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駅に到着して目を覚ました永登は、平謝りしていた。あの場面で眠り、到着まで寝こけたのは彼にとっても本意ではなかったらしい。
謝罪の勢いに押されて許すと、彼は頭に手を当てながら言った。
「なんか、いろいろ。晴れたっていうか……稔くんの隣で安心しちゃったというか」
立ち位置を変え、彼の背中を、バン、と叩くとそのまま置いて歩き出した。コンクリートを蹴るスニーカーの音が後を付いてくる。
「のど渇いたなー」
わざとらしい声音で言う。
「あ。駅前にジューススタンドあるよ。買おっか」
「みかんがいい」
「うん。買ってくるね」
嬉しそうに僕を追い越していく姿を見送り、頭を掻いた。一緒に車窓からの風景を楽しみたかったが、あんなにぐっすり眠られれば起こす気にもなからなかった。
携帯電話のメモリには、車窓からの写真が残っている。あとで送ってやろう、と思いながら、だらだらとでかい背中を追いかけた。
永登の少し後ろで待っていると、二つぶんのカップを持った彼が振り向く。僕の手にオレンジ色の液体が入ったカップを持たせてくれる。中には大量の氷が入っていて、すぐにストローを咥えた。
一気に吸い上げると、甘酸っぱい味が流れ込んでくる。
「うま」
「地元の果物なんだって」
永登が飲んでいるものは少し薄い色をしている。僕が視線を向けていると、ストローの先をこっちに向けられた。
躊躇って、秘密に辿り着かれるのを恐れて、何事もないことのようにストローから中身を吸った。
「あ。こっちもみかん、だけど……ちょっとほろ苦い」
「へえ」
飲む? と僕のカップも差し出すと、何の抵抗もなく永登は口を付けた。
「こっちのほうは甘味が強いね。美味しい」
日陰に入って、互いのジュースを分け合う。ホットサンドとフレンチトーストといい、彼とはシェアすることが多い。
微量とはいえ、唾液が混ざると僕の匂いが伝わってしまうはずだ。アルファはそういった匂いの選り好みが激しいという認識だったが、彼は例外なんだろうか。
ジュースを飲み終え、カップを店に返すと、観光コースの最初の目的地に向けて歩き出した。
いつもなら携帯のマップを頼りにするところだが、観光雑誌に一枚マップが付録にされていた。バッグからちょくちょくマップを取り出し、かさかさと風に揺らしながら歩みを進めた。
とはいえ、観光地だけあって案内も親切だ。最初の目的地である砂浜にはすぐに辿り着く。
「海だー!」
「長かった……」
しみじみと呟く僕の言葉に、隣ではしゃいでいた永登が一度だけ真顔になって謝罪した。いいよ、と腕を叩いて、ざくざくと砂浜に下りていく。
夏の太陽の存在で、砂はさらさらと靴底の下で崩れた。ひと気の無いほうを指差すと、永登も頷いて付いてくる。
二人してざくざくと砂を踏みしめ、カンカン照りの陽の下にでる。厚く塗った日焼け止めの層すら貫通しそうだ。
海は大量の日光を照り返し、波の稜線が白く煌めく。水の色は濃く、中に何を秘めているのか想像もつかない。対照的に、上方には抜けるような青空が広がっている。波が揺れる度に、水色と、濃い青の間を白が突っ切っていった。
僕は携帯電話を持ち上げ、海をパシャパシャと撮った。ふと、悪戯心が疼いてそのカメラを永登に向けると、彼は慣れた様子でサングラスを持ち上げる。
「ポーズがプロだ」
「俺だけじゃなくて、二人で撮ろうよ」
僕だと身長がなくてうまく映らない。彼の手に携帯電話を預けると、インカメラに切り替えて、号令が掛かった。シャッターが切られる。
画面に映った自分を見下ろして、唇をゆがめた。被り慣れない帽子、明るい服、拙い笑顔、眩しすぎるくらいの日差し。全ての要素が、僕らしくない。
「夏休みだなあ……」
あはは、とカメラの先を空に向け、水色を切り取った。僕が色々と撮っていると、永登はどこからか手頃な枝を持ってきていた。犬か。
うきうきと砂浜で枝を動かす永登は、さっき飲んだジュースの形を絵に描いている。
「あ。アイラブユーとかにすればよかった」
「なにがいいんだよ止めろ」
背後から肩に軽くチョップを入れ、絵と一緒に写れ、と唆す。彼が棒を持ったまま腕を上げると、シャッターを切った。
