あやつのお頭がいかれてて助かった。
…おっと忘れるとこだった。」
足の力を緩めると汚嶋が顔をあげた
汚嶋「げっ、ごっ、もヴ勘弁じて、ぐだざいー」
南「今日はここまでにしといてあげましょう。」
汚嶋「もヴ、じまぜんがら…許じで」
南「さて、財布を回収して帰るか」
南は、横たわっている汚崎の懐から取られた財布を回収して
「じゃっ、おつかれ屑共、次舐めたまねしたら…挽肉にしちゃうぞ。」
と言いトイレを去った。
その後、汚谷、汚崎は、南と徒舟とカメラの三脚を見るとパニックに
陥るようになり汚嶋は南を見ると「浄化はやだっ、 浄化はやだっ!!」
と奇声をあげパニックに陥るようになり、洋式便所で用を足せない体
となり数日後、退学したのだった。
あと当然、校門で徒舟を待つJKの姿なぞ微塵も存在しないのであった。
がうめきながら横たわっている。
洋式便所がある個室から「たすぅ…け…て…」と溺れながら叫んでいる声が
聞こえてくる。
そこには、便器に顔面を沈められてる男子生徒と男子生徒の後頭部を踏み
つけて沈めている爽やかな微笑みを浮かべる南の姿があった。
南(心)「やあ、仏教高校に通う模範生徒の南真だ、これのどこが模範生徒
だって?これには、やむにやめない事情がある。」
数時間前
体育の授業が終わり教室に戻った南、だが自分の机が荒らされていて荷物が
なくなっていた。
その代わり机の上に白い封筒がおかれてた。
南(心)「なんだこれ?」
封筒を開けると手紙が入っていた。そこには、「放課後二階の男子トイレに来い
」と書かれていた。
南(心)「はぁ…めんどくせー、しかも誰がやったか判りきってるし」
教室の右端でこっちをクスクスと笑いながら見ている三人がいた。
南(心)「ほんと、あの屑共、人が人畜無害な好青年を装っているのをいいことに
芋くさい田舎者とかゲームオタクだとか言って突っかかってきて高校
やめろとかぬかしてくるんだよなー」
南は、手紙を見て凶悪な顔つきに変貌する。
南(心)「まあ、ワシが被害にあっていることは、クラスの奴らが知ってるし、
もしこちらに非があるみたいに言われてもワシが被害者を装えば
問題ない。
それに、この屑共、わざわざ人気の少ないトイレを指定してき
おった。
きっと三人で一方的にリンチしようと思ってるんじゃろう…ぷぷっ
、救いようないカスじゃのう放課後が楽しみじゃ。」
そして放課後のトイレのシーンになる。トイレのドアを背に三人が南のほうを
威圧的に睨みつけている。
汚谷「なに、テメー田舎者の分際で俺たちと同じ空気吸ってんだコラ!!」
汚崎「こっちは、テメーみてぇーなキモオタ野郎が田舎くせー臭いさせてい
やがるから迷惑してんだよっ。
まあ、迷惑料としててめーの芋くさい財布は徴収させてもらったぜ。」
汚嶋「あなたが悪いんですよ。
あなたみたいな、まぐれでこの高校に入れた芋野郎と僕では、住む
世界が違うことを教えてあげているのにそれを理解しないで学校を辞
めないから」
南(心)「随分勝手なことぬかすなーこやつ等、赤点ギリギリか赤点しか取
れん脳みその分際で。」
汚嶋「くっくっく、まあ、これから嫌でもあなたの体に教え込んであげますよ。」
汚谷、汚崎、汚嶋が、上着を脱ぎ捨て、汚谷は、指を鳴らし始め、汚崎は首を
鳴らし始めた。
汚嶋「逃げようとしても無駄ですよ扉はロックして外から人が入ってこれない
ようしてますから、それにロックをはずそうにも扉は、僕たちの後ろに
