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社交嫌いの夫
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甲高い声に遮られ、レイモンドと揃ってそちらを見れば、自分と同じか少し下に見える女性が派手な扇を手にしてこちらに近づいてくる。
「お知り合いの方ですか?」
「いや、全く知らない」
きっぱりとそう断言したレイモンドに、ひくりと女性の頬が引き攣る。これはまずいのでは? とグレイスはこちらから名乗り出る。彼女が高位貴族である場合、相手が名乗り出るまでこちらは黙っておくのが礼儀とされるが、緊急事態である。
「お初にお目にかかります。レイモンドの妻のグレイスと申します。こちらにはまだ来たばかりでよく知らないことが多いのですけれど、これからどうぞよろしくお願いいたします」
グレイスの挨拶に女性は失礼なほど全身を値踏みすると、扇で口元を隠し、スッと目を細めた。
「サマンサ・アミエルよ」
「アミエル侯爵家のご令嬢でしたのね。ご挨拶できて光栄ですわ」
よかった。貴族名鑑に目を通しておいて。彼女が貴族の中でも有名な部類に入る家門の娘で。
「よく知っているな、グレイス」
逆にレイモンドは今知ったというように目を瞠ったので、グレイスはこれ以上サマンサの機嫌が急降下しないよう彼の腕を肘で軽く突いた。だがそうした何気ない夫婦のやり取りもサマンサの怒りを煽るだけであった。
「失礼ですけれど、あなた、アンドリュー殿下の婚約者だったのでしょう?」
あくまでも笑顔であったが、こちらを攻撃する気満々の殺気が見え隠れしている。
(懐かしいわ、この感覚)
アンドリュー絡みのことでよく女同士の口舌の争いが繰り広げられたものだ。
まだ結婚できていないことの嘲笑や嫌味。アンドリューの婚約者になれたことや国王夫妻に贔屓されていることを妬ましく思う気持ちを、実に饒舌に彼女たちは語ってくれた。
そこまで酷いものではなかったので基本グレイスは傍観し、直接言われても適当に受け流していたが、友人思いの仲間が庇って、それで白熱してしまうことがあった。
そうしたことを何度か経験すれば、自然と耐性もついてくる。
今サマンサに「あなた気に入らないわ」という態度を示されても、特に何も思わなかった。むしろ取り巻きを一人も連れずに挑んできたサマンサが勇ましく見えた。
(とりあえずここは穏便に済ませて……)
「それがどうしたんだ」
しかしグレイスは気にせずとも、レイモンドの方は不快だったらしく、苛立った表情で相手に聞き返した。突き放すような冷たい声にサマンサは少し怯む。
「レイモンド様は嫌ではないのですか。別の殿方の婚約者だったのに、その方を裏切るように貴方を選んで――」
「何か誤解なさっているようだが、俺が彼女に求婚したんだ。彼女が断っても、無理矢理連れ去って結婚しただろう」
猫のような大きな目をサマンサは限界いっぱいに見開いた。さらに彼は止めを刺す。
「グレイスのことを何も知らないのにあれこれと決めつけるのは正直不愉快だ。仲良くなる気がないのならば関わってこないでくれ」
「レイモンド様」
いくら何でも言い過ぎである。こうしてわざわざ声をかけてきて、グレイスの過去を知っているあたり、サマンサは恐らくレイモンドに好意を抱いている。そんな男性から辛辣な言葉を投げかけられ、当然彼女はショックで言葉を失い、唇をぶるぶる震わせて――
「何よ! 女の人とこれまでいっぱい遊んできたくせに! 急に一途な振りしちゃって馬鹿みたい! 最低!」
「なっ……」
突然大声で暴露され、レイモンドが見開く。
「あんたみたいな男、今は大人しくできても、いつかまた他の女の尻を追いかけるのよ。それでそこの女に無様に捨てられちゃえばいいのよ!」
言い返す暇も与えず捨て台詞を吐き、サマンサは背を向けて逃げるように去っていく。グレイスには何だか彼女の背中が泣いているように見えた。
(大丈夫かしら……)
「グレイス。今彼女が言った言葉は誤解だ」
サマンサの背中をぼんやりと見ていたグレイスが傷ついたように見えたのか、レイモンドが慌てた様子で説明しようとする。
グレイスが黙ってその言葉を聞こうと視線を向ければ、レイモンドの瞳は何かを恐れるように揺れた。
「グレイス。俺は――」
「レイモンド! 来てくれたのか!」
会話は遮られ、またもや第三者の登場である。今度はレイモンドの友人であるバートラムだった。
「出不精のおまえのことだから欠席するかもしれないと不安だったが、奥方と一緒とあってはついに出席したか。結婚とはすごいな」
「……バートラム。おまえ、国王夫妻と共に出てくる予定じゃないのか。こんなところにいていいのか」
「おまえたちの姿が見えたから、その前に少し出てきたんだ。奥方にも、ぜひ挨拶しておきたくてね」
そう言ってバートラムはグレイスの方へ一歩近づき、慣れた仕草で手を取り、恭しい口づけを落とした。
「こんばんは、レディング公爵夫人。またお会いすることができて、嬉しく思う」
「そう言っていただけて光栄ですわ。本日はお招きいただきありがとうございます」
グレイスからすればごく普通のやり取りをしているつもりだった。バートラムも社交辞令の挨拶以上の気持ちはない。
しかしレイモンドにはそう見えなかったのか、バートラムから引き離すようにグレイスを自分の方へ引き寄せ、眉間にしわを寄せた。その姿にバートラムは呆れた顔をする。
「おいおい、レイモンド。なんだその嫉妬全開の態度は。まるで飼い主に構ってもらえなくて、威嚇する犬みたいぞ」
「妻が口説かれているのに嫉妬しない間抜けな男がどこにいる」
「口説かれている、って……普通に挨拶しただけだろうが。まったく。普段から人付き合いを避けているから、そんな勘違いするんだ。いいか? 結婚したからには、今度からもっとこういった催し物にも参加して、もっと人との交流を深めろ」
「ちゃらちゃらした連中は好きじゃない」
(ちゃらちゃら……)
レイモンドの華やかな容貌はどちらかと言えばそういった部類に入ると思うのだが、彼自身は好まないようだ。
「本当におまえは……。よし、それならこれからは奥方だけを招待するぞ」
「なっ、何言っているんだ!」
「おまえは一人家で寂しく留守番しておけ。安心しろ。彼女は俺がエスコートする」
「人妻をエスコートする王太子がどこにいる!」
「なら、おまえも一緒に参加するんだな?」
「当然だ!」
バートラムは言質は取った、とにっこり笑った。それを見ていたグレイスは内心感心する。
(さすが未来の国王ね)
あるいはそれだけレイモンドとの付き合いが長く、扱いに長けている証拠か。
「よし。今後もおまえが夜会に出席してくれるという約束は取り付けられたし、俺は一度戻ることにする。また後で会おう。なに。俺も鬼じゃないさ。不慣れなおまえをいきなり狼の群れに放つことはしない。個室で世間話する時間を設けてやる」
「俺は羊じゃない!」
バートラムは笑い、グレイスにも挨拶すると、颯爽と去っていった。
「悪い、グレイス。変なところを見せてしまって。さっきの話の続きだが……」
「レイモンド様。どうか焦らず。もうすぐ国王夫妻もご入場なさるでしょうし、後できちんとお聞きしますわ」
グレイスの言葉通り、国王夫妻と王太子や王女たちの来場が高らかに告げられた。レイモンドはもどかしそうな表情をしつつ、「わかった」とどうにか言葉を呑み込んだのだった。
「お知り合いの方ですか?」
「いや、全く知らない」
きっぱりとそう断言したレイモンドに、ひくりと女性の頬が引き攣る。これはまずいのでは? とグレイスはこちらから名乗り出る。彼女が高位貴族である場合、相手が名乗り出るまでこちらは黙っておくのが礼儀とされるが、緊急事態である。
「お初にお目にかかります。レイモンドの妻のグレイスと申します。こちらにはまだ来たばかりでよく知らないことが多いのですけれど、これからどうぞよろしくお願いいたします」
グレイスの挨拶に女性は失礼なほど全身を値踏みすると、扇で口元を隠し、スッと目を細めた。
「サマンサ・アミエルよ」
「アミエル侯爵家のご令嬢でしたのね。ご挨拶できて光栄ですわ」
よかった。貴族名鑑に目を通しておいて。彼女が貴族の中でも有名な部類に入る家門の娘で。
「よく知っているな、グレイス」
逆にレイモンドは今知ったというように目を瞠ったので、グレイスはこれ以上サマンサの機嫌が急降下しないよう彼の腕を肘で軽く突いた。だがそうした何気ない夫婦のやり取りもサマンサの怒りを煽るだけであった。
「失礼ですけれど、あなた、アンドリュー殿下の婚約者だったのでしょう?」
あくまでも笑顔であったが、こちらを攻撃する気満々の殺気が見え隠れしている。
(懐かしいわ、この感覚)
アンドリュー絡みのことでよく女同士の口舌の争いが繰り広げられたものだ。
まだ結婚できていないことの嘲笑や嫌味。アンドリューの婚約者になれたことや国王夫妻に贔屓されていることを妬ましく思う気持ちを、実に饒舌に彼女たちは語ってくれた。
そこまで酷いものではなかったので基本グレイスは傍観し、直接言われても適当に受け流していたが、友人思いの仲間が庇って、それで白熱してしまうことがあった。
そうしたことを何度か経験すれば、自然と耐性もついてくる。
今サマンサに「あなた気に入らないわ」という態度を示されても、特に何も思わなかった。むしろ取り巻きを一人も連れずに挑んできたサマンサが勇ましく見えた。
(とりあえずここは穏便に済ませて……)
「それがどうしたんだ」
しかしグレイスは気にせずとも、レイモンドの方は不快だったらしく、苛立った表情で相手に聞き返した。突き放すような冷たい声にサマンサは少し怯む。
