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大会終了
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エキシビションマッチも若干のトラブルはあったものの大会をさらに盛り上げてくれた。
「お疲れ様ディス魔王役にびっくりしたがみんなが楽しめたみたいだから良かったよ。あの男とは大丈夫だったか?」
「大丈夫です、なんか意味のわからないことばかり言ってくるのでこてんぱんにしちゃいましたが良かったですか?」
「まー大丈夫だろう、なんかあったらその時はその時だ、さてこの盛り上がりのままラストまで頑張ろうじゃないか」
大会はその後順調に進みオセロでは宿屋の娘をしている子が優勝して、将棋では国王との戦いで鍛えられた宰相が優勝を果たした。
「今回は初めての大会で色々あったが最後はみんな楽しく終わることが出来たと思う。これも、国王並びに様々な方の協力があってこそだと思っている。協力に感謝します。今回の大会で終わることなく第二回、三回とまた開催出来たら嬉しい。その際はまた魔王ディスを招待してくれたら彼女は喜んで来てくれるだろう。これにて、今大会を終了とする」
閉会の挨拶を無事に済ませて俺が下がると、疲れ切った国王と王妃がティナを伴って待っていた。
「ナイト様お疲れ様です。この度は国全体が盛り上がるイベントを開催していただきありがとうございます。国王自らあまりにのめり込んでしまい官僚達には迷惑をかけてしまいましたが、これからは私がしっかり監視していきますので大丈夫でしょう」
完全に憔悴しきった国王に同情はするが、国を治める者として頑張ってもらいたい。
「ナイト様はこれからどうなさる予定ですか?」
「そうですね、領地も人も増えて色々任せることが出来る者が増えてきたので、そろそろ獣王国へ向かってティナとの正式な婚約を得るために頑張って来ようかと」
「なるほど、こちらとしてはあなたはすでに私達の息子と思っています。それにマリアさんもティナと同様私達の娘と思っていますが、周りの人間の中には簡単に認めようとしない者がいるのです。ですので大変だとは思いますが決して無理はせず無事に戻ってくださいね」
「その言葉が、なによりの励みとなります。それに俺のことを息子と言ってくれてありがとうございます。必ず無事に戻ってきますお義母さん」
「あらあら、嬉しいわ。こんなに早くお義母さんって言ってくれるなんて。そしたら次は孫かしらね、でもあまり早いとおばあちゃんって言われちゃうものね。でも世継ぎは大事だから早めにね」
「いや、それはその、ティナと改めて相談して考えたいと思います」
ティナの方に視線を向けると顔を赤くしながら、王妃をポカポカと恥ずかしながら、お母様のバカバカと言いながら微笑ましい姿を見せていた。こんな親子の仲間入り出来るのは嬉しいな
「お疲れ様ディス魔王役にびっくりしたがみんなが楽しめたみたいだから良かったよ。あの男とは大丈夫だったか?」
「大丈夫です、なんか意味のわからないことばかり言ってくるのでこてんぱんにしちゃいましたが良かったですか?」
「まー大丈夫だろう、なんかあったらその時はその時だ、さてこの盛り上がりのままラストまで頑張ろうじゃないか」
大会はその後順調に進みオセロでは宿屋の娘をしている子が優勝して、将棋では国王との戦いで鍛えられた宰相が優勝を果たした。
「今回は初めての大会で色々あったが最後はみんな楽しく終わることが出来たと思う。これも、国王並びに様々な方の協力があってこそだと思っている。協力に感謝します。今回の大会で終わることなく第二回、三回とまた開催出来たら嬉しい。その際はまた魔王ディスを招待してくれたら彼女は喜んで来てくれるだろう。これにて、今大会を終了とする」
閉会の挨拶を無事に済ませて俺が下がると、疲れ切った国王と王妃がティナを伴って待っていた。
「ナイト様お疲れ様です。この度は国全体が盛り上がるイベントを開催していただきありがとうございます。国王自らあまりにのめり込んでしまい官僚達には迷惑をかけてしまいましたが、これからは私がしっかり監視していきますので大丈夫でしょう」
完全に憔悴しきった国王に同情はするが、国を治める者として頑張ってもらいたい。
「ナイト様はこれからどうなさる予定ですか?」
「そうですね、領地も人も増えて色々任せることが出来る者が増えてきたので、そろそろ獣王国へ向かってティナとの正式な婚約を得るために頑張って来ようかと」
「なるほど、こちらとしてはあなたはすでに私達の息子と思っています。それにマリアさんもティナと同様私達の娘と思っていますが、周りの人間の中には簡単に認めようとしない者がいるのです。ですので大変だとは思いますが決して無理はせず無事に戻ってくださいね」
「その言葉が、なによりの励みとなります。それに俺のことを息子と言ってくれてありがとうございます。必ず無事に戻ってきますお義母さん」
「あらあら、嬉しいわ。こんなに早くお義母さんって言ってくれるなんて。そしたら次は孫かしらね、でもあまり早いとおばあちゃんって言われちゃうものね。でも世継ぎは大事だから早めにね」
「いや、それはその、ティナと改めて相談して考えたいと思います」
ティナの方に視線を向けると顔を赤くしながら、王妃をポカポカと恥ずかしながら、お母様のバカバカと言いながら微笑ましい姿を見せていた。こんな親子の仲間入り出来るのは嬉しいな
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