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ティナの策略 王の謝罪
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「おい、この誘拐野郎と仲間のババアを牢屋に入れとけ」痛いなー しかもメルヴィスをババアだとそんなこと言って後から知らねーぞ。絶対メルヴィスは顔を忘れないぞ。しかも、俺たちは完全に無罪だしな。ティナを助けて王都に、連れてきたんだからお礼をされる側のはずだ。
とりあえずティナが目覚めて誤解を解いて、俺たちを早く解放してくれるのを望むばかりだ。
ふーそれにしても、まさか誘拐犯扱いにされるとはな世の中分からないものだ。まっ今は解放されるまで一眠りしとくか。
「おい、起きろ!誘拐野郎、王様が直々にお前の罪をさばいてくれるそうだ。普通に生きていれば直接会う機会のないお方だ。冥土の土産に持っていくんだな」
な、なに?話を聞く前に処刑確定なの?ひどくない、まずは話を聞こうよ、よしこうなったら直接抗議してやるわ。おらっ連れてけや
俺は、両手を縄で縛られ猿ぐつわの状態で連れて行かれる。部屋に着くと中央で膝まづかせられる。
そのままの状態でしばらく待っているとやっと王様が来たらしい。ようやく来たか、待たせやがって冤罪の俺にたいしてこの仕打ちまともな理由が無かったら王様でも許さねえからな。
「皆のもの下れ、このものと二人で話したい。処罰もワシがやる。カワイイ娘を誘拐した罪つぐわせねば気がすまん」
王の号令の元どうやら二人になったようだ。何のつもりだ?わざわざ二人になって本当に俺を自らの手で殺すつもりか?
「レイよ顔をあげたまえ そのままでは話ができぬ」
俺は顔をあげて王を見る。そこには王らしき凛々しい男と横にはティナがいた。
「ティナ早く猿ぐつわと縄を解いてあげなさい、この状況の説明をしてあげねばならん」
ティナが駆け寄り解放してくれた。そして、泣きながら抱きつきごめんなさいと何回も謝罪してくれた。
どうやら今回のことは、姉二人を騙すためのティナの策略だったらしい
「此度はすまぬ、なんの罪のないお主を誘拐犯扱いしてしまって」王が頭を下げる。
いや、そんな普通に謝られたら怒りの矛先どうしたらいいんだよ 調子狂うな。
「アリアは、大丈夫なのか?」俺は、姿の見えないアリアが心配になり、問いかける。
「はい アリアは、無事です。今はまだ私の部屋で眠ってもらってます。もうじき目が覚めるかと。」
よかった これで全員無事みたいだな。目覚めの時間が分かるとか言ってるからなんか薬でも盛ったんだろうか?
「レイ様も多分気づいたと思いますが、今回はなるべく騒ぎを立てずに城に入りたかったので薬を盛らせていただきました。私が無事に着たとなると姉たちが変に動き出す可能性がありましたので、警護される状況にしたかったのです。たくさんの視線がある中で姉たちも無理な行動はしないでしょうから。」
「ワシも姉たち二人の行動には不審なとこがあるのは分かっていた。だが、ワシ自ら動いてしまったらすぐにバレてしまい逃げられる可能性が高かったのだ。しかも、国の重鎮の一部もどうやらあやつらの手の中にあるようで逃げられたら国の運営も危うくなるのでな。ティナに申し訳ないが動いてもらったわけだ。」
なるほど、王自ら動いたら逃げられる可能性が高いならティナならまだ油断して返り討ちに来ると予想しての行動か。 王が席を立ちこちらに寄ってくる。そして、肩を抱かれ抱きしめてくる。いやいや、俺はそんな趣味ないぞ。どうせならまた、アリアに抱きついてほしいんだが。
