孤独になった先にあったのは幸せを運ぶ義妹でした

けんたん

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フードコート

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 源じーさんのところを跡にし、ちょうど昼だったのでランチをすることにしたのだが、咲希が御兄様が普段行くところに行ってみたいと言ってきたのだ。
 お嬢様と一般学生のランチでは、レベルが違う気がするんだがさてどうしようか?いや、逆にお嬢様が普段行きそうにないフードコートやマックや牛丼なんかありなんじゃないか?
「咲希は普段は、どんなところでご飯食べてるんだ?食べるジャンルとか分かれば俺も、候補を考えやすいんだが」俺が尋ねると咲希は、人差し指をアゴに当てながら顔を傾けむーんとうなりながら、考える。

「普段はですね、お父様がよく使う店に行くことが多いですね。この見た目ですが、個室のある店もありますので」なるほどな、確かにこの見た目で高級店にひとりでランチとかは、注目ヤバそうだしな。

「なら今日は、咲希が普段いかないたくさん人がいるとこに食べに行ってみるか?近くのモールにあるフードコートなら、色々食べるものを自分で選ぶことも出来るし、たくさん人はいるけどあまり周りを気にしないでいいし」 

「ぜひっ行ってみたいです。私フードコート行ったことないのでそこで食べてみたいです。あれですよね?色々な種類のお店があって直接選んで取りに行くという」知識はあるんだな、だが行ったことはないと、まだまだ実際幼いし、ワクワクしているのが見て分かる。食事をしたらそのままモールで他の買い物も出来るだろうしちょうどいいだろう。おれたちは近くにあるモールを目的地にして向かってもらうことにした。

 無事モールに着き、運転手は買い物が済むまで近くで待機しているので、帰るときにまたお呼びくださいと丁寧に挨拶をしてくれて駐車場から去っていった。早速、フードコートに向かうが着いたら、休みで昼時ということもあり、案の定人が賑わっていた。子供連れの親子、部活帰りの学生、カップルなどが、ガヤガヤと騒いでいた。

「うわ~凄い人ですね。普段はこんなたくさん人がいる中で食べることがないので凄い新鮮です。メニューもたくさんですね?ラーメン、蕎麦、オムライス、チャンポン、マック、クレープとご飯からデザートまで色々揃っていて悩んでしまいます。」

「ゆっくり選んでもらって大丈夫だぞ、別に時間を、急いでいるわけじゃないし好きな選んで食べるのがフードコートの醍醐味でもあるからな」
 咲希は、目を輝かせながらじっくり選びその結果オムライスと食後にクレープと決まった。店員のサービスでオムライスに旗が付いていることにはしゃいでいる姿はとてもかわいかったが時間がたつにつれて恥ずかしくなったのか顔が赤くなっていった。
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