28 / 116
28、お出かけ
しおりを挟む
父はあまりよくない顔をしなかったが、反対することもなく、イレーネの外出を許可した。ただ付き添いの人間と護衛は想像よりも多くつき、暗くなる前に帰ってくることが絶対であった。それでも迎えにきたハインツは嬉しそうにイレーネの手を取り、伯爵家の馬車へと乗せた。
そして今日行こうと考えてる場所をあれこれと話しては、イレーネにそれでいいかと確認をとった。
「昼飯は、露店に出ているやつでいいか?」
「ええ。構いませんわ」
「本当? そんなもん食べさせるな、って怒られたりしねぇ?」
「しませんよ。父も、昔は平民で、同じような生活をしていましたから」
今でこそ繁盛した商いをやっているが、昔何度か苦しい状況に陥って辛酸をなめる羽目になったそうだ。
「へぇ。あの親父さんがねぇ……」
有名な話であると思うが、ハインツは意外だという顔をした。不思議に思っていると、顔に出ていたのか、「だってさ」と彼は頬杖をつきながら答えた。
「今あんなに豪華な暮らししてるじゃん。正直、家よりよっぽど上手いもん食ってると思う。そんな人が昔は貧乏人だった、って言われても、いまいち信じられねぇ」
「そうですか? ……わたしは、昔苦しい思いをしたからこそ、今とても裕福な生活をして、かつての飢えを満たそうとしているんだと思います」
家の中をかえって悪趣味だと思われるくらい高価な家具や骨董品で飾り立てるのも、その裏返しなのだと思う。
「ふぅん……。得られなかった反動で、かえってそれ以上の行動を追い求めるか……」
真剣な表情でそうまとめたハインツに、イレーネはこっそり微笑んだ。だがすぐにばれて「あ、何笑ってるんだよ」と言われてしまう。
「いえ……ハインツ様なら、また違うんだろうなって」
「そんなことは……あるな」
うん、とハインツは頷いた。
「俺、絶対見返してやる~とか、そういう復讐心とか向上心? 持てねぇし。見限られて期待されなくなったら、これからは気楽に生活できて逆にラッキーじゃん、って思うタイプだわ」
それはおそらく、彼の弟と比較されて思ったことだろう。
「わたしも、諦めて今の状況を受け入れる性質だと思います」
ハインツはイレーネの言葉にニッと笑った。
「なら俺たち、似た者同士ってことだな」
彼と同じだと言われるのは何だか素直に認める気にはなれなかったが、彼の笑顔にイレーネはそうかもしれませんねと答えた。
「――イレーネ。これ、おまえに似合いそうじゃね?」
細長い紐に、じゃらじゃらと貝やビーズを通したネックレスやブレスレットを手にして、ハインツがイレーネの首や手首に当てて似合うか確かめてくる。
「んー……やっぱもっと派手なのがいいかぁ。でも、ここじゃ宝石類とかはさすがにないしなぁ」
棚に戻されたアクセサリーを見ながら、イレーネはこうして誰かと買い物に来るのも初めてかもしれないと思った。
(こういうの、売っているんだ……)
ビー玉みたいな、雫型をしたガラスの中に綺麗な青色が浮かんでいた。
何人かの客が買っていくのを見ると、そう高い値段でもないのだろう。少なくとも宝石などと比べればずっと安価だ。
(わたしと同じくらいの子たちも、見ている……)
今までイレーネにとって、アクセサリーや宝石の類は、すべて商人が屋敷まで持ってくるものだった。値段など気にせず、好きなものを好きなだけ父に買うよう言われていた。選べなかったら、イレーネの世話をするメイドや、あるいは父が見栄えするものを代わりに選んだ。だから購入している、という感覚もなかった。
「イレーネ。これ欲しいのか」
店を見て回っていたハインツがイレーネのもとへ戻ってきた。
「いえ、なんだか珍しくて」
「まぁ、おまえはお嬢様だしな。こんなの、足元にも及ばないだろ」
ひょいとイレーネが見ていた雫型のペンダントを手に取り、ハインツがしげしげと眺めた。
「こういうシンプルなやつが好きなのか?」
「そうですね……形が可愛いなと思いました」
「ふーん。小ぶりなやつが好きなのか。イレーネは綺麗な顔してるし、大きくて派手なやつも似合うと思うぞ」
さらりと綺麗、という言葉を使われて彼女は戸惑った。その様子を見て、ハインツが笑う。
「なんだよ。本当のことだろ。清楚とか清純。おまえはそういうタイプだよ」
でも、とこっそりと耳元に唇を寄せてこうも付け加えた。
「閨の時だけは、すげえエロくなるけど」
「ハインツ様!」
「ははっ、じゃあそろそろ次行こうぜ」
ハインツはいろんな店を案内して、イレーネを驚かせ、関心を引き出そうとした。
