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いい加減にしてください
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「なっ――」
これにはアンドリューだけでなく、グレイスも仰天した。
「レイモンド様、落ち着いてください!」
いくら何でも人殺しなんて絶対にダメだ。彼が犯罪者になってしまう。
グレイスが説得を試みようとするが、レイモンドはこちらに銃口を向けていながら笑顔で微笑む。
「大丈夫だ、グレイス。魔力で弾丸の向きを誘導するから、貴女には絶対に当たらない。すぐにその男から解放して――」
「レイモンド!」
金切り声を上げながら部屋へ現れたのは王妃と、日頃の運動不足が祟ったせいか汗だくの国王、それと武装した衛兵たちだった。
「何を馬鹿なことをしているの! 今すぐその野蛮な武器を下ろしなさい! それに床も壁もこんなに滅茶苦茶にして、一体どういうつもりで――」
ぱぁんと空気を切り裂くような音が部屋に響く。王妃は悲鳴を上げることすら忘れ、唖然とした表情でレイモンドを見た。王妃の一歩手前の位置には、弾丸が埋め込まれていた。
「こういうつもりで俺はここへ来たんだ」
「な、あ、あなた、わたくしたちを……」
「馬鹿な真似はよすんだレイモンド! たかが女をアンドリューに取られたくらいで、ひいっ」
またレイモンドが発砲した。国王相手にも一切躊躇いなく、容赦しなかった。
「たかがだと? 俺にとってグレイスは自分の命より大事な存在だ。その彼女をおまえたちは自分の都合で攫い、彼女の尊厳を奪おうとした。絶対に許さない」
美しい顔が怒りで歪むと、迫力が増し、明確な殺意に怯えたのか、国王たちは後退る。そして自分たちの命が狙われる前に衛兵たちに命じた。
「や、やつを捕えろ!」
国王の命を狙おうとしたのだから当然の命令であるが、グレイスは焦った。
「レイモンド様!」
「心配ない。グレイス」
レイモンドの言葉が合図になったかのように突然天井に鋭い亀裂が入り、壊れていく。そして衛兵たちを通さぬように、落ちてきた瓦礫で壁を作り上げてしまった。
それでも勇敢にこちらへ向かってくる衛兵がいたが、レイモンドは焦ることなく、スッと目を細めた。途端、彼らの動きが止まる。
「なっ、なんだ!?」
「おい、身体が勝手に、うわぁ」
まるで見えない力に引っ張られるように衛兵たちは身体をぶつけ、その場に捕縛される。
(虹色で、透明な……帯状の紐みたいなので縛られている……もしかして、レイモンド様の魔法!?)
花束で見た時よりもより鮮明に見えるが、それはグレイスにしか見えていないようだった。
「邪魔をするなと俺は言ったはずだ」
レイモンドは動けなくなった衛兵たちに冷めた声でそう言うと、改めて国王たちを見やる。二人はすでに腰を抜かしており、その場に座り込んでいた。
「ま、待て。レイモンド。私が悪かった。しかしこんなことをすれば、おまえの両親も悲しむはずだ。私もマデリーンに対して顔を向けられない」
「母が死んだ時、散々文句を言っていたくせによく言う」
レイモンドは国王を放って、アンドリューと対峙する。
「グレイスを解放しろ」
この惨状を見れば、さすがにアンドリューも諦めると思ったのだろう。
「――馬鹿なやつだ。こんなことをして、ただで済まされるはずないのに」
グレイスの耳に、アンドリューの苦々しくも、嘲笑に満ちた呟きが届く。
そうだ。たとえ今この場でレイモンドが勝ったとしても、国王たちはレイモンドを許さないだろう。
「グレイスを解放するつもりがないならば、おまえを殺す」
(いけないわ)
レイモンドは冷静なようで完全に頭に血が上っており、本気でアンドリューを殺すつもりだ。たとえ殺すつもりはなくても、怪我は負わせるのは間違いない。
(そんなのダメ。レイモンド様の手を穢させては――!)
「レイモンド様。撃たないでください」
彼が眉をひそめ、何か発する前に、グレイスは身体をひねり、アンドリューの目を見つめた。
「アンドリュー様」
その声が甘く、またかつてのような優しい表情をグレイスがしたからだろう。
アンドリューの心に「もしかして……」という期待が押し寄せ、力を緩めた。完全に拘束を解いたわけではない。グレイスの身体をこちらへ向けさせ、恋人同士のような親密な距離で互いに見つめ合った。
「わたし、あなたに伝えたいことがあるのです」
「まさか……」
「はい」
女神のごとき微笑に、アンドリューの顔が輝く。
「グレイス! ようやくわかってくれ――」
ばしん、と部屋に響いたのはレイモンドの銃声ではない。
グレイスがアンドリューの頬に張り手をかました音であった。それはもう、力いっぱい。
おかげでアンドリューはよろけて床に尻餅をつき、頬にはくっきりと赤い手形がついている。痛いだろうに、グレイスにぶたれたことの方が衝撃的なのか、彼は呆然とした様子で頬を押さえ、グレイスを見上げた。
「グレイス。どうして……」
「どうして? あなたがわたしの嫌だという言葉をちっとも聞いてくれないからよ。いい加減、うんざりしているの。過去に女を作っておいて、孕ませて、結婚までする男を、誰が愛するっていうの? どうしてわたしがあなたのために一生を台無しにしなければならないの? 冗談じゃない。お断りよ。死んでもあなたと一緒になんてならないわ。顔も見たくない。金輪際、わたしの前に現れないで」
あのグレイスが――アンドリューがリアナとよろしくやっている時も、アンドリューにリアナと比較されても怒らなかったグレイスが、今まで聞いたこともない冷たい声で、蔑むような表情で、相手の心を的確に抉る言葉を容赦なくぶつけて、アンドリューに言い放った。
グレイスの言動に、部屋の中はシンと静まり返る。
アンドリューはもう口も利けぬほどショックを受けているようだった。
グレイスはそんな彼の姿を冷たく一瞥すると、くるりと国王たちの方を振り返った。
国王たちはぎくりと固まる。レイモンドは呆けた表情でグレイスを見ている。グレイスも彼を見ると――
「レイ!」
走って駆け寄り、腕を伸ばして思いきり彼に抱き着いた。それはレイモンドが後ろへ倒れそうな勢いであったが、彼はしっかりと腕を回してグレイスを受け止めることを優先してくれた。
ぎゅうっと抱き着き、涙目で彼の顔に微笑みかける。それは先ほどアンドリューに見せた表情とは百八十度違う、恋する女の顔だった。
「助けにきてくれたのね! よかった! わたし、もう一生あなたと会えなくなるのではないかと思って、すごく怖かったの」
「グレイス……んっ」
呆然としていたはずの王妃の「まぁっ」という声が聞こえた。グレイスが人目も気にせずレイモンドにキスしたからだろう。焦点の合わないレイモンドの瞳が限界まで見開かれ、驚きのあまり手から拳銃が滑り落ちる。
ちゅっ、という音を立てて唇を離すと、グレイスはもう一度レイモンドに抱き着く。
「レイモンド様。あなたはわたしの王子様です。助けにきてくださって、本当にありがとう」
言いながら、グレイスは国王たちに足元に落ちている拳銃を拾うよう目配せする。国王はハッとした様子でそろそろと這いずり、拳銃を瓦礫の下へスライドさせるように押しやった。グレイスはそれを見届けると、身体を離し、レイモンドにお願いした。
「レイモンド様。わたし、もうこんな危ない所にいたくありません。一刻も早く、エルズワース国へ帰りたい。あなたとわたしの家に」
「グレイス……。あぁ、帰ろう。貴女と俺の家に」
そう言うや否や、レイモンドはグレイスを抱き上げ、壁のようになっていた瓦礫を足で崩すと(魔力を込めているのか実に呆気なく崩れた)、部屋を出ようとする。だが扉を出る寸前、立ち止まって国王たちの方を振り返る。
「いいか。二度とグレイスに手を出すな。俺とグレイスの仲を切り裂くつもりなら、今度こそ容赦しない」
彼の顔がよほど恐ろしかったのか、王妃はこくこくと頷く。レイモンドは国王に尋ねる。
「返事は?」
「わ、わかった」
よし、とばかりにレイモンドは背を向けた。遅れてアンドリューが「グレイス!」と叫んだのだが、二人にはもう聞こえなかった。
これにはアンドリューだけでなく、グレイスも仰天した。
「レイモンド様、落ち着いてください!」
いくら何でも人殺しなんて絶対にダメだ。彼が犯罪者になってしまう。
グレイスが説得を試みようとするが、レイモンドはこちらに銃口を向けていながら笑顔で微笑む。
「大丈夫だ、グレイス。魔力で弾丸の向きを誘導するから、貴女には絶対に当たらない。すぐにその男から解放して――」
「レイモンド!」
金切り声を上げながら部屋へ現れたのは王妃と、日頃の運動不足が祟ったせいか汗だくの国王、それと武装した衛兵たちだった。
「何を馬鹿なことをしているの! 今すぐその野蛮な武器を下ろしなさい! それに床も壁もこんなに滅茶苦茶にして、一体どういうつもりで――」
ぱぁんと空気を切り裂くような音が部屋に響く。王妃は悲鳴を上げることすら忘れ、唖然とした表情でレイモンドを見た。王妃の一歩手前の位置には、弾丸が埋め込まれていた。
「こういうつもりで俺はここへ来たんだ」
「な、あ、あなた、わたくしたちを……」
「馬鹿な真似はよすんだレイモンド! たかが女をアンドリューに取られたくらいで、ひいっ」
またレイモンドが発砲した。国王相手にも一切躊躇いなく、容赦しなかった。
「たかがだと? 俺にとってグレイスは自分の命より大事な存在だ。その彼女をおまえたちは自分の都合で攫い、彼女の尊厳を奪おうとした。絶対に許さない」
美しい顔が怒りで歪むと、迫力が増し、明確な殺意に怯えたのか、国王たちは後退る。そして自分たちの命が狙われる前に衛兵たちに命じた。
「や、やつを捕えろ!」
国王の命を狙おうとしたのだから当然の命令であるが、グレイスは焦った。
「レイモンド様!」
「心配ない。グレイス」
レイモンドの言葉が合図になったかのように突然天井に鋭い亀裂が入り、壊れていく。そして衛兵たちを通さぬように、落ちてきた瓦礫で壁を作り上げてしまった。
それでも勇敢にこちらへ向かってくる衛兵がいたが、レイモンドは焦ることなく、スッと目を細めた。途端、彼らの動きが止まる。
「なっ、なんだ!?」
「おい、身体が勝手に、うわぁ」
まるで見えない力に引っ張られるように衛兵たちは身体をぶつけ、その場に捕縛される。
(虹色で、透明な……帯状の紐みたいなので縛られている……もしかして、レイモンド様の魔法!?)
花束で見た時よりもより鮮明に見えるが、それはグレイスにしか見えていないようだった。
「邪魔をするなと俺は言ったはずだ」
レイモンドは動けなくなった衛兵たちに冷めた声でそう言うと、改めて国王たちを見やる。二人はすでに腰を抜かしており、その場に座り込んでいた。
「ま、待て。レイモンド。私が悪かった。しかしこんなことをすれば、おまえの両親も悲しむはずだ。私もマデリーンに対して顔を向けられない」
「母が死んだ時、散々文句を言っていたくせによく言う」
レイモンドは国王を放って、アンドリューと対峙する。
「グレイスを解放しろ」
この惨状を見れば、さすがにアンドリューも諦めると思ったのだろう。
「――馬鹿なやつだ。こんなことをして、ただで済まされるはずないのに」
グレイスの耳に、アンドリューの苦々しくも、嘲笑に満ちた呟きが届く。
そうだ。たとえ今この場でレイモンドが勝ったとしても、国王たちはレイモンドを許さないだろう。
「グレイスを解放するつもりがないならば、おまえを殺す」
(いけないわ)
レイモンドは冷静なようで完全に頭に血が上っており、本気でアンドリューを殺すつもりだ。たとえ殺すつもりはなくても、怪我は負わせるのは間違いない。
(そんなのダメ。レイモンド様の手を穢させては――!)