あるから僕たちをなんとかしないと扉には辿りつけません、しかもあな
たは、一人で僕たちは三人という事態で一方的にあなたがボコられるの
は確定、」
南「ふーん」
汚嶋「更にあなたに絶望的なことを教えておげましょう、汚谷くんは、ボクシング
の心得があり汚崎くんは、空手、そして僕は、少林寺拳法」
自分たちが一方的にリンチするビジョンが頭に流れていて勝ち誇った顔している
三人に南が口を開く。
南「あぁーっ、オメーらが赤点くらいしか取れねーのは、脳みそまで筋肉に侵食
されてるからか。いやーなぞが解けた。」
汚嶋「きっ、貴ー様ー、田舎者の分際で僕らを侮辱するとは、お前らーっ、
どんなに命乞いしようが手を止めるなっぶち殺せーっ、」
汚谷「しゃぁぁーっ」
汚崎「ほぉぉぉっ」
汚嶋「きえぇぇぇーっ」
三人同時に奇声を上げ南に襲い掛かる。
汚谷は、南の右側から迫り、右フックを顔面めがけて放ち、汚崎は、左側から
せまり左足の太ももにローキックを放ち、そして汚崎は、正面から南の鳩尾
めがけて拳を放った。
汚谷、汚崎、汚嶋「ブラッティートライデントストリーム!!」
技名を叫ぶと同時に南に、拳やパンチ、蹴りが炸裂した。
あとは、痛みに苦しみ倒れこんだ南を、リンチするだけのはずだった。
汚嶋「なっ…」
汚崎「うそ…だろっ」
汚谷「手応えが…ない」
南に放った右フックは首を回しいなされ、鳩尾に放った拳は、南の手に
握られていて左足の太ももに放ったローキックも手で足を鷲掴みされていた。
南「いやー技に名前まで付けちゃって脳みそ筋肉で埋まってるその頭で
絞りだしたんだね実に涙ぐましい努力だ。しかも三人同時に攻撃
なんてド○のジェッ○○○○ームアタックを思い出して懐かしいよ。」
笑顔で語る南に対して動揺して振るえる三人。
南「実に素晴らしい、感動したよ。…でもね、お前たちに勝ち目など
1ピクロンもなかったんだよね。」
そう言うと南の笑顔が幼女殺人事件の犯人のような凶悪な笑みに変わり、
動揺していた汚谷の鳩尾に踵をねじり込むような蹴りを放ち壁に叩き付けた。
汚谷「ひぎっ」
次に汚崎の掴んでた足を引き寄せると同時に手を離し肘で鳩尾を抉った
汚崎「がっ」
その場に膝をついて倒れこむのを確認するのと同時に汚嶋の手をひねり上げた。
汚嶋「くっがっ…その汚らわしい手を離せこの、オタク野郎っ…」
南「いいよ」
そう言うと南は、手を離した。
汚嶋「えっ」
次の瞬間、両脇を掴み引き寄せ鳩尾に膝蹴りをかました。
汚嶋「っっっっっっっう」
その場に倒れこみもがき苦しむ汚嶋を眺め凶悪な笑みを湛えたまま鳩尾を
押さえて苦しんでいる汚谷のほうに近づいていき髪の毛を掴んで無理やり
立たせた。
汚谷「ぐっ…やめ・・・」
南「テメーは殴り方が下手じゃのう、そのまま殴っても首を回せばいなされ
るのに、だから髪の毛などを持って固定しておけば。」
汚谷「やめっ」
振りかぶった拳が髪の毛を掴まれて避けようのない顔面に炸裂した。
南「ドォーン!!」
汚谷の潰れた鼻から血がとびちり白目をむいてその場に崩れ落ちた。
南「なっ、このほうが確実だろっ」
と凶悪な笑みを浮かべながら話す南の後ろから汚崎が南の頭部めがけて
蹴りを放つが体勢を低くして避けると同時に笑顔で振り向く
南「よくいるんだよねー背後から襲って来るカスが。」
汚崎「よくもっ…汚谷を…てめぇ殺してやるっ」
手をやれやれという感じにしながら南は、
南「ぼこられてまだ反省もしてないとは、オメー学習能力ないのかな?」
