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対ゴブリンキング

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声のする方向に向かっていくと鎖に繋がれたでかいゴブリンが、いた。鎖を見るとどこらかしこにヒビが入っておりいつ壊れてもおかしくなさそうだった。

「あのデカさに凶暴さゴブリンキングでしょうね。おそらく先程倒したゴブリンシャーマンによって抑えつけられていたのでしょう。しかし、ゴブリンシャーマンが倒れたことによって開放されたんでしょう。あの鎖ももう限界でしょうから、いつこちらに向かってくるか」シルキーがモンスターを見ていまこちらがどのくらいやばいのか教えてくれた。

ゴブリンキング、かなりの大物だな。しかも、怒り状態で近寄るのも困難だ。こうなれば、このまま遠距離でいけるとこまで行って接近戦に持ち込むしかないかな。

「マリア全力の一撃じゃなく連射するイメージで撃ってくれないか?ダメージも確認したいから属性も変えながら」

「では5発撃ったら属性を変えます。聖 火 水の順でいきます。」

「あー頼む、鎖で繋がれて固定されている間になるべくダメージを与えておきたい。」

シルキー達は結界を発動できるように、構えておいてくれ。こちらを守りながら戦うのは厳しいと思うからな。

「分かりました。こちらは、防御に専念しますのでこちらに構わずゴブリンキングに集中してください。」

よし、これで準備はいいかな。俺もまずは弓で相手をしよう。

「行くぞマリア、後ろの皆には手を出させないように守り抜くぞ」

「はい、守りきってみせます。いきます」

マリアが魔力砲を撃ち始める。俺はそれを確認しながら弓を引き2段階目の威力で弓を放つ。多少のダメージはあるが大ダメージとはいかないみたいだ。属性も変わりがあまり無いように感じる。こうなると直接やるしかなくなる。あのデカさの一振り一振りがこちらには脅威だ。弓の状態から、大剣に形を変えてかまえる。マリアにはこちらの補助をする射撃を頼む。

バキッとゴブリンキングを抑えていた鎖がついに切れた。鎖が切れたことを確認するやいなやこちらを見てにゃっと笑った気がした。

遠距離戦での第一ラウンドは終了だな。第2ラウンドの始まりだ。さっきまでのゾンビたちとは桁違いの強さだ。気を引き締めていこう

鎖から開放され自由な身となったゴブリンキングは、近くにあった斧を手に取り数回振り回す。振り回した時に出る音がすでにその威力を物語っていた。

「こっからは俺が前に出るから援護を頼む。可能なら最大威力で撃ってもらうから覚えておいてくれ」

ゴブリンキングも体をほぐし終わったのかこちらを見て構えるが、俺を見てない?その視線の先には、シルキー達がいた。シルキー達を見るやいなやよだれを垂らしながらニヤついている。
 このゴブリンキング今俺を無視して、女をどう犯し食ってやろうか考えてよだれを垂らしているのかが分かった。ゴブリンキングのあそこが反応して固くなっているのが見て分かる。
 これには、さすがに我慢出来ずマリアに命令してしまう。「マリアわかってるな?全力であのクソをぶち抜いて不能にしてやれ」

「ナイト様大丈夫です。わかっています、あの節操がないクソには鉄槌を下さないといけません」

マリアは、全力で杖に魔力を溜めて狙いを定めている。俺もサポートしなきゃな、俺は蛇眼を使い動きを止める。そのタイミングをみてマリアが放った。

魔力砲はまっすぐゴブリンキングのいきりたつものめがけて向っていく。当たったかなと思った瞬間なにか抵抗を受けているように見えた。マリアの怒りは相当なものだったのか砲撃はまだ続いている。
 次第に抵抗も限界がきたのかバリンとなにかが割れる音が聞こえたと同時に魔力砲が貫く。

グガァ~と叫び声をあげてゴブリンキングが倒れる。マリアの放った魔力砲は火の属性でゴブリンキングのあそこは炭化していた。こわ~やれとは言ったがあれを見ると同情するわ。

ゴブリンキングもさすがにこの痛みには耐えきれずもがき、暴れているが次第に落ち着いてくる。

「ナイト様そのゴブリンキングには自己再生のスキルがございます。警戒なさってください。他にも魔力障壁、狂化、軍勢のスキルが」あの魔力砲を抵抗していたのは魔力障壁ってことかだけど限界もあるってことだ。そして、これも狙っていたスキルの軍勢を持っている。まだ使う気配はないが警戒はしないとまずいな。さて、自己再生を超える攻撃を繰り出さないといけないな

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