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第4章:土の心臓編
098 友達としての普通
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翌日の早朝に私達はラシルスを発ち、ギリスール王国への移動を開始した。
スタルト車を使って北上し、スリンという国の港に向かい、そこから船に乗ってギリスール王国があるフォークマン大陸に渡ることになった。
その為に、現在、私達はフォークマン大陸のイブルー国にあるイブルー港へと向かう船に乗っている。
「きゃぁっ」
強い風が吹き、友子ちゃんは小さく悲鳴を上げながら髪を押さえた。
しかし、到底それで押さえられるものではなく、彼女の髪はボサボサになってしまった。
私はそれに、頭を撫でるようにして乱れた髪を直してやる。
「大丈夫? 建物の中に入る?」
「だっ、大丈夫だよっ! 平気だから……」
友子ちゃんは慌てた様子でそう言いつつ、乱れた髪を手櫛で直す。
彼女の様子に私は「そっか」と返しつつ、視線を海の方に向けた。
船の上から見える海は広大で、中々の絶景だった。
日本にいた頃はまともに船に乗った経験など無く、フォークマン大陸からタースウォー大陸に渡った時は船酔いに苦しむリートの介抱に付きっきりだった為、こうしてじっくり海を眺める時間なんてほとんど無かった。
なんだか久しぶりだな。こういう、平穏な時間。
「……あれ?」
ぼんやりと海を眺めていた視線を少し横に動かすと、私達から離れた所で、クラインと山吹さんが何かを話しているのが見えた。
世間話……って空気ではなさそうだな。
話している内容までは聞こえないけど、なんか、親しく雑談をしているといった感じではなさそう。
山吹さんも楽しそうといった感じではなく真剣な表情で話しているし、クラインは……フードのせいで表情は分からない。
「こころちゃん、何見てるの?」
すると、友子ちゃんがそんな風に聞いてきた。
それに、私は「あれ見て」と言いながら、離れた場所に見えるクラインと山吹さんを指さした。
友子ちゃんはそれを見て、「あぁ」と呟くように言った。
「クラインさんと山吹さん?」
「あの二人って、いつの間にあんな関係になったの?」
「あんな関係……?」
「だから、そういう……男女の仲に……」
私の言葉に、友子ちゃんはキョトンとした表情で私を見てきた。
かと思えば、ぷはッと息を吐くように笑った。
「あははっ、男女の仲って……あの二人が?」
「えっ、違うの?」
「違うよ~」
友子ちゃんは楽しそうに笑いながら、私の疑問をあっさり否定する。
それに、私はすぐに「でも!」と口を開いた。
「あの二人、昨日一緒の部屋に泊まっていたし、今だってあんなに仲睦まじく……」
「仲睦まじく、って……山吹さんは学級委員長で私達の代表みたいな存在だし、何かと二人で話す機会が多いだけだよ」
「そうなの……?」
「部屋に泊まったのも、別に深い意味はないと思うよ。少なくとも、こころちゃんが思っているような関係では無いよ」
「そうなんだ」
友子ちゃんの説明に、私はそう呟いた。
何だ、別にそういう関係では無いんだ。
しかし、そういう関係では無いのに男女で一夜を共にするというのは、それはそれでどうなのだろうか……。
そんな風に考えていた時、どうやら例の二人の密談は終わった様子で、山吹さんがこちらの方に歩いてくるのが見えた。
「山吹さん」
咄嗟に名前を呼ぶと、山吹さんは目を丸くしてこちらに視線を向けた。
しかし、すぐにその表情を緩めて「猪瀬さん、最上さん」と言いながらこちらに歩いてきた。
「山吹さん、さっきクラインさんと何か話していたみたいだったけど、何の話をしていたの?」
「あぁ、えっと……今後の予定について、少し話していたの」
「今後の予定?」
「うん。……ホラ、この前のアランとの戦い、私達は一方的にやられちゃったでしょう? だから、ギリスール王国に帰ったらもっと強くならないといけないと思って」
山吹さんはそう言いながら、左手の薬指に付けた指輪にソッと触れた。
それに私は何も言えず、目を逸らした。
すると、山吹さんは「あぁ、そうだ」と言って私を見た。
「猪瀬さん、この前は助けてくれてありがとう。本当に助かったよ」
「いや、私はそんな大したことはしてないよ」
私はそう言いながら、顔の前で軽く手を振った。
この前、というのは、恐らくアランとの戦いの時のことだろう。
あの時は咄嗟に飛び出して山吹さんを守ることは出来たが、私がリートを振り払ってでも助けに行けば、もっと早く助けることは出来た。
戦いの中でも私に出来たことはほとんどないし、感謝される程のことでも無い。
「でも、助けられたのは事実だから……」
山吹さんがそこまで言った時、船が大きく揺らいだ。
突然のことで身構えられていなかったからか、彼女はその振動で倒れそうになる。
「危ないッ!」
私は咄嗟に駆け寄り、片手で彼女の体を抱き止め、もう片方の手で船縁を掴んで体を停止させた。
山吹さんの華奢な体は、片手でも軽々と受け止めることが出来た。
船はしばらくの間グラグラと激しく揺れたが、徐々にその振動は静かになっていく。
ある程度振動が収まったのを確認し、私は山吹さんの体を離した。
「はい。大丈夫?」
「あぁー……うん。大丈夫だよ」
私の問いに、山吹さんはどこか気まずそうに目を逸らしながら、そう答えた。
あれ、何か変なことでもしたかな。
いや、もしかしたらお節介だったのかもしれない。
咄嗟の行動だったので私にどうこう出来た問題では無かったが、それでも、目の前で転ばれそうになったらフォローしてしまうのは仕方ないと思う。
山吹さんの場合、見た目が自分よりもかなり年下に見えてしまうから、余計に。
「じゃあ、私はもう行くね。また後でね」
彼女はそう言うと、軽く手を振って船の建物の中に入っていってしまった。
……何が嫌だったのか聞こうと思っていたのに……。
とはいえ、元々仲が良いわけではないし、こんなものか。
そんな風に考えていた時、突然、背中に誰かが抱きついてきた。
「うわッ」
驚きつつ、私はすぐに振り向く。
するとそこでは、友子ちゃんが私の体を背中から抱きしめていた。
突然のことに驚いていると、彼女は私の肩に顎を乗せてきた。
「と、友子ちゃん……? 何を……?」
「嫌?」
「や……嫌とかじゃないけど……急にどうしたの?」
私はそう言いながら腕を離させ、友子ちゃんに向き直った。
すると、彼女は何かを言おうと口を開き、すぐに口ごもって目を逸らした。
彼女は私の服をキュッと握り締め、オズオズと言った様子で続けた。
「ごめんね。なんか、その……ヤキモチ、というか……」
「……ヤキモチ?」
「こころちゃんが、私以外の人と仲良くしてるの……なんか、嫌で……」
「仲良く、って……山吹さんはただのクラスメイトだよ」
私はそう答えつつ笑って見せたが、友子ちゃんの表情は相変わらず暗いままだった。
それに私は息をつき、彼女の手を離させ、その手を握ってやる。
すると、彼女は目を丸くして私を見つめた。
それに、私は笑い返した。
「ヤキモチとか、私にはよく分からないけど……私の友達は友子ちゃんだけだから、安心してよ」
「……こころちゃん……」
私の言葉に、友子ちゃんは嬉しそうに微笑みながら、私の手を握り返した。
この程度で彼女の気持ちがどうこう出来るとは思わないが、それでも、何もしないよりはマシだ。
そんな風に考えていると、友子ちゃんは私の手の中で自分の手を動かし始めた。
何をしているのかと不思議に思っていると、彼女は私の手の指に自分の指を絡め、ギュッと握り締めた。
「っ……」
「……この方が、良いかな」
そう言ってはにかむ友子ちゃんに、私は「そっか」と笑い返した。
……これって、俗に言う恋人繋ぎってやつだよな……?
今までロクに友達がいたことが無いから分からないけど、こういうことって、友達同士でもやるものなのかな?
いや……それを言ったら、リートなんて付き合ってもいないのにキスとかしてきたし、割と普通なんだろうか?
……あぁ、いや……彼女のことを思い出すのは止めよう。
「こころちゃん?」
「……あぁ、何でも無い。あ、魚跳ねた」
「えっ、どこ?」
「もう見えないよ」
私の言葉に、友子ちゃんは「何だぁ」と言って笑う。
彼女の反応に私は笑いつつ、海の方に視線を向けた。
それから船がイブルー港に着き、船を下りる時まで、私達が手を離すことは無かった。
スタルト車を使って北上し、スリンという国の港に向かい、そこから船に乗ってギリスール王国があるフォークマン大陸に渡ることになった。
その為に、現在、私達はフォークマン大陸のイブルー国にあるイブルー港へと向かう船に乗っている。
「きゃぁっ」
強い風が吹き、友子ちゃんは小さく悲鳴を上げながら髪を押さえた。
しかし、到底それで押さえられるものではなく、彼女の髪はボサボサになってしまった。
私はそれに、頭を撫でるようにして乱れた髪を直してやる。
「大丈夫? 建物の中に入る?」
「だっ、大丈夫だよっ! 平気だから……」
友子ちゃんは慌てた様子でそう言いつつ、乱れた髪を手櫛で直す。
彼女の様子に私は「そっか」と返しつつ、視線を海の方に向けた。
船の上から見える海は広大で、中々の絶景だった。
日本にいた頃はまともに船に乗った経験など無く、フォークマン大陸からタースウォー大陸に渡った時は船酔いに苦しむリートの介抱に付きっきりだった為、こうしてじっくり海を眺める時間なんてほとんど無かった。
なんだか久しぶりだな。こういう、平穏な時間。
「……あれ?」
ぼんやりと海を眺めていた視線を少し横に動かすと、私達から離れた所で、クラインと山吹さんが何かを話しているのが見えた。
世間話……って空気ではなさそうだな。
話している内容までは聞こえないけど、なんか、親しく雑談をしているといった感じではなさそう。
山吹さんも楽しそうといった感じではなく真剣な表情で話しているし、クラインは……フードのせいで表情は分からない。
「こころちゃん、何見てるの?」
すると、友子ちゃんがそんな風に聞いてきた。
それに、私は「あれ見て」と言いながら、離れた場所に見えるクラインと山吹さんを指さした。
友子ちゃんはそれを見て、「あぁ」と呟くように言った。
「クラインさんと山吹さん?」
「あの二人って、いつの間にあんな関係になったの?」
「あんな関係……?」
「だから、そういう……男女の仲に……」
私の言葉に、友子ちゃんはキョトンとした表情で私を見てきた。
かと思えば、ぷはッと息を吐くように笑った。
「あははっ、男女の仲って……あの二人が?」
「えっ、違うの?」
「違うよ~」
友子ちゃんは楽しそうに笑いながら、私の疑問をあっさり否定する。
それに、私はすぐに「でも!」と口を開いた。
「あの二人、昨日一緒の部屋に泊まっていたし、今だってあんなに仲睦まじく……」
「仲睦まじく、って……山吹さんは学級委員長で私達の代表みたいな存在だし、何かと二人で話す機会が多いだけだよ」
「そうなの……?」
「部屋に泊まったのも、別に深い意味はないと思うよ。少なくとも、こころちゃんが思っているような関係では無いよ」
「そうなんだ」
友子ちゃんの説明に、私はそう呟いた。
何だ、別にそういう関係では無いんだ。
しかし、そういう関係では無いのに男女で一夜を共にするというのは、それはそれでどうなのだろうか……。
そんな風に考えていた時、どうやら例の二人の密談は終わった様子で、山吹さんがこちらの方に歩いてくるのが見えた。
「山吹さん」
咄嗟に名前を呼ぶと、山吹さんは目を丸くしてこちらに視線を向けた。
しかし、すぐにその表情を緩めて「猪瀬さん、最上さん」と言いながらこちらに歩いてきた。
「山吹さん、さっきクラインさんと何か話していたみたいだったけど、何の話をしていたの?」
「あぁ、えっと……今後の予定について、少し話していたの」
「今後の予定?」
「うん。……ホラ、この前のアランとの戦い、私達は一方的にやられちゃったでしょう? だから、ギリスール王国に帰ったらもっと強くならないといけないと思って」
山吹さんはそう言いながら、左手の薬指に付けた指輪にソッと触れた。
それに私は何も言えず、目を逸らした。
すると、山吹さんは「あぁ、そうだ」と言って私を見た。
「猪瀬さん、この前は助けてくれてありがとう。本当に助かったよ」
「いや、私はそんな大したことはしてないよ」
私はそう言いながら、顔の前で軽く手を振った。
この前、というのは、恐らくアランとの戦いの時のことだろう。
あの時は咄嗟に飛び出して山吹さんを守ることは出来たが、私がリートを振り払ってでも助けに行けば、もっと早く助けることは出来た。
戦いの中でも私に出来たことはほとんどないし、感謝される程のことでも無い。
「でも、助けられたのは事実だから……」
山吹さんがそこまで言った時、船が大きく揺らいだ。
突然のことで身構えられていなかったからか、彼女はその振動で倒れそうになる。
「危ないッ!」
私は咄嗟に駆け寄り、片手で彼女の体を抱き止め、もう片方の手で船縁を掴んで体を停止させた。
山吹さんの華奢な体は、片手でも軽々と受け止めることが出来た。
船はしばらくの間グラグラと激しく揺れたが、徐々にその振動は静かになっていく。
ある程度振動が収まったのを確認し、私は山吹さんの体を離した。
「はい。大丈夫?」
「あぁー……うん。大丈夫だよ」
私の問いに、山吹さんはどこか気まずそうに目を逸らしながら、そう答えた。
あれ、何か変なことでもしたかな。
いや、もしかしたらお節介だったのかもしれない。
咄嗟の行動だったので私にどうこう出来た問題では無かったが、それでも、目の前で転ばれそうになったらフォローしてしまうのは仕方ないと思う。
山吹さんの場合、見た目が自分よりもかなり年下に見えてしまうから、余計に。
「じゃあ、私はもう行くね。また後でね」
彼女はそう言うと、軽く手を振って船の建物の中に入っていってしまった。
……何が嫌だったのか聞こうと思っていたのに……。
とはいえ、元々仲が良いわけではないし、こんなものか。
そんな風に考えていた時、突然、背中に誰かが抱きついてきた。
「うわッ」
驚きつつ、私はすぐに振り向く。
するとそこでは、友子ちゃんが私の体を背中から抱きしめていた。
突然のことに驚いていると、彼女は私の肩に顎を乗せてきた。
「と、友子ちゃん……? 何を……?」
「嫌?」
「や……嫌とかじゃないけど……急にどうしたの?」
私はそう言いながら腕を離させ、友子ちゃんに向き直った。
すると、彼女は何かを言おうと口を開き、すぐに口ごもって目を逸らした。
彼女は私の服をキュッと握り締め、オズオズと言った様子で続けた。
「ごめんね。なんか、その……ヤキモチ、というか……」
「……ヤキモチ?」
「こころちゃんが、私以外の人と仲良くしてるの……なんか、嫌で……」
「仲良く、って……山吹さんはただのクラスメイトだよ」
私はそう答えつつ笑って見せたが、友子ちゃんの表情は相変わらず暗いままだった。
それに私は息をつき、彼女の手を離させ、その手を握ってやる。
すると、彼女は目を丸くして私を見つめた。
それに、私は笑い返した。
「ヤキモチとか、私にはよく分からないけど……私の友達は友子ちゃんだけだから、安心してよ」
「……こころちゃん……」
私の言葉に、友子ちゃんは嬉しそうに微笑みながら、私の手を握り返した。
この程度で彼女の気持ちがどうこう出来るとは思わないが、それでも、何もしないよりはマシだ。
そんな風に考えていると、友子ちゃんは私の手の中で自分の手を動かし始めた。
何をしているのかと不思議に思っていると、彼女は私の手の指に自分の指を絡め、ギュッと握り締めた。
「っ……」
「……この方が、良いかな」
そう言ってはにかむ友子ちゃんに、私は「そっか」と笑い返した。
……これって、俗に言う恋人繋ぎってやつだよな……?
今までロクに友達がいたことが無いから分からないけど、こういうことって、友達同士でもやるものなのかな?
いや……それを言ったら、リートなんて付き合ってもいないのにキスとかしてきたし、割と普通なんだろうか?
……あぁ、いや……彼女のことを思い出すのは止めよう。
「こころちゃん?」
「……あぁ、何でも無い。あ、魚跳ねた」
「えっ、どこ?」
「もう見えないよ」
私の言葉に、友子ちゃんは「何だぁ」と言って笑う。
彼女の反応に私は笑いつつ、海の方に視線を向けた。
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