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61、白い花嫁*
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花嫁と花婿に気遣ってか、エミールとヨルクは男爵家で預かってもらうことになり、イレーネはまだ日も高い時刻にディートハルトと公爵家へと帰ってきた。何とも心もとない気持ちであったが、彼は帰るなり、イレーネを横抱きにして、そのまま寝室へと直行した。
「ディートハルトさま、待って、きゃっ」
天蓋付きの寝台は、二人が寝ても有り余るほどの広さと大きさで、彼はイレーネを下ろすなりすぐに覆い被さってきた。
「いやっ、待ってくださいっ」
「もう十分待った」
「まだ、昼間です。それに、ここは……」
マルガレーテとディートハルトの寝室であった場所だ。今まで彼に抱かれる時も、別の部屋で抱かれていた。
「心配するな。きみが嫌がるだろうと思って別の部屋に変えた。それまで使っていた家具もすべて捨てて新調した」
だから安心しろと頬を撫でられ、唇を重ねられた。誓いのキスとは違い、強引で、荒々しい口づけだった。彼女はくぐもっと声をあげながら、彼の胸を叩き、懇願した。
「せめてドレスを……脱がせてください……」
せっかく用意してくれた花嫁衣装を汚したくなかった。ディートハルトも最後にはいつも脱がすので言う通りにしてくれると思ったが、却下された。
「最初から脱がしていたら面白くない」
「そんな……あっ、」
ディートハルトは胸元を大胆に肌蹴させると、豊かな乳房を取り出して、吸いついてくる。イレーネが逃げるように身をくねらせても、体重をかけられ、夢中で膨らみを掬い上げ、硬くなった蕾をしゃぶってくる。
「んっ、んんっ……あんっ……」
少しずつ、イレーネの抵抗する力が弱まってきて、声にも抑えきれない甘さが含まれてくる。ディートハルトも興奮しているのかいつもより荒々しい手つきで花嫁の身体を愛撫して、忙しなくイレーネの唇を貪った。
寝室も、窓の多い部屋だった。まだ明るい陽光が差し込んで、イレーネの抱かれる様をいつもよりもはっきりと浮かび上がらせる。彼女の肌は白かった。ドレスも、ビスチェもペチコートもストッキングも、身につけているもの、すべてが白かった。
その白さをディートハルトがこれから思う存分穢すのだ。
「はぁ、イレーネ、ようやくきみを、手に入れた……これでもう、どこにも行けない……きみはもう、俺のものだ……」
ドレスを捲られ、猛り立った雄の象徴を一気に挿入されると、彼は容赦なく中を抉ってきた。いつもはこちらがやめてくれと思うほど慣らすのに、今日は性急で、そのおかげで引き攣ったような痛みを覚える。
だが従順に躾けられた身体はすぐに痛みを快感へと変えようと蜜を出して男のものを受け入れようとする。
「ふ、うぅ、はぁ、はっ、んっ」
悩ましげな顔で必死に耐えるイレーネを見て、ディートハルトがまた身を屈めて口づけしてくる。舌を絡めて、上顎の部分を舐められると、くすぐったくて、身体をくねらせてしまう。舌の付け根の下の部分を舌先で突かれると、頭の芯が痺れ、媚肉を擦る下半身にまで伝わってきゅうっと男根を締めつけてしまう。
「はぁ、イレーネ、くっ……」
ディートハルトが射精したのがわかった。いつもよりずっと早かったが、彼は腰を動かすことをやめない。そしてまたすぐに硬くなった肉棒で蹂躙され、イレーネは悲鳴のような嬌声を上げ続ける。
「あっ、あんっ、まって、もっと、ゆっくり、あぁっ……」
ずちゅっ、ぬちゅっ、と卑猥な音をこれでもかと奏でて、イレーネの愛液と彼の出した白濁が結合部から流れ落ちて肌や純白のドレスを濡らしていく。ぐしゃぐしゃになった顔で、イレーネは胸を大きく上下させながらディートハルトを見上げた。視界が涙で滲んでいるせいか、彼の紫色の瞳もどろりと蕩けているように見える。彼は目を細め、揶揄する口調で言った。
