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本編(ノーマルエンド)
33、修羅場?
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キャスパーは固まっていた。血色のよい顔が、一気に青ざめていき、やがてわなわなと身体が震えていった。
「ど、どういうことですか。なぜリディアが世の恋人たちがするような抱き方で帰って来たんですか」
「あ、あの師匠。これにはいろいろと事情がありまして―」
「どういう事情ですか!」
「えっと、それはですね……」
ああ、なぜ自分は今浮気現場を恋人に目撃されたような状況を味わっているのか。こういう役目は今までキャスパーの仕事だったではないか。それがなぜ――
「そ、その男、あのグレン・グラシアでしょう? どうしてそんな男がリディアを……!」
声にならない悲鳴をキャスパーはあげた。
「し、師匠。とりあえず落ち着いて――」
「これが落ち着いてられますか!!」
「そ、そうですよね」
いつもふわふわしているキャスパーの滅多に見ない激昂ぶりにリディアはつい押されてしまう。
(ど、どうしよう。まさか師匠がこんなに怒るなんて……)
どうやって宥めようか、いや、けれどその前に身体がきつい。もうベッドで休みたい……
「よくわかんねえけど、コイツ具合が悪いので部屋まで運んでいいですか」
「は?」
「ということで、お邪魔しまーす」
救いの手を差し伸べたのは、意外にもグレンであった。単に玄関で待たされるのが面倒になっただけかもしれないが、この際何でもよかった。呆然とするキャスパーを放置し、ズカズカと中へと進んでいくグレン。
「お前の部屋、たしか一階の奥だったよな?」
「え、ええ。そうです」
キャスパーがしょちゅう女性を家へ連れ込んでくるので、リディアの部屋は彼の部屋から一番遠い、一階の物置部屋の隣に配置されていた。以前家に上がり込んだことのあるグレンは勝手知ったふうに廊下を突き進んでいく。一人、キャスパーを置き去りにしたまま。
「……って、ちょ、ちょっと! 待って! 待ちなさい!」
と思っていたら、慌ててキャスパーが駆け寄ってきた。
「何だよ、おっさん。今立て込んでるんだから、後にしてくれよ」
「お、おっさん!? ぼくはまだぎりぎり二十代ですよ!? 断じておっさんなんかじゃない!」
撤回しろ! と叫ぶキャスパーの声がキーンとリディアの疲れた頭に響いてくる。
「俺ら十代からすれば、十分おっさんですよ」
「なっ、何だって!?」
キャスパーの声に、グレンがうるさっ、と顔を顰めた。
「き、きみがぼくと同じ立場でも同じことが言えるのかい!?」
「あー……人と言われ方によっては、一発ぶちかますかもしれませんね」
「ほら見ろ! ぼくだって今、猛烈にきみに往復ビンタを食らわせたい気分だ!」
――人は常に落ち着きと気品を持って接しなければなりません。どんなに腹の立つ相手でも親しみと丁寧な言葉を忘れないように。
とかつてリディアに言ったことも忘れ、キャスパーは子どものようにグレンに突っかかっている。
(ああ……なんだか本当に具合が悪くなってきた……)
キャンキャン騒ぎながらも、グレンはリディアの部屋の扉を開けた。小さめのベッドに机と本棚。洋服を入れた引き出しで部屋の角が埋まるような広さが三人を迎える。
「相変わらず狭くて何もない部屋だな」
「女の子の部屋になんてことを言うんだっ、きみは!」
(うるさい……)
グレンはリディアをベッドの上へと寝かした。疲れ切った身体を優しく受け止める敷物の感触にリディアはようやく解放された気がした。
「今日一日寝ておけば、明日にはよくなるだろ」
「はい……ありがとうございます」
「えっ、リディア。あなたどこか具合が悪いんですか!?」
たった今気づいたと言わんばかりにキャスパーが驚きの声をあげた。さすがのグレンも呆れた顔をする。
「どうみてもそうだろ……」
「だって見るからにやばそうな男に抱きかかえられて帰ってきたから、てっきり取り返しのつかない過ちを犯してしまったのかと……」
「おい。見るからにやばそうな男って俺のことか?」
喧嘩売ってるのか? というグレンの態度も気にせず、キャスパーはぐったりと横になるリディアの額へと手を伸ばした。ひんやりした冷たさが心地よく感じる。
「これは大変だ! 今冷やすものと薬を持ってきます」
ばたばたと慌ただしく部屋を出て行き、部屋にはリディアとグレンのみが取り残された。
「……あの、家まで運んでもらって助かりました」
「おう。感謝しろよ」
ベッドの縁に腰かけたグレンは尊大に言った。
「お前、見かけ強そうに見えて、意外と弱いよな」
「……持ちかけられる問題が、どれもやばすぎるんですよ」
あなたたちと一緒にするな、とリディアは恨みがましい目でグレンを見上げた。
「まっ、それもそうかもな……」
そのまま沈黙が落ちる。急に黙られると、それはそれで怖いのでやめて欲しい。
(…………というか帰らないの?)
