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9、犬
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オズワルドはマティルダの過ちを許してはくれたが、しばらく図書室へ行くことは控えるよう遠回しに命じた。ひどく残念に思ったが、出入り禁止にされるよりはましだと、しばらくの間家の中に閉じこもることにした。
別にシェイラのいる屋敷に近づかなければいいだけなので、外出しても咎められることはない。
しかし知人と出会えば今の自分の状況を聞かれてしまう可能性があり、同情されたり、嘘をついて誤魔化すのが煩わしかったので、それならば家から出ない方がいいと結論づけた。少しの間の辛抱だ。
だが数日も経てば次第に退屈となり、また想像以上に苦痛に感じた。気分転換に庭先を少し散歩しようかと考えたが、ちょうどシェイラが犬たちと戯れている光景が目に入り、慌てて家の中へ戻った。と同時に、なぜ自分がこそこそと隠れるような真似をしているのだろうかとふと我に返った。
もともとは、あの二人が悪いのに。
義姉への嫌悪感と、収まったはずの夫への怒りがまた胸に湧いてくる。
(どうしてわたしがこんな目に遭わないといけないの……)
一日中ただ家の中でじっとしているだけだから、夜になっても当然眠気などやってこず、マティルダは寝台にうつ伏せになって、悶々としていた。
今夜も、オズワルドはこちらの屋敷に帰ってきていない。そろそろ謹慎を解いてくれるかどうか聞きたいのに、このところずっと顔を合わせていない。
(わたしには会わないで、お義姉様には会っているんじゃないかしら)
苛立ちが身体のあちこちで燻っており、発散できないものかと手足をばたつかせる。だがそれも疲れてしまい、目を閉じてデイヴィッドの日記に思いを馳せる。
『彼女の抑えようとして抑えきれない声が私の体を熱くさせる。普段囁くような小さく、可憐な声が高く乱れる時、私は頭の芯が焼き切れるような興奮を覚える』
『ぁっ……だめっ……オズワルドっ……』
あの夜の、シェイラの声が蘇る。彼女の声をデイヴィッドも聴いた。彼が上げさせた。そしてその事実はマティルダをおかしな気分にさせた。夫に抱かれて嫉妬するべき女性なのに、マティルダは苛立ちとは別の感情を持て余していた。
(あんなふうにお義兄様の前でも乱れたのかしら……)
苦しそうで、オズワルドに甚振られているように見えたのに――なぜか気持ちよさそうにも見えた。
『白い肌を薄桃色に染めて、目をとろんとさせて、ひっきりなしに声を上げてしまうから口を閉ざすことができず、口の端から涎を零している』
何だろう。デイヴィッドの書かれた文字を思い返していると、初夜に見たシェイラの乱れた姿と嬌声が重なって、身体がむずむずしてくる。もどかしいような、切ないような……
『もうそこはぐっしょりと濡れて、私のものを痛いほど締めつける』
「ん……」
シーツを乱しながら、マティルダは太股を擦り合わせた。
(ここ、もどかしい……)
排泄する、汚らわしい場所がなぜか疼いてしまう。どうすればいいかわからない。閨事はすべて夫に任せるよう教えられていた。だからマティルダが今この焦燥感を解消する唯一の手掛かりはデイヴィッドの日記にしかなかった。
(デイヴィッド様は、お義姉様のここに何かを入れたのよね……)
『最初は指一本咥えるのにも泣いて痛がっていたのに、今では物足りないというように私の腰にすらりとした脚を絡ませてくる』
(ゆび……)
マティルダは浅く息をしながら、恐る恐る、夜着の裾を捲る。もう後は寝るだけであったので、ドロワーズなどは履いていなかった。難なく目的の場所まで辿り着いたが、直前になって躊躇する。
(やっぱりこんなこと……)
『だめだと思う度に、彼女をもっと乱れさせて狂わせたくなる。彼女もまた、もうだめだと口にしながら、真逆の反応を身体は示していた』
今まで一度も触れたことのない場所へ、マティルダは指先で触れてしまった。
(冷たい……)
ほんの少し触れて、すぐに離してしまった。
(本当にここを触れば気持ちよくなるのかしら……)
デイヴィッドはどうやってシェイラを気持ちよくしたのだろうか。
(わたしも知りたい……)
あの日記の続きを読みたい。デイヴィッドに教えてほしい。そして自分もシェイラのように気持ちよくなりたい。そうすれば、今のこの鬱屈とした気持ちも少しはましになってくれる気がするから……。
その夜マティルダは自分の覚えている限りで必死にデイヴィッドの言葉を思い出し、シェイラの痴態を頭の中で思い描きながら、身体を悶えさせた。彼女は今までこんな苦しみを味わったことがなかった。
何かが欲しくて、与えられない苦しみを……。
身体が疼いても、それを慰める術がわからない。じっとしているとそのことばかり考えてしまい、とうとうマティルダはシェイラが犬たちと散歩しているのを見計らって外へと出た。
(まだ、帰ってこないわよね?)