「レイモンド様。撃たないでください」
彼が眉をひそめ、何か発する前に、グレイスは身体をひねり、アンドリューの目を見つめた。
「アンドリュー様」
その声が甘く、またかつてのような優しい表情をグレイスがしたからだろう。
アンドリューの心に「もしかして……」という期待が押し寄せ、力を緩めた。完全に拘束を解いたわけではない。グレイスの身体をこちらへ向けさせ、恋人同士のような親密な距離で互いに見つめ合った。
「わたし、あなたに伝えたいことがあるのです」
「まさか……」
「はい」
女神のごとき微笑に、アンドリューの顔が輝く。
「グレイス! ようやくわかってくれ――」
ばしん、と部屋に響いたのはレイモンドの銃声ではない。
グレイスがアンドリューの頬に張り手をかました音であった。それはもう、力いっぱい。
おかげでアンドリューはよろけて床に尻餅をつき、頬にはくっきりと赤い手形がついている。痛いだろうに、グレイスにぶたれたことの方が衝撃的なのか、彼は呆然とした様子で頬を押さえ、グレイスを見上げた。
「グレイス。どうして……」
「どうして? あなたがわたしの嫌だという言葉をちっとも聞いてくれないからよ。いい加減、うんざりしているの。過去に女を作っておいて、孕ませて、結婚までする男を、誰が愛するっていうの? どうしてわたしがあなたのために一生を台無しにしなければならないの? 冗談じゃない。お断りよ。死んでもあなたと一緒になんてならないわ。顔も見たくない。金輪際、わたしの前に現れないで」
あのグレイスが――アンドリューがリアナとよろしくやっている時も、アンドリューにリアナと比較されても怒らなかったグレイスが、今まで聞いたこともない冷たい声で、蔑むような表情で、相手の心を的確に抉る言葉を容赦なくぶつけて、アンドリューに言い放った。
グレイスの言動に、部屋の中はシンと静まり返る。
アンドリューはもう口も利けぬほどショックを受けているようだった。
グレイスはそんな彼の姿を冷たく一瞥すると、くるりと国王たちの方を振り返った。
国王たちはぎくりと固まる。レイモンドは呆けた表情でグレイスを見ている。グレイスも彼を見ると――
「レイ!」
走って駆け寄り、腕を伸ばして思いきり彼に抱き着いた。それはレイモンドが後ろへ倒れそうな勢いであったが、彼はしっかりと腕を回してグレイスを受け止めることを優先してくれた。
ぎゅうっと抱き着き、涙目で彼の顔に微笑みかける。それは先ほどアンドリューに見せた表情とは百八十度違う、恋する女の顔だった。
「助けにきてくれたのね! よかった! わたし、もう一生あなたと会えなくなるのではないかと思って、すごく怖かったの」
「グレイス……んっ」
呆然としていたはずの王妃の「まぁっ」という声が聞こえた。グレイスが人目も気にせずレイモンドにキスしたからだろう。焦点の合わないレイモンドの瞳が限界まで見開かれ、驚きのあまり手から拳銃が滑り落ちる。
ちゅっ、という音を立てて唇を離すと、グレイスはもう一度レイモンドに抱き着く。
「レイモンド様。あなたはわたしの王子様です。助けにきてくださって、本当にありがとう」
言いながら、グレイスは国王たちに足元に落ちている拳銃を拾うよう目配せする。国王はハッとした様子でそろそろと這いずり、拳銃を瓦礫の下へスライドさせるように押しやった。グレイスはそれを見届けると、身体を離し、レイモンドにお願いした。
「レイモンド様。わたし、もうこんな危ない所にいたくありません。一刻も早く、エルズワース国へ帰りたい。あなたとわたしの家に」
「グレイス……。あぁ、帰ろう。貴女と俺の家に」
そう言うや否や、レイモンドはグレイスを抱き上げ、壁のようになっていた瓦礫を足で崩すと(魔力を込めているのか実に呆気なく崩れた)、部屋を出ようとする。だが扉を出る寸前、立ち止まって国王たちの方を振り返る。
「いいか。二度とグレイスに手を出すな。俺とグレイスの仲を切り裂くつもりなら、今度こそ容赦しない」
彼の顔がよほど恐ろしかったのか、王妃はこくこくと頷く。レイモンドは国王に尋ねる。
「返事は?」
「わ、わかった」
よし、とばかりにレイモンドは背を向けた。遅れてアンドリューが「グレイス!」と叫んだのだが、二人にはもう聞こえなかった。
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