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後悔
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「はぁ、はぁ……」
アニエスは真っ暗な森の中を走っていた。
国王主催で開かれる狩猟祭などでも入ることを禁じられている森は鬱蒼とした木々が生えており、アニエスの来訪を拒み、嫌悪するように轟轟と木々を揺らしていた。
むろん風のせいだとわかっているが、平静を失ったアニエスには、恐ろしい真実を知ってしまった今となっては、自分を食らう怪物のように見えた。
(わたくし、何をしているのかしら)
ローブを纏っているとはいえ、下は夜着のままで慎みも忘れて全速力で足を動かしている。こんなにも必死で走るのは子どもの頃以来だ。久しぶりすぎて苦しくなる。普段動かしていない筋肉をいきなり酷使して絶対明日身体が悲鳴を上げる。もうやめてしまいたい。
でも、アニエスが止まることはなかった。ただ一心に走り続けた。
だが灯りも何もなく、興奮したままやみくもに進み続けたせいでだんだん方向感覚がわからなくなり、道に迷ってしまった。一度立ち止まって冷静になろうと思ったところ、枝か何かに引っかかり、ついでに足がもつれてしまい、思いきり転んでしまう。
小さな悲鳴を上げながら、彼女は地面に激突した。くぐもった呻き声が自然と口から漏れる。頬が泥で汚れる。草木の匂いが鼻につく。痛みがじわじわと襲ってきて、今の情けない自分の姿にじわりと涙を浮かべた。
(どうして……!)
『私は、自分の生まれた意味をわかっています』
何がわかっているだ。死ぬために生まれてきた意味を、どうしてあんな諦めたように、全てを受け入れた顔で言えたのだ。アニエスはだんっと地面に拳を叩きつけた。
(あなたはいつもいつも! 初めて会った時からずっと……!)
言葉を失うほど綺麗な容姿をしているのに、何の感情も浮かべていなかった。そんな彼をアニエスは気持ち悪く思った。それから接するにつれて少しずつ感情を見せ始めたが、ユーグが自分を苛立たせるのは変わらなかった。
嫌いだった。大嫌いだった。
王女として相応しくあらねばならないのに、どんな時も冷静であらなければならないのにいつもいつも自分の心を乱してきたユーグが大嫌いで、――大好きだった。
(そうよ。わたくしがこんなに苦しい思いをしているのに、あの男は何も知らないまま死に行こうとしている)
そんなの絶対に認めない。絶対に許さない。
アニエスは痛みを我慢して立ち上がり、ぐいっと頬の涙を拭った。そしてきつく前を見据えた。すると暗闇にぼおっと火の玉が浮かび上がるのを見てぎくりと固まった。まさかこの森には幽霊でも出るのか。
(違う。あれは――)
目を凝らすと、ユーグが着ていたような真っ白な服を着ていることから教会の人間だと識別した。彼らはみな松明を手にしていた。火の玉の正体はあれだったのだ。
ぞろぞろと帰って行く方角はおそらく教会の方であろう。とすると、いま彼らが歩いてきたと思われる道が神殿、ユーグのいる場所なのだろう。
アニエスは音を立てぬよう茂みを掻き分け、彼らが完全に通り過ぎていったことを確認すると、また地面を蹴ったのだった。
アニエスが神殿へ訪れたことはない。兄のルドヴィクも、トリスタンも、国王である父も、恐らくないだろう。神殿は聖なる場所で、世俗を生きる人間が気軽に足を踏み入れていい場所ではなかった。
聖職に就く者だけが許される場として、教会の人間が管理を行っていた。それはもうずっと昔からの決まり事で、だからこそ誰も疑問を抱かなかった。
中でどんなことが行われているのかも――
「これが、神殿……」
太い柱が入り口のようで、中の様子は一切見せまいとするように頑丈な壁が築き上げられていた。その壁には蔦がびっしりと這うように生えており、一種の気味悪さを見る者に与える光景だった。
しかしアニエスに引き返すという選択肢はなく、長い階段を上り、入り口を探した。普通堂々と真正面にあっていいものの、この建物にはまるで隠すように見当たらない。
「もう、どこにあるのよ……」
月明かりだけを頼りに壁に手を添えて、アニエスはようやく他とは違う箇所を見つけだした。しかし――
