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21、今の答え
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キルデリクは一曲だけ、と言ったが、なんだかんだ話しているうちにまた曲が始まり、ブランシュはまた踊らされる羽目になった。
「だいぶ上達したんじゃないですか」
足を踏まれなくなったことを褒め、キルデリクはブランシュを解放した。結局二、三曲立て続けに踊り続け、キルデリクはブランシュを手放さなかった。ブランシュはもうくたくたで途中から反論することもしなくなった。ただ今はもう早くこの男から離れたい。マティアスのもとへ……
「おや。公爵は話し中かな」
ちらりとこちらを見るキルデリクの視線が鬱陶しく感じられた。
マティアスの周りを囲むのは、女性ばかりであったからだ。
「美貌の夫を持つと、大変なんですね」
(この人、絶対面白がっている……)
マティアスがこちらに気づき、振り切るようにして近づいてくる。一瞬ブランシュの隣にいるキルデリクを険しい表情で見たが、すぐに彼女へと視線を向けた。
「お疲れでしょう。少し、休憩いたしましょう」
差し出された手を、ブランシュはじっと見つめる。果たして自分はマティアスの手をこれからも取っていいのだろうか。
「殿下?」
「……お気遣い、ありがとう」
確かに少し……だいぶ疲れたので休みたいと思っていたところだ。マティアスはさすが、よく気が利く。先ほどの光景も……彼が女性に人気なのも納得できる。
「私も疲れたから、一緒に休ませてもらおうか」
「キルデリク殿下。陛下が先ほどからこちらを見ておりますので、何か話したいことがあるのではないでしょうか」
「おや、貴殿の言う通りみたいだ。では残念だけれど、私はここで失礼させてもらう」
ようやくキルデリクと別れることができそうで、ブランシュは内心ほっとする。そんな彼女の心の内が聞こえたのか、キルデリクは意味ありげに微笑んだ。
「ブランシュ。良い返事を、待っているよ」
「けっこうです」
にべもなく断ったブランシュに王太子は喉の奥を鳴らす。
「貴女が嫌だと言っても、周りが許すとは限りませんけどね」
睨みつけるようにブランシュの視線を子猫の威嚇のように見なし、キルデリクは面白がった口調で宥める。
「まぁ、宴はまだ始まったばかりですから、考えが変わったらいつでも言ってください」
それじゃあ、と言いたいことを言い終わるとキルデリクはジョシュアのもとへ行ってしまった。
(周りは許さない……)
兄は自分を再婚させようとしているのだろうか。もし命じられれば自分はどうすれば――
「殿下」
ブランシュの手にマティアスの指が絡められる。
「行きましょう」
「……ええ」
話しかけてくる客に断りを入れ、彼はブランシュを休憩室の一室へ連れてきた。内側から鍵をかけ、ブランシュを赤いビロード張りの長椅子へ座らせると用意してあった軽食用のテーブルから水をグラスに注いで持ってくる。
「ありがとう」
「いえ……」
何だろう。先ほどまで喧騒のただ中にいたせいか、二人きりになるとどうも落ち着かない。
「あの、わたくしのことはいいから、あなたは会場に戻って」
「私がそばにいるのは嫌ですか」
「そういうわけじゃ……」
慌てるブランシュに、マティアスは皮肉げに……というよりどこか寂しげに笑った。
「王太子殿下と、ずいぶんと楽しそうに踊っていらっしゃった」
「楽しそう?」
「違うのですか」
「違うわ。あの方が強引にあれこれと話すから、踊りだって無理矢理続けて……ちっとも楽しくなんかなかった」
言い切って、自分の立場的にまずいかもしれないとちょっと思った。けれど嘘偽りない事実でもある。
「けれど、私にはそう見えました」
ブランシュは立っているマティアスを見上げる。彼はそうでしょう、というように彼女を見ていた。
「記憶を無くして、王太子殿下に惹かれたんじゃないですか」
「惹かれてなんかいないわ」
「別に隠さずとも――」
「マティアス」
咎めようとして、なぜかするりと彼の名を呼んでしまい、双方瞠目する。ブランシュは気まずくなり、誤魔化すように視線を膝の上に落とした。
「記憶を失う前、わたくしはあの方を嫌っていたでしょう」
「……ええ。キルデリク殿下も、貴女の振る舞いをやんわりと咎めていました」
「嫌っていたのね」
やっぱり、と彼女は顔を顰めそうになる。
「腹いせに今、いろいろ仕返しなさっているのよ」
「私には、貴女と話すことが楽しそうに見えましたが」
ブランシュはちょっとイラッとしてマティアスを見上げた。
「何度も同じことを言わせないで。もしそうだとしても、あの方はわたくしのことを政治的に利用できるか否かで判断しているに過ぎないわ」
