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童貞疑惑*
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過去の授業を思い出しながら、グレイスはそう結論づけた。
レイモンドとの初夜からそろそろ一カ月が経とうとしている。時刻はすでに昼下がりで、グレイスは自室で優雅に茶を飲んでいた。
あれから、グレイスの体調を気遣いながらも、ほぼ毎日レイモンドは身体を求めてきた。それはもう、情熱的に、ねちっこく。
『レイモンド様、そんなところじっくりご覧にならないで……』
『嫌だ。貴女の隅々をこの目に焼きつけておきたい』
レイモンドはグレイスの膝が胸にくっつくほど脚を曲げさせ、ぎらぎらした目つきで蜜が溢れる様を眺めた。そうして突如むしゃぶりつく勢いで花芯に吸いつき、グレイスの愛液を啜る。
それで彼女が甘い声を上げ、彼の髪をくしゃくしゃにかき混ぜ、もっととねだるように秘所へ押しつけて身体を震わせると、もう我慢できないとばかりに挿入してきて、あまり時間をかけずに吐精する。
だいたい毎回この流れである。
(昨夜も……)
『うっ、あっ、グレイス、出るっ――』
レイモンドの射精は早かった。外ではなく、中で出せるようになっただけでも進歩したのかもしれないが……。
(でも、回復なさるのもお早いのよね……)
グレイスの身体に触れている時点ですでに激しく興奮するらしく、初めはそれだけで果ててしまっていた。その度にグレイスは優しい言葉で慰め、それとなく興奮を煽るような言葉を囁いてレイモンドに抱き着いた。
花びらから零れた精液を指で掬い、実を結ぶよう中へ練り込んだこともあった。その時のレイモンドはすぐさまグレイスを押し倒し、野獣のように襲って……とても大変な目に遭った。
(やっぱり、先生を抱いた童貞の方と、よく似ているわ)
エステラは他にも経験ある男性との閨を見せてくれたが、基本的にそちらは男性が主導権を握り、エステラはいかに感じているかを熱演していた。男性は常に余裕と、俺に任せておけという自信にみなぎった態度で愛撫に迷いがなかった。
レイモンドのぎこちない仕草とは正反対である。
(レイモンド様はてっきり経験豊富な方だと思っていたけれど、実際は違うなんて……)
いや、本人に直接尋ねたわけではないので、まだ確証とは言えない。しかし……。
(思えば、出会った頃から初々しい方だったわ)
グレイスと触れ合った時や、微笑まれた時、よく顔を赤らめていた。とても数多くの女性と浮名を流す男性の態度とは思えなかった。
(では男色家? いえ、だとしたらあんな熱烈に抱けるはずは……)
「あの、奥様? 何か困りごとでも?」
悶々とした顔で考え込んでいたグレイスを心配して、メイドが気づかわしげに声をかけてくる。
「あ、いいえ。何でもないの」
「そうですか? ならいいのですが……。何かございましたら、遠慮せずおっしゃってくださいね」
「ありがとう」
主人思いの言葉にグレイスは勇気を分けてもらえた気がした。ここの使用人たちは突然花嫁として押しかけてきたグレイスにもみな親切で、敬意を払ってくれる。レイモンドの教育が行き届いており、慕われている証拠だろう。
(そうよ。経験があってもなくても、不器用でも、レイモンド様はわたしのことを熱意を持って抱いてくださったわ)
時々暴走しがちではあるが、自分への気持ちが溢れたと考えれば悪い気はしなかった。
(嫌われてはいないはずよ。今はそのことを胸に、レイモンド様を信じましょう)
「グレイス!」
ちょうど、考えていた人が現れ、尻尾を振る勢いでグレイスのもとまでやってきた。
「気分はどうだろうか」
「ええ。とてもいいわ」
グレイスの答えにレイモンドは嬉しそうに目を細めた。彼は本当に些細なことで喜んでくれるので、胸がくすぐったくなる。
「では、よかったら庭を散策しないか」
「まぁ、いいですわね。ぜひお供させてください」
