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42 婿になる
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四月。
俺は、音楽大学のピアノ演奏科四年になった。誕生日はまだだけど、一年回り道したから22歳。
五月末に学内で行われる2台ピアノでのコンチェルトオーディション、受かれば夏に音楽大学管弦楽団との共演、初夏からはコンクールの予選が三回、通過すれば秋に2台ピアノでコンチェルト審査、通れば冬にオーケストラとのコンチェルト審査。冬は卒業試験で数十分のプログラムを演奏する。
どれも準備はしてある。
しかし……。
彼女に聞かれた。
「卒業後、どうしたい?」
どうするの?ではなく、どうしたい?と言うのには理由があった。
彼女は俺の妻になった。いや、俺が彼女の家の婿に入ったのだ。
彼女と出会い、家まで送っていき、初めてソレを見た時は仰天した。御殿だったのだ。御殿は彼女の家だけでなく、その近辺、周り中も皆、どの家も御殿だった。日本の中に、こういう高級住宅街があるのは知っている。知っているだけで見たこともなければ、当然ながら用事もない。足が竦みそうだった。駅から少々遠かったから、という理由ではない。
何処がツボったのかはわからないが、俺は彼女に気に入られたらしい。
彼女はこの春、俺でも名前を知っている聖花女学院大学の文化芸術学部に入学した。俺でも聞いたことがある、幼稚園からのお嬢様学校だ。音大のお嬢様方とはまた別物で、こちらは本物のお嬢様といった感じだ。尤も、本人は『普通』だと言う。
本人曰く『趣味』だと言うヴァイオリンを聴かせてもらったが、技術は音大のヴァイオリン科並、楽器はプロ仕様、母親は本物のヴァイオリニストだった。
有り難いお話だが、いろいろ頭が痛かった。
俺はピアノが好きで、親の反対を押し切って音大に来た。音大に入る前は塾にも行かずに国立大学に進学した。塾に行かなかったのは、ピアノのレッスンに通わせてもらったからだ。高校一年生で出場したコンクールで一位になり、高名な教授にレッスンしてもらえることになった。地方からだと、飛行機代だけで数万円だ。塾もいらない、携帯もいらないからと、月に一回だけ、東京までレッスンに通わせてもらっていた。それだって、音大に行く決意をするまでは『趣味』だった。
人には言えない『趣味』もあった。小説だ。女が書いた、女向けの小説。地元で彼女を作る気になれなかった俺は、そういった小説を読んでは予習していた。女の行動、思考……嗜好というのだろうか……男への願望のアレコレは、少年漫画には皆無だった。
国立大学に通いながら家庭教師のバイトでもするつもりだった。学力には自信がある。特徴のある難関私立でなければ大丈夫だ。それだって「勉強もできないのにピアノなんてやってる場合じゃないだろう」などと言われないために必死で勉強していたのだ。
誰もが合格を褒め讃えてくれた国立大学入学式の日、ある女につかまり、店でピアノを弾く仕事を紹介してもらった。自分にとって家庭教師より割のいいバイトがあるなんて想定外だった。流石都会!そこでも小説はかなり役にたった。営業スマイルで人に接することができるようになったし、金も貯まった。それを音大受験のレッスン代に充て、特待生で合格することができた。
そうでなくても、卒業後どうするかは頭の痛い問題だった。大学は学年唯一人の特待生で、私立音楽大学の高額な学費は免除されたものの、相応のコンクール結果、相応の勉強の成績を出したい。出さなければならない。今年チャレンジしたいこと、来年度の準備……仕送りがなくなる来年度からの生活をどうするか、頭を悩ませていた。練習していても、集中力がなくなる原因はそれだった。
パトロンを見つけるか、はたまた誰かのヒモになるのか…………ありえない。
「お前なら、男からもお誘いがありそうだけどな」なんて誂われていた頃は何も考えていなかった。同じ大学の女はやめておこうとか、勉強や練習の邪魔になる女は困るとか、そんな程度のことしか考えていなかった。
