135 / 189
モイで作る3品 1
しおりを挟む
マリアに呼ばれたのでさっそく調理場に向かうとそこにはエプロン姿で待機しているマリアがいた。ピンクにフリルの付いたかわいいエプロンでつい見とれてしまい固まってしまう。
「ナイト様?どうしましたか」固まってしまった俺にマリアが不安そうな顔で見つめてくる。
ニャッと不敵な笑みを浮かべてリズが脇腹を小突いてくる。
「いくらマリアが可愛いからって見惚れと調理失敗しないでね」と耳元で囁いてきた。
俺は、すぐ気を引き締め調理場にはいり用意を始めていく。
「それじゃぁ調理を始めようか、今日はモイを使って3品作っていく予定だけど基本的にこの3つは同じ料理といっても過言じゃないかな。形が変わるからあれだけどな」
「同じ料理だけど違うものになるんですか?不思議ですね」
「まずはモイを洗って蒸し器に入れて柔らかしていくのとそのまま使うやつにわける。蒸し器はしばらくかかるから先にやっておこう」
マリアが蒸し器を用意している間に俺はモイを洗い芽を取っておく。下ごしらえしたモイをさっそく蒸し器に入れて蒸しておく。
「そのまま使う方だが好みがあると思うが皮付きと皮無しを用意してとにかく薄切りにしていく。ここで厚くしてしまうと仕上がりに関わるからしっかりやっていく」
「なるほど、薄く切るんですね。量もありますので私もやりますね」
マリアと横に並び一緒に調理していくがその姿がまるで新婚夫婦のように思えて少し照れてしまう。
「薄く切ったら水にさらして置きます。この作業でヌメリをしっかり取ります、しっかりヌメリを取ったら水気を切り付いている水もしっかり拭き取ります。次の作業では油を使いますので水が付いていると跳ねてあぶないので気をつけてください」
「なるほど、確かに油を使うのでしたら水が付いていると危険ですね。私も何度か痛い目にあっているのでよくわかります」
「水をしっかり拭き取ったら油を温め一枚ずつ揚げていき、色がついたら取り出して油をきりまずはシンプルに塩で味付けしていこう。他の2品も今回は塩でいくから」
そのまま残りをどんどん揚げていき一品目はポテトチップスならモイチップスの完成だ。
「さー一品目の完成だ、食べてみてくれ」俺の声と共に皆手を伸ばし一枚食べ始める。口にするとパリッと口の中で砕けてふりかけた塩が口の中に広がり懐かしさがこみ上げてくる。皆はどうかと見ると手がすぐに伸びて2枚、3枚とどんどん食べていく。
「まさかあのモイがこんな風になるなんて凄いです、味付けも塩だけでシンプルなはずなのに手が止まりません」
うんうん、この反応は成功だと思っていいだろう。
「リズとディスにはまずはモイを薄く切る為のものと油の温度を一定に保つ為の魔道具をお願いしたい」
「なるほどです。ナイト様の求めるものはわかりました。薄く切るものはすぐ用意できるです。油の温度を一定にするのは時間が欲しいです」
「焦らなくて大丈夫だからゆっくり考えてみて欲しい、さっ次はモイが蒸し上がったみたいだから次の調理に取り掛かろう」
「ナイト様?どうしましたか」固まってしまった俺にマリアが不安そうな顔で見つめてくる。
ニャッと不敵な笑みを浮かべてリズが脇腹を小突いてくる。
「いくらマリアが可愛いからって見惚れと調理失敗しないでね」と耳元で囁いてきた。
俺は、すぐ気を引き締め調理場にはいり用意を始めていく。
「それじゃぁ調理を始めようか、今日はモイを使って3品作っていく予定だけど基本的にこの3つは同じ料理といっても過言じゃないかな。形が変わるからあれだけどな」
「同じ料理だけど違うものになるんですか?不思議ですね」
「まずはモイを洗って蒸し器に入れて柔らかしていくのとそのまま使うやつにわける。蒸し器はしばらくかかるから先にやっておこう」
マリアが蒸し器を用意している間に俺はモイを洗い芽を取っておく。下ごしらえしたモイをさっそく蒸し器に入れて蒸しておく。
「そのまま使う方だが好みがあると思うが皮付きと皮無しを用意してとにかく薄切りにしていく。ここで厚くしてしまうと仕上がりに関わるからしっかりやっていく」
「なるほど、薄く切るんですね。量もありますので私もやりますね」
マリアと横に並び一緒に調理していくがその姿がまるで新婚夫婦のように思えて少し照れてしまう。
「薄く切ったら水にさらして置きます。この作業でヌメリをしっかり取ります、しっかりヌメリを取ったら水気を切り付いている水もしっかり拭き取ります。次の作業では油を使いますので水が付いていると跳ねてあぶないので気をつけてください」
「なるほど、確かに油を使うのでしたら水が付いていると危険ですね。私も何度か痛い目にあっているのでよくわかります」
「水をしっかり拭き取ったら油を温め一枚ずつ揚げていき、色がついたら取り出して油をきりまずはシンプルに塩で味付けしていこう。他の2品も今回は塩でいくから」
そのまま残りをどんどん揚げていき一品目はポテトチップスならモイチップスの完成だ。
「さー一品目の完成だ、食べてみてくれ」俺の声と共に皆手を伸ばし一枚食べ始める。口にするとパリッと口の中で砕けてふりかけた塩が口の中に広がり懐かしさがこみ上げてくる。皆はどうかと見ると手がすぐに伸びて2枚、3枚とどんどん食べていく。
「まさかあのモイがこんな風になるなんて凄いです、味付けも塩だけでシンプルなはずなのに手が止まりません」
うんうん、この反応は成功だと思っていいだろう。
「リズとディスにはまずはモイを薄く切る為のものと油の温度を一定に保つ為の魔道具をお願いしたい」
「なるほどです。ナイト様の求めるものはわかりました。薄く切るものはすぐ用意できるです。油の温度を一定にするのは時間が欲しいです」
「焦らなくて大丈夫だからゆっくり考えてみて欲しい、さっ次はモイが蒸し上がったみたいだから次の調理に取り掛かろう」
92
お気に入りに追加
1,426
あなたにおすすめの小説
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる