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ifもしかしたらあったかもしれない世界のクリスマス
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「ねーナイト今日は暇かな?家のお母さんがたまには、ご飯に来なさいってしつこくてさ」
ご飯を、誘ってくれるこの子は幼馴染のマリアだ。家は、両親と仲が悪く一人暮らしをしている。
幼馴染ということもあり、マリアとその母のシルキーさんとは、昔から仲良くさせてもらっている。一人暮らしが、始まってからも実の両親より心配してもらい色々お世話になっている。
「うーんいいのかな?確かに最近行ってなかったけどお世話になりっぱなしで申し訳なくて」
「もう気にしなくていいんだよ。家だってお父さんいないからお母さんとふたりきりだから、勇斗が来てくれると賑やかになって嬉しいんだから」
「それなら、久しぶりにお世話になろうかな、シルキーさんのご飯久しぶりに食べたいし」
「わっ私だってお母さんに料理習って上達してるんだからね、もう昔の、私じゃないんだから」
昔、マリアの料理の練習ってことで、試食を手伝ったことがあるんだが、何故か3割くらいの確率だが炭化したものが出来上がってしまうので、若干ロシアンルーレットになっていて怖かった時期がある。
「今日は、お母さんが全部やってくれてるから大丈夫だからね」
俺は、マリアの招待を受けて今日は、マリア宅でご飯をいただくことが決まった。
「あらあら久しぶりねーナイト君寒かったでしょう、もうご飯も用意してあるから食べましょ。今日はナイト君の好きなビーフシチューを用意してあるから」
「お久しぶりです。最近はなかなか来れなくてすいません、久しぶりにシルキーさん特製のビーフシチューだと聞いたら一気にお腹が空いてきちゃいました」ぐ~と恥ずかしい音が部屋に響き渡る
「すっすいませんお腹なっ鳴っちゃって」
「いいのよ、それだけ楽しみにしてくれるなら作った甲斐があるというものだわ」
「はい、シルキーさんの料理はいつも美味しくて最高です」
「だったら、これからはもう少し食べに来てくれたら嬉しいわ。マリアと二人だけだと寂しいのよ」
「はい、よければまた食べにこさせてください」
「ナイト君が来るならまたマリアに料理教えてあげないと行けないわね。あの子大丈夫かしら?」
「もうお母さん大丈夫だよ、ナイトにも言ったけどもう昔の、私じゃないんだからね」
「あらあら、そのセリフが本当かどうか今度確かめてあげるわ」
「ところで、二人はクリスマスはどうするの?私はもしかしたら、仕事になるかもしれないから出来たら二人一緒にいると助かるわ、ご飯代ももちろん出すし。どうかしら?」
クリスマスか、確かに予定もないし、ご飯が食べれるなら助かるな
(くっクリスマス勇斗と二人きりなんて、お母さん何考えてるのよ、まったく。わっ私と勇斗はまだそんな仲じゃないんだし)
「もし、他に呼びたい人が、いるなら呼んでみんなでクリスマスパーティーしてもいいわよ」お母さんがこっちをちらっと見てニヤける
(絶対お母さんわざとだー、もう許さないんだから、後で問い詰めなきゃ)
いつも、二人だけの静かな食卓が今日は3人で賑わっていた
「勇斗兄ちゃんはっけ~~ん、どーん」
いきなりの衝撃に耐えきれず倒れてしまう。なんだなんだ一体誰が飛んできたんだ。
俺の腰にしがみつきお腹に頭をスリスリしてくるのは、近所に住んでいるやんちゃ気味な女の子のディスちゃんだ。首根っこを掴み猫みたいに持ち上げると手足をバタバタさせながら慌てる姿があった。
「こらディス、いつも言ってるだろ。いきなり飛んできたら危ないって、これで怪我なんかしたらリザさんやヴィオラさんになんて謝ればいいか」
「だってお兄ちゃん見かけたら体が反応しちゃうんだもん。ディス悪くないよ」
「まったく今度リザさん達に会ったら説教してもらわないとな」
「リザねーちゃんとかに言わないで~ねーちゃん達怒るともっすごい怒って怖いんだから」
涙目で訴えながら頭をグリグリしてくる
「わかったわかった言わないでやるから、もうやるなよ」
「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃん優しいから大好き」
似たようなやり取りを何回も繰り返しているからもう慣れたもんだ
「ね~お兄ちゃんはクリスマスどうしてるの?リザねーちゃんにヴィオラねーちゃんが勇斗兄ちゃんをさらって遊ぼうかッて言ってたよ。さらうって何?」
さらうって何するつもりなんだ?あの二人は、ちょっと怖い頑張って確認しないとやばいことになりかねないからな。ディスちゃんを送るついでに聞きに行くか
「リザさーん、ディスちゃん連れて帰ってきましたよ。それで、ディスちゃんから聞いたんですけどちょっとご確認したいことが」
リザさんは、僕が半分怒っていることに気がついたのか、顔を伺いながら返事を、する。
「や~ナイト君いつもディスを、ありがとう。ところど聞きたいこととは、なにかな?」
「いやーディスがいうには、クリスマスにリザさん達が僕を、さらうとかなんかふざけたことを話していると聞きまして」
「いやーなんというかその~ねっ ほらナイト君基本ボッチじゃん だから私達がせっかくのクリスマスだし、一緒に過ごしてあげようかなと思ってね。どうだい?ディスも喜ぶし」
「なるほど、確かに基本ボッチは否定しません。ですが、今回のクリスマスはすでに先約が入ってるんでご安心を、今回はボッチマスにならなくてすみましたから」
「ナイト君にもそんな相手が出来たのかい?いやーお姉さんは嬉しいよ、そうかそうか。ちなみに聞くがその相手はマリアちゃんとか言わないよね?ほら、あそこはある意味家族ぐるみの付き合いに近いでしょ」
「んっいや、そのですね、シルキーさんに仕事があるし、クリスマスの記念日にお互い一人じゃ寂しいだろから、知らない仲じゃないしってことでご飯でも食べたらってことになって」
「なるほどなるほど、シルキーさんがお仕事でねー 分かった。ならシルキーさんに話して私達も入れてもらおうかな。ほら、クリスマスはみんなで楽しまないとね」
どうやら今年のクリスマスは賑やかになるのが決定したらしい
「はい、はい、そうです。はい、ありがとうございます。では当日はよろしくお願い致します」
リザさんの行動は早かった。クリスマスパーティーに参加するためにすぐに、シルキーさんに連絡をとり参加の許可を獲得していた。
「シルキーさんは話が、分かる人で良かったよ。お陰で参加を快く許可してもらえたよ。これでクリスマスはみんなでパーティーだね。ナイト君もボッチマスにならなくて良かったね。ほれほれー」
「ひょれひょれー」
リザさんにつられてディスちゃんも煽ってくる。
「もとから、ボッチマスじゃなかったよ。全く、でもシルキーさんから許可をもらったんなら楽しまないと損だよね。」
「そうだよ~ 世の中は楽しんだもの勝ちなんだから、クリスマスはみんなで楽しもうね。詳しい話はまた今度しようね」
リザさんと別れ家に戻りクリスマスパーティーのことを考える。今までクリスマスパーティーなんてほとんどしてきたことなんて無かったから何したらいいんだろうな?
僕とマリアだけならご飯食べてケーキの流れでいいかもしれないけど今回はディスちゃんもいるからご飯だけってわけにはいかないよな。仕方ない、マリアに相談してみるか。リザさん達が参加するのは聞いているだろうし。
「ナ~イ~ト聞いたわよ。どうすればリザさん達がクリスマスパーティーに参加するってことになるのよ。」
「いや、あの、昨日帰るときにディスちゃん達と会って」僕はディスちゃん達と会ってからの話の流れをマリアに話した。
「リザさんめ~ 全くあの人も油断も隙もないな、しかもディスちゃんの手前断るわけにもいかないときた。これは、諦めるしかないか。しかし、お母さんもこうなるの分かってていったんじゃないでしょうね」
どうやらマリアの中で思うとこもあるみたいだが、クリスマスパーティーをすること自体は嫌ではないみたいだな。
「それで、もうクリスマスパーティーをやるのは決定みたいだからどんなクリスマスパーティーにしようかと思って。
二人だけならご飯食べてケーキでいいかと思ったけどディスちゃんがいるならそれだけだと物足りないんじゃないかとおもってさ」
「そうだね。パーティーだしね、それならディスちゃんと飾りつけとかも作って一緒に準備からやるのはどうかな?ほら、昔折り紙で色々作ったりして部屋を飾ったことあるでしょ?あれは、準備から楽しかったからきっとディスちゃんも楽しめると思うんだ。どうかな?」
うん、準備から一緒にやるのはいいかもしれないな。それなら、僕はどうしようかな。僕も、普段やらないことをちょっとやってみようかな
クリスマス当日朝から僕はマリアの家にいた。もちろん今日のクリスマスパーティーの準備をするための準備のさらに準備に来ている。
ディスちゃんが楽しく作業出来るように下準備を、まず整えておこうと朝からきたのだ。
「全く朝早くから来て、本当にお優しいことね。まっそれがあんたのいいとこだってみんな知っているから好きになってるんだろうけど」
「んっごめんなんか言った?最後の方が聞き取れなかったんだけど」
「なんでもないわよ、ほらさっさとやるわよ。もう少ししたら、ディスちゃんも来るだろうしあんたもなんかやるつもりなんでしょ?こっちの準備は私とディスとヴィオラさんでやるからあんたはリザさんとやることやってきなさい」
それからまもなくして、ピンポーンと呼び鈴がなる。おっ来たかな
「マリアちゃん今日はお願いします。」
「はい、よく出来ました。今日は一緒に頑張ろうね、頑張ったら夜はパーティーだからね」
ディスちゃんは、元気よく張り切っている。下準備もしておいたし、あとは二人に任せても大丈夫だろう。僕も、やることやらないとね
「じゃー僕もちょっと準備があるからこっちは任せるね、ディスちゃんの飾りつけ楽しみにしてるからね」
「うん、ナイトちゃん任せて、帰ってきたときにびっくりさせるからね。ナイトちゃんも頑張ってね」
ディスちゃんから応援をもらい僕とリザさんは僕の家に向かって外に出た。
「さーナイト君は、今回手作りケーキに挑戦だね。スポンジはさすがに難しいから買ってきたし、今回はクリームを塗ると飾りつけね。クリスマスだし、ショートケーキをちょっと豪華に飾り付けようか」
「はい、お願いします。リザさんが料理できる人で良かったです。マリアに正直料理を習うのはきびしいものがあったので」
「そうだったわね、シルキーさんに聞いたことあるけどマリアちゃんの料理はたまにカーボンを作ることがあるって、ぷふっ、まさか本当に料理でそんなものを作り上げる子がいるなんて聞いて笑っちゃったわ。マリアちゃんには笑ったことは内緒ね。頑張っているのはわかっているから」
「はい、上手に出来るときもちゃんとあるんですよ、最近は食べる機会は無いんであれなんですけど。なんで、今回は僕が作って食べさせてあげたいなとおもって」
「そうだったのね、だったら頑張って作ってみようか。生クリームだし、カーボンになることは無いから安心して大丈夫だね」
リザさんの協力の元上手く出来たと思う。店のものと比べたら生クリームの塗りも荒いしデコレーションも雑だけど、手作り感があって悪くはないだろう。
ただいま、うわ~すごいな飾りつけが家の中のいたるところにされている。これだけの数作るのも大変だし、飾るのも大変だったろうな。
「ナイトちゃーんおかえりー、どうどう驚いた?ディスね~と~っても頑張ったんだよ。ハサミたくさんチョキチョキして折り紙丸めてくっつけたりしたんだよ」
ディスちゃんは、褒めて欲しそうに頭を出しながら迫ってくる。
「うん 凄いびっくりしたよ。とっても頑張ったんだね、偉いね」
僕は、ディスちゃんの頭を撫でてあげた。ディスちゃんは撫でてあげると気持ち良さそうな顔をして、スリスリしてきた。
「さて、私達はしっかり頑張ったわよ。ナイトが何してきたかはあとの楽しみにしてあげるから」
僕の方もなんとかなったし、大丈夫だろう。さーあとは料理を色々頼んでパーティーの始まりだ。
僕らはさっそくUber Eatsでパーティーで食べるようなピザやケンタッキーなどを頼み普段食べない料理を賑わいながら食べた。
「みんなで食べるご飯美味しいね。またこうやって食べれたら良いな」
ディスちゃんは、口の周りを油でべとべとにしながら言ってきた。
「そうだね、みんなで食べるご飯は美味しいね、またこうやって集まってたべるのもいいかもね、それじゃそろそろ僕からみんなに今日の努力を見てもらおうかな。」
僕は、今日作ったケーキを、皿に盛り付けてみんなの前に持ってきた。
「うわ~ケーキだ~イチゴたくさんだね。これナイトちゃんが作ってくれたの?凄いね、お店のよりイチゴたっくさんで美味しそう。早く食べたい食べたい」
ディスちゃんがめちゃくちゃはしゃいでいる。これだけ喜んでくれるなら作って良かったな。マリアも作ったケーキをじっと見てなんか悔しそうにしている。べつにマリアに対して当てつけで作ったわけじゃないから悔しがったりしないでほしいんだけど
「味は、リザさんにも確認してもらってるから大丈夫だよ。」
みんなでケーキを分けて食べる。形は雑だけどイチゴはたくさんだし、生クリームの甘さはリザさんにしっかり見てもらったから、イチゴの酸味と生クリームの甘さがお互いを、引き立てて口の中で幸せを噛みしめる。
「上手く出来て良かった。このケーキをみんなで食べることが出来て良かった。」
「ふっふんなかなか上手く出来てるじゃない、次は私だってつくってあげるんだから。楽しみにしてなさい」
「その時が、来たらまた私が一緒に味を見てあげるから呼びなさいね。」
「なら、次はナイトちゃんは、私と飾りつけをしましょうね。」
「うん、今度は飾りつけやるよ。その時は教えてね。」
「ナイトちゃんにはディスが教えてあげるからね、一緒に作ろうね」
今日のクリスマスパーティーはとっても楽しい時間だったな。こんなパーティーならまたやりたいな。
パーティーは夜遅くまで賑わった
ご飯を、誘ってくれるこの子は幼馴染のマリアだ。家は、両親と仲が悪く一人暮らしをしている。
幼馴染ということもあり、マリアとその母のシルキーさんとは、昔から仲良くさせてもらっている。一人暮らしが、始まってからも実の両親より心配してもらい色々お世話になっている。
「うーんいいのかな?確かに最近行ってなかったけどお世話になりっぱなしで申し訳なくて」
「もう気にしなくていいんだよ。家だってお父さんいないからお母さんとふたりきりだから、勇斗が来てくれると賑やかになって嬉しいんだから」
「それなら、久しぶりにお世話になろうかな、シルキーさんのご飯久しぶりに食べたいし」
「わっ私だってお母さんに料理習って上達してるんだからね、もう昔の、私じゃないんだから」
昔、マリアの料理の練習ってことで、試食を手伝ったことがあるんだが、何故か3割くらいの確率だが炭化したものが出来上がってしまうので、若干ロシアンルーレットになっていて怖かった時期がある。
「今日は、お母さんが全部やってくれてるから大丈夫だからね」
俺は、マリアの招待を受けて今日は、マリア宅でご飯をいただくことが決まった。
「あらあら久しぶりねーナイト君寒かったでしょう、もうご飯も用意してあるから食べましょ。今日はナイト君の好きなビーフシチューを用意してあるから」
「お久しぶりです。最近はなかなか来れなくてすいません、久しぶりにシルキーさん特製のビーフシチューだと聞いたら一気にお腹が空いてきちゃいました」ぐ~と恥ずかしい音が部屋に響き渡る
「すっすいませんお腹なっ鳴っちゃって」
「いいのよ、それだけ楽しみにしてくれるなら作った甲斐があるというものだわ」
「はい、シルキーさんの料理はいつも美味しくて最高です」
「だったら、これからはもう少し食べに来てくれたら嬉しいわ。マリアと二人だけだと寂しいのよ」
「はい、よければまた食べにこさせてください」
「ナイト君が来るならまたマリアに料理教えてあげないと行けないわね。あの子大丈夫かしら?」
「もうお母さん大丈夫だよ、ナイトにも言ったけどもう昔の、私じゃないんだからね」
「あらあら、そのセリフが本当かどうか今度確かめてあげるわ」