それがだ。
大学三年の終わりに彼女に出会い、この四月頭に結婚した。
彼女は俺のことを知らなかった筈だが、彼女の母親は俺のことをよく知っていた。婿に入ってほしいらしい。咄嗟にラッキー!と思ったことは顔に出さず普通に了承したら、彼女がラッキー!という顔をしていた。いや、ラッキーどころでは足りないくらいの、幸せそうな様子が見て取れた。
自分が、そういう幸せを誰かに与えられるなんて、考えたこともなかった。悪くない。まだお互いに若いのだから、悪妻なら離婚したっていい、とさえ思っていた。何しろまだ知り合ってたったの……数えるのはやめるが、会ったその日に相性まで確かめたのだ。悪くない……良かった。
「大学院に行きたいとお母さんに話して。心配しなくて大丈夫だから」
と彼女は事も無げに言った。
一応、遠慮がちに発したらしい。俺は図らずもヒモになれた。男としていろいろ思うことはあるが、金の心配なく音楽を勉強できる身分になれるとは思わなかった。有り難い。本当に本当に有り難い。そうさせてもらおう。
それよりも意外に難しかったのは、この御殿の生活に慣れることだった。
これまでの大学時代、仕送りはもらっていた。国立大学に入ったことで、ピアノが置ける、防音仕様の高級賃貸マンションに住まわせてもらい、贅沢しなければ暮らしていける程度の仕送りをもらっていた。一般的には多い方だが、音大では少ない方だった。
主婦が読むような節約雑誌を眺めて、真似して生活した。図書館の書籍、楽譜、オーディオをフル活用。物を買わない、増やさない。そうすれば掃除がしやすく快適で、自炊も苦ではなかった。友達との交際費はケチりたくなかった。家計管理術も身につけ、友達との雑談の中で月々の食費を聞けば、ソイツが日々何を食べて生活しているか、容易く予想ができた。
そんな俺に、彼女……妻……マヤも「私もここに住むのは初めてだから一緒だよ」と微笑んだ。マヤはこれまで本邸に住んでいた。
初めて出会った日に、俺はマヤにせがまれて家まで送った時は御殿にも驚いたが、その手前にある別宅は、新しくてまだ誰も住んでいないと言っていた。それが俺達の新居となった。その後のデートで、デパート内の特別な所に連れて行かれて採寸された。そんなこと、制服を作った時以来だ。それ以上にあちこち測っていたが、されるがままになっていた。
三月中旬には準備が整ったからとマヤが言う。
何がなんだって?
軽い気持ちで御殿に行ってみたら、
「お母さんが勝手に選んじゃったけど、これ好き?」
とおずおずと聞く。
天井の高いリビングルームに、フルコンサートサイズのグランドピアノ。サイドにもスタインウェイの金のロゴ。マジか!……好きも何も。
弾いてみたら、スタインウェイには珍しく、ちょっと鍵盤が硬め、重めで、俺の理想のピアノだった。見なくても判るが、ハンマー、フェルト、弦、どこもかしこもピカピカだ。部品の一つ一つが内側から光っていた。新品かよ…………。
俺はすぐにリストのコンチェルトを通して弾いてみた。
夢じゃないだろうな。
「慎二さんの部屋はここ」
殊更難しいことさえも勉強したくなるような重厚感のある大きな大きな机。譜面をたくさん並べられる。身震いしそうになった。
奥の扉を開けると、見たことのないようなサイズのダブルベッドが置かれ、クローゼットには男ものの洋服がずらりと吊るされていた。
「すぐに使えるように、シンプルなものだけ一通り買ったって、お母さんが。好みのものはまた一緒にお買い物しよう?」
俺のかよ!これ以上いらない……。夜、ふらっとコンビニに行くような服は?この辺りにコンビニなんてないか。そもそも、そんな生活じゃなくなるのか。
ベッドルームの隣にはバス・トイレ……パウダールームというらしい。説明は割愛する。掃除が大変そうだな……と思ったら、
「私達の家政婦さんは、本邸と別に、私達で面接していいからって。一人だけどって。運転手さんも一人でいいよね?」
家事もしなくていいのかよ!