たださすがに少々疲れてしまい、昼時でもあったので最初に予定していた露店で、塩漬けされた肉を串に刺して焼いたものや、果物やナッツがつまったパイ、濃厚な味がするチーズとそこまで癖のないチーズを二つ、菓子屋ではウエハースを買った。
あちこち歩き回っていたせいでお腹は空いていて、イレーネはとても美味しいと思いながら食べ終えた。
「ハインツ様は、いろいろとよくご存知なのですね」
「あー……まぁ、家にいるよりここで遊ぶ方が楽だったからなぁ」
どうもハインツの話から推察するに、あまり家族との関係は良好ではないらしい。アドリアンという出来の良い弟と比べられて、いろいろ辛い目に遭ったようにも見えた。
「あの、ご家族はわたしのこと、どう思っていらっしゃるんでしょうか」
以前から気になっていたことを思いきって尋ねれば、彼は「んー……」と難しい顔をした。
「正直言うと、たぶん、あんまりよくは思っていないと思う」
なんとなくそうだろうとは思っていたが、いざ彼の口から知らされると落ち込んだ。
「でもそれはおまえの親父さんの印象で、娘もそういう人間だって思い込んでいるだけだから、挽回の余地は十分あるぜ」
それでもマイナスからのスタートであることに変わりはない。
「そう落ち込むなよ。最初からどん底な印象なら、もう下がりようもないし、あとは昇っていくだけだ。あっ、実はそんな悪いやつじゃないんだ、って加点されていくんだぜ?」
「はぁ……」
「それに、今まで付き合ってきた女たちの中ではおまえが一番落ち着いているから、父さんたちも納得するだろ」
彼の歴代の彼女たちと比較され、イレーネはなんだかモヤっとした。どうしてそういう言い方しかできないのだろう、と。
「お。もう行くのか」
「ええ。もうけっこうです」
イレーネがそう言えば、わかったとハインツは何もわかっていない様子で席を立ったのだった。
そして今日行こうと考えてる場所をあれこれと話しては、イレーネにそれでいいかと確認をとった。
「昼飯は、露店に出ているやつでいいか?」
「ええ。構いませんわ」
「本当? そんなもん食べさせるな、って怒られたりしねぇ?」
「しませんよ。父も、昔は平民で、同じような生活をしていましたから」
今でこそ繁盛した商いをやっているが、昔何度か苦しい状況に陥って辛酸をなめる羽目になったそうだ。
「へぇ。あの親父さんがねぇ……」
有名な話であると思うが、ハインツは意外だという顔をした。不思議に思っていると、顔に出ていたのか、「だってさ」と彼は頬杖をつきながら答えた。
「今あんなに豪華な暮らししてるじゃん。正直、家よりよっぽど上手いもん食ってると思う。そんな人が昔は貧乏人だった、って言われても、いまいち信じられねぇ」
「そうですか? ……わたしは、昔苦しい思いをしたからこそ、今とても裕福な生活をして、かつての飢えを満たそうとしているんだと思います」
家の中をかえって悪趣味だと思われるくらい高価な家具や骨董品で飾り立てるのも、その裏返しなのだと思う。
「ふぅん……。得られなかった反動で、かえってそれ以上の行動を追い求めるか……」
真剣な表情でそうまとめたハインツに、イレーネはこっそり微笑んだ。だがすぐにばれて「あ、何笑ってるんだよ」と言われてしまう。
「いえ……ハインツ様なら、また違うんだろうなって」
「そんなことは……あるな」
うん、とハインツは頷いた。
「俺、絶対見返してやる~とか、そういう復讐心とか向上心? 持てねぇし。見限られて期待されなくなったら、これからは気楽に生活できて逆にラッキーじゃん、って思うタイプだわ」
それはおそらく、彼の弟と比較されて思ったことだろう。
「わたしも、諦めて今の状況を受け入れる性質だと思います」
ハインツはイレーネの言葉にニッと笑った。
「なら俺たち、似た者同士ってことだな」
彼と同じだと言われるのは何だか素直に認める気にはなれなかったが、彼の笑顔にイレーネはそうかもしれませんねと答えた。
「――イレーネ。これ、おまえに似合いそうじゃね?」
細長い紐に、じゃらじゃらと貝やビーズを通したネックレスやブレスレットを手にして、ハインツがイレーネの首や手首に当てて似合うか確かめてくる。
「んー……やっぱもっと派手なのがいいかぁ。でも、ここじゃ宝石類とかはさすがにないしなぁ」
棚に戻されたアクセサリーを見ながら、イレーネはこうして誰かと買い物に来るのも初めてかもしれないと思った。
(こういうの、売っているんだ……)
ビー玉みたいな、雫型をしたガラスの中に綺麗な青色が浮かんでいた。
何人かの客が買っていくのを見ると、そう高い値段でもないのだろう。少なくとも宝石などと比べればずっと安価だ。
(わたしと同じくらいの子たちも、見ている……)
今までイレーネにとって、アクセサリーや宝石の類は、すべて商人が屋敷まで持ってくるものだった。値段など気にせず、好きなものを好きなだけ父に買うよう言われていた。選べなかったら、イレーネの世話をするメイドや、あるいは父が見栄えするものを代わりに選んだ。だから購入している、という感覚もなかった。
「イレーネ。これ欲しいのか」
店を見て回っていたハインツがイレーネのもとへ戻ってきた。
「いえ、なんだか珍しくて」
「まぁ、おまえはお嬢様だしな。こんなの、足元にも及ばないだろ」
ひょいとイレーネが見ていた雫型のペンダントを手に取り、ハインツがしげしげと眺めた。
「こういうシンプルなやつが好きなのか?」
「そうですね……形が可愛いなと思いました」
「ふーん。小ぶりなやつが好きなのか。イレーネは綺麗な顔してるし、大きくて派手なやつも似合うと思うぞ」
さらりと綺麗、という言葉を使われて彼女は戸惑った。その様子を見て、ハインツが笑う。
「なんだよ。本当のことだろ。清楚とか清純。おまえはそういうタイプだよ」
でも、とこっそりと耳元に唇を寄せてこうも付け加えた。
「閨の時だけは、すげえエロくなるけど」
「ハインツ様!」
「ははっ、じゃあそろそろ次行こうぜ」
ハインツはいろんな店を案内して、イレーネを驚かせ、関心を引き出そうとした。
たださすがに少々疲れてしまい、昼時でもあったので最初に予定していた露店で、塩漬けされた肉を串に刺して焼いたものや、果物やナッツがつまったパイ、濃厚な味がするチーズとそこまで癖のないチーズを二つ、菓子屋ではウエハースを買った。
あちこち歩き回っていたせいでお腹は空いていて、イレーネはとても美味しいと思いながら食べ終えた。
「ハインツ様は、いろいろとよくご存知なのですね」
「あー……まぁ、家にいるよりここで遊ぶ方が楽だったからなぁ」
どうもハインツの話から推察するに、あまり家族との関係は良好ではないらしい。アドリアンという出来の良い弟と比べられて、いろいろ辛い目に遭ったようにも見えた。
「あの、ご家族はわたしのこと、どう思っていらっしゃるんでしょうか」
以前から気になっていたことを思いきって尋ねれば、彼は「んー……」と難しい顔をした。
「正直言うと、たぶん、あんまりよくは思っていないと思う」
なんとなくそうだろうとは思っていたが、いざ彼の口から知らされると落ち込んだ。
「でもそれはおまえの親父さんの印象で、娘もそういう人間だって思い込んでいるだけだから、挽回の余地は十分あるぜ」
それでもマイナスからのスタートであることに変わりはない。
「そう落ち込むなよ。最初からどん底な印象なら、もう下がりようもないし、あとは昇っていくだけだ。あっ、実はそんな悪いやつじゃないんだ、って加点されていくんだぜ?」
「はぁ……」
「それに、今まで付き合ってきた女たちの中ではおまえが一番落ち着いているから、父さんたちも納得するだろ」
彼の歴代の彼女たちと比較され、イレーネはなんだかモヤっとした。どうしてそういう言い方しかできないのだろう、と。
「お。もう行くのか」
「ええ。もうけっこうです」
イレーネがそう言えば、わかったとハインツは何もわかっていない様子で席を立ったのだった。
223
お気に入りに追加
4,937
あなたにおすすめの小説
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。

姉の婚約者であるはずの第一王子に「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」と言われました。
ふまさ
恋愛
「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」
ある日の休日。家族に疎まれ、蔑まれながら育ったマイラに、第一王子であり、姉の婚約者であるはずのヘイデンがそう告げた。その隣で、姉のパメラが偉そうにふんぞりかえる。
「ぞんぶんに感謝してよ、マイラ。あたしがヘイデン殿下に口添えしたんだから!」
一方的に条件を押し付けられ、望まぬまま、第一王子の婚約者となったマイラは、それでもつかの間の安らぎを手に入れ、歓喜する。
だって。
──これ以上の幸せがあるなんて、知らなかったから。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
※稚拙ながらも投稿初日からHOTランキング(2024.11.21)に入れて頂き、ありがとうございます🙂 今回初めて最高ランキング5位(11/23)✨ まさに感無量です🥲

【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる