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第3王女の近衛兵として

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「それじゃ今日から新しい名前も考えないとな。俺は、死んだことになってるから同じ名前だとバレるリスクもあがるから。それでだ、俺の方で名前を考えたんだがいいか?メルヴィス改めてシルキー アリア改めてマリア レイ改めてナイトでいこうと思う。」

「シルキーには俺が、王に頼んで王室図書館への閲覧の許可を頼んでいるから、そこで情報収集をメインに頼む。後は鑑定で有能なスキル持ちがいたらおしえてくれ。次にマリアには魔法訓練をメインにお願いしたい。今後俺一人では、難しいことが増えるだろう。俺の背中を守る役をお願いしたい。そして、シルキーの補助も出来る時は頼む。なるべく親子の時間も大切にしてもらいたい。おれは、訓練しながら、スキルを集めて今より戦えるようにする。それと、モンスター討伐の遠征にもどんどん参加するつもりだ。安全に色々なスキルを集めるチャンスだからな。」

 ここまではいいが、一応近衛兵の主であるティナにも頑張ってもらいたいが、王女としての仕事も色々あるから忙しいだろうしな。

「ナイト、私にお願いしたいことは、ないのかしら?」ティナ自身から切り出してくれたか。どうしようかな?

「私の王女の責務を気にしているなら大丈夫よ?この特注の魔道具でユミルに私に成り代わってもらうから」

 おーユミルがティナの姿になれる魔道具か。凄いな特注だけあって。でも、それをすでに持っているということは………

「ティナ正直に話せばちょっとだけ許してやるからいいな」ティナは顔を青くしてコクコク頷く

「その特注の指輪はいつから使ってる?ユミルに変わってもらってお前はなにしてた?」

「わっ私はですね教会に行って光魔法を学んだり城下町を探索したりですね。町の子供に混ざっちゃり」おでこに軽くチョップをする。

「教会で魔法を習うのはまー許す それに救われたしな。でも、町の子供に混ざって遊んだりはな。お前は、第三王女で王族なんだ、遊んでて事故でもあったらどうする?ユミルに責任取らせるのか?これからは、もう少し考えて行動してくれよ。残念王女様」

 ティナも涙目から落ち着いて行動を開始する。シルキーは、まだ王室図書館への閲覧許可が出てないのでまず城内を探索しながら情報収集などをするらしい。ティナは、さっそく色々仕事があるらしくバタバタ戻っていった。


 俺とアリアは、まず軍がどのくらいの強さなのか知るために訓練場を目指した。何人かはいるだろう。


 城内は広く道に迷いながらも無事に目的地に、たどりつけた。シルキーに訓練場までの最短ルート調べてもらおう。


 訓練場には、年もバラバラで強そうには見えない兵士が10名ほどいた。どうやらここにいるのは補給部隊らしい。

 他にもいるが今は物資の確認や補給に回っていてそれ以外のメンバーは戦闘訓練としてここに集まってると。訓練してるようには見えないがな、こんなんで大丈夫なのか?


「おいっあんたらはどこの人間だ?ここは、子供が来るとこじゃないぞ」お~どこにでもいるもんなんだな。

「俺は、新しく出来た第三王女直轄の部隊だ。まだ部隊名はないがな」

「第三王女直轄だー?こんなどう見ても雑魚が」

「雑魚ねー まっそうだな。実際俺は弱いし、でもさ、あんたみたいな言葉だけの野郎とは絶対負けない自信はあるよ」

「んだとー このガキちょっくら人生の厳しさっていうのを教えてやる」顔を真っ赤にしておっさん兵士がこちらめがけて走ってくる。


 確かに弱くはなったけど戦闘経験がなくなったわけじゃない。キンググリズリーは、こんなにのろくない。俺は、半身になり攻撃を避けてついでに右足を前にだしおっさんをつまずかせる。四つん這いになったところでケツに思い切り蹴りを入れる。

「王国の兵士が相手の強さを見誤るんじゃねーよ。年を取れば強いわけじゃないんだ」


 何だよ、せっかく軍の強さを確認しに来たのにいきなりこんなハズレを引いてしまうとは。まさか他も似たりよったりじゃないよな?


「テメェこのクソガキ舐めんじゃねーぞ いくら強くても一人じゃ限界があるにきまってるだろ。おらってめぇ等もかかれ、こんなガキに見下されていいのか?」

 こいつら周りが見えてないのか?俺が、いつ一人で来たんだ?マリアがみえてないのか?あ~でもこんな汚いおっさんの目にマリアを映したくないよなーって考えていると周りにいたおっさんの仲間連中が言われた通り襲いかかってきた。

 ちょうどいい対多数の戦闘にも慣れないといけないだろうし、ついでにスキルもちょっとずついいのあればもらっとくか。


「集団になってもその程度なのか?もう少し本気を俺に見せてくれよ。王国の兵士なんだろ」俺は、挑発をしながら時には避けて時には攻撃を受け止めながらスキルを確認していく。

 なるほど何人かいいスキルあるじゃん それじゃいただきます。

 そこからは、狙ったスキルを持っていないやつは、軽く打ち身を食らわせて立てない程度にしながら、欲しいスキルを持ってるやつには苦戦するフリをしながらスキルをいただいていく。

 今回手に入れたスキルはテイム 魔物使い 統率 水魔法の4つだ 水魔法は前に持っていたから使う分には問題ない。今回新しく手に入れたテイム、魔物使い、統率はきっとあれだな 補給物資を運ぶ際にテイムしたモンスターを使って、大量の物資を運んでいるのだろう。アイテムボックスも珍しいスキルみたいだから持ってるやつもいないのだろう。


 お陰でいいスキルが手に入った。モンスターをテイムして育てれば俺たちとって有能な仲間になるだろう

 ふー大体倒したかな?いや、倒しちゃってよかったのだろうか?

「あなた達なにをしているのです!!」高く澄み渡る声が訓練場に響く。声のする方向を見ると、残念王女ことティナがいた。

 俺は、すぐティナの方を向き膝まづく。今のティナは俺の主だからな。ちゃんと部下らしくしないと。

「この状況はどういうことです?だれか説明しなさい」

『ティナ様発言よろしいでしょうか?此度の件説明させていただきたい』

 俺は、ティナに正直に話した。軍の実力を知りたくて来たら喧嘩を売られたのでつい買ってしまい、勢い余って倒してしまった。申し訳ありません。

『ふむ、ナイトの言い分は、わかりました。あなたの処分は追って知らせます。補給部隊の方々はなにかありますか?』

「第三王女様そいつが本当に王女直属の部下なのは本当ですか?」

「はい、このナイトは父である王自ら選んだ私の騎士です。その強さは身をもって体感したでしょ。まだ部隊名は無いですがこれから確実に強くなる部隊です。あなた達も覚えておきなさい」

 こんなに凛々しい姿を周りには見せるのに、なんで俺の時には、残念王女の姿をたくさん見せてしまうんだろうか
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