「先程は王としての謝罪だが今は父として謝罪と感謝を受け取って欲しい。ティナの命を助けていただきありがとう。君がいなければまたティナと会うことが出来なかった。それに村人を救ってくれたそうだな。我が国の大事な国民だ。助けていただき感謝する。この礼は必ずする何でも言ってくれ」
よし、これならこちらの要求も通りそうだ。
とりあえずティナが目覚めて誤解を解いて、俺たちを早く解放してくれるのを望むばかりだ。
ふーそれにしても、まさか誘拐犯扱いにされるとはな世の中分からないものだ。まっ今は解放されるまで一眠りしとくか。
「おい、起きろ!誘拐野郎、王様が直々にお前の罪をさばいてくれるそうだ。普通に生きていれば直接会う機会のないお方だ。冥土の土産に持っていくんだな」
な、なに?話を聞く前に処刑確定なの?ひどくない、まずは話を聞こうよ、よしこうなったら直接抗議してやるわ。おらっ連れてけや
俺は、両手を縄で縛られ猿ぐつわの状態で連れて行かれる。部屋に着くと中央で膝まづかせられる。
そのままの状態でしばらく待っているとやっと王様が来たらしい。ようやく来たか、待たせやがって冤罪の俺にたいしてこの仕打ちまともな理由が無かったら王様でも許さねえからな。
「皆のもの下れ、このものと二人で話したい。処罰もワシがやる。カワイイ娘を誘拐した罪つぐわせねば気がすまん」
王の号令の元どうやら二人になったようだ。何のつもりだ?わざわざ二人になって本当に俺を自らの手で殺すつもりか?
「レイよ顔をあげたまえ そのままでは話ができぬ」
俺は顔をあげて王を見る。そこには王らしき凛々しい男と横にはティナがいた。
「ティナ早く猿ぐつわと縄を解いてあげなさい、この状況の説明をしてあげねばならん」
ティナが駆け寄り解放してくれた。そして、泣きながら抱きつきごめんなさいと何回も謝罪してくれた。
どうやら今回のことは、姉二人を騙すためのティナの策略だったらしい
「此度はすまぬ、なんの罪のないお主を誘拐犯扱いしてしまって」王が頭を下げる。
いや、そんな普通に謝られたら怒りの矛先どうしたらいいんだよ 調子狂うな。
「アリアは、大丈夫なのか?」俺は、姿の見えないアリアが心配になり、問いかける。
「はい アリアは、無事です。今はまだ私の部屋で眠ってもらってます。もうじき目が覚めるかと。」
よかった これで全員無事みたいだな。目覚めの時間が分かるとか言ってるからなんか薬でも盛ったんだろうか?
「レイ様も多分気づいたと思いますが、今回はなるべく騒ぎを立てずに城に入りたかったので薬を盛らせていただきました。私が無事に着たとなると姉たちが変に動き出す可能性がありましたので、警護される状況にしたかったのです。たくさんの視線がある中で姉たちも無理な行動はしないでしょうから。」
「ワシも姉たち二人の行動には不審なとこがあるのは分かっていた。だが、ワシ自ら動いてしまったらすぐにバレてしまい逃げられる可能性が高かったのだ。しかも、国の重鎮の一部もどうやらあやつらの手の中にあるようで逃げられたら国の運営も危うくなるのでな。ティナに申し訳ないが動いてもらったわけだ。」
なるほど、王自ら動いたら逃げられる可能性が高いならティナならまだ油断して返り討ちに来ると予想しての行動か。 王が席を立ちこちらに寄ってくる。そして、肩を抱かれ抱きしめてくる。いやいや、俺はそんな趣味ないぞ。どうせならまた、アリアに抱きついてほしいんだが。
「先程は王としての謝罪だが今は父として謝罪と感謝を受け取って欲しい。ティナの命を助けていただきありがとう。君がいなければまたティナと会うことが出来なかった。それに村人を救ってくれたそうだな。我が国の大事な国民だ。助けていただき感謝する。この礼は必ずする何でも言ってくれ」
よし、これならこちらの要求も通りそうだ。
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