もう用は済んだのだからさっさと帰って欲しい。だが運んでくれた手前、正直に口にするのも躊躇われた。というかそんなことを言ったら確実に怒らせる。
(ああ、もういいや……寝たふりをしておこう……)
実際リディアの体力はもう限界であった。頭はガンガンするし、熱まで出てきた気がする。
(……明日には治るかな……休んだら、噂で休んだとか言われそうだし、面倒だな……)
全校生徒から自分の過去を言いように言われるのはさすがのリディアでも堪える。
「安心しろよ。あのくだらない噂、明日には何とかなってるから」
「え?」
驚いて目を開けると、グレンが真っ直ぐと自分の方を見下ろしていた。射貫くような金色の目にたじろいでしまう。
「お前の過去についてべらべら書かれまくった新聞のことだよ。お前、それでこんなふうになっちまったんだろ」
「……何とかなるって、具体的にどうするんですか」
「さあな」
(さあなって……)
結局気休め程度の励ましではないか。
「ンな顔すんなっての。俺が大丈夫って言ってるんだからお前は素直に信じてればいいんだよ」
くしゃりと髪をかき回し、グレンは立ち上がった。
「ま、そういうことだから。じゃあな。明日には完璧に治して来いよ」
相変わらず自分勝手な注文を言い残し、グレンは部屋を出て行った。
(何とかなるのだろうか……)
なにせグレンが大丈夫だと言うのだ。安心するよりも不安の方が勝った。
(まさかとんでもないことするんじゃ……)
うっ、とリディアは頭痛が酷くなった気がする。
(今はあれこれと考えるのはやめよう……)
これ以上体調が悪化しないようしっかり休むべきだ。そう思って今度こそリディアは目を瞑った。疲れていたのか、ほどなくしてリディアは意識を手放した。睡眠とはやはり一番の薬である。
「ど、どういうことですか。なぜリディアが世の恋人たちがするような抱き方で帰って来たんですか」
「あ、あの師匠。これにはいろいろと事情がありまして―」
「どういう事情ですか!」
「えっと、それはですね……」
ああ、なぜ自分は今浮気現場を恋人に目撃されたような状況を味わっているのか。こういう役目は今までキャスパーの仕事だったではないか。それがなぜ――
「そ、その男、あのグレン・グラシアでしょう? どうしてそんな男がリディアを……!」
声にならない悲鳴をキャスパーはあげた。
「し、師匠。とりあえず落ち着いて――」
「これが落ち着いてられますか!!」
「そ、そうですよね」
いつもふわふわしているキャスパーの滅多に見ない激昂ぶりにリディアはつい押されてしまう。
(ど、どうしよう。まさか師匠がこんなに怒るなんて……)
どうやって宥めようか、いや、けれどその前に身体がきつい。もうベッドで休みたい……
「よくわかんねえけど、コイツ具合が悪いので部屋まで運んでいいですか」
「は?」
「ということで、お邪魔しまーす」
救いの手を差し伸べたのは、意外にもグレンであった。単に玄関で待たされるのが面倒になっただけかもしれないが、この際何でもよかった。呆然とするキャスパーを放置し、ズカズカと中へと進んでいくグレン。
「お前の部屋、たしか一階の奥だったよな?」
「え、ええ。そうです」
キャスパーがしょちゅう女性を家へ連れ込んでくるので、リディアの部屋は彼の部屋から一番遠い、一階の物置部屋の隣に配置されていた。以前家に上がり込んだことのあるグレンは勝手知ったふうに廊下を突き進んでいく。一人、キャスパーを置き去りにしたまま。
「……って、ちょ、ちょっと! 待って! 待ちなさい!」
と思っていたら、慌ててキャスパーが駆け寄ってきた。
「何だよ、おっさん。今立て込んでるんだから、後にしてくれよ」
「お、おっさん!? ぼくはまだぎりぎり二十代ですよ!? 断じておっさんなんかじゃない!」
撤回しろ! と叫ぶキャスパーの声がキーンとリディアの疲れた頭に響いてくる。
「俺ら十代からすれば、十分おっさんですよ」
「なっ、何だって!?」
キャスパーの声に、グレンがうるさっ、と顔を顰めた。
「き、きみがぼくと同じ立場でも同じことが言えるのかい!?」
「あー……人と言われ方によっては、一発ぶちかますかもしれませんね」
