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第1章:奴隷契約編
003 引き出された力
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クラインによって連れてこられたのは、恐らくこの国の騎士団が訓練に使っているであろう訓練場だった。
大体高校のグラウンドと同じくらいの大きさの広場に、私達は集められていた。
当然訓練場は外なので、下は地面だった。
しかし、履き替える靴も無かったし、仕方が無いので上履きのままで出た。
クラインを囲う形で円になると、彼は笑みを浮かべて、口を開いた。
「先程話に出た通り、貴方達は戦闘経験の無い人達ばかり。それなのに、いきなり戦えと言われても、戦うことなど出来ない。……そういうことですね?」
「……えぇ、まぁ……」
クラインに聞かれ、山吹さんは渋々と言った様子で頷く。
それに、彼は微笑み、「ご安心を」と言った。
「皆様、自分の手に指輪が付いているのが分かりますか?」
その言葉に、私達は全員、自分の手を見つめた。
右手薬指に付いた指輪を見ていると、クラインは私達が自分の指輪を確認したことを察したのか、続けた。
「その指輪は、貴方達の体に備わっている力を引き出し、戦いを支援する力を持っています。この指輪があれば、特別な訓練が無くとも、戦うことが出来ます」
「……質問良いですか?」
オズオズと手を上げながら、山吹さんがそう言った。
彼女の言葉に、クラインは微笑みつつ首を傾げ、「何ですか?」と言う。
それに、山吹さんは一度最上さんをチラリと見やってから、再度クラインに視線を戻して続けた。
「私達が召喚された部屋で、最上さんが台座から落ちましたよね? もし、私達に魔女とやらと戦う力があるのならば、台座から落ちてもある程度受け身を取ったり着地したりすることが出来ると思いますし……何より、元々の怪我もあるとはいえ、あの高さから落ちただけであれだけ痛がるだなんて、魔女とやらの攻撃に耐えられるとは到底思えません。本当に、私達に魔女を倒す力なんてあるんですか?」
矢継ぎ早に言う山吹さんの言葉を、クラインは顎に手を当てて、吟味するように聞いていた。
話を聞き終えると、彼は自身の顎を撫でながら「ふむ……」と呟き、すぐにフッと微笑んだ。
「良い質問ですね」
あっけらかんとした態度で言うクラインに、山吹さんはピクッと眉を潜めた。
しかし、すぐに彼は続けた。
「彼女の仰る通り、この指輪は、今はまだ皆様に備わった力を引き出せていません。指輪が皆様の力を引き出すには、まだ手順が必要なのです」
「……手順って何?」
聞き返す東雲に、クラインはスッと自身の左手を顔の高さまで持ち上げ、手の甲をこちらに見せる形で構えた。
その手は、男性の物とは思えないような、細くてしなやかな感じの……女の人のような、綺麗な手をしていた。
つい見惚れていると「指輪が付いている方の手を、私と同じように構えて下さい」と言ってくるので、ひとまずクラインの真似をして、同じような体勢を取る。
指輪が付いている手は利き手によって変わるのか、ほとんどは右手で構えている中に、何人か左手で構えている人がいた。
それを見て、クラインは続けた。
「それでは、今から私の言う言葉を復唱して下さい。我に潜在し大いなる力よ、今ここに姿を現し、我が身に宿れ」
……なんか、すごい厨二病みたいなやつが来た……。
一人で軽く引いてしまうが、他のクラスメイト達が各々で唱え始めたので、慌てて私も唱えることにした。
「わ、我に潜在し、大いなる力よ……今ここに姿を現し、我が身に宿れ」
小さく呟いた瞬間、構えた指輪が強く瞬き始めた。
直後、体の奥深くから、何かが込み上げてくるのを感じる。
まるで体の芯が燃えるような感覚と、その熱が体中に広がって行くような感覚。
一瞬体中が燃えるように熱くなったかと思えば、すぐに何事も無かったかのように、その温度が消える。
「……けほっ……」
小さく咳をしながら、私は瞼を開いた。
すると、私の手には、剣が握られていた。
それだけでなく、無色透明だった宝石は緑色の光を放ち、何だか少し熱を持ったような感覚があった。
まるで……アレだ。