と言う南に正拳突きを放つが体を半身の状態にして避けられる。
南「うん、オメーは、再教育だ、五体満足で初めから帰す気なかったけど
いいかな?」
汚崎「だまれっ」と叫びながら向かってくる。
南「それが、オメーの返事か、いいだろう、オメーらが必殺技みたいなもん
見してくれたからワシも見せてやるよ必殺技見たいの」
南「ラリアットー、金的、かにばさみ、からのーマウントポジション
&デンプシーロール。」
汚崎が殴りかかってくるのにあわせてラリアットで首を強打し怯んだ所に
金的、さらに胴体と両腕を両足でかにばさみでロックしてのマウント
ポジションからの顔面に向けてデンプシーロールを放った。
南「どうしたのかなー顔が無防備だよー手でガードしないと…あっ、
そうだった今、ワシが足で締め上げてるから使えないんじゃーワシ
もうっかりさんだなー」
と言いながら拳を放ち続ける。
汚崎「やっ…やめっぶっ…くざっぶっさい」
南「はーあっ、聞こえんのぅー」
次の瞬間、汚崎は、白目を剥き、アンパンマンのツラみたいに
腫れ上がり失神した。
南「あれーっ、もう失神した根性ないのー、なあっ汚嶋っ」
南が振り向いた先に這いずりながらトイレから逃げようとしている汚嶋の
姿があった。
南「悪い奴だなー、友達を置いて逃げようなんて、なっ」
汚嶋の横腹に蹴りを入れると汚嶋は、のた打ち回り、「いぎぎぎっ」
と奇声を上げた
南「オメーみたいな、低脳に一つ話をしてやろう。」
そう言うと南は語りだした。
南「あるところに鬼畜村と言う地域がありました。
その地域は屑の巣窟で、窃盗、差別、暴力、強姦、薬物などで満ち溢れて
いました。
そんな中に数人の善人がいました。
しかし、すぐに、心が病み屑に成り果ててしまいましたがそれでも悪事に
手を染めず善を貫いたものがいました。
さてなぜこのような環境で貫けたか汚嶋くん、判るかな?」
汚嶋「たすっ…け…て」と言いながら這っている。
南「ありゃ、そんな余裕ないか、正解は、差別や暴力に怯むことなく立ち向
かったからだ。
どんなに金属パイプで殴られようがどんなに罵られようが立ち向かう
、そうして今、あの環境に打ち勝った一人がこのワシじゃ」
汚嶋が扉のロックをはずそうしているのを眺めながら南が言った。
南「それなのに、あの環境から開放されてもう暴力や迫害とは、無縁になれる
と思ったらオメーら屑が吹っかけてきやがった。
ワシの平穏な時を奪った代償払ってもらおうか。」
汚嶋がロックをはずした瞬間、助かるという希望が心を照らしたが
南に足をつかまれ洋式便所に引っ張られていく中、汚嶋は、
「たずげでっ、だずげでっ」と叫んだが助けが来るわけもなく
洋式便所に引きずり込まれてた。
南(心)「ということで、ワシは、何も悪くないしむしろ被害者なん、だっ
、ただ自らの身を守るため少し正当暴衛しただけのこと、なん
だっ!!」
便器の水に顔面を押し付けられている汚嶋が南が足の力を抜いたので水から
少し顔を上げてた。
汚嶋「えぶっ、もヴっユルじ・・・でっ…ごっ」
南は、汚嶋に対して首を傾げながら両手を両耳にあてて凶悪な笑みでこう
いった。
南「はぁーーっ、聞こえんのーー」
そしてまた、足に力を入れ便器の水の中に顔面を叩き込む
南「ワシは、別に君が憎くてこんなことしてるんじゃないんだよ。
ただ見過ごせないんだなー仮にも仏教高校に通う身、つまり仏の道を
行くもの、故にどんな屑でも救済しなければならない、だから君の不浄
