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あら……?*
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「グレイス……」
(あ、わたし……)
死んだように目を閉じて横になるグレイスに、レイモンドもようやく正気に返ってくれたようだ。頬に触れられる掌が気持ちいい。
「レイモンド様……」
「貴女と一つになりたい」
「……はい」
そうか。これでまだ終わりではないのだ。
(むしろこれからが本番なのね……)
初めては痛いと聞くが、一体どれほどなのだろうか。これ以上の醜態を晒すことなく無事に耐えられるといいのだが……と思っている間に脚衣を寛げたレイモンドが下穿きから自身の分身を取り出した。
(……大きい)
すでに興奮しているからだろうが、お腹につくほど反り返り、鈴口から透明な滴を零していた。
「グレイス。そんなに見ないでくれ」
「あっ、ごめんなさい。つい……」
立派なものをお持ちで、と告げるのはさすがに品がなく、ごくりと言葉を呑み込んだ。
はぁ……とレイモンドは色っぽいため息を吐くと、グレイスの脚をさらに大きく開かせ、ねちょりと先端を蜜口に擦りつけた。
(あぁ、いよいよレイモンド様と一つになるのね……)
この大きなものが自分の中に挿入されるのだ、と少しの恐怖と期待でどきどき胸を高鳴らせるグレイスの耳に「うっ……」という呻き声が届いた。
「あ……」
「え?」
レイモンドの短くも、やってしまったという呟きに、グレイスは一瞬何が起きたか理解しかねた。生温かい液体が、何やらお尻のあたりに感じるが……。
(まさか……)
「すまない。もう、出てしまった……」
どうやらレイモンドはグレイスの中へ入る前に、射精してしまったようだ。
(まぁ……)
グレイスはまさかの展開に驚き、ぱちぱちと目を瞬いた。
「グレイス。こんな、俺は……」
しかしグレイス以上に驚き、ショックを受けているのはレイモンドの方である。このままでは深いトラウマを抱え、自信喪失に繋がりかねないととっさに思ったグレイスは素早く起き上がり、彼に抱き着いた。
「グ、グレイス!?」
「……嬉しいですわ、レイモンド様」
「う、嬉しい?」
「はい。わたしの身体で、そんなに興奮してくださったのですね」
「え、あ、いや、確かに貴女の身体にはひどく興奮したが、これは俺の失敗で、んんっ……」
グレイスはそれ以上言葉を紡がせないよう、レイモンドの口を塞いだ。彼がそうしたように唇を割って舌を捻じ込み、濃厚な口づけを交わす。彼女は何事においても上手くこなす優等生であった。
「はっ……、グ、グレイス……」
「レイモンド様とのキス、とても好きになりましたの……」
彼の掌に頬をすり寄せ、自分の目を見つめさせる。釘付けにした状態でうっとりと微笑めば、レイモンドはもう先ほどのことなど忘れてしまったようにグレイスに魅入られた。
彼女はそのままレイモンドと見つめ合い、胸板に触れる。彼はまだ、服さえ脱いでいなかったのだ。
「レイモンド様、脱がせてもいいですか?」
「えっ、あ、あぁ……」
グレイスは彼の視線を感じながら、シャツの釦を外していく。上手く外せなくても、きっと緊張しているためだと彼に伝わってくれるといい。
そう。レイモンドだけではない。グレイスも緊張しているのだ。
「ぜんぶ、外れましたわ」
前が肌蹴け、上半身が露わになると、グレイスは思わず息を呑んだ。顔立ちもさることながら、身体の方も、均整の取れた素晴らしいものだったから。
「逞しいですのね……」
「そ、そうだろうか。普通だと思うが……」
グレイスは微笑み、触れてもいいか尋ねてみる。レイモンドは顔を赤くしながらも頷いてくれたので、彼と同じようにしてグレイスも恐る恐る触れて、少し大胆にツーっと指先でなぞってみた。
「うっ……」
「あっ、ごめんなさい。嫌でしたか?」
「いや、違う。貴女の神聖な手で触れられていると思うと……いや、くすぐったくて」
よくわからないが、続けてくれと言われたので、そのまま下へと滑らせていく。グレイスの指先が通ると、ぴくぴくと彼の筋肉が反応する。呻き声も一緒に口から漏れて、なんだかグレイスは彼をいじめているような、変な気持ちになってしまう。それはグレイスだけでなく、レイモンドの方も同じようで――
「あ……」
ふにゃりとしていた彼の分身が、またいつの間にか力を取り戻し、グレイスに触れてくれと催促するように指先に元気に当たってくる。
「あっ、ちが、これは……」
「また、興奮してくれたのですね」
嬉しい、とグレイスが微笑めば、レイモンドは恥ずかしそうに俯きながら「貴女が触れてくれたから……」と正直に述べた。それから気まずい気持ちを振り払うように顔を上げ、グレイスの肩を掴んでくる。
「グレイス、もう一度……」
「はい。どうぞ、いらしてください」
「っ、あまり、煽らないでくれ」
グレイスはくすりと笑いながらレイモンドに押し倒された。彼は真剣な眼差しで狙いを定めようとする。彼女は迷ったものの、手を下へ伸ばし、花びらを左右へ開かせた。
「レイモンド様。ここに……」
「っ、グレイス……!」
怒ったような興奮した声に、また失敗してしまうかもしれないと危惧したものの、今度は無事に――痛みを伴って、レイモンドの昂りがグレイスの中へ挿入ってきた。
(あ、痛い……)
知識としては知っていたが、こじ開けられるような痛みに息が止まりそうになる。
「う、ぁ……すごい。こんな……熱くて、吸いついてきて……」
眉根を寄せ、レイモンドが快感の呻き声を上げる。色気に溢れた表情を間近で見せられ、グレイスの心も妖しく乱れる。
「はぁ、グレイス、そんなに締めつけられたら、また……」
「あ、レイモンド、さま……まだ、だめ……」
いや、処女である自分にとっては、すぐに射精してもらった方がいいのだろうか。
正解がわからぬまま、グレイスとレイモンドの苦しげな息遣いが部屋に響く。さすがにこの時ばかりはグレイスもレイモンドを気遣うことができず、自分のことで精いっぱいとなってしまう。
(苦しい……どうしよう……)
「グレイス……すまない」
目に涙を浮かべて浅い呼吸を繰り返すグレイスの頬にレイモンドがそっと触れてきた。
「俺が不甲斐ないばかりに貴女を苦しませてしまって……」
「いいんです、レイモンド様……」
痛みに耐えながらグレイスはレイモンドの頬を撫で、淡く微笑んだ。
「あなたと一つになれて、嬉しいから……」
「グレイス……」
「んっ」
気のせいか彼のものが大きくなった気がする。
(あれ以上大きくなるなんて……)
「と、とりあえず、ゆっくり奥まで挿入れるから」
「は、はい……」
それからレイモンドはゆっくりと、慎重に腰を動かしていく。途中歯を食いしばり、射精を堪えるように息を吐いて、グレイスを不器用に気遣いながら――どうにか、すべてを収めることに成功した。
「グレイス。全部、貴女の胎内に挿入ったぞ……」
「はい、レイモンド様。嬉しい……」
グレイスとしてはまだ苦しくてたまらなかったが、レイモンドの喜んだ顔を見て同じ気持ちが込み上げてくる。
「痛くない……いや、痛いに決まっているよな。すまない」
「謝らないで、ください。とても満たされた気持ちですから……」
グレイスは腕を伸ばし、レイモンドの肌を感じたいと告げるように自分の方へ引き寄せた。自分の胸が彼の逞しい胸板に押しつぶされ、汗ばんだ肌が触れ合う。愛し合っているのだと思った。
(わたし、この方の妻になったのだわ……)
「グレイス……」
レイモンドの瞳は躊躇いとグレイスへの抑えきれない愛情で揺れて、輝いていた。
「レイモンド様。どうかあなたの好きなように動いてください」
「っ、貴女は本当に……っ」
煽ったグレイスに、レイモンドは理性が飛んだように腰を動かし始めた。
「あっ、ん……っ、あぁ……」
グレイスはもはや彼に揺さぶられるまま、甘い声を上げた。
「貴女が、好きだ。本当に、ずっと前から俺は……っ」
抽挿からさほど時間をかけず、レイモンドは二度目の精をグレイスの最奥に出した。熱い飛沫を今度は自分の中に感じる。
「はぁ……はぁ……」
二人は力尽きてぐったりと寝台に沈み込んだ。レイモンドの身体を抱きとめながら、グレイスは天井を見上げる。身体は怠く、痛みもあったが、それよりも気になることがあった。
(レイモンド様ってもしかして……)
それはずっと思っていたことだ。
(童貞なのかしら……)
(あ、わたし……)
死んだように目を閉じて横になるグレイスに、レイモンドもようやく正気に返ってくれたようだ。頬に触れられる掌が気持ちいい。
「レイモンド様……」
「貴女と一つになりたい」
「……はい」
そうか。これでまだ終わりではないのだ。
(むしろこれからが本番なのね……)
初めては痛いと聞くが、一体どれほどなのだろうか。これ以上の醜態を晒すことなく無事に耐えられるといいのだが……と思っている間に脚衣を寛げたレイモンドが下穿きから自身の分身を取り出した。
(……大きい)
すでに興奮しているからだろうが、お腹につくほど反り返り、鈴口から透明な滴を零していた。
「グレイス。そんなに見ないでくれ」
「あっ、ごめんなさい。つい……」
立派なものをお持ちで、と告げるのはさすがに品がなく、ごくりと言葉を呑み込んだ。
はぁ……とレイモンドは色っぽいため息を吐くと、グレイスの脚をさらに大きく開かせ、ねちょりと先端を蜜口に擦りつけた。
(あぁ、いよいよレイモンド様と一つになるのね……)
この大きなものが自分の中に挿入されるのだ、と少しの恐怖と期待でどきどき胸を高鳴らせるグレイスの耳に「うっ……」という呻き声が届いた。
「あ……」
「え?」
レイモンドの短くも、やってしまったという呟きに、グレイスは一瞬何が起きたか理解しかねた。生温かい液体が、何やらお尻のあたりに感じるが……。
(まさか……)
「すまない。もう、出てしまった……」
どうやらレイモンドはグレイスの中へ入る前に、射精してしまったようだ。
(まぁ……)
グレイスはまさかの展開に驚き、ぱちぱちと目を瞬いた。
「グレイス。こんな、俺は……」
しかしグレイス以上に驚き、ショックを受けているのはレイモンドの方である。このままでは深いトラウマを抱え、自信喪失に繋がりかねないととっさに思ったグレイスは素早く起き上がり、彼に抱き着いた。
「グ、グレイス!?」
「……嬉しいですわ、レイモンド様」
「う、嬉しい?」
「はい。わたしの身体で、そんなに興奮してくださったのですね」
「え、あ、いや、確かに貴女の身体にはひどく興奮したが、これは俺の失敗で、んんっ……」
グレイスはそれ以上言葉を紡がせないよう、レイモンドの口を塞いだ。彼がそうしたように唇を割って舌を捻じ込み、濃厚な口づけを交わす。彼女は何事においても上手くこなす優等生であった。
「はっ……、グ、グレイス……」
「レイモンド様とのキス、とても好きになりましたの……」
彼の掌に頬をすり寄せ、自分の目を見つめさせる。釘付けにした状態でうっとりと微笑めば、レイモンドはもう先ほどのことなど忘れてしまったようにグレイスに魅入られた。
彼女はそのままレイモンドと見つめ合い、胸板に触れる。彼はまだ、服さえ脱いでいなかったのだ。
「レイモンド様、脱がせてもいいですか?」
「えっ、あ、あぁ……」
グレイスは彼の視線を感じながら、シャツの釦を外していく。上手く外せなくても、きっと緊張しているためだと彼に伝わってくれるといい。
そう。レイモンドだけではない。グレイスも緊張しているのだ。
「ぜんぶ、外れましたわ」
前が肌蹴け、上半身が露わになると、グレイスは思わず息を呑んだ。顔立ちもさることながら、身体の方も、均整の取れた素晴らしいものだったから。
「逞しいですのね……」
「そ、そうだろうか。普通だと思うが……」
グレイスは微笑み、触れてもいいか尋ねてみる。レイモンドは顔を赤くしながらも頷いてくれたので、彼と同じようにしてグレイスも恐る恐る触れて、少し大胆にツーっと指先でなぞってみた。
「うっ……」
「あっ、ごめんなさい。嫌でしたか?」
「いや、違う。貴女の神聖な手で触れられていると思うと……いや、くすぐったくて」
よくわからないが、続けてくれと言われたので、そのまま下へと滑らせていく。グレイスの指先が通ると、ぴくぴくと彼の筋肉が反応する。呻き声も一緒に口から漏れて、なんだかグレイスは彼をいじめているような、変な気持ちになってしまう。それはグレイスだけでなく、レイモンドの方も同じようで――
「あ……」
ふにゃりとしていた彼の分身が、またいつの間にか力を取り戻し、グレイスに触れてくれと催促するように指先に元気に当たってくる。
「あっ、ちが、これは……」
「また、興奮してくれたのですね」
嬉しい、とグレイスが微笑めば、レイモンドは恥ずかしそうに俯きながら「貴女が触れてくれたから……」と正直に述べた。それから気まずい気持ちを振り払うように顔を上げ、グレイスの肩を掴んでくる。
「グレイス、もう一度……」
「はい。どうぞ、いらしてください」
「っ、あまり、煽らないでくれ」
グレイスはくすりと笑いながらレイモンドに押し倒された。彼は真剣な眼差しで狙いを定めようとする。彼女は迷ったものの、手を下へ伸ばし、花びらを左右へ開かせた。
「レイモンド様。ここに……」
「っ、グレイス……!」
怒ったような興奮した声に、また失敗してしまうかもしれないと危惧したものの、今度は無事に――痛みを伴って、レイモンドの昂りがグレイスの中へ挿入ってきた。
(あ、痛い……)
知識としては知っていたが、こじ開けられるような痛みに息が止まりそうになる。
「う、ぁ……すごい。こんな……熱くて、吸いついてきて……」
眉根を寄せ、レイモンドが快感の呻き声を上げる。色気に溢れた表情を間近で見せられ、グレイスの心も妖しく乱れる。
「はぁ、グレイス、そんなに締めつけられたら、また……」
「あ、レイモンド、さま……まだ、だめ……」
いや、処女である自分にとっては、すぐに射精してもらった方がいいのだろうか。
正解がわからぬまま、グレイスとレイモンドの苦しげな息遣いが部屋に響く。さすがにこの時ばかりはグレイスもレイモンドを気遣うことができず、自分のことで精いっぱいとなってしまう。
(苦しい……どうしよう……)
「グレイス……すまない」
目に涙を浮かべて浅い呼吸を繰り返すグレイスの頬にレイモンドがそっと触れてきた。
「俺が不甲斐ないばかりに貴女を苦しませてしまって……」
「いいんです、レイモンド様……」
痛みに耐えながらグレイスはレイモンドの頬を撫で、淡く微笑んだ。
「あなたと一つになれて、嬉しいから……」
「グレイス……」
「んっ」
気のせいか彼のものが大きくなった気がする。
(あれ以上大きくなるなんて……)
「と、とりあえず、ゆっくり奥まで挿入れるから」
「は、はい……」
それからレイモンドはゆっくりと、慎重に腰を動かしていく。途中歯を食いしばり、射精を堪えるように息を吐いて、グレイスを不器用に気遣いながら――どうにか、すべてを収めることに成功した。
「グレイス。全部、貴女の胎内に挿入ったぞ……」
「はい、レイモンド様。嬉しい……」
グレイスとしてはまだ苦しくてたまらなかったが、レイモンドの喜んだ顔を見て同じ気持ちが込み上げてくる。
「痛くない……いや、痛いに決まっているよな。すまない」
「謝らないで、ください。とても満たされた気持ちですから……」
グレイスは腕を伸ばし、レイモンドの肌を感じたいと告げるように自分の方へ引き寄せた。自分の胸が彼の逞しい胸板に押しつぶされ、汗ばんだ肌が触れ合う。愛し合っているのだと思った。
(わたし、この方の妻になったのだわ……)
「グレイス……」
レイモンドの瞳は躊躇いとグレイスへの抑えきれない愛情で揺れて、輝いていた。
「レイモンド様。どうかあなたの好きなように動いてください」
「っ、貴女は本当に……っ」
煽ったグレイスに、レイモンドは理性が飛んだように腰を動かし始めた。
「あっ、ん……っ、あぁ……」
グレイスはもはや彼に揺さぶられるまま、甘い声を上げた。
「貴女が、好きだ。本当に、ずっと前から俺は……っ」
抽挿からさほど時間をかけず、レイモンドは二度目の精をグレイスの最奥に出した。熱い飛沫を今度は自分の中に感じる。
「はぁ……はぁ……」
二人は力尽きてぐったりと寝台に沈み込んだ。レイモンドの身体を抱きとめながら、グレイスは天井を見上げる。身体は怠く、痛みもあったが、それよりも気になることがあった。
(レイモンド様ってもしかして……)
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