村雨映人の休日にしては間抜けすぎる一枚だ。
「稔くんも書く?」
はい、と手頃な枝を渡され、手始めにくるりと円を描いた。ヘタを描いて、果皮の部分の点々を打つ。
「みかん?」
「みかん」
隣で永登もみかんを描き始める。不揃いで大きさも違うみかんが並んだ。大人ふたりが汗を滲ませながら、砂浜に絵を描いては消す。
最後はへとへとになって、枝を放り出した。
「……悪い意味じゃないけど、俺ら、なにやってるんだろうなぁ」
「いや、本当になにやってるんだ」
残った絵の前で二人で記念撮影すると、足を動かして砂浜を平らにした。最後には、色の変わった砂だけが残る。
行こっか、と促し、二人で砂浜を後にした。最後に海を振り返ると、縛りそびれた髪の先を風が過ぎる。
どこもかしこも青かった。
「次どこ?」
「展望台」
街自体がコンパクトで、観光地も纏まっていて回りやすい。ひいひい言いながら登った高台から街を見下ろし、その場で昼食の店を決めた。
地元の海鮮を使ったイタリアン。テラスに海側を向いたカウンター席があり、二人で並んで座った。風の強さがあり、気温よりも過ごしやすい。
店長に話を聞くと、休日は予約なしには入れない店のようだ。自由業ふたりが揃っての平日旅行が功を奏した形だった。
ワインで乾杯し、大皿の料理を小皿に取り分ける。店自体が混んでおらず、テラスにいるのは僕たちだけだからか、店長は観光地の相談にも乗ってくれた。
「──その雑誌は通年用だから載っていないかもしれませんね。近くの神社の境内に、紫陽花が綺麗な場所があるんですよ。木陰があるから今くらいでも涼しいし、のんびりご覧になるのもいいですよ」
「そっか。そんな時期なんだ」
「見たい」
「はいはい。行くから。……ありがとうございます、あんまり雑誌以上のことは分からなくて」
「いえ。食事も美味しいですから、小腹が空いたら近くの通りの食べ歩きもいいですね。練り物なんかは名産ですよ」
「あ、美味しそう。助かります」
店長が引き上げていくと、肩に手が乗った。
さっきからワインが進んでいる永登は、普段よりべたべたべたべたと、隙あらば触ろうとしてくる。酔うとスキンシップ過多になる質らしい。
過度な接触にならないようあしらいつつ、皿に料理を取り分けた。
「ほら、カルパッチョ美味いぞ」
「あ」
「は?」
口を開ける永登にげんなりしつつ、フォークで料理を運ぶ。もぐもぐと大人しく咀嚼すると、また、ぐー、とグラスを傾けた。
「酔っ払いめ……」
「はは。傷心旅行中なんだ、許してよ」
とはいえ、泥酔するほど飲むつもりもないらしい。杯が空になると、今度はノンアルコールカクテルで酔い冷ましを始めた。
デザートのシャーベットが運ばれてくると、黙って口に入れている。舌に載せると、しゅわ、と溶けた。名残惜しくて、シャーベットが溶けるぎりぎりまで、滞在時間を引き延ばした。
そろそろ出るか、と立ち上がると、永登に伝票を持たれてしまう。
「俺のほうが飲んだから」
そう言い残し、レジに向かってしまった。僕は、すとん、とまた椅子に腰を下ろし、彼が帰ってくるのを待つ。
食べ歩きさせて少しずつ返していくか、と算段していると、視界の向こうで店長と永登が一緒に写真を撮っている。更に、手近にあったノートにサインを入れ始めた。
「気づかれてたんだ……」
食事中は何も言うことなく、気づかれていないのか、と思っていたが、流石に食事中に顔を隠すにも限界がある。
最後に握手を交わしている様子からは、永登が嫌々やっているようには見えなかった。ほっとしながら立ち上がり、歩いてくる相手を出迎える。
「ご馳走様。あとで何か奢る」
「じゃあ、そうしてもらおうかな」
店を出る際に、出口付近で見送ってくれた。永登は手を振ってその場を離れる。
「店長、気づいてたんだ」
「うん。『よい旅行になるといいですね』って。ずいぶん昔の作品のこと褒めてくれて、ちょっと嬉しかった」
彼が自ら交流を望んだのなら良かった。ゆっくりと合わせてくれる歩幅に揃えて、店を眺めながら歩く。
旅行先でも気づかれて、サインを求められるような俳優。僕よりも背が高くて、体つきがしっかりしていて、綺麗な顔立ちを持つアルファ。ほんの少し弱味を見せることもあるが、その疵さえ愛嬌になるひと。
