上 下
155 / 157

デート1

しおりを挟む
 急遽マリアとのデートが決まってしまいガラになく緊張してしまっているが、ここで怖気ついても仕方ないので勇気をだして待ち合わせ場所に向かった。

 なぜ一緒に行かず待ち合わせになったかというと、女性陣から物凄い勢いで、デートするなら待ち合わせが基本ですとなぜか逆らえば死しか見えない勢いで力説された。

 城下町にある待ち合わせで有名なとこに先に行き待ってしばらくすると駆け足でこちらに向かってくる人影が見えた。

「は~は~お待たせしてすいません。ティナさんが中々離してくれなくて」

 息を切らしながら来てくれたマリアは、ミニスカートに上はちょっとモコモコした感じのかわいい姿で下から見上げてくる。

 この下から見上げてくる可愛さの破壊力はとんでもないな、俺は思わず目をそらしてしまった。

「やっぱり遅くなったこと怒ってますか?だってティナ様が私が譲ったデートなんですから、適当な格好は許しません。マリアは素材がいいのですから私としてもやりがいがあります」

 この姿を見て怒ろうと思う気が起きるわけがないが理由も言えないのでマリアが不安そうに見つめてくる。

「怒ってなんかいないから大丈夫だ、あのっそのだなっとても似合っててかわいいと思う」

「えへへ、かわいいですか~ティナ様のお人形になったかいがありました」

 とりあえず、無事合流出来たのでさっそくデートの始まりである。

「うわ~やっぱり王都だけあって凄い賑やかですね、いずれ領地もこのくらい賑わうようになればいいのですが」

「そうだな、王都だけあって置いてある品物の種類豊富だし新鮮なものだと見るだけで分かる。うちでやるなら交通網の整備に領地ならではの特産品を開発して自分たちの領地ならではの戦略を考えないといけないな」

 特産品に関しては何個かプランを考えているし、将棋やオセロの始まりの地としては大会を開き、人を呼び寄せる手段も頭の中だけではあるが計画を建てているのだ。

「まだ構想中だけだが、戦略はあるから決まったら手伝ってくれ」

「もちろんです、何でもやりますからおっしゃってくださいね。さっまだまだ見るところはいっぱいありますから早く行きましょう」

 マリアに手をひかれて、人混みの中をかき分けながら先にどんどん進んでいく。

「ナイト様この辺は食品とかたくさん売っているようですよ」

 領地にはない食材もここにはたくさんあるので、俺自身色々目移りしてしまう。

「これだけたくさんあると、ナイト様ならまた私達の知らない料理を作って驚かせて来るんでしょうね」

 確かに、これだけ食材があるなら色々新しい料理を作ることも可能かもしれない。何種類か買ってチャレンジしてみよう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

テンプレを無視する異世界生活

ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。 そんな彼が勇者召喚により異世界へ。 だが、翔には何のスキルもなかった。 翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。 これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である.......... hotランキング2位にランクイン 人気ランキング3位にランクイン ファンタジーで2位にランクイン ※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。 ※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【完結】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

レベル1の最強転生者 ~勇者パーティーを追放された錬金鍛冶師は、スキルで武器が作り放題なので、盾使いの竜姫と最強の無双神器を作ることにした~

サイダーボウイ
ファンタジー
「魔物もろくに倒せない生産職のゴミ屑が! 無様にこのダンジョンで野垂れ死ねや! ヒャッハハ!」 勇者にそう吐き捨てられたエルハルトはダンジョンの最下層で置き去りにされてしまう。 エルハルトは錬金鍛冶師だ。 この世界での生産職は一切レベルが上がらないため、エルハルトはパーティーのメンバーから長い間不遇な扱いを受けてきた。 だが、彼らは知らなかった。 エルハルトが前世では魔王を最速で倒した最強の転生者であるということを。 女神のたっての願いによりエルハルトはこの世界に転生してやって来たのだ。 その目的は一つ。 現地の勇者が魔王を倒せるように手助けをすること。 もちろん勇者はこのことに気付いていない。 エルハルトはこれまであえて実力を隠し、影で彼らに恩恵を与えていたのである。 そんなことも知らない勇者一行は、エルハルトを追放したことにより、これまで当たり前にできていたことができなくなってしまう。 やがてパーティーは分裂し、勇者は徐々に落ちぶれていくことに。 一方のエルハルトはというと、さくっとダンジョンを脱出した後で盾使いの竜姫と出会う。 「マスター。ようやくお逢いすることができました」  800年間自分を待ち続けていたという竜姫と主従契約を結んだエルハルトは、勇者がちゃんと魔王を倒せるようにと最強の神器作りを目指すことになる。 これは、自分を追放した勇者のために善意で行動を続けていくうちに、先々で出会うヒロインたちから好かれまくり、いつの間にか評価と名声を得てしまう最強転生者の物語である。

魔法の才能がないと魔法学院を退学(クビ)になった俺が気づかないうちに最強の剣士となっていた

つくも
ファンタジー
高名な魔法使いの家系アルカード家に生まれた主人公トールは魔法の才能がない為、優秀な双子の弟カールに対して劣等感を持って育つ事となる。そしてついには通っていた魔法学院を退学になってしまう。死に場所を求め彷徨う中モンスターに襲われ、偶然剣聖レイ・クラウディウスに助けられる。 その姿に憧れたトールはレイに弟子入りする事になるが、瞬く間に剣の才能を発揮しいつの間にか師であるレイを超える実力になってしまう。 世界最強の剣士となった事に気づいていないトールは下界に降り、剣士学院に入学する事になるのであった。 魔法の才能がないと罵られたトールが剣の力で無双する、成り上がりの英雄譚 ※カクヨム 小説家になろうでも掲載しています 残酷な暴力描写 性描写があります

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow
ファンタジー
 日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】  変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。  【アホが見ーる馬のけーつ♪  スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】  はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。  出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!  行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。  悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!  一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!

若返った! 追放底辺魔術師おじさん〜ついでに最強の魔術の力と可愛い姉妹奴隷も手に入れたので今度は後悔なく生きてゆく〜

シトラス=ライス
ファンタジー
パーティーを追放された、右足が不自由なおじさん魔術師トーガ。 彼は失意の中、ダンジョンで事故に遭い、死の危機に瀕していた。 もはやこれまでと自害を覚悟した彼は、旅人からもらった短剣で自らの腹を裂き、惨めな生涯にピリオドを……打ってはいなかった!? 目覚めると体が異様に軽く、何が起こっているのかと泉へ自分の姿を映してみると……「俺、若返ってる!?」 まるで10代のような若返った体と容姿! 魔法の要である魔力経路も何故か再構築・最適化! おかげで以前とは比較にならないほどの、圧倒的な魔術の力を手にしていた! しかも長年、治療不可だった右足さえも自由を取り戻しているっ!! 急に若返った理由は不明。しかしトーガは現世でもう一度、人生をやり直す機会を得た。 だったら、もう二度と後悔をするような人生を送りたくはない。 かつてのように腐らず、まっすぐと、ここからは本気で生きてゆく! 仲間たちと共に!

処理中です...