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一件落着

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「なっなんでこんな所にあなたのようなお方がおられるのですか?」

 顔を青白くし震えながら貴族はドワーフ王に問いかける。

「貴様なんぞに我が行動を伝える必要があるのか?まーしかし、理由を話さねば周りも納得出来ぬであろうからな仕方あるまい」

 ドワーフ王は辺りを見回し俺と目を合わせるとこちらに来るように手を振る

「ここにいるナイトは先ほど話したように我が国の晩餐会で見事な料理を披露し他にも様々なことで尽力を尽くしてくれた。そんな男であるゆえ我は個人的に友誼を結んでいる。それ故此度の収穫祭にも無理を言って参加させてもらい、実りのある契約も結べ気分も良かったのにこのバカのせいで気分も悪くなり我が国の恥を見せてしまい大変申し訳無い。王としてこの場で謝罪をする。この者はワシが責任もって処分するゆえこたびの騒ぎ許してもらえぬだろうか?」

「ドワーフ王よ、あなたが謝罪する必要はまったくありません。私もあの時の晩餐会で正体を明かしておけばこのようなことは起きなかったと思います。それに一部とはいえ貴族の中にはこのような者がいるのも知っておりますのでよい勉強になったということで騒ぎについてはこれで無かったことに。ただその者の処分は国としてしっかりお願いします。どのような処分をしたのかも教えていただけたら」

「その言葉に感謝する。この者は国に戻り次第処分を検討し必ず罪を償わせると約束しよう」

「ありがとうございます。それとこれは後で発表するつもりだったのですが、マヨネーズにくわえ今回発表した料理のレシピは無料で開放します。料理に少しでも覚えのある方は更なら料理の発展の為に色々試してください。あなたの考えたものがもしかしたらいずれは世界中に広がるかもしれません。ただ今日発表したものは私の考案したものだとここにいるドワーフ王に公認させてもらいます。私も更なら味を世界の皆様に提供することを約束しましょう。」

「ふむ、ドワーフ王としてその言葉をここに認める。ここにいるバカのような真似はしないように心から願う」

 ドワーフ王の言葉が終わりしばらくの沈黙のあと爆発が起きたのかと思うほどの歓声がまわりを包んだ。

「それでは皆様まだまだ祭りは始まったばかりどうか今日1日をお楽しみくださいませ」と挨拶をしてドワーフ王と共にその場を離れる

「ドワーフ王すいませんこのような騒ぎに巻き込んでしまい、更にはあのような芝居まで」

「よいよい芝居とはいえ嘘は何も言っておらぬしの。それよりわが国の貴族が迷惑をかけた。しっかり処分と他にもこのようなバカが出ぬように気をつけよう」

「そこはどこの国でも同じだと思うので無理はなさらずに、それよりドワーフ王の酒に合うような物も作ってありますのでぜひお楽しみください。」

 一騒動あったがなんとかなってよかった
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