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第7章 東雲理沙編
194 理沙と林檎の話⑧
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あの日から、私と林檎は毎日のように公園で会って話すようになった。
林檎は元から自分の内をさらけ出すことに抵抗が無い気質なようで、交流するようになってすぐに、自身の素性について語ってくれた。
公園の近くにあるマンションの一室を借りて母親と二人暮らしをしており、母の負担を減らす為に、今は林檎が料理や洗濯などの家事全般を担当しているという話だった。
とは言え、彼女の話を聞いている限り、私の家に比べれば劣るものの決して彼女の家が貧しいというわけでは無いようだ。
プロフィール帳もそうだが文房具等の私物も充実しているようだし、当たり前かもしれないが食べる物や着る物に困っている様子も無い。
学校では『飼育係』という係活動を行っており、クラスで育てている金魚に毎日餌やりをしているらしい。
ある時は学校で配られたプリントを持ってきて、そこで『クラスのかわいい仲間たち』という文面と共に紹介されている金魚の写真を見せてくれたこともあった。
彼女は学校の同級生との仲も良好なようで、その日の出来事について話してくれる中で、クラスの友達との出来事が頻回に出てきていた。
そんな風に彼女の話を聞いていく内に、私も少しずつ自分のことを打ち明けられるようになり、何度か交流を重ねながら家や学校でのことを彼女に話した。
レールの敷かれた人生で、両親は家の立場や世間体のことしか考えておらず、そんな両親の期待に応える為に生きてきたこと。
似たような家族を持つ同級生達は常に互いの顔色を窺っており、今まで自分の悩みを打ち明けられるような友人すらまともにいなかったこと。
林檎と会うまでは、どこにいても息が苦しかったこと。
これらの話を、何度か交流を重ねながら、少しずつ打ち明けていった。
家族や同級生との関係が良好な林檎にとって、私の境遇は自身の常識からかけ離れたものだったようで、話を聞いた後は大層驚いた様子だった。
しかしすぐに、これから辛いことがあった時は自分の家に来ればいいと言ってくれた。
母親は仕事で夜遅くまで留守にしており、いつも家に一人で寂しいので、遊びに来てくれると嬉しいと笑顔で語ってくれた。
そんな彼女の言葉は凄く嬉しかったのだが、私はそれを断った。
留守にしているとはいえ、無断で家に上がるのは林檎の母親に申し訳ないと思ったし、何より……家に上がって長居でもして帰りが遅くなれば、いよいよ両親に怪しまれるのではないかと思ったからだ。
今は外で会っているのでそこまで長話せずに済んでいるが、ここで林檎の家に行ったりでもしたら恐らく居心地の良さに時間を忘れてしまい、帰りが今よりも更に遅くなってしまうだろう。
一応、両親には学校の図書館で勉強してから帰ってるので帰りが遅いのだと説明してはいるのだが、それでもあまり良い顔はされていない。
そんな状態で今よりも帰りが遅くなったりでもしたら、いよいよ両親は私の行動を不審に思い、林檎との交流が知られて妨害される可能性が高いだろう。
これからも林檎との交流を続ける為にも、今彼女の家に行くのは危険だと判断したのだ。
「ふぅん、そっか……そんなに、私と……」
こういった理由で家に行くのはしばらく遠慮する、という話をすると、林檎は自分の頬を掻きながら何やらモゴモゴと呟いていた。
それを見て疑問に思いどうしたのか聞いてみると、彼女はすぐに笑顔で「何でもない」とはぐらかした。
何はともあれ、そんなこともありながらも林檎との交流を続けて、一ヶ月程経過した時のことだった。
「……ただいま」
いつものように玄関の扉を開けて帰宅の挨拶をすると、すぐに、玄関に一足の黒い革靴が並んでいることに気付いた。
これは父さんの……? この時間は、まだ仕事の筈じゃ……?
もしかしたら、気付かない間に林檎と話し込んでしまい帰る時間がいつもより遅くなってしまったのではないかと危惧し、玄関に掛かっている時計を確認してみる……が、やはり今の時間は、父さんの仕事が終わって帰ってくるよりもずっと早い時間だった。
何なら、林檎と会って話すようになってからは、むしろ比較的早い時間であるとも言える。
一体どうして……? と疑問に思いつつ靴を脱いでいると、リビングの扉が開いて母さんが出てきた。
「あっ……ただいま、お母さん。お父さん、もう帰ってきて──」
「理沙。すぐに手を洗って、リビングに来なさい。……お父さんが待ってるわよ」
静かな声で端的に言う母の言葉に、私は思わずビクリと肩を強く震わせる。
……まさか、林檎と会っているのが知られた……?
もしかしたら、林檎と公園で会っているのを見られたか……?
いや、それならその場ですぐに言及されてもおかしく無い筈だ。
それなら一体どうして……?
次々に沸き上がる疑念が頭の中でグルグルと渦巻く中、ひとまず私は言われた通りに手洗いうがいを済ませてリビングへと向かう。
そこでは、父さんが両手を組んだ状態で椅子に座り、眉間に皺を寄せた険しい表情で待っていた。
「……遅かったな、理沙」
低い声でポツリと呟くように放たれたその言葉に、ギュッと心臓を強く掴まれたかのような錯覚がする。
胸が締め付けられるように痛むのを感じながらも、私は右手の拳を強く握りしめ、ゆっくりと口を開いた。
「……ただいま。お父さんこそ、今日は帰りが早かったんだね。何かあったの?」
「……」
恐る恐る聞き返した私の言葉に、父さんは答えない。
険しい表情で腕を組んだまま、顎で向かい側の席を示した。
……座れ、ということか……。
その行動の真意を察した私は、すぐに小さく息を吐いて一度頷き、指し示された席につく。
すると父さんは凭れ掛かっていた椅子の背凭れからゆっくりと体を離し、前のめりな姿勢を取りながら口を開いた。
「ここ最近、ずっと帰りが遅いみたいだが……何をしているんだ?」
「えっと……前にも言ったけど、最近はずっと、学校の図書館で勉強してるから……で、でもッ、一応、平井先生の授業には、遅れないようにしてるし……学校からは、寄り道しないで帰っ──」
「嘘をつくな」
必死に思考を巡らせて言い訳をしていた私の言葉は、低く鋭い声によって呆気なく遮られる。
有無を言わさぬ様子の反論に思わず口を噤んでいると、父さんは組んでいた両腕を解き、両手の指を絡めるようにして組みながら続けた。
「ここ最近、ずっとお前の帰りが遅いから気になってな。今日、学校に電話して確認したんだ。そうしたら……理沙さんは図書館にはいませんでした。玄関に靴も無かったので、もう帰ったと思いますよ……と、言われたぞ」
「……それは……」
「先生の話を聞いてすぐに母さんに電話をしたが、お前は帰ってきていないと言っていた。それを聞いて、仕事を早く切り上げて帰ってきたが……それでも、お前より帰って来るのは早かった。……私が何を言いたいのか、分かるよな?」
暗い瞳で私を真っ直ぐ見据えて、父さんは静かにそう問い掛けてくる。
林檎のことまでは……流石に、知られてない……か……。
今ならまだ、誤魔化せるかもしれない。
一人で寄り道してる、というのは……一ヶ月もの間、ほとんど毎日帰りが遅かった理由としては弱い。
学校の同級生と遊んでた、とかは、今回のように電話で確認されたりでもしたら終わりだ。
それに……例え嘘でも、あいつらと仲が良いなんて、口が裂けても言いたくない。
「……ごめんなさい、お父さん」
「謝罪は良い。それより、どうしてここ最近帰りが遅かったのかを聞いてるんだ」
掠れた声で紡いだ私の謝罪を父さんはあっさりと切り捨てて、すぐさま更に言及してくる。
それに、ゆっくりと血の気が引いて背筋が冷たくなっていくのを感じながら、私は唇を噛みしめて俯いた。
……万事休す、か……。
拳を握る力を強めながら心の中でそう呟くと、私は小さく息をつき、すぐに口を開いた。
「実は……外で、違う学校の子と、会ってるの」
林檎は元から自分の内をさらけ出すことに抵抗が無い気質なようで、交流するようになってすぐに、自身の素性について語ってくれた。
公園の近くにあるマンションの一室を借りて母親と二人暮らしをしており、母の負担を減らす為に、今は林檎が料理や洗濯などの家事全般を担当しているという話だった。
とは言え、彼女の話を聞いている限り、私の家に比べれば劣るものの決して彼女の家が貧しいというわけでは無いようだ。
プロフィール帳もそうだが文房具等の私物も充実しているようだし、当たり前かもしれないが食べる物や着る物に困っている様子も無い。
学校では『飼育係』という係活動を行っており、クラスで育てている金魚に毎日餌やりをしているらしい。
ある時は学校で配られたプリントを持ってきて、そこで『クラスのかわいい仲間たち』という文面と共に紹介されている金魚の写真を見せてくれたこともあった。
彼女は学校の同級生との仲も良好なようで、その日の出来事について話してくれる中で、クラスの友達との出来事が頻回に出てきていた。
そんな風に彼女の話を聞いていく内に、私も少しずつ自分のことを打ち明けられるようになり、何度か交流を重ねながら家や学校でのことを彼女に話した。
レールの敷かれた人生で、両親は家の立場や世間体のことしか考えておらず、そんな両親の期待に応える為に生きてきたこと。
似たような家族を持つ同級生達は常に互いの顔色を窺っており、今まで自分の悩みを打ち明けられるような友人すらまともにいなかったこと。
林檎と会うまでは、どこにいても息が苦しかったこと。
これらの話を、何度か交流を重ねながら、少しずつ打ち明けていった。
家族や同級生との関係が良好な林檎にとって、私の境遇は自身の常識からかけ離れたものだったようで、話を聞いた後は大層驚いた様子だった。
しかしすぐに、これから辛いことがあった時は自分の家に来ればいいと言ってくれた。
母親は仕事で夜遅くまで留守にしており、いつも家に一人で寂しいので、遊びに来てくれると嬉しいと笑顔で語ってくれた。
そんな彼女の言葉は凄く嬉しかったのだが、私はそれを断った。
留守にしているとはいえ、無断で家に上がるのは林檎の母親に申し訳ないと思ったし、何より……家に上がって長居でもして帰りが遅くなれば、いよいよ両親に怪しまれるのではないかと思ったからだ。
今は外で会っているのでそこまで長話せずに済んでいるが、ここで林檎の家に行ったりでもしたら恐らく居心地の良さに時間を忘れてしまい、帰りが今よりも更に遅くなってしまうだろう。
一応、両親には学校の図書館で勉強してから帰ってるので帰りが遅いのだと説明してはいるのだが、それでもあまり良い顔はされていない。
そんな状態で今よりも帰りが遅くなったりでもしたら、いよいよ両親は私の行動を不審に思い、林檎との交流が知られて妨害される可能性が高いだろう。
これからも林檎との交流を続ける為にも、今彼女の家に行くのは危険だと判断したのだ。
「ふぅん、そっか……そんなに、私と……」
こういった理由で家に行くのはしばらく遠慮する、という話をすると、林檎は自分の頬を掻きながら何やらモゴモゴと呟いていた。
それを見て疑問に思いどうしたのか聞いてみると、彼女はすぐに笑顔で「何でもない」とはぐらかした。
何はともあれ、そんなこともありながらも林檎との交流を続けて、一ヶ月程経過した時のことだった。
「……ただいま」
いつものように玄関の扉を開けて帰宅の挨拶をすると、すぐに、玄関に一足の黒い革靴が並んでいることに気付いた。
これは父さんの……? この時間は、まだ仕事の筈じゃ……?
もしかしたら、気付かない間に林檎と話し込んでしまい帰る時間がいつもより遅くなってしまったのではないかと危惧し、玄関に掛かっている時計を確認してみる……が、やはり今の時間は、父さんの仕事が終わって帰ってくるよりもずっと早い時間だった。
何なら、林檎と会って話すようになってからは、むしろ比較的早い時間であるとも言える。
一体どうして……? と疑問に思いつつ靴を脱いでいると、リビングの扉が開いて母さんが出てきた。
「あっ……ただいま、お母さん。お父さん、もう帰ってきて──」
「理沙。すぐに手を洗って、リビングに来なさい。……お父さんが待ってるわよ」
静かな声で端的に言う母の言葉に、私は思わずビクリと肩を強く震わせる。
……まさか、林檎と会っているのが知られた……?
もしかしたら、林檎と公園で会っているのを見られたか……?
いや、それならその場ですぐに言及されてもおかしく無い筈だ。
それなら一体どうして……?
次々に沸き上がる疑念が頭の中でグルグルと渦巻く中、ひとまず私は言われた通りに手洗いうがいを済ませてリビングへと向かう。
そこでは、父さんが両手を組んだ状態で椅子に座り、眉間に皺を寄せた険しい表情で待っていた。
「……遅かったな、理沙」
低い声でポツリと呟くように放たれたその言葉に、ギュッと心臓を強く掴まれたかのような錯覚がする。
胸が締め付けられるように痛むのを感じながらも、私は右手の拳を強く握りしめ、ゆっくりと口を開いた。
「……ただいま。お父さんこそ、今日は帰りが早かったんだね。何かあったの?」
「……」
恐る恐る聞き返した私の言葉に、父さんは答えない。
険しい表情で腕を組んだまま、顎で向かい側の席を示した。
……座れ、ということか……。
その行動の真意を察した私は、すぐに小さく息を吐いて一度頷き、指し示された席につく。
すると父さんは凭れ掛かっていた椅子の背凭れからゆっくりと体を離し、前のめりな姿勢を取りながら口を開いた。
「ここ最近、ずっと帰りが遅いみたいだが……何をしているんだ?」
「えっと……前にも言ったけど、最近はずっと、学校の図書館で勉強してるから……で、でもッ、一応、平井先生の授業には、遅れないようにしてるし……学校からは、寄り道しないで帰っ──」
「嘘をつくな」
必死に思考を巡らせて言い訳をしていた私の言葉は、低く鋭い声によって呆気なく遮られる。
有無を言わさぬ様子の反論に思わず口を噤んでいると、父さんは組んでいた両腕を解き、両手の指を絡めるようにして組みながら続けた。
「ここ最近、ずっとお前の帰りが遅いから気になってな。今日、学校に電話して確認したんだ。そうしたら……理沙さんは図書館にはいませんでした。玄関に靴も無かったので、もう帰ったと思いますよ……と、言われたぞ」
「……それは……」
「先生の話を聞いてすぐに母さんに電話をしたが、お前は帰ってきていないと言っていた。それを聞いて、仕事を早く切り上げて帰ってきたが……それでも、お前より帰って来るのは早かった。……私が何を言いたいのか、分かるよな?」
暗い瞳で私を真っ直ぐ見据えて、父さんは静かにそう問い掛けてくる。
林檎のことまでは……流石に、知られてない……か……。
今ならまだ、誤魔化せるかもしれない。
一人で寄り道してる、というのは……一ヶ月もの間、ほとんど毎日帰りが遅かった理由としては弱い。
学校の同級生と遊んでた、とかは、今回のように電話で確認されたりでもしたら終わりだ。
それに……例え嘘でも、あいつらと仲が良いなんて、口が裂けても言いたくない。
「……ごめんなさい、お父さん」
「謝罪は良い。それより、どうしてここ最近帰りが遅かったのかを聞いてるんだ」
掠れた声で紡いだ私の謝罪を父さんはあっさりと切り捨てて、すぐさま更に言及してくる。
それに、ゆっくりと血の気が引いて背筋が冷たくなっていくのを感じながら、私は唇を噛みしめて俯いた。
……万事休す、か……。
拳を握る力を強めながら心の中でそう呟くと、私は小さく息をつき、すぐに口を開いた。
「実は……外で、違う学校の子と、会ってるの」
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