グレイスの手を取り、レイモンドはメイドに帽子と日傘の準備をするよう命じた。
◇
レディング公爵家の庭をレイモンドと並んで歩きながら、グレイスは何だかひどく不思議な気持ちがした。
「何を考えているんだ?」
俺にも教えてくれ、と顔を覗き込んでくる彼の顔はどこか少年のように無邪気だ。
「何だか今の状況が信じられなくて……たった一カ月前までは、イングリス王国にいて、アンドリュー殿下のことで頭を悩ませていたので、今の状況がどこか夢を見ているように思える時があるんです」
「……夢じゃ、ないさ」
緑の生い茂った木々を背景に、レイモンドは立ち止まり、グレイスと向き合う。彼に握りしめられた手は温かくて、決して夢ではないことを伝えてくる。
「貴女は俺と結婚した。もう俺の妻だ」
手が離れて、頬へ触れる。白い手袋をはめた掌でそっと撫でられ、躊躇うように親指が唇へと当たった。
「はい。わたしは、レイモンド様の妻です」
彼の手の甲にグレイスは掌を重ね、すり寄せるように頬を押し付けた。そして彼の瞳が微かに見開かれ、目元を赤く染めていく様まで見届けると、口元に笑みを浮かべた。
「貴女は、本当に……」
「嫌いになりました?」
「いや、そんな貴女も悪くない。むしろ……」
「むしろ?」
「興奮する」
これにはグレイスの方が目を丸くし、噴き出した。
「ふふっ、本当にレイモンド様は不思議な方ですね」
「そうか?」
「はい。どんなわたしでも受け入れてくださる寛大さがおありですから」
「……それは貴女の方だと思うが」
「わたしが、ですか?」
「ああ。だって、そうだろう。あんな男を見限らず婚約者でい続けて、笑顔も向けて……」
レイモンドの顔が苦しそうに歪む。グレイスがどう答えようかと迷っていると、彼の方が先に気まずい空気になりかけていることに気づき、取り繕ったような笑みで言った。
「すまない。もう過去の話だったな。貴女はすでに俺と結婚したし、俺も貴女が幸せであり続けられるよう、全力で尽くす所存だ」
何か欲しいものはないか? と話を変えるように明るく振られ、「そうですね……」とグレイスも乗じた。まだ自分たちは夫婦として、これからなのだと思って。
レイモンドとの初夜からそろそろ一カ月が経とうとしている。時刻はすでに昼下がりで、グレイスは自室で優雅に茶を飲んでいた。
あれから、グレイスの体調を気遣いながらも、ほぼ毎日レイモンドは身体を求めてきた。それはもう、情熱的に、ねちっこく。
『レイモンド様、そんなところじっくりご覧にならないで……』
『嫌だ。貴女の隅々をこの目に焼きつけておきたい』
レイモンドはグレイスの膝が胸にくっつくほど脚を曲げさせ、ぎらぎらした目つきで蜜が溢れる様を眺めた。そうして突如むしゃぶりつく勢いで花芯に吸いつき、グレイスの愛液を啜る。
それで彼女が甘い声を上げ、彼の髪をくしゃくしゃにかき混ぜ、もっととねだるように秘所へ押しつけて身体を震わせると、もう我慢できないとばかりに挿入してきて、あまり時間をかけずに吐精する。
だいたい毎回この流れである。
(昨夜も……)
『うっ、あっ、グレイス、出るっ――』
レイモンドの射精は早かった。外ではなく、中で出せるようになっただけでも進歩したのかもしれないが……。
(でも、回復なさるのもお早いのよね……)
グレイスの身体に触れている時点ですでに激しく興奮するらしく、初めはそれだけで果ててしまっていた。その度にグレイスは優しい言葉で慰め、それとなく興奮を煽るような言葉を囁いてレイモンドに抱き着いた。
花びらから零れた精液を指で掬い、実を結ぶよう中へ練り込んだこともあった。その時のレイモンドはすぐさまグレイスを押し倒し、野獣のように襲って……とても大変な目に遭った。
(やっぱり、先生を抱いた童貞の方と、よく似ているわ)
エステラは他にも経験ある男性との閨を見せてくれたが、基本的にそちらは男性が主導権を握り、エステラはいかに感じているかを熱演していた。男性は常に余裕と、俺に任せておけという自信にみなぎった態度で愛撫に迷いがなかった。