そんなこんなで、あっという間に音大生マンションを引き払った。
マヤの高校の卒業式の日に、マヤの親友とそのパートナーを呼ぶことにした。パートナーは、俺の教授の門下で兄弟子でもある、槇慎一だ。俺と同じ学年だけど、俺は一年遅れて入ったから槇先輩と呼んでいる。
マヤと付き合うことになったのは槇先輩のおかげだから、軽く報告してある。それにしても、驚くだろうな。槇先輩、冗談通じないからな。
俺は柄にもなくウキウキとしていた。
俺は、音楽大学のピアノ演奏科四年になった。誕生日はまだだけど、一年回り道したから22歳。
五月末に学内で行われる2台ピアノでのコンチェルトオーディション、受かれば夏に音楽大学管弦楽団との共演、初夏からはコンクールの予選が三回、通過すれば秋に2台ピアノでコンチェルト審査、通れば冬にオーケストラとのコンチェルト審査。冬は卒業試験で数十分のプログラムを演奏する。
どれも準備はしてある。
しかし……。
彼女に聞かれた。
「卒業後、どうしたい?」
どうするの?ではなく、どうしたい?と言うのには理由があった。
彼女は俺の妻になった。いや、俺が彼女の家の婿に入ったのだ。
彼女と出会い、家まで送っていき、初めてソレを見た時は仰天した。御殿だったのだ。御殿は彼女の家だけでなく、その近辺、周り中も皆、どの家も御殿だった。日本の中に、こういう高級住宅街があるのは知っている。知っているだけで見たこともなければ、当然ながら用事もない。足が竦みそうだった。駅から少々遠かったから、という理由ではない。
何処がツボったのかはわからないが、俺は彼女に気に入られたらしい。
彼女はこの春、俺でも名前を知っている聖花女学院大学の文化芸術学部に入学した。俺でも聞いたことがある、幼稚園からのお嬢様学校だ。音大のお嬢様方とはまた別物で、こちらは本物のお嬢様といった感じだ。尤も、本人は『普通』だと言う。
本人曰く『趣味』だと言うヴァイオリンを聴かせてもらったが、技術は音大のヴァイオリン科並、楽器はプロ仕様、母親は本物のヴァイオリニストだった。
有り難いお話だが、いろいろ頭が痛かった。
俺はピアノが好きで、親の反対を押し切って音大に来た。音大に入る前は塾にも行かずに国立大学に進学した。塾に行かなかったのは、ピアノのレッスンに通わせてもらったからだ。高校一年生で出場したコンクールで一位になり、高名な教授にレッスンしてもらえることになった。地方からだと、飛行機代だけで数万円だ。塾もいらない、携帯もいらないからと、月に一回だけ、東京までレッスンに通わせてもらっていた。それだって、音大に行く決意をするまでは『趣味』だった。
人には言えない『趣味』もあった。小説だ。女が書いた、女向けの小説。地元で彼女を作る気になれなかった俺は、そういった小説を読んでは予習していた。女の行動、思考……嗜好というのだろうか……男への願望のアレコレは、少年漫画には皆無だった。
国立大学に通いながら家庭教師のバイトでもするつもりだった。学力には自信がある。特徴のある難関私立でなければ大丈夫だ。それだって「勉強もできないのにピアノなんてやってる場合じゃないだろう」などと言われないために必死で勉強していたのだ。
誰もが合格を褒め讃えてくれた国立大学入学式の日、ある女につかまり、店でピアノを弾く仕事を紹介してもらった。自分にとって家庭教師より割のいいバイトがあるなんて想定外だった。流石都会!そこでも小説はかなり役にたった。営業スマイルで人に接することができるようになったし、金も貯まった。それを音大受験のレッスン代に充て、特待生で合格することができた。
そうでなくても、卒業後どうするかは頭の痛い問題だった。大学は学年唯一人の特待生で、私立音楽大学の高額な学費は免除されたものの、相応のコンクール結果、相応の勉強の成績を出したい。出さなければならない。今年チャレンジしたいこと、来年度の準備……仕送りがなくなる来年度からの生活をどうするか、頭を悩ませていた。練習していても、集中力がなくなる原因はそれだった。
パトロンを見つけるか、はたまた誰かのヒモになるのか…………ありえない。
「お前なら、男からもお誘いがありそうだけどな」なんて誂われていた頃は何も考えていなかった。同じ大学の女はやめておこうとか、勉強や練習の邪魔になる女は困るとか、そんな程度のことしか考えていなかった。
それがだ。
大学三年の終わりに彼女に出会い、この四月頭に結婚した。
彼女は俺のことを知らなかった筈だが、彼女の母親は俺のことをよく知っていた。婿に入ってほしいらしい。咄嗟にラッキー!と思ったことは顔に出さず普通に了承したら、彼女がラッキー!という顔をしていた。いや、ラッキーどころでは足りないくらいの、幸せそうな様子が見て取れた。
自分が、そういう幸せを誰かに与えられるなんて、考えたこともなかった。悪くない。まだお互いに若いのだから、悪妻なら離婚したっていい、とさえ思っていた。何しろまだ知り合ってたったの……数えるのはやめるが、会ったその日に相性まで確かめたのだ。悪くない……良かった。
「大学院に行きたいとお母さんに話して。心配しなくて大丈夫だから」
と彼女は事も無げに言った。
一応、遠慮がちに発したらしい。俺は図らずもヒモになれた。男としていろいろ思うことはあるが、金の心配なく音楽を勉強できる身分になれるとは思わなかった。有り難い。本当に本当に有り難い。そうさせてもらおう。
それよりも意外に難しかったのは、この御殿の生活に慣れることだった。
これまでの大学時代、仕送りはもらっていた。国立大学に入ったことで、ピアノが置ける、防音仕様の高級賃貸マンションに住まわせてもらい、贅沢しなければ暮らしていける程度の仕送りをもらっていた。一般的には多い方だが、音大では少ない方だった。
主婦が読むような節約雑誌を眺めて、真似して生活した。図書館の書籍、楽譜、オーディオをフル活用。物を買わない、増やさない。そうすれば掃除がしやすく快適で、自炊も苦ではなかった。友達との交際費はケチりたくなかった。家計管理術も身につけ、友達との雑談の中で月々の食費を聞けば、ソイツが日々何を食べて生活しているか、容易く予想ができた。
そんな俺に、彼女……妻……マヤも「私もここに住むのは初めてだから一緒だよ」と微笑んだ。マヤはこれまで本邸に住んでいた。
初めて出会った日に、俺はマヤにせがまれて家まで送った時は御殿にも驚いたが、その手前にある別宅は、新しくてまだ誰も住んでいないと言っていた。それが俺達の新居となった。その後のデートで、デパート内の特別な所に連れて行かれて採寸された。そんなこと、制服を作った時以来だ。それ以上にあちこち測っていたが、されるがままになっていた。
三月中旬には準備が整ったからとマヤが言う。
何がなんだって?
軽い気持ちで御殿に行ってみたら、
「お母さんが勝手に選んじゃったけど、これ好き?」
とおずおずと聞く。
天井の高いリビングルームに、フルコンサートサイズのグランドピアノ。サイドにもスタインウェイの金のロゴ。マジか!……好きも何も。
弾いてみたら、スタインウェイには珍しく、ちょっと鍵盤が硬め、重めで、俺の理想のピアノだった。見なくても判るが、ハンマー、フェルト、弦、どこもかしこもピカピカだ。部品の一つ一つが内側から光っていた。新品かよ…………。
俺はすぐにリストのコンチェルトを通して弾いてみた。
夢じゃないだろうな。
「慎二さんの部屋はここ」
殊更難しいことさえも勉強したくなるような重厚感のある大きな大きな机。譜面をたくさん並べられる。身震いしそうになった。
奥の扉を開けると、見たことのないようなサイズのダブルベッドが置かれ、クローゼットには男ものの洋服がずらりと吊るされていた。
「すぐに使えるように、シンプルなものだけ一通り買ったって、お母さんが。好みのものはまた一緒にお買い物しよう?」
俺のかよ!これ以上いらない……。夜、ふらっとコンビニに行くような服は?この辺りにコンビニなんてないか。そもそも、そんな生活じゃなくなるのか。
ベッドルームの隣にはバス・トイレ……パウダールームというらしい。説明は割愛する。掃除が大変そうだな……と思ったら、
「私達の家政婦さんは、本邸と別に、私達で面接していいからって。一人だけどって。運転手さんも一人でいいよね?」
家事もしなくていいのかよ!
そんなこんなで、あっという間に音大生マンションを引き払った。
マヤの高校の卒業式の日に、マヤの親友とそのパートナーを呼ぶことにした。パートナーは、俺の教授の門下で兄弟子でもある、槇慎一だ。俺と同じ学年だけど、俺は一年遅れて入ったから槇先輩と呼んでいる。
マヤと付き合うことになったのは槇先輩のおかげだから、軽く報告してある。それにしても、驚くだろうな。槇先輩、冗談通じないからな。
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