「うっ、ぐっ、開か、ないっ……!」
押しても引こうとしても、左右に引っ張ろうとしても、扉はびくともしなかった。そもそも本当にここが入り口かも怪しく思えてきて、アニエスは焦り始めた。
(こうしている間にもユーグは……)
いや、もう死んでいるかもしれない。だって司教たちが帰ってきていたということは、儀式は最後まで終わったことを意味する。生贄として、ユーグは神樹に捧げられたのだろう。
「違うっ、あいつはまだ死んでいない! こんな呆気なく死ぬはずがないっ……!」
アニエスは開け! と扉を思いきり叩いた。渾身の力を込めて壁に身体を押し付ける。
しかし、やはり扉は開かなかった。アニエスを拒み、ユーグの運命を受け入れろと言うように静かなままだった。彼女はとうとう力尽き、地面に膝をついた。
「っ、なによ、こんな、こんな終わりなんてっ……!」
爪が肌に食いこむほどきつく握りしめ、地面を叩いて八つ当たりする。涙がぽたぽた地面を濡らして、嗚咽が零れそうになって、必死で歯を食いしばった。がむしゃらに叩く拳が痛い。身体中のあちこちが痛くても、どうでもよかった。
「ユーグ……!」
彼はどんな気持ちで死んだのだろう。どうして自分は今まで酷いことばかりしか言えなかったのだろう。どうしてもっと彼の気持ちを考えてやらなかったのだろう。どうして……
(好きだ、って伝えなかったの……)
あれが最後の別れなんて嫌だ。もう二度と会えないなんて絶対に嫌だ。
後悔が怒涛のように胸に押し寄せ、やり場のない思いに唇を強く噛んだ。膝もずきずきと痛むので夜着の裾を捲れば血が滲んでいた。触れると新鮮な血が指先につく。彼も、こんなふうに血を流して、苦痛に悶えながら死んだのだろうか……。
「ユーグ……ごめんなさい……」
アニエスは血で汚れた掌で扉に触れ、懺悔する。
(いっそ、わたくしもここで……)
その時、がくんと身体が前へと揺れた。
「えっ――」
一度身体を離すと、扉になっている石板が奥へと引っ込んでいる。アニエスはごくりと唾を飲み込み、体重をかけ、扉を押した。
今度は大した力も必要なく、あっさりと扉が開いた。外とは違うひんやりとした空気を肌で感じ、細く長い廊下が先へと続いているのがわかった。
アニエスは一瞬、躊躇った。本当にこのまま進んで大丈夫なのか。心のどこかで、もう戻ることができないのだぞと警告する自分がいる。
――今ならまだ間に合う。引き返せ。
(そんなの、あり得ないわ)
アニエスはぐっと顎を引き、進み始めた。重たい扉が彼女を逃さないように閉じられたことにも気づかないまま……。
アニエスは真っ暗な森の中を走っていた。
国王主催で開かれる狩猟祭などでも入ることを禁じられている森は鬱蒼とした木々が生えており、アニエスの来訪を拒み、嫌悪するように轟轟と木々を揺らしていた。
むろん風のせいだとわかっているが、平静を失ったアニエスには、恐ろしい真実を知ってしまった今となっては、自分を食らう怪物のように見えた。
(わたくし、何をしているのかしら)
ローブを纏っているとはいえ、下は夜着のままで慎みも忘れて全速力で足を動かしている。こんなにも必死で走るのは子どもの頃以来だ。久しぶりすぎて苦しくなる。普段動かしていない筋肉をいきなり酷使して絶対明日身体が悲鳴を上げる。もうやめてしまいたい。
でも、アニエスが止まることはなかった。ただ一心に走り続けた。
だが灯りも何もなく、興奮したままやみくもに進み続けたせいでだんだん方向感覚がわからなくなり、道に迷ってしまった。一度立ち止まって冷静になろうと思ったところ、枝か何かに引っかかり、ついでに足がもつれてしまい、思いきり転んでしまう。
小さな悲鳴を上げながら、彼女は地面に激突した。くぐもった呻き声が自然と口から漏れる。頬が泥で汚れる。草木の匂いが鼻につく。痛みがじわじわと襲ってきて、今の情けない自分の姿にじわりと涙を浮かべた。
(どうして……!)
『私は、自分の生まれた意味をわかっています』
何がわかっているだ。死ぬために生まれてきた意味を、どうしてあんな諦めたように、全てを受け入れた顔で言えたのだ。アニエスはだんっと地面に拳を叩きつけた。
(あなたはいつもいつも! 初めて会った時からずっと……!)
言葉を失うほど綺麗な容姿をしているのに、何の感情も浮かべていなかった。そんな彼をアニエスは気持ち悪く思った。それから接するにつれて少しずつ感情を見せ始めたが、ユーグが自分を苛立たせるのは変わらなかった。
嫌いだった。大嫌いだった。
王女として相応しくあらねばならないのに、どんな時も冷静であらなければならないのにいつもいつも自分の心を乱してきたユーグが大嫌いで、――大好きだった。
(そうよ。わたくしがこんなに苦しい思いをしているのに、あの男は何も知らないまま死に行こうとしている)
そんなの絶対に認めない。絶対に許さない。
アニエスは痛みを我慢して立ち上がり、ぐいっと頬の涙を拭った。そしてきつく前を見据えた。すると暗闇にぼおっと火の玉が浮かび上がるのを見てぎくりと固まった。まさかこの森には幽霊でも出るのか。
(違う。あれは――)
目を凝らすと、ユーグが着ていたような真っ白な服を着ていることから教会の人間だと識別した。彼らはみな松明を手にしていた。火の玉の正体はあれだったのだ。
ぞろぞろと帰って行く方角はおそらく教会の方であろう。とすると、いま彼らが歩いてきたと思われる道が神殿、ユーグのいる場所なのだろう。
アニエスは音を立てぬよう茂みを掻き分け、彼らが完全に通り過ぎていったことを確認すると、また地面を蹴ったのだった。
アニエスが神殿へ訪れたことはない。兄のルドヴィクも、トリスタンも、国王である父も、恐らくないだろう。神殿は聖なる場所で、世俗を生きる人間が気軽に足を踏み入れていい場所ではなかった。
聖職に就く者だけが許される場として、教会の人間が管理を行っていた。それはもうずっと昔からの決まり事で、だからこそ誰も疑問を抱かなかった。
中でどんなことが行われているのかも――
「これが、神殿……」
太い柱が入り口のようで、中の様子は一切見せまいとするように頑丈な壁が築き上げられていた。その壁には蔦がびっしりと這うように生えており、一種の気味悪さを見る者に与える光景だった。
しかしアニエスに引き返すという選択肢はなく、長い階段を上り、入り口を探した。普通堂々と真正面にあっていいものの、この建物にはまるで隠すように見当たらない。
「もう、どこにあるのよ……」
月明かりだけを頼りに壁に手を添えて、アニエスはようやく他とは違う箇所を見つけだした。しかし――
「うっ、ぐっ、開か、ないっ……!」
押しても引こうとしても、左右に引っ張ろうとしても、扉はびくともしなかった。そもそも本当にここが入り口かも怪しく思えてきて、アニエスは焦り始めた。
(こうしている間にもユーグは……)
いや、もう死んでいるかもしれない。だって司教たちが帰ってきていたということは、儀式は最後まで終わったことを意味する。生贄として、ユーグは神樹に捧げられたのだろう。
「違うっ、あいつはまだ死んでいない! こんな呆気なく死ぬはずがないっ……!」
アニエスは開け! と扉を思いきり叩いた。渾身の力を込めて壁に身体を押し付ける。
しかし、やはり扉は開かなかった。アニエスを拒み、ユーグの運命を受け入れろと言うように静かなままだった。彼女はとうとう力尽き、地面に膝をついた。
「っ、なによ、こんな、こんな終わりなんてっ……!」
爪が肌に食いこむほどきつく握りしめ、地面を叩いて八つ当たりする。涙がぽたぽた地面を濡らして、嗚咽が零れそうになって、必死で歯を食いしばった。がむしゃらに叩く拳が痛い。身体中のあちこちが痛くても、どうでもよかった。
「ユーグ……!」
彼はどんな気持ちで死んだのだろう。どうして自分は今まで酷いことばかりしか言えなかったのだろう。どうしてもっと彼の気持ちを考えてやらなかったのだろう。どうして……
(好きだ、って伝えなかったの……)
あれが最後の別れなんて嫌だ。もう二度と会えないなんて絶対に嫌だ。
後悔が怒涛のように胸に押し寄せ、やり場のない思いに唇を強く噛んだ。膝もずきずきと痛むので夜着の裾を捲れば血が滲んでいた。触れると新鮮な血が指先につく。彼も、こんなふうに血を流して、苦痛に悶えながら死んだのだろうか……。
「ユーグ……ごめんなさい……」
アニエスは血で汚れた掌で扉に触れ、懺悔する。
(いっそ、わたくしもここで……)
その時、がくんと身体が前へと揺れた。
「えっ――」
一度身体を離すと、扉になっている石板が奥へと引っ込んでいる。アニエスはごくりと唾を飲み込み、体重をかけ、扉を押した。
今度は大した力も必要なく、あっさりと扉が開いた。外とは違うひんやりとした空気を肌で感じ、細く長い廊下が先へと続いているのがわかった。
アニエスは一瞬、躊躇った。本当にこのまま進んで大丈夫なのか。心のどこかで、もう戻ることができないのだぞと警告する自分がいる。
――今ならまだ間に合う。引き返せ。
(そんなの、あり得ないわ)
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