長時間使い過ぎて熱くなったスマホみたいな感じ。
温度自体はそこまで高く無いし、慣れれば気になる程ではない。
そんな風に吟味しつつ顔を上げた私は、周りを見てギョッとした。
なぜなら、皆の髪色が、何やらカラフルな感じに染まっていたから。
「……これはまた……どういう状況ですか?」
そう言いながら自分の格好を見下ろすのは、山吹さんだった。
彼女の髪と目は鮮やかな金色に染まり、左手には盾が装着されている。
「チッ……何なのよこれ!」
不機嫌そうに言いながら、東雲は持っていた棍棒のようなもので、足元の地面を強く突いた。
すると、ゴンッと鈍い音がした。
彼女の髪は真っ白に染まり、その目はかなり白みの強い灰色になっている。
二人を中心にどよめくクラスメイト達を、クラインが静める。
「皆様落ち着いて下さい。皆様の姿や武具は、指輪が皆様の力を引き出した結果なのです」
「……どういうこと……ですか……?」
訝しむように尋ねる山吹さんに、クラインは少し間を置いてから、山吹さんの指輪を静かに指さした。
「指輪に、力を込めてみて下さい」
「……?」
クラインの言葉に訝しみつつも、山吹さんは指輪を見つめて、力を込めるような素振りをした。
それを見て他のクラスメイト達も真似をし始めるので、私もそれに倣って、指輪に力を込めてみた。
すると、視界に何やら大量の文字が並んだ。
「うわッ!?」
突然のことに、つい驚きの声を上げてしまう。
しかし、なんとか立て直し、私は改めて目の前の文字を見つめた。
名前:猪瀬こころ Lv.1
武器:剣
HP 100/100
MP 80/80
SP 50/50
攻撃力:50
防御力:40
俊敏性:50
魔法適性:0
適合属性:土、林
スキル:---
「こ、これは一体……?」
「今見えているものは、皆様の能力値になります。HPは生命値、MPは魔力値、SPは体力値です」
クラインはそれから、詳しく説明をしてくれた。
それによると、HPってのはゲームでのヒットポイントのようなもので……まぁ、これがゼロになれば死ぬ。
で、MPはその身体に備わっている魔力のようなもので、魔法を使う際に消費するらしい。
SPってのは体力のことで、スタミナとか……あとは、スキルとやらを使う時に消費するらしい。
今はレベル1なので覚えているスキルは無いが、いずれレベルが上がってスキルが増えてくると、SPを消費してスキルを使えるようになるらしい。
ちなみに、スキルっていうのは、まぁ必殺技のようなものだ。
で、あとのステータスは言葉のままの意味。
魔法適性っていうのは、自分の体が魔法を使うのにどれくらい向いているかを示す、大まかな指標だ。
あとは、適合属性っていうのも、割と言葉のままの意味。
この世界には魔法の属性が七つあるらしく、普通の人間が使える属性は二つまでとされている。
その二つの属性のことを、適合属性という。
それ以外の属性の魔法等は使えなくはないが、MPやSPを適合属性よりも多く消費したり、体に負荷が掛かったりとあまり良いことはない。
「今の皆様のレベルでは、まだ魔女に打ち勝つことが出来ません。大体……レベル50を超えて、オーバーフローを済ませた後がベストでしょう」
「オーバーフロー……?」
聞き慣れない単語に、山吹さんがそう聞き返した。
すると、クラインは「はい」と頷く。
「皆様のステータスに、レベルというものが見えますよね?」
「……見えますけど……」
「この世界の人間は、レベルの上限が50です。けど、皆様はレベル50に達すると、オーバーフローというものを経て、さらにレベルを上げることが可能になります」
「……そのオーバーフローというものは、単純に、レベル50に達した際の指標のようなものですか?」
「まぁ、大まかに言えばそうですね。あとは……レベル50に達すると、皆様の願いに応じて、その願いを叶えることに特化したステータスに変化します」
クラインの言葉に、私はなるほどと思いつつ、目の前に表示されるステータスを見つめた。
まぁ、ゲームのようなものか。
魔物を倒したりして経験値を集めてレベルを上げ、レベル50になればオーバーフローとか言うものを経て、それぞれの願いに応じて独自のステータスを持つようになる。
……私の願いって……何だろう……?