シェイラが……というより、侯爵家が飼っていた犬たちはオズワルドが主に世話をしており、嫁いできたシェイラにもよく懐いたらしい。
そのことを、デイヴィッドは日記で嫉妬交じりに嘆いていた。
『犬たちは私よりもオズワルドに懐き、そしてシェイラに懐いている。犬を通して二人の絆を見せつけられているようで、たかがこんなことでと思う一方で、疎外感を覚えてしまう』
今ではシェイラ一人でも犬を散歩できるくらいだから、飼い主と同じくらいに懐いたと言えよう。――いや、飼い主の大切な人だとわかるからこそ、犬たちもシェイラに従っているのだ。
『大きい犬なので一人で散歩するのは大変だろうと、二人は一緒に散歩することがある。その光景を窓から見てしまった私は、彼らこそ、本当の夫婦のように見えた。街中ですれ違う人間も、みなそう思うことだろう』
マティルダも犬たちに嫌われているので彼の気持ちがよくわかった。惨めで、やるせない。些細なことで劣等感を覚えて、嫉妬へと変えてしまう。そんなデイヴィッドの気持ちが。
(屋敷を出たくても、いろんな枷があって逃げることはできなかったでしょうし……)
その点ではオズワルドと反対だ。彼は嫡男でなかったから、家に縛られることなく、外国でもどこでも自由に行くことができた。結局、シェイラを想う気持ちから帰ってきてしまったみたいだが……。
(あら……?)
考え事をしながらいつの間にか門の近くまで来てしまっていたマティルダは、生い茂った草に隠れて、木箱が置いてあることに気づいた。そこから聴こえる微かな声。
「まぁ……」
中身は生まれたばかりだと思われる子犬だった。毛布に包まれてはいるが、寒いのか身体を震わせ、くぅんとか弱い声で鳴いている。
「誰か捨てたのね……」
もしかすると飼い主はシェイラが犬たちを散歩させる姿を見て、この屋敷ならば育ててくれると思ったのかもしれない。マティルダは恐る恐る子犬を腕の中に抱き上げた。まだ目も開いていない。とても小さな身体で、母親の温もりを求めるように身体を押し付けてくる。
マティルダはしばし子犬を見つめた後、来た道を戻り始めた。
別にシェイラのいる屋敷に近づかなければいいだけなので、外出しても咎められることはない。
しかし知人と出会えば今の自分の状況を聞かれてしまう可能性があり、同情されたり、嘘をついて誤魔化すのが煩わしかったので、それならば家から出ない方がいいと結論づけた。少しの間の辛抱だ。
だが数日も経てば次第に退屈となり、また想像以上に苦痛に感じた。気分転換に庭先を少し散歩しようかと考えたが、ちょうどシェイラが犬たちと戯れている光景が目に入り、慌てて家の中へ戻った。と同時に、なぜ自分がこそこそと隠れるような真似をしているのだろうかとふと我に返った。
もともとは、あの二人が悪いのに。
義姉への嫌悪感と、収まったはずの夫への怒りがまた胸に湧いてくる。
(どうしてわたしがこんな目に遭わないといけないの……)
一日中ただ家の中でじっとしているだけだから、夜になっても当然眠気などやってこず、マティルダは寝台にうつ伏せになって、悶々としていた。
今夜も、オズワルドはこちらの屋敷に帰ってきていない。そろそろ謹慎を解いてくれるかどうか聞きたいのに、このところずっと顔を合わせていない。
(わたしには会わないで、お義姉様には会っているんじゃないかしら)
苛立ちが身体のあちこちで燻っており、発散できないものかと手足をばたつかせる。だがそれも疲れてしまい、目を閉じてデイヴィッドの日記に思いを馳せる。
『彼女の抑えようとして抑えきれない声が私の体を熱くさせる。普段囁くような小さく、可憐な声が高く乱れる時、私は頭の芯が焼き切れるような興奮を覚える』
『ぁっ……だめっ……オズワルドっ……』
あの夜の、シェイラの声が蘇る。彼女の声をデイヴィッドも聴いた。彼が上げさせた。そしてその事実はマティルダをおかしな気分にさせた。夫に抱かれて嫉妬するべき女性なのに、マティルダは苛立ちとは別の感情を持て余していた。
(あんなふうにお義兄様の前でも乱れたのかしら……)
苦しそうで、オズワルドに甚振られているように見えたのに――なぜか気持ちよさそうにも見えた。
『白い肌を薄桃色に染めて、目をとろんとさせて、ひっきりなしに声を上げてしまうから口を閉ざすことができず、口の端から涎を零している』
何だろう。デイヴィッドの書かれた文字を思い返していると、初夜に見たシェイラの乱れた姿と嬌声が重なって、身体がむずむずしてくる。もどかしいような、切ないような……