「ゆっくりなら、これがいいのか」
先ほどまでの勢いを一転させて、今度はねっとりと、中をかき回すように突いてきた。かと思えばぬーっと入り口まで引き抜き、またゆっくりと奥へ出し入れする。強い刺激に翻弄されるのと違い、幾分楽になったかと思ったが、今度は焦がれるようなもどかしさに襲われる。
「ふぅ、あっ、ん……あっ、また……」
弾けそうで弾けない熱が溜まって、燻り続けている。
(くるしい……いっそ激しく、突いてほしいのに……)
涙を零しながら、イレーネは自ら腰を揺らしていた。ディートハルトはイレーネの催促に気づいていながら、無視して自身の上着を脱ぎ始めた。その間にもたまに思い出したように中を突いてやる。とうとうイレーネは耐えきれずびくびくと痙攣して達したが、小刻みに与え続けられる振動でまた甘い地獄へと突き落とされていく。
「ふぅ、もう、ぃやぁ……」
「きみがこれがいいと言ったんだろう」
ディートハルトはイレーネの背中に手をやると、編み上げられたリボンを器用に緩め、白いドレスを脱がせて下着姿にさせた。スカートで見え隠れしていた太股のラインがはっきりと現れ、さらによく見ようとペチコートも切り裂くように剥ぎ取られた。
そうすると下はもう、白いガーターベルトと肌が薄っすらと透けて見える絹のストッキングだけになる。そして、ディートハルトの男根が深々と突き刺さって、愛液と白濁でべとべとになった秘所も一緒に彼の目に晒させることとなった。
「あっ、やだっ、みないでっ……」
腕を伸ばして隠そうとするイレーネの手首を難なく捕まえると、ディートハルトは片手でまとめ、頭の上に持ってこさせる。そして邪魔されることなく、抜き差しされて花弁が己のものを咥えるところや、尻や腰を揺らして悶えるイレーネの姿をぎらぎらとした目つきで視姦するのだった。
「ぁっ……んっ、んっ……」
ビスチェも邪魔だと脱がされ、豊かな胸を揉まれてぐにゃりと形を変えていく。彼の所有の証として赤い吸い痕をたくさんつけられる。
「ディートハルトさま……もう、ゆるしてください……」
涙を零しながら許しを請うイレーネの姿はひどく憐れで、煽情的で、ディートハルトの情欲をさらに焚きつけるだけだった。
「どうしてほしいんだ」
わかっているくせにイレーネの口から告げさせようとする。拒めばわざとらしく中のものを動かす。イレーネはすすり泣きながら口にした。
「奥を……奥を突いて……」
これでいいかと、子宮の入り口を優しく突かれ、びくびくと震えながらも違うと泣きじゃくった。
「もっと、もっと激しく突いてほしいの……!」
そこまで言って、ようやくディートハルトは願いを叶えてくれた。一度蜜口まで引き返し、奥まで一気に突き入れられ、ずぶりずぶりと抽挿を繰り返され、イレーネはもう自分の身体ではなくなってしまったみたいに自制心を手放して本能のままに声を上げて、彼にしがみついた。
「あっ、あんっ、んっ……んんっ、んむぅっ……」
ディートハルトが舌を絡めてくれば積極的に絡めて、貪るように吸い合った。もっと奥までほしいというように脚を彼の腰に絡めて腰を浮かせた。離れた隙間を少しでも、すぐにでも埋めるように激しく肌をぶつけ合う。
「はぁっ、イレーネっ、」
ディートハルトの上擦った声が、乱れた息が、イレーネを狂わせる。普段冷徹で、今も自分を支配しているのは彼なのに、この瞬間その立場が逆転したような錯覚に囚われる。
どんなに抗っても抗えきれないのならば、いっそ彼と一緒に堕ちてやる。そんな捨て鉢な気持ちを抱いたイレーネも欲望の荒波に攫われ、望み通り忘我の海へと共に投げ出されたのだった。
「ぁ、はぁ、はぁ、あぁ――」
逃げ出したいのに、逃げられない。絡みつく手足を解いて、自分だけでも助けてほしいのに、一緒に溺れていく。イレーネはディートハルトに抱きしめられたまま、気を失った。
「ディートハルトさま、待って、きゃっ」
天蓋付きの寝台は、二人が寝ても有り余るほどの広さと大きさで、彼はイレーネを下ろすなりすぐに覆い被さってきた。
「いやっ、待ってくださいっ」
「もう十分待った」
「まだ、昼間です。それに、ここは……」
マルガレーテとディートハルトの寝室であった場所だ。今まで彼に抱かれる時も、別の部屋で抱かれていた。
「心配するな。きみが嫌がるだろうと思って別の部屋に変えた。それまで使っていた家具もすべて捨てて新調した」
だから安心しろと頬を撫でられ、唇を重ねられた。誓いのキスとは違い、強引で、荒々しい口づけだった。彼女はくぐもっと声をあげながら、彼の胸を叩き、懇願した。
「せめてドレスを……脱がせてください……」
せっかく用意してくれた花嫁衣装を汚したくなかった。ディートハルトも最後にはいつも脱がすので言う通りにしてくれると思ったが、却下された。
「最初から脱がしていたら面白くない」
「そんな……あっ、」
ディートハルトは胸元を大胆に肌蹴させると、豊かな乳房を取り出して、吸いついてくる。イレーネが逃げるように身をくねらせても、体重をかけられ、夢中で膨らみを掬い上げ、硬くなった蕾をしゃぶってくる。
「んっ、んんっ……あんっ……」
少しずつ、イレーネの抵抗する力が弱まってきて、声にも抑えきれない甘さが含まれてくる。ディートハルトも興奮しているのかいつもより荒々しい手つきで花嫁の身体を愛撫して、忙しなくイレーネの唇を貪った。
寝室も、窓の多い部屋だった。まだ明るい陽光が差し込んで、イレーネの抱かれる様をいつもよりもはっきりと浮かび上がらせる。彼女の肌は白かった。ドレスも、ビスチェもペチコートもストッキングも、身につけているもの、すべてが白かった。
その白さをディートハルトがこれから思う存分穢すのだ。
「はぁ、イレーネ、ようやくきみを、手に入れた……これでもう、どこにも行けない……きみはもう、俺のものだ……」
ドレスを捲られ、猛り立った雄の象徴を一気に挿入されると、彼は容赦なく中を抉ってきた。いつもはこちらがやめてくれと思うほど慣らすのに、今日は性急で、そのおかげで引き攣ったような痛みを覚える。
だが従順に躾けられた身体はすぐに痛みを快感へと変えようと蜜を出して男のものを受け入れようとする。
「ふ、うぅ、はぁ、はっ、んっ」
悩ましげな顔で必死に耐えるイレーネを見て、ディートハルトがまた身を屈めて口づけしてくる。舌を絡めて、上顎の部分を舐められると、くすぐったくて、身体をくねらせてしまう。舌の付け根の下の部分を舌先で突かれると、頭の芯が痺れ、媚肉を擦る下半身にまで伝わってきゅうっと男根を締めつけてしまう。
「はぁ、イレーネ、くっ……」
ディートハルトが射精したのがわかった。いつもよりずっと早かったが、彼は腰を動かすことをやめない。そしてまたすぐに硬くなった肉棒で蹂躙され、イレーネは悲鳴のような嬌声を上げ続ける。
「あっ、あんっ、まって、もっと、ゆっくり、あぁっ……」
ずちゅっ、ぬちゅっ、と卑猥な音をこれでもかと奏でて、イレーネの愛液と彼の出した白濁が結合部から流れ落ちて肌や純白のドレスを濡らしていく。ぐしゃぐしゃになった顔で、イレーネは胸を大きく上下させながらディートハルトを見上げた。視界が涙で滲んでいるせいか、彼の紫色の瞳もどろりと蕩けているように見える。彼は目を細め、揶揄する口調で言った。
「ゆっくりなら、これがいいのか」
先ほどまでの勢いを一転させて、今度はねっとりと、中をかき回すように突いてきた。かと思えばぬーっと入り口まで引き抜き、またゆっくりと奥へ出し入れする。強い刺激に翻弄されるのと違い、幾分楽になったかと思ったが、今度は焦がれるようなもどかしさに襲われる。
「ふぅ、あっ、ん……あっ、また……」
弾けそうで弾けない熱が溜まって、燻り続けている。
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涙を零しながら、イレーネは自ら腰を揺らしていた。ディートハルトはイレーネの催促に気づいていながら、無視して自身の上着を脱ぎ始めた。その間にもたまに思い出したように中を突いてやる。とうとうイレーネは耐えきれずびくびくと痙攣して達したが、小刻みに与え続けられる振動でまた甘い地獄へと突き落とされていく。
「ふぅ、もう、ぃやぁ……」
「きみがこれがいいと言ったんだろう」
ディートハルトはイレーネの背中に手をやると、編み上げられたリボンを器用に緩め、白いドレスを脱がせて下着姿にさせた。スカートで見え隠れしていた太股のラインがはっきりと現れ、さらによく見ようとペチコートも切り裂くように剥ぎ取られた。
そうすると下はもう、白いガーターベルトと肌が薄っすらと透けて見える絹のストッキングだけになる。そして、ディートハルトの男根が深々と突き刺さって、愛液と白濁でべとべとになった秘所も一緒に彼の目に晒させることとなった。
「あっ、やだっ、みないでっ……」
腕を伸ばして隠そうとするイレーネの手首を難なく捕まえると、ディートハルトは片手でまとめ、頭の上に持ってこさせる。そして邪魔されることなく、抜き差しされて花弁が己のものを咥えるところや、尻や腰を揺らして悶えるイレーネの姿をぎらぎらとした目つきで視姦するのだった。
「ぁっ……んっ、んっ……」
ビスチェも邪魔だと脱がされ、豊かな胸を揉まれてぐにゃりと形を変えていく。彼の所有の証として赤い吸い痕をたくさんつけられる。
「ディートハルトさま……もう、ゆるしてください……」
涙を零しながら許しを請うイレーネの姿はひどく憐れで、煽情的で、ディートハルトの情欲をさらに焚きつけるだけだった。
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わかっているくせにイレーネの口から告げさせようとする。拒めばわざとらしく中のものを動かす。イレーネはすすり泣きながら口にした。
「奥を……奥を突いて……」
これでいいかと、子宮の入り口を優しく突かれ、びくびくと震えながらも違うと泣きじゃくった。
「もっと、もっと激しく突いてほしいの……!」
そこまで言って、ようやくディートハルトは願いを叶えてくれた。一度蜜口まで引き返し、奥まで一気に突き入れられ、ずぶりずぶりと抽挿を繰り返され、イレーネはもう自分の身体ではなくなってしまったみたいに自制心を手放して本能のままに声を上げて、彼にしがみついた。
「あっ、あんっ、んっ……んんっ、んむぅっ……」
ディートハルトが舌を絡めてくれば積極的に絡めて、貪るように吸い合った。もっと奥までほしいというように脚を彼の腰に絡めて腰を浮かせた。離れた隙間を少しでも、すぐにでも埋めるように激しく肌をぶつけ合う。
「はぁっ、イレーネっ、」
ディートハルトの上擦った声が、乱れた息が、イレーネを狂わせる。普段冷徹で、今も自分を支配しているのは彼なのに、この瞬間その立場が逆転したような錯覚に囚われる。
どんなに抗っても抗えきれないのならば、いっそ彼と一緒に堕ちてやる。そんな捨て鉢な気持ちを抱いたイレーネも欲望の荒波に攫われ、望み通り忘我の海へと共に投げ出されたのだった。
「ぁ、はぁ、はぁ、あぁ――」
逃げ出したいのに、逃げられない。絡みつく手足を解いて、自分だけでも助けてほしいのに、一緒に溺れていく。イレーネはディートハルトに抱きしめられたまま、気を失った。
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