「……分かりました。では、そのレベルを上げる為にはどうすれば良いのですか?」
「それについては、しばらくの間は城下町の周りにいる魔物を倒して経験値を稼いで下さい。その指輪により戦い方は体が分かっているので、戦うこと自体は問題無いです」
「でもさぁ、流石にこの人数で一斉に動くのは色々面倒じゃね?」
クラインの言葉に、東雲はそう言いながら、棍棒を肩に担ぐ。
それに、山吹さんも「そうだね」と小さく呟いた。
「流石に十二人で動くのは大変だし、危険な気もする。城下町の周りがどんな感じなのかは分からないけど、森とかだとしたら、身動きが取れなくなる可能性もあるし」
「確かにそうですね……」
二人の意見を聞いたクラインは、顎に手を当ててしばらく考え込んだ。
それから、ポンッと手を打ち、明るい声で言った。
「では、四人グループを作るのはどうでしょう?」
大体高校のグラウンドと同じくらいの大きさの広場に、私達は集められていた。
当然訓練場は外なので、下は地面だった。
しかし、履き替える靴も無かったし、仕方が無いので上履きのままで出た。
クラインを囲う形で円になると、彼は笑みを浮かべて、口を開いた。
「先程話に出た通り、貴方達は戦闘経験の無い人達ばかり。それなのに、いきなり戦えと言われても、戦うことなど出来ない。……そういうことですね?」
「……えぇ、まぁ……」
クラインに聞かれ、山吹さんは渋々と言った様子で頷く。
それに、彼は微笑み、「ご安心を」と言った。
「皆様、自分の手に指輪が付いているのが分かりますか?」
その言葉に、私達は全員、自分の手を見つめた。
右手薬指に付いた指輪を見ていると、クラインは私達が自分の指輪を確認したことを察したのか、続けた。
「その指輪は、貴方達の体に備わっている力を引き出し、戦いを支援する力を持っています。この指輪があれば、特別な訓練が無くとも、戦うことが出来ます」
「……質問良いですか?」
オズオズと手を上げながら、山吹さんがそう言った。
彼女の言葉に、クラインは微笑みつつ首を傾げ、「何ですか?」と言う。
それに、山吹さんは一度最上さんをチラリと見やってから、再度クラインに視線を戻して続けた。
「私達が召喚された部屋で、最上さんが台座から落ちましたよね? もし、私達に魔女とやらと戦う力があるのならば、台座から落ちてもある程度受け身を取ったり着地したりすることが出来ると思いますし……何より、元々の怪我もあるとはいえ、あの高さから落ちただけであれだけ痛がるだなんて、魔女とやらの攻撃に耐えられるとは到底思えません。本当に、私達に魔女を倒す力なんてあるんですか?」
矢継ぎ早に言う山吹さんの言葉を、クラインは顎に手を当てて、吟味するように聞いていた。
話を聞き終えると、彼は自身の顎を撫でながら「ふむ……」と呟き、すぐにフッと微笑んだ。
「良い質問ですね」
あっけらかんとした態度で言うクラインに、山吹さんはピクッと眉を潜めた。
しかし、すぐに彼は続けた。
「彼女の仰る通り、この指輪は、今はまだ皆様に備わった力を引き出せていません。指輪が皆様の力を引き出すには、まだ手順が必要なのです」
「……手順って何?」
聞き返す東雲に、クラインはスッと自身の左手を顔の高さまで持ち上げ、手の甲をこちらに見せる形で構えた。
その手は、男性の物とは思えないような、細くてしなやかな感じの……女の人のような、綺麗な手をしていた。
つい見惚れていると「指輪が付いている方の手を、私と同じように構えて下さい」と言ってくるので、ひとまずクラインの真似をして、同じような体勢を取る。
指輪が付いている手は利き手によって変わるのか、ほとんどは右手で構えている中に、何人か左手で構えている人がいた。
それを見て、クラインは続けた。
「それでは、今から私の言う言葉を復唱して下さい。我に潜在し大いなる力よ、今ここに姿を現し、我が身に宿れ」
……なんか、すごい厨二病みたいなやつが来た……。
一人で軽く引いてしまうが、他のクラスメイト達が各々で唱え始めたので、慌てて私も唱えることにした。
「わ、我に潜在し、大いなる力よ……今ここに姿を現し、我が身に宿れ」
小さく呟いた瞬間、構えた指輪が強く瞬き始めた。
直後、体の奥深くから、何かが込み上げてくるのを感じる。
まるで体の芯が燃えるような感覚と、その熱が体中に広がって行くような感覚。
一瞬体中が燃えるように熱くなったかと思えば、すぐに何事も無かったかのように、その温度が消える。
「……けほっ……」
小さく咳をしながら、私は瞼を開いた。
すると、私の手には、剣が握られていた。
それだけでなく、無色透明だった宝石は緑色の光を放ち、何だか少し熱を持ったような感覚があった。
まるで……アレだ。
長時間使い過ぎて熱くなったスマホみたいな感じ。
温度自体はそこまで高く無いし、慣れれば気になる程ではない。
そんな風に吟味しつつ顔を上げた私は、周りを見てギョッとした。