「レイモンド様は嫌ではないのですか。別の殿方の婚約者だったのに、その方を裏切るように貴方を選んで――」
「何か誤解なさっているようだが、俺が彼女に求婚したんだ。彼女が断っても、無理矢理連れ去って結婚しただろう」
猫のような大きな目をサマンサは限界いっぱいに見開いた。さらに彼は止めを刺す。
「グレイスのことを何も知らないのにあれこれと決めつけるのは正直不愉快だ。仲良くなる気がないのならば関わってこないでくれ」
「レイモンド様」
いくら何でも言い過ぎである。こうしてわざわざ声をかけてきて、グレイスの過去を知っているあたり、サマンサは恐らくレイモンドに好意を抱いている。そんな男性から辛辣な言葉を投げかけられ、当然彼女はショックで言葉を失い、唇をぶるぶる震わせて――
「何よ! 女の人とこれまでいっぱい遊んできたくせに! 急に一途な振りしちゃって馬鹿みたい! 最低!」
「なっ……」
突然大声で暴露され、レイモンドが見開く。
「あんたみたいな男、今は大人しくできても、いつかまた他の女の尻を追いかけるのよ。それでそこの女に無様に捨てられちゃえばいいのよ!」
言い返す暇も与えず捨て台詞を吐き、サマンサは背を向けて逃げるように去っていく。グレイスには何だか彼女の背中が泣いているように見えた。
(大丈夫かしら……)
「グレイス。今彼女が言った言葉は誤解だ」
サマンサの背中をぼんやりと見ていたグレイスが傷ついたように見えたのか、レイモンドが慌てた様子で説明しようとする。
グレイスが黙ってその言葉を聞こうと視線を向ければ、レイモンドの瞳は何かを恐れるように揺れた。
「グレイス。俺は――」
「レイモンド! 来てくれたのか!」
会話は遮られ、またもや第三者の登場である。今度はレイモンドの友人であるバートラムだった。
「出不精のおまえのことだから欠席するかもしれないと不安だったが、奥方と一緒とあってはついに出席したか。結婚とはすごいな」
「……バートラム。おまえ、国王夫妻と共に出てくる予定じゃないのか。こんなところにいていいのか」
「おまえたちの姿が見えたから、その前に少し出てきたんだ。奥方にも、ぜひ挨拶しておきたくてね」
そう言ってバートラムはグレイスの方へ一歩近づき、慣れた仕草で手を取り、恭しい口づけを落とした。
「こんばんは、レディング公爵夫人。またお会いすることができて、嬉しく思う」
「そう言っていただけて光栄ですわ。本日はお招きいただきありがとうございます」
グレイスからすればごく普通のやり取りをしているつもりだった。バートラムも社交辞令の挨拶以上の気持ちはない。
しかしレイモンドにはそう見えなかったのか、バートラムから引き離すようにグレイスを自分の方へ引き寄せ、眉間にしわを寄せた。その姿にバートラムは呆れた顔をする。
「おいおい、レイモンド。なんだその嫉妬全開の態度は。まるで飼い主に構ってもらえなくて、威嚇する犬みたいぞ」
「妻が口説かれているのに嫉妬しない間抜けな男がどこにいる」
「口説かれている、って……普通に挨拶しただけだろうが。まったく。普段から人付き合いを避けているから、そんな勘違いするんだ。いいか? 結婚したからには、今度からもっとこういった催し物にも参加して、もっと人との交流を深めろ」
「ちゃらちゃらした連中は好きじゃない」
(ちゃらちゃら……)
レイモンドの華やかな容貌はどちらかと言えばそういった部類に入ると思うのだが、彼自身は好まないようだ。
「本当におまえは……。よし、それならこれからは奥方だけを招待するぞ」
「なっ、何言っているんだ!」
「おまえは一人家で寂しく留守番しておけ。安心しろ。彼女は俺がエスコートする」
「人妻をエスコートする王太子がどこにいる!」
「なら、おまえも一緒に参加するんだな?」
「当然だ!」
バートラムは言質は取った、とにっこり笑った。それを見ていたグレイスは内心感心する。
(さすが未来の国王ね)
あるいはそれだけレイモンドとの付き合いが長く、扱いに長けている証拠か。
「よし。今後もおまえが夜会に出席してくれるという約束は取り付けられたし、俺は一度戻ることにする。また後で会おう。なに。俺も鬼じゃないさ。不慣れなおまえをいきなり狼の群れに放つことはしない。個室で世間話する時間を設けてやる」
「俺は羊じゃない!」
バートラムは笑い、グレイスにも挨拶すると、颯爽と去っていった。
「悪い、グレイス。変なところを見せてしまって。さっきの話の続きだが……」
「レイモンド様。どうか焦らず。もうすぐ国王夫妻もご入場なさるでしょうし、後できちんとお聞きしますわ」
グレイスの言葉通り、国王夫妻と王太子や王女たちの来場が高らかに告げられた。レイモンドはもどかしそうな表情をしつつ、「わかった」とどうにか言葉を呑み込んだのだった。
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