スキル喰らい（スキルイーター）がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

おもちゃなんていってません

「まさか、これだけの戦いが見ることができるとはな僥倖じゃ。これでナイトが去ったあとも鍛えがいのあるおもちごほっ兵士が見つかったわい」

「レオナルド様聞こえてますよ。いまおもちゃと言いましたよね、おもちゃと。兵士の皆さまを鍛えるのがあなたの仕事ですから特にコチラからは言いませんがそのような風に考えるのはやめてください」

「ティナ嬢これは、こちらが悪かったな。謝罪しよう、すまなかった」

「いっいえそんな改まって謝られると、そっそれよりナイト様は大丈夫なんですか？倒れてしまいましたけど。」

「なに、限界を超えて体が強制的にダウンさせただけじゃ少しやすめば自然と目を覚ます。それにほら見ろ、ナイトにやられた方は立ち上がったぞ。あやつのほうが技の精度が良かったから限界までやりすぎず立てたんじゃ。これからのナイトの課題じゃな」

　ナイト以外の今回戦った四人も集まり結果に喜び疲れが吹き飛び舞い上がる者がいれば、悔しさにその場に倒れ込み天を見上げると様々な反応だった。

　勝利の余韻も落ち着きを取り戻し、まだ意識の戻らないナイトを肩に抱えみんなのもとに戻ろうとした時呼び止められる

「おいっそいつが目を覚したら言っておけ。二度目はない。てめえの無様な技は次は通じないから次にやる時はもっとマシになっておけとな」

　どうやら彼は彼でナイトのことを認めてくれているみたいだ。きっと今のことを聞いたらナイトは更に技の精度を上げようと頑張るにちがいない

　その夜早朝の訓練が無くなったので簡単な祝勝会をかねた晩御飯になりみんなが笑いに包まれながら食事をしてその中心にはナイトがいた。

「ナイトはいつまでこの国にいるんだ？ずっといるわけじゃないだろ？」

「そうだな、まだレオナルドの特訓も始まったばかりだししばらくはいるが一ヶ月を目処に一端国に戻るつもりだ。本来の俺は、護衛が仕事だしな。」

「そうか、お前がいなくなると寂しくなるし、恐怖が増すな。」

「なんで恐怖が増すんだ？俺がいるとなんかあるのか？」

「お前な～自覚しろよ、今でさえ地獄の特訓だがそれはお前がメインにレオナルドさんが内容を組んでいるからだ。お前がいなくなれば誰か別のやつをターゲットに新たな訓練を組むと予想されるんだ」

　周りのみんなもその話を聞いて一斉に頷く。

「そのターゲットが、お前より出来が悪ければお前並になるまで訓練の内容が強化されるかもしれないんだ。正直悔しいがお前の実力は俺達の数段上だろう。そのお前に追いつくための訓練とかどんなことになるか恐ろしいんだ」

「あらっずいぶんと楽しそうなお話をしてますね」

　そこにはほのかに顔を赤くしながら色気を醸し出すティナがいた。

「皆さんの心配はわかりましゅが大丈夫でしゅよ、レオナルドさんも戦いが終わると新しいおもちごほっいえ鍛えがいのある兵士を見つけたといってましちゃから」

　(絶対あれは新しいおもちゃを見つけたって言ったんだ)周りのみんなは顔を合わせながら同じ考えに行き着いていた

「しょんなことよりナイトわたひにちゅいてきなさい来なさい。これは命令です。みなしゃんも遅くまで飲まないようきをちゅけてくださいね」

　ナイトもそれ以外のみんなもろれつが回らず言葉足らずだがなんともかわいい姿に見とれてしまいしばらく固まってしまい復活したのはナイト達が去ってからしばらくしてのことだった