「ところで、二人はクリスマスはどうするの?私はもしかしたら、仕事になるかもしれないから出来たら二人一緒にいると助かるわ、ご飯代ももちろん出すし。どうかしら?」
クリスマスか、確かに予定もないし、ご飯が食べれるなら助かるな
(くっクリスマス勇斗と二人きりなんて、お母さん何考えてるのよ、まったく。わっ私と勇斗はまだそんな仲じゃないんだし)
「もし、他に呼びたい人が、いるなら呼んでみんなでクリスマスパーティーしてもいいわよ」お母さんがこっちをちらっと見てニヤける
(絶対お母さんわざとだー、もう許さないんだから、後で問い詰めなきゃ)
いつも、二人だけの静かな食卓が今日は3人で賑わっていた
「勇斗兄ちゃんはっけ~~ん、どーん」
いきなりの衝撃に耐えきれず倒れてしまう。なんだなんだ一体誰が飛んできたんだ。
俺の腰にしがみつきお腹に頭をスリスリしてくるのは、近所に住んでいるやんちゃ気味な女の子のディスちゃんだ。首根っこを掴み猫みたいに持ち上げると手足をバタバタさせながら慌てる姿があった。
「こらディス、いつも言ってるだろ。いきなり飛んできたら危ないって、これで怪我なんかしたらリザさんやヴィオラさんになんて謝ればいいか」
「だってお兄ちゃん見かけたら体が反応しちゃうんだもん。ディス悪くないよ」
「まったく今度リザさん達に会ったら説教してもらわないとな」
「リザねーちゃんとかに言わないで~ねーちゃん達怒るともっすごい怒って怖いんだから」
涙目で訴えながら頭をグリグリしてくる
「わかったわかった言わないでやるから、もうやるなよ」
「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃん優しいから大好き」
似たようなやり取りを何回も繰り返しているからもう慣れたもんだ
「ね~お兄ちゃんはクリスマスどうしてるの?リザねーちゃんにヴィオラねーちゃんが勇斗兄ちゃんをさらって遊ぼうかッて言ってたよ。さらうって何?」
さらうって何するつもりなんだ?あの二人は、ちょっと怖い頑張って確認しないとやばいことになりかねないからな。ディスちゃんを送るついでに聞きに行くか
「リザさーん、ディスちゃん連れて帰ってきましたよ。それで、ディスちゃんから聞いたんですけどちょっとご確認したいことが」
リザさんは、僕が半分怒っていることに気がついたのか、顔を伺いながら返事を、する。
「や~ナイト君いつもディスを、ありがとう。ところど聞きたいこととは、なにかな?」
「いやーディスがいうには、クリスマスにリザさん達が僕を、さらうとかなんかふざけたことを話していると聞きまして」
「いやーなんというかその~ねっ ほらナイト君基本ボッチじゃん だから私達がせっかくのクリスマスだし、一緒に過ごしてあげようかなと思ってね。どうだい?ディスも喜ぶし」
「なるほど、確かに基本ボッチは否定しません。ですが、今回のクリスマスはすでに先約が入ってるんでご安心を、今回はボッチマスにならなくてすみましたから」
「ナイト君にもそんな相手が出来たのかい?いやーお姉さんは嬉しいよ、そうかそうか。ちなみに聞くがその相手はマリアちゃんとか言わないよね?ほら、あそこはある意味家族ぐるみの付き合いに近いでしょ」
「んっいや、そのですね、シルキーさんに仕事があるし、クリスマスの記念日にお互い一人じゃ寂しいだろから、知らない仲じゃないしってことでご飯でも食べたらってことになって」
「なるほどなるほど、シルキーさんがお仕事でねー 分かった。ならシルキーさんに話して私達も入れてもらおうかな。ほら、クリスマスはみんなで楽しまないとね」
どうやら今年のクリスマスは賑やかになるのが決定したらしい
「はい、はい、そうです。はい、ありがとうございます。では当日はよろしくお願い致します」
リザさんの行動は早かった。クリスマスパーティーに参加するためにすぐに、シルキーさんに連絡をとり参加の許可を獲得していた。
「シルキーさんは話が、分かる人で良かったよ。お陰で参加を快く許可してもらえたよ。これでクリスマスはみんなでパーティーだね。ナイト君もボッチマスにならなくて良かったね。ほれほれー」
「ひょれひょれー」
リザさんにつられてディスちゃんも煽ってくる。
「もとから、ボッチマスじゃなかったよ。全く、でもシルキーさんから許可をもらったんなら楽しまないと損だよね。」
「そうだよ~ 世の中は楽しんだもの勝ちなんだから、クリスマスはみんなで楽しもうね。詳しい話はまた今度しようね」
リザさんと別れ家に戻りクリスマスパーティーのことを考える。今までクリスマスパーティーなんてほとんどしてきたことなんて無かったから何したらいいんだろうな?
僕とマリアだけならご飯食べてケーキの流れでいいかもしれないけど今回はディスちゃんもいるからご飯だけってわけにはいかないよな。仕方ない、マリアに相談してみるか。リザさん達が参加するのは聞いているだろうし。
「ナ~イ~ト聞いたわよ。どうすればリザさん達がクリスマスパーティーに参加するってことになるのよ。」
「いや、あの、昨日帰るときにディスちゃん達と会って」僕はディスちゃん達と会ってからの話の流れをマリアに話した。
「リザさんめ~ 全くあの人も油断も隙もないな、しかもディスちゃんの手前断るわけにもいかないときた。これは、諦めるしかないか。しかし、お母さんもこうなるの分かってていったんじゃないでしょうね」
どうやらマリアの中で思うとこもあるみたいだが、クリスマスパーティーをすること自体は嫌ではないみたいだな。
「それで、もうクリスマスパーティーをやるのは決定みたいだからどんなクリスマスパーティーにしようかと思って。
二人だけならご飯食べてケーキでいいかと思ったけどディスちゃんがいるならそれだけだと物足りないんじゃないかとおもってさ」
「そうだね。パーティーだしね、それならディスちゃんと飾りつけとかも作って一緒に準備からやるのはどうかな?ほら、昔折り紙で色々作ったりして部屋を飾ったことあるでしょ?あれは、準備から楽しかったからきっとディスちゃんも楽しめると思うんだ。どうかな?」
うん、準備から一緒にやるのはいいかもしれないな。それなら、僕はどうしようかな。僕も、普段やらないことをちょっとやってみようかな
クリスマス当日朝から僕はマリアの家にいた。もちろん今日のクリスマスパーティーの準備をするための準備のさらに準備に来ている。
ディスちゃんが楽しく作業出来るように下準備を、まず整えておこうと朝からきたのだ。
「全く朝早くから来て、本当にお優しいことね。まっそれがあんたのいいとこだってみんな知っているから好きになってるんだろうけど」
「んっごめんなんか言った?最後の方が聞き取れなかったんだけど」
「なんでもないわよ、ほらさっさとやるわよ。もう少ししたら、ディスちゃんも来るだろうしあんたもなんかやるつもりなんでしょ?こっちの準備は私とディスとヴィオラさんでやるからあんたはリザさんとやることやってきなさい」
それからまもなくして、ピンポーンと呼び鈴がなる。おっ来たかな
「マリアちゃん今日はお願いします。」
「はい、よく出来ました。今日は一緒に頑張ろうね、頑張ったら夜はパーティーだからね」
ディスちゃんは、元気よく張り切っている。下準備もしておいたし、あとは二人に任せても大丈夫だろう。僕も、やることやらないとね
「じゃー僕もちょっと準備があるからこっちは任せるね、ディスちゃんの飾りつけ楽しみにしてるからね」
「うん、ナイトちゃん任せて、帰ってきたときにびっくりさせるからね。ナイトちゃんも頑張ってね」
ディスちゃんから応援をもらい僕とリザさんは僕の家に向かって外に出た。
「さーナイト君は、今回手作りケーキに挑戦だね。スポンジはさすがに難しいから買ってきたし、今回はクリームを塗ると飾りつけね。クリスマスだし、ショートケーキをちょっと豪華に飾り付けようか」
「はい、お願いします。リザさんが料理できる人で良かったです。マリアに正直料理を習うのはきびしいものがあったので」
「そうだったわね、シルキーさんに聞いたことあるけどマリアちゃんの料理はたまにカーボンを作ることがあるって、ぷふっ、まさか本当に料理でそんなものを作り上げる子がいるなんて聞いて笑っちゃったわ。マリアちゃんには笑ったことは内緒ね。頑張っているのはわかっているから」
「はい、上手に出来るときもちゃんとあるんですよ、最近は食べる機会は無いんであれなんですけど。なんで、今回は僕が作って食べさせてあげたいなとおもって」
「そうだったのね、だったら頑張って作ってみようか。生クリームだし、カーボンになることは無いから安心して大丈夫だね」
リザさんの協力の元上手く出来たと思う。店のものと比べたら生クリームの塗りも荒いしデコレーションも雑だけど、手作り感があって悪くはないだろう。
ただいま、うわ~すごいな飾りつけが家の中のいたるところにされている。これだけの数作るのも大変だし、飾るのも大変だったろうな。
「ナイトちゃーんおかえりー、どうどう驚いた?ディスね~と~っても頑張ったんだよ。ハサミたくさんチョキチョキして折り紙丸めてくっつけたりしたんだよ」
ディスちゃんは、褒めて欲しそうに頭を出しながら迫ってくる。
「うん 凄いびっくりしたよ。とっても頑張ったんだね、偉いね」
僕は、ディスちゃんの頭を撫でてあげた。ディスちゃんは撫でてあげると気持ち良さそうな顔をして、スリスリしてきた。
「さて、私達はしっかり頑張ったわよ。ナイトが何してきたかはあとの楽しみにしてあげるから」
僕の方もなんとかなったし、大丈夫だろう。さーあとは料理を色々頼んでパーティーの始まりだ。
僕らはさっそくUber Eatsでパーティーで食べるようなピザやケンタッキーなどを頼み普段食べない料理を賑わいながら食べた。
「みんなで食べるご飯美味しいね。またこうやって食べれたら良いな」
ディスちゃんは、口の周りを油でべとべとにしながら言ってきた。
「そうだね、みんなで食べるご飯は美味しいね、またこうやって集まってたべるのもいいかもね、それじゃそろそろ僕からみんなに今日の努力を見てもらおうかな。」
僕は、今日作ったケーキを、皿に盛り付けてみんなの前に持ってきた。
「うわ~ケーキだ~イチゴたくさんだね。これナイトちゃんが作ってくれたの?凄いね、お店のよりイチゴたっくさんで美味しそう。早く食べたい食べたい」
ディスちゃんがめちゃくちゃはしゃいでいる。これだけ喜んでくれるなら作って良かったな。マリアも作ったケーキをじっと見てなんか悔しそうにしている。べつにマリアに対して当てつけで作ったわけじゃないから悔しがったりしないでほしいんだけど
「味は、リザさんにも確認してもらってるから大丈夫だよ。」
みんなでケーキを分けて食べる。形は雑だけどイチゴはたくさんだし、生クリームの甘さはリザさんにしっかり見てもらったから、イチゴの酸味と生クリームの甘さがお互いを、引き立てて口の中で幸せを噛みしめる。
「上手く出来て良かった。このケーキをみんなで食べることが出来て良かった。」
「ふっふんなかなか上手く出来てるじゃない、次は私だってつくってあげるんだから。楽しみにしてなさい」
「その時が、来たらまた私が一緒に味を見てあげるから呼びなさいね。」
「なら、次はナイトちゃんは、私と飾りつけをしましょうね。」
「うん、今度は飾りつけやるよ。その時は教えてね。」
「ナイトちゃんにはディスが教えてあげるからね、一緒に作ろうね」
今日のクリスマスパーティーはとっても楽しい時間だったな。こんなパーティーならまたやりたいな。
パーティーは夜遅くまで賑わった
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彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
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