隣に並ぶ僕は、どう映るのだろうか。ガラスから目を逸らして、水分の枯れきった石畳を見つめた。
謝罪の勢いに押されて許すと、彼は頭に手を当てながら言った。
「なんか、いろいろ。晴れたっていうか……稔くんの隣で安心しちゃったというか」
立ち位置を変え、彼の背中を、バン、と叩くとそのまま置いて歩き出した。コンクリートを蹴るスニーカーの音が後を付いてくる。
「のど渇いたなー」
わざとらしい声音で言う。
「あ。駅前にジューススタンドあるよ。買おっか」
「みかんがいい」
「うん。買ってくるね」
嬉しそうに僕を追い越していく姿を見送り、頭を掻いた。一緒に車窓からの風景を楽しみたかったが、あんなにぐっすり眠られれば起こす気にもなからなかった。
携帯電話のメモリには、車窓からの写真が残っている。あとで送ってやろう、と思いながら、だらだらとでかい背中を追いかけた。
永登の少し後ろで待っていると、二つぶんのカップを持った彼が振り向く。僕の手にオレンジ色の液体が入ったカップを持たせてくれる。中には大量の氷が入っていて、すぐにストローを咥えた。
一気に吸い上げると、甘酸っぱい味が流れ込んでくる。
「うま」
「地元の果物なんだって」
永登が飲んでいるものは少し薄い色をしている。僕が視線を向けていると、ストローの先をこっちに向けられた。
躊躇って、秘密に辿り着かれるのを恐れて、何事もないことのようにストローから中身を吸った。
「あ。こっちもみかん、だけど……ちょっとほろ苦い」
「へえ」
飲む? と僕のカップも差し出すと、何の抵抗もなく永登は口を付けた。
「こっちのほうは甘味が強いね。美味しい」
日陰に入って、互いのジュースを分け合う。ホットサンドとフレンチトーストといい、彼とはシェアすることが多い。
微量とはいえ、唾液が混ざると僕の匂いが伝わってしまうはずだ。アルファはそういった匂いの選り好みが激しいという認識だったが、彼は例外なんだろうか。
ジュースを飲み終え、カップを店に返すと、観光コースの最初の目的地に向けて歩き出した。
いつもなら携帯のマップを頼りにするところだが、観光雑誌に一枚マップが付録にされていた。バッグからちょくちょくマップを取り出し、かさかさと風に揺らしながら歩みを進めた。
とはいえ、観光地だけあって案内も親切だ。最初の目的地である砂浜にはすぐに辿り着く。
「海だー!」
「長かった……」
しみじみと呟く僕の言葉に、隣ではしゃいでいた永登が一度だけ真顔になって謝罪した。いいよ、と腕を叩いて、ざくざくと砂浜に下りていく。
夏の太陽の存在で、砂はさらさらと靴底の下で崩れた。ひと気の無いほうを指差すと、永登も頷いて付いてくる。
二人してざくざくと砂を踏みしめ、カンカン照りの陽の下にでる。厚く塗った日焼け止めの層すら貫通しそうだ。
海は大量の日光を照り返し、波の稜線が白く煌めく。水の色は濃く、中に何を秘めているのか想像もつかない。対照的に、上方には抜けるような青空が広がっている。波が揺れる度に、水色と、濃い青の間を白が突っ切っていった。
僕は携帯電話を持ち上げ、海をパシャパシャと撮った。ふと、悪戯心が疼いてそのカメラを永登に向けると、彼は慣れた様子でサングラスを持ち上げる。
「ポーズがプロだ」
「俺だけじゃなくて、二人で撮ろうよ」
僕だと身長がなくてうまく映らない。彼の手に携帯電話を預けると、インカメラに切り替えて、号令が掛かった。シャッターが切られる。
画面に映った自分を見下ろして、唇をゆがめた。被り慣れない帽子、明るい服、拙い笑顔、眩しすぎるくらいの日差し。全ての要素が、僕らしくない。
「夏休みだなあ……」
あはは、とカメラの先を空に向け、水色を切り取った。僕が色々と撮っていると、永登はどこからか手頃な枝を持ってきていた。犬か。
うきうきと砂浜で枝を動かす永登は、さっき飲んだジュースの形を絵に描いている。
「あ。アイラブユーとかにすればよかった」
「なにがいいんだよ止めろ」
背後から肩に軽くチョップを入れ、絵と一緒に写れ、と唆す。彼が棒を持ったまま腕を上げると、シャッターを切った。
村雨映人の休日にしては間抜けすぎる一枚だ。
「稔くんも書く?」
はい、と手頃な枝を渡され、手始めにくるりと円を描いた。ヘタを描いて、果皮の部分の点々を打つ。
「みかん?」
「みかん」
