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32、コルディエ公爵夫人
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「アナベル嬢。私たちはお邪魔なようだから先に帰ろうか」
「ええ、殿下。わたくしも同じことを提案しようと思っていたところですわ」
では帰ろうかとサミュエルは椅子に置いてあったシルクハットを手に取り、アナベルと二人で立ち去ろうとする。ラファエルが「殿下」とイリスから視線を外し、声をかけた。
「お二人で帰られると、あらぬ誤解を招きます。私たちも一緒に出ます」
「ラファエル……せっかく私たちが気を遣ってやったというのに……」
なぁ、というようにイリスを見たので、彼女はとんでもないと首を振った。実際ラファエルと二人きりになるのは……舞踏会の帰りのようになりそうで、そうなったなら心臓がいくつあっても足りないので避けたかった。
「一緒に観劇したんですもの。最後までお供しますわ」
「なるほど。ではイリス嬢の言葉に乗ってあげようか。アナベル嬢もそれでいいかな?」
「ええ。お二人が望むのであるならば」
こうして行きと同じように、四人は揃って小部屋から出たのだった。
「――今日はきみたちのおかげで楽しかった。機会があれば、ぜひまた一緒に観て欲しい」
サミュエルは心からそう述べると、護衛と思われる騎士たちと帰って行った。
「わたくしも楽しかったですわ」
「ええ、わたしも」
アナベルはイリスとラファエルを見て意地悪く微笑む。
「あら。次は二人きりで観たいんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ」
「ふふ。貴女はそうでも、ラファエル様は違うのではなくて?」
「否定はしません」
さらりと答えるラファエルにアナベルは肩を竦めた。
「ラファエル様って見かけとは全然違いますのね」
「それはどういう意味だろうか」
「先ほどの言葉といい、イリスさんに対してはまるで、」
とそこでアナベルは言葉を切った。イリスとラファエルの後ろに視線をやっている。イリスも振り返ろうとして「ちょっとよろしいかしら」と声をかけられた。
イリスたちより少しばかり年上だと思われる女性が数人、口元を異国風の扇子で隠しながらこちらを見ている。それと彼女たちの後ろにひっそりと隠れている小柄な少女もいた。
「これはコルディエ公爵夫人。こんな所でお会いするとは奇遇ですね」
ラファエルが代表して答えた。彼の顔をまじまじと彼女たちは見て、やがて顔を見合わせる。
「ね、やっぱり言った通りでしょう」
「まぁ。では先ほどの方は……」
「夫人。ご用件がないのならば、失礼させてもらいますが」
ラファエルが仕事で見せるような冷たい無表情で催促する。怒っているようにも見えて圧を感じるが、夫人は「ありますわ」と全く気にした様子もなく答えた。
「先ほどの殿方、あの方はもしかして王太子殿下でしょうか」
イリスとアナベルは顔を見合わせた。ばれてしまったのだろうか。
「なぜそうお思いに?」
夫人の質問には答えず、ラファエルは理由をたずねた。
「シルクハットと片眼鏡で誤魔化していらっしゃるようでしたけれど、私の目を誤魔化すことはできませんわ」
それに、と夫人の目がスッとラファエルに焦点を当てて細められる。
「氷の騎士様がこんな所へお出でになるなど、今まで滅多にありませんでしたもの。何か特別な事情がおありだったのではないかと思いましたの」
「なるほど。しかし私とて、たまにはオペラを楽しみたいと思う気持ちはありますよ」
ラファエルの答えに夫人は甲高い声で笑った。アリアを歌う女性の声はどんなに高くても全く不快に感じなかったのに、夫人の声は酷く耳に障った。彼女の友人だと思われる女性たちもみなくすくすと笑いを零している。
「心が氷でできているような貴方にオペラの情緒がわかるのかしら?」
夫人の言葉は明らかに棘を持っていた。イリスはぎゅっと心臓を掴まれた心地になったが、ラファエルは微塵も表情を崩さず、胸の内に湧いたであろう感情を一切表に出さなかった。