レイモンドのぎこちない仕草とは正反対である。
(レイモンド様はてっきり経験豊富な方だと思っていたけれど、実際は違うなんて……)
いや、本人に直接尋ねたわけではないので、まだ確証とは言えない。しかし……。
(思えば、出会った頃から初々しい方だったわ)
グレイスと触れ合った時や、微笑まれた時、よく顔を赤らめていた。とても数多くの女性と浮名を流す男性の態度とは思えなかった。
(では男色家? いえ、だとしたらあんな熱烈に抱けるはずは……)
「あの、奥様? 何か困りごとでも?」
悶々とした顔で考え込んでいたグレイスを心配して、メイドが気づかわしげに声をかけてくる。
「あ、いいえ。何でもないの」
「そうですか? ならいいのですが……。何かございましたら、遠慮せずおっしゃってくださいね」
「ありがとう」
主人思いの言葉にグレイスは勇気を分けてもらえた気がした。ここの使用人たちは突然花嫁として押しかけてきたグレイスにもみな親切で、敬意を払ってくれる。レイモンドの教育が行き届いており、慕われている証拠だろう。
(そうよ。経験があってもなくても、不器用でも、レイモンド様はわたしのことを熱意を持って抱いてくださったわ)
時々暴走しがちではあるが、自分への気持ちが溢れたと考えれば悪い気はしなかった。
(嫌われてはいないはずよ。今はそのことを胸に、レイモンド様を信じましょう)
「グレイス!」
ちょうど、考えていた人が現れ、尻尾を振る勢いでグレイスのもとまでやってきた。
「気分はどうだろうか」
「ええ。とてもいいわ」
グレイスの答えにレイモンドは嬉しそうに目を細めた。彼は本当に些細なことで喜んでくれるので、胸がくすぐったくなる。
「では、よかったら庭を散策しないか」
「まぁ、いいですわね。ぜひお供させてください」
グレイスの手を取り、レイモンドはメイドに帽子と日傘の準備をするよう命じた。
◇
レディング公爵家の庭をレイモンドと並んで歩きながら、グレイスは何だかひどく不思議な気持ちがした。
「何を考えているんだ?」
俺にも教えてくれ、と顔を覗き込んでくる彼の顔はどこか少年のように無邪気だ。
「何だか今の状況が信じられなくて……たった一カ月前までは、イングリス王国にいて、アンドリュー殿下のことで頭を悩ませていたので、今の状況がどこか夢を見ているように思える時があるんです」
「……夢じゃ、ないさ」
緑の生い茂った木々を背景に、レイモンドは立ち止まり、グレイスと向き合う。彼に握りしめられた手は温かくて、決して夢ではないことを伝えてくる。
「貴女は俺と結婚した。もう俺の妻だ」
手が離れて、頬へ触れる。白い手袋をはめた掌でそっと撫でられ、躊躇うように親指が唇へと当たった。
「はい。わたしは、レイモンド様の妻です」
彼の手の甲にグレイスは掌を重ね、すり寄せるように頬を押し付けた。そして彼の瞳が微かに見開かれ、目元を赤く染めていく様まで見届けると、口元に笑みを浮かべた。
「貴女は、本当に……」
「嫌いになりました?」
「いや、そんな貴女も悪くない。むしろ……」
「むしろ?」
「興奮する」
これにはグレイスの方が目を丸くし、噴き出した。
「ふふっ、本当にレイモンド様は不思議な方ですね」
「そうか?」
「はい。どんなわたしでも受け入れてくださる寛大さがおありですから」
「……それは貴女の方だと思うが」
「わたしが、ですか?」
「ああ。だって、そうだろう。あんな男を見限らず婚約者でい続けて、笑顔も向けて……」
レイモンドの顔が苦しそうに歪む。グレイスがどう答えようかと迷っていると、彼の方が先に気まずい空気になりかけていることに気づき、取り繕ったような笑みで言った。
「すまない。もう過去の話だったな。貴女はすでに俺と結婚したし、俺も貴女が幸せであり続けられるよう、全力で尽くす所存だ」
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