「政治的に……?」
しまった、と口を噤む。マティアスがどういうことだと隣に腰を下ろし、詳しく話すようブランシュに詰め寄った。
「まさか貴女を人質にとって、我が国を脅そうと――」
「馬鹿なこと言わないで」
「ではどういうことです」
言うまで許さない、という頑なな態度にブランシュは折れた。
「だから……国のために結婚をする、という意味よ」
「結婚……」
「そう。もちろんわたくしはすでに結婚しているから、そんなことはできないと断ったけれど……」
「周りは許さないかもしれない、ということですか」
しっかりと別れ際の言葉と結びつけたようだ。ブランシュはため息をついてマティアスからさりげなく距離をとった。
「殿下……陛下も許すはずがないわよ」
「では陛下がお許しになったら、隣国へ嫁ぐのですか」
じっとりとした視線は責められているような気がして、たじろぐ。
「しないわよ」
「……」
「何よ、その目は」
疑わしい目に、腹が立つ。
「わたくしは今でも静かに暮らしたいと思っているわ。あなたが望めば……」
離婚だってするつもりだ。
そう言いかけそうになって、飲み込んだ。
「あなたが望めば?」
「何でもないわ」
ふいと顔を逸らし、グラスを呷った。
「もし……陛下から命じられたら、どうなさるおつもりですか」
「それは……」
「私を捨てて、あの方と結婚するしか他にないでしょう」
ブランシュは先ほどから困惑していた。どうしてマティアスはこんな言い方をするのだろう。まるでブランシュがキルデリクと一緒になることが許せないというように聞こえてしまう。
(いいえ。それはわたくしの都合のいい考えよ……)
心のどこかで許されたい。もう許してくれるだろうという思いがあるからだ。
「マティアス。わたくしは……あなたに無理矢理、結婚を強いた。だから……あなたが別れたいというならば、そうするつもりだし、別れてわたくしだけが幸せになるのが許せないというならば、このままのかたちでいいと……そう、思っています」
ブランシュの言葉に彼が息を呑むのが伝わる。
これも、マティアスにとってはどこか傲慢に聴こえるかもしれない。でも、嘘偽りないブランシュの本音だった。
「あなたがまだ答えを出せないというならば、焦らず、ゆっくりと答えを待ちます。それが……今のわたくしにできることだと思っているから」
だから、とマティアスを見つめた。
「たとえ陛下が結婚を命じても、従わないわ」
「だいぶ上達したんじゃないですか」
足を踏まれなくなったことを褒め、キルデリクはブランシュを解放した。結局二、三曲立て続けに踊り続け、キルデリクはブランシュを手放さなかった。ブランシュはもうくたくたで途中から反論することもしなくなった。ただ今はもう早くこの男から離れたい。マティアスのもとへ……
「おや。公爵は話し中かな」
ちらりとこちらを見るキルデリクの視線が鬱陶しく感じられた。
マティアスの周りを囲むのは、女性ばかりであったからだ。
「美貌の夫を持つと、大変なんですね」
(この人、絶対面白がっている……)
マティアスがこちらに気づき、振り切るようにして近づいてくる。一瞬ブランシュの隣にいるキルデリクを険しい表情で見たが、すぐに彼女へと視線を向けた。
「お疲れでしょう。少し、休憩いたしましょう」
差し出された手を、ブランシュはじっと見つめる。果たして自分はマティアスの手をこれからも取っていいのだろうか。
「殿下?」
「……お気遣い、ありがとう」
確かに少し……だいぶ疲れたので休みたいと思っていたところだ。マティアスはさすが、よく気が利く。先ほどの光景も……彼が女性に人気なのも納得できる。
「私も疲れたから、一緒に休ませてもらおうか」
「キルデリク殿下。陛下が先ほどからこちらを見ておりますので、何か話したいことがあるのではないでしょうか」
「おや、貴殿の言う通りみたいだ。では残念だけれど、私はここで失礼させてもらう」
ようやくキルデリクと別れることができそうで、ブランシュは内心ほっとする。そんな彼女の心の内が聞こえたのか、キルデリクは意味ありげに微笑んだ。
「ブランシュ。良い返事を、待っているよ」
「けっこうです」
にべもなく断ったブランシュに王太子は喉の奥を鳴らす。
「貴女が嫌だと言っても、周りが許すとは限りませんけどね」
睨みつけるようにブランシュの視線を子猫の威嚇のように見なし、キルデリクは面白がった口調で宥める。
「まぁ、宴はまだ始まったばかりですから、考えが変わったらいつでも言ってください」
それじゃあ、と言いたいことを言い終わるとキルデリクはジョシュアのもとへ行ってしまった。
(周りは許さない……)
兄は自分を再婚させようとしているのだろうか。もし命じられれば自分はどうすれば――
「殿下」
ブランシュの手にマティアスの指が絡められる。
「行きましょう」
「……ええ」
話しかけてくる客に断りを入れ、彼はブランシュを休憩室の一室へ連れてきた。内側から鍵をかけ、ブランシュを赤いビロード張りの長椅子へ座らせると用意してあった軽食用のテーブルから水をグラスに注いで持ってくる。
「ありがとう」
「いえ……」
何だろう。先ほどまで喧騒のただ中にいたせいか、二人きりになるとどうも落ち着かない。
「あの、わたくしのことはいいから、あなたは会場に戻って」
「私がそばにいるのは嫌ですか」
「そういうわけじゃ……」
慌てるブランシュに、マティアスは皮肉げに……というよりどこか寂しげに笑った。
「王太子殿下と、ずいぶんと楽しそうに踊っていらっしゃった」
「楽しそう?」
「違うのですか」
「違うわ。あの方が強引にあれこれと話すから、踊りだって無理矢理続けて……ちっとも楽しくなんかなかった」
言い切って、自分の立場的にまずいかもしれないとちょっと思った。けれど嘘偽りない事実でもある。
「けれど、私にはそう見えました」
ブランシュは立っているマティアスを見上げる。彼はそうでしょう、というように彼女を見ていた。
「記憶を無くして、王太子殿下に惹かれたんじゃないですか」
「惹かれてなんかいないわ」
「別に隠さずとも――」
「マティアス」
咎めようとして、なぜかするりと彼の名を呼んでしまい、双方瞠目する。ブランシュは気まずくなり、誤魔化すように視線を膝の上に落とした。
「記憶を失う前、わたくしはあの方を嫌っていたでしょう」
「……ええ。キルデリク殿下も、貴女の振る舞いをやんわりと咎めていました」
「嫌っていたのね」
やっぱり、と彼女は顔を顰めそうになる。
「腹いせに今、いろいろ仕返しなさっているのよ」
「私には、貴女と話すことが楽しそうに見えましたが」
ブランシュはちょっとイラッとしてマティアスを見上げた。
「何度も同じことを言わせないで。もしそうだとしても、あの方はわたくしのことを政治的に利用できるか否かで判断しているに過ぎないわ」
「政治的に……?」
しまった、と口を噤む。マティアスがどういうことだと隣に腰を下ろし、詳しく話すようブランシュに詰め寄った。
「まさか貴女を人質にとって、我が国を脅そうと――」
「馬鹿なこと言わないで」
「ではどういうことです」
言うまで許さない、という頑なな態度にブランシュは折れた。
「だから……国のために結婚をする、という意味よ」
「結婚……」
「そう。もちろんわたくしはすでに結婚しているから、そんなことはできないと断ったけれど……」
「周りは許さないかもしれない、ということですか」
しっかりと別れ際の言葉と結びつけたようだ。ブランシュはため息をついてマティアスからさりげなく距離をとった。
「殿下……陛下も許すはずがないわよ」
「では陛下がお許しになったら、隣国へ嫁ぐのですか」
じっとりとした視線は責められているような気がして、たじろぐ。
「しないわよ」
「……」
「何よ、その目は」
疑わしい目に、腹が立つ。
「わたくしは今でも静かに暮らしたいと思っているわ。あなたが望めば……」
離婚だってするつもりだ。
そう言いかけそうになって、飲み込んだ。
「あなたが望めば?」
「何でもないわ」
ふいと顔を逸らし、グラスを呷った。
「もし……陛下から命じられたら、どうなさるおつもりですか」
「それは……」
「私を捨てて、あの方と結婚するしか他にないでしょう」
ブランシュは先ほどから困惑していた。どうしてマティアスはこんな言い方をするのだろう。まるでブランシュがキルデリクと一緒になることが許せないというように聞こえてしまう。
(いいえ。それはわたくしの都合のいい考えよ……)
心のどこかで許されたい。もう許してくれるだろうという思いがあるからだ。
「マティアス。わたくしは……あなたに無理矢理、結婚を強いた。だから……あなたが別れたいというならば、そうするつもりだし、別れてわたくしだけが幸せになるのが許せないというならば、このままのかたちでいいと……そう、思っています」
ブランシュの言葉に彼が息を呑むのが伝わる。
これも、マティアスにとってはどこか傲慢に聴こえるかもしれない。でも、嘘偽りないブランシュの本音だった。
「あなたがまだ答えを出せないというならば、焦らず、ゆっくりと答えを待ちます。それが……今のわたくしにできることだと思っているから」
だから、とマティアスを見つめた。
「たとえ陛下が結婚を命じても、従わないわ」
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