きさらぎ駅

水野華奈

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香織と……

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「あぁ……やっぱり?」

「沙耶がどうしたの?!」



怒鳴り気味に問えば、彼は困ったように眉をさげた。



「知りたい?」

「当たり前でしょ!!」



彼はへらっと笑む。



長い人差し指はソッと私の唇に触れ、静かに彼は口角をあげた。



「…………秘密」



噛みついてもいいだろうか。

指に噛みつくくらいしても誰も文句は言わないだろう。


思って口を開けた途端、その指は引っ込められてしまった。



「香織と言ったね、君に一つ希望をあげるよ」


「………………」



キッと睨みつけたのに、彼は楽しそうに優雅にこう言った。




「君はただあの子が来るのを待つといい」



静かな声色。
それは子供をなだめるようなそんなトーンの声だった。

ささやき声ともとれるそれは、頭によく響いた。



「祭りまで時間はあるからゆっくりしてるといい」



「………………ゆっくり、ね」



男が出て行ってどのくらいたっただろう。


できるわけないじゃん、そんなゆっくりとか……。


一つわかったのは沙耶がここに来るという事実。


異次元だか四次元だか何でも構わないけどこんな場所に易々と来れる訳ないのに、彼は沙耶は必ず来るとそう言った。



なぜ、わかるの?



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感想 1

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