『もうそこはぐっしょりと濡れて、私のものを痛いほど締めつける』
「ん……」
シーツを乱しながら、マティルダは太股を擦り合わせた。
(ここ、もどかしい……)
排泄する、汚らわしい場所がなぜか疼いてしまう。どうすればいいかわからない。閨事はすべて夫に任せるよう教えられていた。だからマティルダが今この焦燥感を解消する唯一の手掛かりはデイヴィッドの日記にしかなかった。
(デイヴィッド様は、お義姉様のここに何かを入れたのよね……)
『最初は指一本咥えるのにも泣いて痛がっていたのに、今では物足りないというように私の腰にすらりとした脚を絡ませてくる』
(ゆび……)
マティルダは浅く息をしながら、恐る恐る、夜着の裾を捲る。もう後は寝るだけであったので、ドロワーズなどは履いていなかった。難なく目的の場所まで辿り着いたが、直前になって躊躇する。
(やっぱりこんなこと……)
『だめだと思う度に、彼女をもっと乱れさせて狂わせたくなる。彼女もまた、もうだめだと口にしながら、真逆の反応を身体は示していた』
今まで一度も触れたことのない場所へ、マティルダは指先で触れてしまった。
(冷たい……)
ほんの少し触れて、すぐに離してしまった。
(本当にここを触れば気持ちよくなるのかしら……)
デイヴィッドはどうやってシェイラを気持ちよくしたのだろうか。
(わたしも知りたい……)
あの日記の続きを読みたい。デイヴィッドに教えてほしい。そして自分もシェイラのように気持ちよくなりたい。そうすれば、今のこの鬱屈とした気持ちも少しはましになってくれる気がするから……。
その夜マティルダは自分の覚えている限りで必死にデイヴィッドの言葉を思い出し、シェイラの痴態を頭の中で思い描きながら、身体を悶えさせた。彼女は今までこんな苦しみを味わったことがなかった。
何かが欲しくて、与えられない苦しみを……。
身体が疼いても、それを慰める術がわからない。じっとしているとそのことばかり考えてしまい、とうとうマティルダはシェイラが犬たちと散歩しているのを見計らって外へと出た。
(まだ、帰ってこないわよね?)
シェイラが……というより、侯爵家が飼っていた犬たちはオズワルドが主に世話をしており、嫁いできたシェイラにもよく懐いたらしい。
そのことを、デイヴィッドは日記で嫉妬交じりに嘆いていた。
『犬たちは私よりもオズワルドに懐き、そしてシェイラに懐いている。犬を通して二人の絆を見せつけられているようで、たかがこんなことでと思う一方で、疎外感を覚えてしまう』
今ではシェイラ一人でも犬を散歩できるくらいだから、飼い主と同じくらいに懐いたと言えよう。――いや、飼い主の大切な人だとわかるからこそ、犬たちもシェイラに従っているのだ。
『大きい犬なので一人で散歩するのは大変だろうと、二人は一緒に散歩することがある。その光景を窓から見てしまった私は、彼らこそ、本当の夫婦のように見えた。街中ですれ違う人間も、みなそう思うことだろう』
マティルダも犬たちに嫌われているので彼の気持ちがよくわかった。惨めで、やるせない。些細なことで劣等感を覚えて、嫉妬へと変えてしまう。そんなデイヴィッドの気持ちが。
(屋敷を出たくても、いろんな枷があって逃げることはできなかったでしょうし……)
その点ではオズワルドと反対だ。彼は嫡男でなかったから、家に縛られることなく、外国でもどこでも自由に行くことができた。結局、シェイラを想う気持ちから帰ってきてしまったみたいだが……。
(あら……?)
考え事をしながらいつの間にか門の近くまで来てしまっていたマティルダは、生い茂った草に隠れて、木箱が置いてあることに気づいた。そこから聴こえる微かな声。
「まぁ……」
中身は生まれたばかりだと思われる子犬だった。毛布に包まれてはいるが、寒いのか身体を震わせ、くぅんとか弱い声で鳴いている。
「誰か捨てたのね……」
もしかすると飼い主はシェイラが犬たちを散歩させる姿を見て、この屋敷ならば育ててくれると思ったのかもしれない。マティルダは恐る恐る子犬を腕の中に抱き上げた。まだ目も開いていない。とても小さな身体で、母親の温もりを求めるように身体を押し付けてくる。
マティルダはしばし子犬を見つめた後、来た道を戻り始めた。
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