「ほら見ろ! ぼくだって今、猛烈にきみに往復ビンタを食らわせたい気分だ!」
――人は常に落ち着きと気品を持って接しなければなりません。どんなに腹の立つ相手でも親しみと丁寧な言葉を忘れないように。
とかつてリディアに言ったことも忘れ、キャスパーは子どものようにグレンに突っかかっている。
(ああ……なんだか本当に具合が悪くなってきた……)
キャンキャン騒ぎながらも、グレンはリディアの部屋の扉を開けた。小さめのベッドに机と本棚。洋服を入れた引き出しで部屋の角が埋まるような広さが三人を迎える。
「相変わらず狭くて何もない部屋だな」
「女の子の部屋になんてことを言うんだっ、きみは!」
(うるさい……)
グレンはリディアをベッドの上へと寝かした。疲れ切った身体を優しく受け止める敷物の感触にリディアはようやく解放された気がした。
「今日一日寝ておけば、明日にはよくなるだろ」
「はい……ありがとうございます」
「えっ、リディア。あなたどこか具合が悪いんですか!?」
たった今気づいたと言わんばかりにキャスパーが驚きの声をあげた。さすがのグレンも呆れた顔をする。
「どうみてもそうだろ……」
「だって見るからにやばそうな男に抱きかかえられて帰ってきたから、てっきり取り返しのつかない過ちを犯してしまったのかと……」
「おい。見るからにやばそうな男って俺のことか?」
喧嘩売ってるのか? というグレンの態度も気にせず、キャスパーはぐったりと横になるリディアの額へと手を伸ばした。ひんやりした冷たさが心地よく感じる。
「これは大変だ! 今冷やすものと薬を持ってきます」
ばたばたと慌ただしく部屋を出て行き、部屋にはリディアとグレンのみが取り残された。
「……あの、家まで運んでもらって助かりました」
「おう。感謝しろよ」
ベッドの縁に腰かけたグレンは尊大に言った。
「お前、見かけ強そうに見えて、意外と弱いよな」
「……持ちかけられる問題が、どれもやばすぎるんですよ」
あなたたちと一緒にするな、とリディアは恨みがましい目でグレンを見上げた。
「まっ、それもそうかもな……」
そのまま沈黙が落ちる。急に黙られると、それはそれで怖いのでやめて欲しい。
(…………というか帰らないの?)
もう用は済んだのだからさっさと帰って欲しい。だが運んでくれた手前、正直に口にするのも躊躇われた。というかそんなことを言ったら確実に怒らせる。
(ああ、もういいや……寝たふりをしておこう……)
実際リディアの体力はもう限界であった。頭はガンガンするし、熱まで出てきた気がする。
(……明日には治るかな……休んだら、噂で休んだとか言われそうだし、面倒だな……)
全校生徒から自分の過去を言いように言われるのはさすがのリディアでも堪える。
「安心しろよ。あのくだらない噂、明日には何とかなってるから」
「え?」
驚いて目を開けると、グレンが真っ直ぐと自分の方を見下ろしていた。射貫くような金色の目にたじろいでしまう。
「お前の過去についてべらべら書かれまくった新聞のことだよ。お前、それでこんなふうになっちまったんだろ」
「……何とかなるって、具体的にどうするんですか」
「さあな」
(さあなって……)
結局気休め程度の励ましではないか。
「ンな顔すんなっての。俺が大丈夫って言ってるんだからお前は素直に信じてればいいんだよ」
くしゃりと髪をかき回し、グレンは立ち上がった。
「ま、そういうことだから。じゃあな。明日には完璧に治して来いよ」
相変わらず自分勝手な注文を言い残し、グレンは部屋を出て行った。
(何とかなるのだろうか……)
なにせグレンが大丈夫だと言うのだ。安心するよりも不安の方が勝った。
(まさかとんでもないことするんじゃ……)
うっ、とリディアは頭痛が酷くなった気がする。
(今はあれこれと考えるのはやめよう……)
これ以上体調が悪化しないようしっかり休むべきだ。そう思って今度こそリディアは目を瞑った。疲れていたのか、ほどなくしてリディアは意識を手放した。睡眠とはやはり一番の薬である。
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