な心を不浄な物を流すこの場所で君の魂を救うために心を修羅にして今
、浄化してるん、だっ!!」
そう言いながら満面の笑みをうかべ合掌している南。
また足の力を緩め汚嶋が呼吸できるようにしてやる。
汚嶋「げっほっ、がっ、ボグゥ、が悪かっ、たげぇ、もう、許じてぇ
お金…欲しい金額、払うから…もヴ、勘弁してぐださいー
ぶあぁーーーん」
南「だぁーめっ、お金で全てが解決できるというその考え事態がまだ反省
してない証拠、まだまだ浄化が必要みたいじゃのー」
汚嶋「ちょっ、もう、無…理、ごぶぉ」
また、便器の水の中に戻される汚嶋
南(心)「さて、そろそろ終わりにするか」
そう思った時、トイレのほうに近づいてくる足音がした
南(心)「まずいな、さっき扉のロック解除してたしなーこの屑に希望を
与えるために解除するの放置したのがいかんかった。
まあいざとなればスマホで撮影していた証拠もあるしなんと
か切り抜けれるが面倒だ、頼むから来ないでくれー」
南の願いも虚しく足音はトイレの扉の前で止まりそして、扉が開け放たれた。
徒舟「ふっ、放課後、女子トイレの前で自分にアピールしてくるとは、あの
JK俺に気がある」
南(心)「よりによってテメーかよっ、なんてこった、こやつの前では、
俺の証拠がこやつのキチガイ脳みそで誤った解釈されかねん。
このままワシが出て行くのはまずい何とかやりすごさなければ。」
徒舟がトイレの壁にに横たわっている汚谷と汚崎を見つけ近づいてゆく、
南は洋式便所のドアの隙間から様子を伺う。
南(心)「やばっ、気づいた。この流れから考えるとまず、保健室につれて
行きそこで事情を聞く流れなるだろう。
そうなるとあの屑どもがあることないこといいかねんここは、
リスクは、あるが出て行ってあやつに説明したほうが」
そう南が考えているいると
徒舟「二人とも、どうしたんすか?」
汚谷、汚崎「ヴぅ、だずがった」
徒舟「そんなことより聞いてくださいっすよー、さっき女子トイレの前で
自分にJKがセックスアピールしてきたんすよー。」
南(心)「えぇーっ、あの屑共の状態無視して自分のキチガイ話ぶっ
こんできやがったー」
汚谷「だのむ、がらっ、たす、」
徒舟「まぁ、自分が誰もが羨むイケメンだから仕方ない話っすけどー
あのJK、手を洗うふりして自分の方に尻突き出してきて更に
スカートを位置を調節してアピールして来たんすよー。」
南(心)「話そうとしているのさえ無視しやがったー。
しかも、なんて勘違いだ手を洗う時、誰だって前かがみ
になるだろ、その動作を自分に、尻を突き出して来ただと、
そんな解釈できるなら手を洗って前かがみになってるやつ
全員アピールしとることになるわ。
スカートも前かがみになった時、少しずり落ちたから元の
位置になおしただけだろぉー。」
徒舟「このアピールを洗練された頭脳で解読した結果、こう言って
るんっすよー。」
JK(妄)「放課後、憧れの徒舟くんに女子トイレの前で会える気がして
勇気を出してこの思いを伝えようと待ってたの。
でもいざ告白しようと思ったら急に怖気ついちゃって、
そして徒舟くんの足音が近づ いてくるのが聞こえると心臓が
ドキドキしてもうどうしたらいいか悩んだ結果、恋愛マスタ
ーの徒舟くんなら気づいてくれると思って手を洗うふりをしな
がらアピールしたの、…どうしようここは、トイレの前なのに
お尻を突き出して、しかもスカートもいじったら今すぐ私と
