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第4章:土の心臓編
間話 クリスマス
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<最上友子視点>
「はぁー……」
学校の帰り道。
かじかんだ掌に白い息を吐き、その手を温めるように私は両手を擦り合わせた。
十二月の下旬ともなると、すっかり気温は冷え切り、劈くような冷気が私の肌を刺す。
この寒さの中では、手袋をしていない手は芯まで冷え切ってしまい、痛みすら感じる程だ。
私の手袋は、今日学校に着いた瞬間東雲さんに奪われ、校舎裏にて目の前で燃やされてしまった。
昨日はマフラーをカッターナイフでズタズタにされてしまい、私の防寒具は今身に纏っているコートしか残っていない。
……明日には、このコートすら着れなくなってしまいそうだな。
内心でそう呟きながら、私は溜息をついた。
すると、口から白い息が零れ、外気に溶けていった。
……お母さんに、どう説明すれば良いだろう。
昨日マフラーを無くしたと言った時も何か怪しんでいたというのに、その翌日に手袋まで無くしたなんて言ったら、いよいよイジメの存在を怪しまれてしまうかもしれない。
東雲さん達の暴力のせいで体中に出来た傷や痣も必死に隠して、イジメを受けていることを必死に隠してきたが……いよいよバレてしまうのかもしれない。
お母さんには心配掛けたくない。何とか隠さないと……。
「……はぁ……」
またもや溜息をついた時、辺りに違和感があり、私は足を止めて辺りを見渡した。
気付けば、私はいつも通学に使っている駅に着いていたようだ。
毎日のように使っている駅の前にあるちょっとした広場では、十二月に入ってから大きなクリスマスツリーが飾ってあり、暗くなると大きなイルミネーションが点灯していた。
今日は東雲さんに小一時間程女子トイレに監禁されていた為に、すでに時間は六時を回っており、空は真っ暗になっていた。
おかげでイルミネーションは煌々と光り輝き、広場一帯を照らしている。
それにしても、今日はやけにイルミネーションを見に来ている人が多い気がする。
しかも、男女のカップルばっかり……。
長い前髪越しでも分かる異常事態に、私はキョロキョロと辺りを見渡しながら、駅の方に向かって歩いて行った。
なんでなのかは分からないけど……お幸せに……?
「……最上さん?」
その時、名前を呼ばれた。
突然のことに私は驚き、バッと顔を向けた。
わざわざ学校の外で私を呼んでくるなんて、どんな物好きだ?
「わ、やっぱり最上さんだ」
驚く私に向かってそう言ってきたのは、同じクラスの猪瀬こころさんだった。
広場の端の方にあるベンチに座った彼女は、目を丸くしてこちらを見つめている。
予想外の人物に私は増々驚き、口からヒュッと掠れた声が漏れた。
「い、い猪瀬さん……!? こ、ここで、な、にを……!」
「いや、それはこっちのセリフだよ。帰ったと思ってたのに」
「そ、れは……」
ズキッ……と、胸が痛む。
私がイジメを受けているなんて、彼女にとっては今更な話だろう。
正直に話しても、きっと彼女は流してくれる。
しかし、なぜか言いたくないという気持ちが勝り、私は次の言葉を発することが出来なかった。
コミュニケーション能力が乏しい私には、この場で誤魔化すことも、話題を逸らすことも出来ない。
白い吐息混じりにパクパクと口を開閉させることしか出来ない私に、猪瀬さんは何かを察したのか、気まずそうな表情で目を逸らした。
「ごめん……言いたくないなら、言わなくても良いよ」
「……う、ん……」
私が頷くのを見て、猪瀬さんはフッと安堵の表情を浮かべた。
……私の理由は言わなかったのに、猪瀬さんがここにいる理由を聞くのはおかしいかな……。
でも、電車通学でも無いのに、わざわざこんな寒い中一人でイルミネーションを見ているなんて……。
一人悶々としていると、猪瀬さんはポリポリと頬を掻きながら、口を開いた。
「もしかして……最上さんって、電車通学?」
「ッ……」
突然質問され、私はビクッと肩を震わせて固まってしまう。
だ、ダメ……会話、続けないと……!
ひとまずガクガクと必死に頷いて見せると、猪瀬さんは「やっぱりそっか」と笑った。
「だからこんな所に……そっか……学校から近いしね」
「……えっと……猪瀬、さんは……で、電車通学、じゃ……無いよね……?」
私の言葉に、彼女は目を丸くして硬直する。
しばらく固まった彼女は、フイッと目を伏せて「……うん」と頷いた。
……じゃあ、なんでここにいるの……?
そんな疑問が、喉につっかえる。
友達でも無いのに、こんな風にズカズカ聞くのって、変だよね……。
所詮私と猪瀬さんはクラスメイトで、せいぜいよくペアを組む程度の関係でしかないのだから。
「……家に、帰りたくないんだ」
ポツリと、猪瀬さんは呟いた。
それに、私はパッと彼女に視線を向けた。
彼女は目を伏せたまま、どこか影のある暗い表情を浮かべていた。
イルミネーションの光によって生まれた影も相まり、彼女の表情は大層暗く見える。
それに何も言えずにいると、猪瀬さんはハッとした表情を浮かべて顔を上げ、私を見上げた。
「ご、ごめん、こっちの話。気にしなくて良いよ」
「あっ……うん……」
咄嗟に頷くも、内心はモヤモヤしていた。
気にしなくて良い、なんて言われても……さっきの表情は、気にしなくても良い顔では無かった。
たかがクラスメイトでしかない私が立ち入れる問題では無いだろうし、心配されても迷惑だと思う。
でも……気になってしまう。
猪瀬さんには、いつも色々と助けられてしまっている。
ペアワークなんかはよく一緒に組んでくれるし、私が上手く話せなくても急かしたりしないし、こうして今も普通に話してくれる。
何か悩みがあるなら、少しくらいは力になりたい。
猪瀬さんは凄い人だから、私なんかに出来ることは無いだろうけど……。
「……手、寒いの?」
一人悶々と考えていた時、猪瀬さんがそう聞きながら、私の両手を指さした。
彼女の言葉に、私は体を硬直させてしまう。
そういえば、寒いからずっと両手擦ってた……。
でも、本当の理由は言いたくないし……どうしよう……。
「……え、えっと……私は……その……」
「手袋とか……持ってな……」
そこまで言った時、猪瀬さんは何かに気付いた様子で言葉を詰まらせた。
……多分、察したのだろう。私が手袋をしていない理由を。
知られたくなかった……なんて思いつつ目を逸らした時、彼女はゆっくりベンチから立ち上がった。
「……?」
不思議に思いパッと顔を上げると、彼女は無言でポケットに手を突っ込みながら、私の前まで歩いて来る。
目の前まで接近してくるので驚いていると、彼女は私の目の前で立ち止まり、私の手を取ってポケットから出した何かを置いた。
直後、掌を中心に温もりが広がるような感覚がした。
「……こ、れは……」
「あげる」
猪瀬さんはそう言うと、私の手を離した。
するとそこには、白い長方形型の袋が一つ乗っていた。
これは……。
「……か……カイロ……?」
「使い捨てだけどね。持続時間が長いやつだから、最上さんの家まで持つと思うよ」
猪瀬さんはそう言って、小さく笑みを浮かべる。
それに、私は「そんなっ……!」と声を上げた。
「もっ、勿体、無いよ! こんな……!」
「私はどうせもう家に帰るだけだし大丈夫だよ。それより、最上さんの方が大変でしょ」
猪瀬さんはそう言うと私の手を両手で包み込み、優しく握った。
冬の外気で冷え切った手が、彼女の手によって、芯まで温かくなっていくような感覚がした。
……カイロのおかげと言われればそれまでだが、それでも良かった。
私はそれにカイロをキュッと握り締め、頷いた。
「じゃ、じゃぁ……貰って、おくね……あり、がと……ぅ……」
「あはは、気にしないで。クリスマスプレゼントだよ」
私のお礼に、猪瀬さんはそう言いながらヒラヒラと手を振って笑った。
その笑顔に、ドキッと心臓が高鳴る。
ていうか、そっか……今日、クリスマスか……。
ここ最近色々あり過ぎて、忘れていた。
「じゃ、また学校でね」
固まる私を他所に、猪瀬さんはそう言って軽く手を振り、歩いて行く。
私は彼女の姿を横目に、貰ったカイロを握り締め、その手の甲を頬に当てた。
「……熱い」
「はぁー……」
学校の帰り道。
かじかんだ掌に白い息を吐き、その手を温めるように私は両手を擦り合わせた。
十二月の下旬ともなると、すっかり気温は冷え切り、劈くような冷気が私の肌を刺す。
この寒さの中では、手袋をしていない手は芯まで冷え切ってしまい、痛みすら感じる程だ。
私の手袋は、今日学校に着いた瞬間東雲さんに奪われ、校舎裏にて目の前で燃やされてしまった。
昨日はマフラーをカッターナイフでズタズタにされてしまい、私の防寒具は今身に纏っているコートしか残っていない。
……明日には、このコートすら着れなくなってしまいそうだな。
内心でそう呟きながら、私は溜息をついた。
すると、口から白い息が零れ、外気に溶けていった。
……お母さんに、どう説明すれば良いだろう。
昨日マフラーを無くしたと言った時も何か怪しんでいたというのに、その翌日に手袋まで無くしたなんて言ったら、いよいよイジメの存在を怪しまれてしまうかもしれない。
東雲さん達の暴力のせいで体中に出来た傷や痣も必死に隠して、イジメを受けていることを必死に隠してきたが……いよいよバレてしまうのかもしれない。
お母さんには心配掛けたくない。何とか隠さないと……。
「……はぁ……」
またもや溜息をついた時、辺りに違和感があり、私は足を止めて辺りを見渡した。
気付けば、私はいつも通学に使っている駅に着いていたようだ。
毎日のように使っている駅の前にあるちょっとした広場では、十二月に入ってから大きなクリスマスツリーが飾ってあり、暗くなると大きなイルミネーションが点灯していた。
今日は東雲さんに小一時間程女子トイレに監禁されていた為に、すでに時間は六時を回っており、空は真っ暗になっていた。
おかげでイルミネーションは煌々と光り輝き、広場一帯を照らしている。
それにしても、今日はやけにイルミネーションを見に来ている人が多い気がする。
しかも、男女のカップルばっかり……。
長い前髪越しでも分かる異常事態に、私はキョロキョロと辺りを見渡しながら、駅の方に向かって歩いて行った。
なんでなのかは分からないけど……お幸せに……?
「……最上さん?」
その時、名前を呼ばれた。
突然のことに私は驚き、バッと顔を向けた。
わざわざ学校の外で私を呼んでくるなんて、どんな物好きだ?
「わ、やっぱり最上さんだ」
驚く私に向かってそう言ってきたのは、同じクラスの猪瀬こころさんだった。
広場の端の方にあるベンチに座った彼女は、目を丸くしてこちらを見つめている。
予想外の人物に私は増々驚き、口からヒュッと掠れた声が漏れた。
「い、い猪瀬さん……!? こ、ここで、な、にを……!」
「いや、それはこっちのセリフだよ。帰ったと思ってたのに」
「そ、れは……」
ズキッ……と、胸が痛む。
私がイジメを受けているなんて、彼女にとっては今更な話だろう。
正直に話しても、きっと彼女は流してくれる。
しかし、なぜか言いたくないという気持ちが勝り、私は次の言葉を発することが出来なかった。
コミュニケーション能力が乏しい私には、この場で誤魔化すことも、話題を逸らすことも出来ない。
白い吐息混じりにパクパクと口を開閉させることしか出来ない私に、猪瀬さんは何かを察したのか、気まずそうな表情で目を逸らした。
「ごめん……言いたくないなら、言わなくても良いよ」
「……う、ん……」
私が頷くのを見て、猪瀬さんはフッと安堵の表情を浮かべた。
……私の理由は言わなかったのに、猪瀬さんがここにいる理由を聞くのはおかしいかな……。
でも、電車通学でも無いのに、わざわざこんな寒い中一人でイルミネーションを見ているなんて……。
一人悶々としていると、猪瀬さんはポリポリと頬を掻きながら、口を開いた。
「もしかして……最上さんって、電車通学?」
「ッ……」
突然質問され、私はビクッと肩を震わせて固まってしまう。
だ、ダメ……会話、続けないと……!
ひとまずガクガクと必死に頷いて見せると、猪瀬さんは「やっぱりそっか」と笑った。
「だからこんな所に……そっか……学校から近いしね」
「……えっと……猪瀬、さんは……で、電車通学、じゃ……無いよね……?」
私の言葉に、彼女は目を丸くして硬直する。
しばらく固まった彼女は、フイッと目を伏せて「……うん」と頷いた。
……じゃあ、なんでここにいるの……?
そんな疑問が、喉につっかえる。
友達でも無いのに、こんな風にズカズカ聞くのって、変だよね……。
所詮私と猪瀬さんはクラスメイトで、せいぜいよくペアを組む程度の関係でしかないのだから。
「……家に、帰りたくないんだ」
ポツリと、猪瀬さんは呟いた。
それに、私はパッと彼女に視線を向けた。
彼女は目を伏せたまま、どこか影のある暗い表情を浮かべていた。
イルミネーションの光によって生まれた影も相まり、彼女の表情は大層暗く見える。
それに何も言えずにいると、猪瀬さんはハッとした表情を浮かべて顔を上げ、私を見上げた。
「ご、ごめん、こっちの話。気にしなくて良いよ」
「あっ……うん……」
咄嗟に頷くも、内心はモヤモヤしていた。
気にしなくて良い、なんて言われても……さっきの表情は、気にしなくても良い顔では無かった。
たかがクラスメイトでしかない私が立ち入れる問題では無いだろうし、心配されても迷惑だと思う。
でも……気になってしまう。
猪瀬さんには、いつも色々と助けられてしまっている。
ペアワークなんかはよく一緒に組んでくれるし、私が上手く話せなくても急かしたりしないし、こうして今も普通に話してくれる。
何か悩みがあるなら、少しくらいは力になりたい。
猪瀬さんは凄い人だから、私なんかに出来ることは無いだろうけど……。
「……手、寒いの?」
一人悶々と考えていた時、猪瀬さんがそう聞きながら、私の両手を指さした。
彼女の言葉に、私は体を硬直させてしまう。
そういえば、寒いからずっと両手擦ってた……。
でも、本当の理由は言いたくないし……どうしよう……。
「……え、えっと……私は……その……」
「手袋とか……持ってな……」
そこまで言った時、猪瀬さんは何かに気付いた様子で言葉を詰まらせた。
……多分、察したのだろう。私が手袋をしていない理由を。
知られたくなかった……なんて思いつつ目を逸らした時、彼女はゆっくりベンチから立ち上がった。
「……?」
不思議に思いパッと顔を上げると、彼女は無言でポケットに手を突っ込みながら、私の前まで歩いて来る。
目の前まで接近してくるので驚いていると、彼女は私の目の前で立ち止まり、私の手を取ってポケットから出した何かを置いた。
直後、掌を中心に温もりが広がるような感覚がした。
「……こ、れは……」
「あげる」
猪瀬さんはそう言うと、私の手を離した。
するとそこには、白い長方形型の袋が一つ乗っていた。
これは……。
「……か……カイロ……?」
「使い捨てだけどね。持続時間が長いやつだから、最上さんの家まで持つと思うよ」
猪瀬さんはそう言って、小さく笑みを浮かべる。
それに、私は「そんなっ……!」と声を上げた。
「もっ、勿体、無いよ! こんな……!」
「私はどうせもう家に帰るだけだし大丈夫だよ。それより、最上さんの方が大変でしょ」
猪瀬さんはそう言うと私の手を両手で包み込み、優しく握った。
冬の外気で冷え切った手が、彼女の手によって、芯まで温かくなっていくような感覚がした。
……カイロのおかげと言われればそれまでだが、それでも良かった。
私はそれにカイロをキュッと握り締め、頷いた。
「じゃ、じゃぁ……貰って、おくね……あり、がと……ぅ……」
「あはは、気にしないで。クリスマスプレゼントだよ」
私のお礼に、猪瀬さんはそう言いながらヒラヒラと手を振って笑った。
その笑顔に、ドキッと心臓が高鳴る。
ていうか、そっか……今日、クリスマスか……。
ここ最近色々あり過ぎて、忘れていた。
「じゃ、また学校でね」
固まる私を他所に、猪瀬さんはそう言って軽く手を振り、歩いて行く。
私は彼女の姿を横目に、貰ったカイロを握り締め、その手の甲を頬に当てた。
「……熱い」
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