なぜなら、皆の髪色が、何やらカラフルな感じに染まっていたから。
「……これはまた……どういう状況ですか?」
そう言いながら自分の格好を見下ろすのは、山吹さんだった。
彼女の髪と目は鮮やかな金色に染まり、左手には盾が装着されている。
「チッ……何なのよこれ!」
不機嫌そうに言いながら、東雲は持っていた棍棒のようなもので、足元の地面を強く突いた。
すると、ゴンッと鈍い音がした。
彼女の髪は真っ白に染まり、その目はかなり白みの強い灰色になっている。
二人を中心にどよめくクラスメイト達を、クラインが静める。
「皆様落ち着いて下さい。皆様の姿や武具は、指輪が皆様の力を引き出した結果なのです」
「……どういうこと……ですか……?」
訝しむように尋ねる山吹さんに、クラインは少し間を置いてから、山吹さんの指輪を静かに指さした。
「指輪に、力を込めてみて下さい」
「……?」
クラインの言葉に訝しみつつも、山吹さんは指輪を見つめて、力を込めるような素振りをした。
それを見て他のクラスメイト達も真似をし始めるので、私もそれに倣って、指輪に力を込めてみた。
すると、視界に何やら大量の文字が並んだ。
「うわッ!?」
突然のことに、つい驚きの声を上げてしまう。
しかし、なんとか立て直し、私は改めて目の前の文字を見つめた。
名前:猪瀬こころ Lv.1
武器:剣
HP 100/100
MP 80/80
SP 50/50
攻撃力:50
防御力:40
俊敏性:50
魔法適性:0
適合属性:土、林
スキル:---
「こ、これは一体……?」
「今見えているものは、皆様の能力値になります。HPは生命値、MPは魔力値、SPは体力値です」
クラインはそれから、詳しく説明をしてくれた。
それによると、HPってのはゲームでのヒットポイントのようなもので……まぁ、これがゼロになれば死ぬ。
で、MPはその身体に備わっている魔力のようなもので、魔法を使う際に消費するらしい。
SPってのは体力のことで、スタミナとか……あとは、スキルとやらを使う時に消費するらしい。
今はレベル1なので覚えているスキルは無いが、いずれレベルが上がってスキルが増えてくると、SPを消費してスキルを使えるようになるらしい。
ちなみに、スキルっていうのは、まぁ必殺技のようなものだ。
で、あとのステータスは言葉のままの意味。
魔法適性っていうのは、自分の体が魔法を使うのにどれくらい向いているかを示す、大まかな指標だ。
あとは、適合属性っていうのも、割と言葉のままの意味。
この世界には魔法の属性が七つあるらしく、普通の人間が使える属性は二つまでとされている。
その二つの属性のことを、適合属性という。
それ以外の属性の魔法等は使えなくはないが、MPやSPを適合属性よりも多く消費したり、体に負荷が掛かったりとあまり良いことはない。
「今の皆様のレベルでは、まだ魔女に打ち勝つことが出来ません。大体……レベル50を超えて、オーバーフローを済ませた後がベストでしょう」
「オーバーフロー……?」
聞き慣れない単語に、山吹さんがそう聞き返した。
すると、クラインは「はい」と頷く。
「皆様のステータスに、レベルというものが見えますよね?」
「……見えますけど……」
「この世界の人間は、レベルの上限が50です。けど、皆様はレベル50に達すると、オーバーフローというものを経て、さらにレベルを上げることが可能になります」
「……そのオーバーフローというものは、単純に、レベル50に達した際の指標のようなものですか?」
「まぁ、大まかに言えばそうですね。あとは……レベル50に達すると、皆様の願いに応じて、その願いを叶えることに特化したステータスに変化します」
クラインの言葉に、私はなるほどと思いつつ、目の前に表示されるステータスを見つめた。
まぁ、ゲームのようなものか。
魔物を倒したりして経験値を集めてレベルを上げ、レベル50になればオーバーフローとか言うものを経て、それぞれの願いに応じて独自のステータスを持つようになる。
……私の願いって……何だろう……?
「……分かりました。では、そのレベルを上げる為にはどうすれば良いのですか?」
「それについては、しばらくの間は城下町の周りにいる魔物を倒して経験値を稼いで下さい。その指輪により戦い方は体が分かっているので、戦うこと自体は問題無いです」
「でもさぁ、流石にこの人数で一斉に動くのは色々面倒じゃね?」
クラインの言葉に、東雲はそう言いながら、棍棒を肩に担ぐ。
それに、山吹さんも「そうだね」と小さく呟いた。
「流石に十二人で動くのは大変だし、危険な気もする。城下町の周りがどんな感じなのかは分からないけど、森とかだとしたら、身動きが取れなくなる可能性もあるし」
「確かにそうですね……」
二人の意見を聞いたクラインは、顎に手を当ててしばらく考え込んだ。
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