合体してっと言うメッセージだと勘違いされちゃうよーあぁ
もう私のバカもしそうなったら…どうしよう…なに想像してる
のよ!!そんなこと考えたら、あぁっ、変、な気分になっちやう
よー、あぁっ、だめっここは仮にも仏教高校、こんな淫らな私
をお釈迦様に見られちゃうよー,あん。」
徒舟「というメッセージになってるんすよー、いやー我ながら自分の美貌
が憎いっすよー」
南(心)「なんてひどい推理なんだ。
つーか{放課後、憧れの徒舟くんに女子トイレの前で会える
気がして}ってなんだよその前提、その女、サイキックかよっ、
いつも酷い推理だがおそらく放課後の学校というシチュエーシ
ョンがこやつのキチガイ回路に新たな補正がかかり推理が雑に
なったんだ。」
(後に主人公補正ならぬ放課後キチガイ補正と呼ばれるようになる。)
南(心)「しかし、あの屑二人、実についとらんのー。
ワシに血祭りにあげられ肉体のダメージもハンパないのに
最後に精神的苦痛までプラスされるとは、まさに肉体的にも
精神的にも地獄を味わったな。」
徒舟の推理を聞かされた汚谷と汚崎の目は死んだ魚の目のようになっていた
、だがそのような状態になりながらも危険な一言を放ってしまった。
汚谷、汚崎「うぅ、それ、勘違…い」
南(心)「だめだっそんなこと自分の推理に浸ってる、そやつに言っちま
ったら。」
徒舟の肩に下げてるカメラケースから稲妻のごとく引き抜かれた三脚が
汚谷と汚崎ののどに炸裂した。
徒舟「三脚トライデントライジングストライク!!」
汚谷「ひぐっ」
汚崎「のがっ」
南(心)「えげつなっ」
徒舟の顔が家畜を見下すような表情になり、インチキ関西弁で喋り出す。
徒舟「なに恋愛マスターのワイに向かってわけのわからんこと言うとるんや
、ブ男ツインズ。
あんさんみたいな重症者のふりして女に介抱してもらおうとしとる、
かまってちゃん
のしょうもないお頭の出涸らしみたいな恋愛観でワイに意見するなや。」
南(心)「あぁーなるほど、こやつの頭では、血まみれで横たわっている奴は、
女の気を引くための演出とみなされるのか、だから保健室に連れて
行かず自身の推理を聞かせることを
優先したのか…いかれてやがる。」
徒舟「おっと、そろそろ行かんと、何もなかったかのように通りすぎたけあの
JKが、校門で最後の勇気をふりしぼってワイに告白しようと待ちかまえ
とるはずや。
あばよっブ男ツインズせいぜいがんばれや。」
そう言い徒舟はトイレから立ち去った。
南「ふーっ、今回は、あやつのお頭がいかれてて助かった。
…おっと忘れるとこだった。」
足の力を緩めると汚嶋が顔をあげた
汚嶋「げっ、ごっ、もヴ勘弁じて、ぐだざいー」
南「今日はここまでにしといてあげましょう。」
汚嶋「もヴ、じまぜんがら…許じで」
南「さて、財布を回収して帰るか」
南は、横たわっている汚崎の懐から取られた財布を回収して
「じゃっ、おつかれ屑共、次舐めたまねしたら…挽肉にしちゃうぞ。」
と言いトイレを去った。
その後、汚谷、汚崎は、南と徒舟とカメラの三脚を見るとパニックに
陥るようになり汚嶋は南を見ると「浄化はやだっ、 浄化はやだっ!!」
と奇声をあげパニックに陥るようになり、洋式便所で用を足せない体
となり数日後、退学したのだった。
あと当然、校門で徒舟を待つJKの姿なぞ微塵も存在しないのであった。
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