隣で永登もみかんを描き始める。不揃いで大きさも違うみかんが並んだ。大人ふたりが汗を滲ませながら、砂浜に絵を描いては消す。
最後はへとへとになって、枝を放り出した。
「……悪い意味じゃないけど、俺ら、なにやってるんだろうなぁ」
「いや、本当になにやってるんだ」
残った絵の前で二人で記念撮影すると、足を動かして砂浜を平らにした。最後には、色の変わった砂だけが残る。
行こっか、と促し、二人で砂浜を後にした。最後に海を振り返ると、縛りそびれた髪の先を風が過ぎる。
どこもかしこも青かった。
「次どこ?」
「展望台」
街自体がコンパクトで、観光地も纏まっていて回りやすい。ひいひい言いながら登った高台から街を見下ろし、その場で昼食の店を決めた。
地元の海鮮を使ったイタリアン。テラスに海側を向いたカウンター席があり、二人で並んで座った。風の強さがあり、気温よりも過ごしやすい。
店長に話を聞くと、休日は予約なしには入れない店のようだ。自由業ふたりが揃っての平日旅行が功を奏した形だった。
ワインで乾杯し、大皿の料理を小皿に取り分ける。店自体が混んでおらず、テラスにいるのは僕たちだけだからか、店長は観光地の相談にも乗ってくれた。
「──その雑誌は通年用だから載っていないかもしれませんね。近くの神社の境内に、紫陽花が綺麗な場所があるんですよ。木陰があるから今くらいでも涼しいし、のんびりご覧になるのもいいですよ」
「そっか。そんな時期なんだ」
「見たい」
「はいはい。行くから。……ありがとうございます、あんまり雑誌以上のことは分からなくて」
「いえ。食事も美味しいですから、小腹が空いたら近くの通りの食べ歩きもいいですね。練り物なんかは名産ですよ」
「あ、美味しそう。助かります」
店長が引き上げていくと、肩に手が乗った。
さっきからワインが進んでいる永登は、普段よりべたべたべたべたと、隙あらば触ろうとしてくる。酔うとスキンシップ過多になる質らしい。
過度な接触にならないようあしらいつつ、皿に料理を取り分けた。
「ほら、カルパッチョ美味いぞ」
「あ」
「は?」
口を開ける永登にげんなりしつつ、フォークで料理を運ぶ。もぐもぐと大人しく咀嚼すると、また、ぐー、とグラスを傾けた。
「酔っ払いめ……」
「はは。傷心旅行中なんだ、許してよ」
とはいえ、泥酔するほど飲むつもりもないらしい。杯が空になると、今度はノンアルコールカクテルで酔い冷ましを始めた。
デザートのシャーベットが運ばれてくると、黙って口に入れている。舌に載せると、しゅわ、と溶けた。名残惜しくて、シャーベットが溶けるぎりぎりまで、滞在時間を引き延ばした。
そろそろ出るか、と立ち上がると、永登に伝票を持たれてしまう。
「俺のほうが飲んだから」
そう言い残し、レジに向かってしまった。僕は、すとん、とまた椅子に腰を下ろし、彼が帰ってくるのを待つ。
食べ歩きさせて少しずつ返していくか、と算段していると、視界の向こうで店長と永登が一緒に写真を撮っている。更に、手近にあったノートにサインを入れ始めた。
「気づかれてたんだ……」
食事中は何も言うことなく、気づかれていないのか、と思っていたが、流石に食事中に顔を隠すにも限界がある。
最後に握手を交わしている様子からは、永登が嫌々やっているようには見えなかった。ほっとしながら立ち上がり、歩いてくる相手を出迎える。
「ご馳走様。あとで何か奢る」
「じゃあ、そうしてもらおうかな」
店を出る際に、出口付近で見送ってくれた。永登は手を振ってその場を離れる。
「店長、気づいてたんだ」
「うん。『よい旅行になるといいですね』って。ずいぶん昔の作品のこと褒めてくれて、ちょっと嬉しかった」
彼が自ら交流を望んだのなら良かった。ゆっくりと合わせてくれる歩幅に揃えて、店を眺めながら歩く。
旅行先でも気づかれて、サインを求められるような俳優。僕よりも背が高くて、体つきがしっかりしていて、綺麗な顔立ちを持つアルファ。ほんの少し弱味を見せることもあるが、その疵さえ愛嬌になるひと。
隣に並ぶ僕は、どう映るのだろうか。ガラスから目を逸らして、水分の枯れきった石畳を見つめた。
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