「オペラの楽しみ方は人それぞれでしょう。歌や音楽に注目する人もいれば、大道具や衣装にこだわりを見出す人もいる。ストーリーを理解できなかったからといって、責められる謂れはありません」
ラファエルの言い方が気に入らなかったのか、夫人は眉をぴくりと動かした。
「その言い方、相変わらず癪に障ること」
「申し訳ありません。夫人の気分をこれ以上害さないよう、失礼いたします」
行こう、とラファエルがイリスとアナベルを連れて立ち去ろうとすると、「お待ちなさい!」と夫人が呼び止めた。その鋭い声にイリスはびくりと肩を震わせた。
「私の質問はまだ終わっておりませんわ。殿下の側近であるならば、無礼な態度は慎むべきではなくて?」
サミュエルの名を持ち出され、逆らうことができなかったのか、ラファエルは渋々と振り返った。しかしイリスとアナベルを背で庇う形で夫人と対峙する。
「あの方は殿下で間違いないのよね?」
「……殿下はお忍びで出向いたのです。そのお心をどうか汲んで下さい」
これ以上余計なことを聞くな、というラファエルの訴えを夫人は笑って答えた。
「ええ。もちろんですとも。だからもう一つだけ。そちらのお嬢様方は殿下とどういうご関係かしら」
「友人です」
「本当? どういった経緯でお知り合いになられたのかしら」
公爵夫人の美しくも鋭い目がイリスとアナベルにスッと向けられる。イリスは授業中うたた寝をしてそれが教師にばれてしまった時のことを思い出した。目線だけで相手を怯えさせるものだ。
「お二人とも王女殿下と茶会を共にして、そこで殿下とも知り合うきっかけになったのです」
「へぇ。ベルティーユ様とねぇ……」
上から下まで値踏みするような視線は非常に居心地が悪い。
「いいわね、若い子は。妹との繋がりを上手に利用できるもの」
「王女殿下のご友人を侮辱すれば、王族への不敬と見なされますよ。発言には気をつけて頂きたい」
「あら。私は別に失礼なことを言ったつもりはないわよ。逆に王女殿下を心配してあげているの」
だって、と夫人は扇子をパチンと閉じ、その先端をイリスとアナベルの方を指差すように向けた。
「どちらも見たことないお顔ですもの。失礼ですけれど、紹介してもらえないかしら」
「ええ、殿下。わたくしも同じことを提案しようと思っていたところですわ」
では帰ろうかとサミュエルは椅子に置いてあったシルクハットを手に取り、アナベルと二人で立ち去ろうとする。ラファエルが「殿下」とイリスから視線を外し、声をかけた。
「お二人で帰られると、あらぬ誤解を招きます。私たちも一緒に出ます」
「ラファエル……せっかく私たちが気を遣ってやったというのに……」
なぁ、というようにイリスを見たので、彼女はとんでもないと首を振った。実際ラファエルと二人きりになるのは……舞踏会の帰りのようになりそうで、そうなったなら心臓がいくつあっても足りないので避けたかった。
「一緒に観劇したんですもの。最後までお供しますわ」
「なるほど。ではイリス嬢の言葉に乗ってあげようか。アナベル嬢もそれでいいかな?」
「ええ。お二人が望むのであるならば」
こうして行きと同じように、四人は揃って小部屋から出たのだった。
「――今日はきみたちのおかげで楽しかった。機会があれば、ぜひまた一緒に観て欲しい」
サミュエルは心からそう述べると、護衛と思われる騎士たちと帰って行った。
「わたくしも楽しかったですわ」
「ええ、わたしも」
アナベルはイリスとラファエルを見て意地悪く微笑む。
「あら。次は二人きりで観たいんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ」
「ふふ。貴女はそうでも、ラファエル様は違うのではなくて?」
「否定はしません」
さらりと答えるラファエルにアナベルは肩を竦めた。
「ラファエル様って見かけとは全然違いますのね」
「それはどういう意味だろうか」
「先ほどの言葉といい、イリスさんに対してはまるで、」
とそこでアナベルは言葉を切った。イリスとラファエルの後ろに視線をやっている。イリスも振り返ろうとして「ちょっとよろしいかしら」と声をかけられた。
