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光の聖女の真実

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 そこまでと大声で叫んだのが誰なのかと周りを見渡すと入口の方からこちらに向かって歩いてくる分厚い筋肉を全身に纏いつつも動きにブレが無く明らかに只者では無いことが分かる男が後ろに女性を控えさせながら向かってきた。

「ザック相手にここまでやれるなら問題ねぇな、全く見かけだけで判断するなって何度も言っただろうよ。後ろの2人も同じか、いやそれ以上の実力あるだろうしお前ら2人も合格でいいぞ。もちろんこのお嬢ちゃんいや、ティナ王女ご挨拶が遅れてしまい申しわけありませんでした」

 まさかティナの正体を知っているやつがいるとは驚きだが、王国の行事にとか参加していたこともあるので知っている人がいてもおかしくないのだろうがここで意外な言葉を聞くのだった。

「以前私がティナ様を見たのはもっと幼い時でしたのでまさかこれほど美しく成長されているとは、気づくのに時間がかかってしまいました。しかしいやはや先程の戦闘をみると正に光の聖女と言われていたのも納得出来ますなー」

 戦闘を見て光の聖女ってどういうことだ?光の聖女っていうのは癒しの力を使う姿から名付けられたのではないのか?

「すまないが、そこのところを詳しく教えてもらえないか?光の聖女とは人々を癒すところからついたんじゃ?」

「確かに、それも間違いではないのですが、今のティナ様のように光り輝く魔力を纏って敵に向かって徒手空拳で迫りくる敵から人々を守る姿から光の聖女と名が付いたのです」

 まさか、光の聖女の由来をこんな形で知ることになるとは思わなかった。しかも戦闘スタイルがティナと似た形だとすると本当にティナは光の聖女なのかもしれないな。

「んあっイツツぐあっやられちまったな、まさかこんなに強いとは思いもよらなかった……ぜ…んっえっなっなんでお前がここにいっいるんだ?しかも支配人まで」

「ところでその、その人と女の人は一体?しかも支配人って?」

「自己紹介が遅れてしまいましたな。この闘技場の支配人であるユリウスとそこにいるザックの嫁で治癒師のサリーでございます」

 よっ嫁だってまさかこんなキレイな人があのザックの嫁だなんて

「こらっあなたったらこんなになるまでやって、もういい加減にしなさいよ。支配人も途中から見ててハラハラしてたんだから、いくら新しい後輩が心配だからってあなたが怪我しちゃ意味ないでしょ?今度また同じことするようなら怪我を治してやらないんだからね」

「すまん、俺も見る目が落ちたもんだな。これだけの実力の持ち主をわからないなんて」
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