イリスたちより少しばかり年上だと思われる女性が数人、口元を異国風の扇子で隠しながらこちらを見ている。それと彼女たちの後ろにひっそりと隠れている小柄な少女もいた。
「これはコルディエ公爵夫人。こんな所でお会いするとは奇遇ですね」
ラファエルが代表して答えた。彼の顔をまじまじと彼女たちは見て、やがて顔を見合わせる。
「ね、やっぱり言った通りでしょう」
「まぁ。では先ほどの方は……」
「夫人。ご用件がないのならば、失礼させてもらいますが」
ラファエルが仕事で見せるような冷たい無表情で催促する。怒っているようにも見えて圧を感じるが、夫人は「ありますわ」と全く気にした様子もなく答えた。
「先ほどの殿方、あの方はもしかして王太子殿下でしょうか」
イリスとアナベルは顔を見合わせた。ばれてしまったのだろうか。
「なぜそうお思いに?」
夫人の質問には答えず、ラファエルは理由をたずねた。
「シルクハットと片眼鏡で誤魔化していらっしゃるようでしたけれど、私の目を誤魔化すことはできませんわ」
それに、と夫人の目がスッとラファエルに焦点を当てて細められる。
「氷の騎士様がこんな所へお出でになるなど、今まで滅多にありませんでしたもの。何か特別な事情がおありだったのではないかと思いましたの」
「なるほど。しかし私とて、たまにはオペラを楽しみたいと思う気持ちはありますよ」
ラファエルの答えに夫人は甲高い声で笑った。アリアを歌う女性の声はどんなに高くても全く不快に感じなかったのに、夫人の声は酷く耳に障った。彼女の友人だと思われる女性たちもみなくすくすと笑いを零している。
「心が氷でできているような貴方にオペラの情緒がわかるのかしら?」
夫人の言葉は明らかに棘を持っていた。イリスはぎゅっと心臓を掴まれた心地になったが、ラファエルは微塵も表情を崩さず、胸の内に湧いたであろう感情を一切表に出さなかった。
「オペラの楽しみ方は人それぞれでしょう。歌や音楽に注目する人もいれば、大道具や衣装にこだわりを見出す人もいる。ストーリーを理解できなかったからといって、責められる謂れはありません」
ラファエルの言い方が気に入らなかったのか、夫人は眉をぴくりと動かした。
「その言い方、相変わらず癪に障ること」
「申し訳ありません。夫人の気分をこれ以上害さないよう、失礼いたします」
行こう、とラファエルがイリスとアナベルを連れて立ち去ろうとすると、「お待ちなさい!」と夫人が呼び止めた。その鋭い声にイリスはびくりと肩を震わせた。
「私の質問はまだ終わっておりませんわ。殿下の側近であるならば、無礼な態度は慎むべきではなくて?」
サミュエルの名を持ち出され、逆らうことができなかったのか、ラファエルは渋々と振り返った。しかしイリスとアナベルを背で庇う形で夫人と対峙する。
「あの方は殿下で間違いないのよね?」
「……殿下はお忍びで出向いたのです。そのお心をどうか汲んで下さい」
これ以上余計なことを聞くな、というラファエルの訴えを夫人は笑って答えた。
「ええ。もちろんですとも。だからもう一つだけ。そちらのお嬢様方は殿下とどういうご関係かしら」
「友人です」
「本当? どういった経緯でお知り合いになられたのかしら」
公爵夫人の美しくも鋭い目がイリスとアナベルにスッと向けられる。イリスは授業中うたた寝をしてそれが教師にばれてしまった時のことを思い出した。目線だけで相手を怯えさせるものだ。
「お二人とも王女殿下と茶会を共にして、そこで殿下とも知り合うきっかけになったのです」
「へぇ。ベルティーユ様とねぇ……」
上から下まで値踏みするような視線は非常に居心地が悪い。
「いいわね、若い子は。妹との繋がりを上手に利用できるもの」
「王女殿下のご友人を侮辱すれば、王族への不敬と見なされますよ。発言には気をつけて頂きたい」
「あら。私は別に失礼なことを言ったつもりはないわよ。逆に王女殿下を心配してあげているの」
だって、と夫人は扇子をパチンと閉じ、その先端をイリスとアナベルの方を指差すように向けた。
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