33 / 49
愛を教えて
EP32 楽屋にて
しおりを挟む
Shine様 楽屋
そう書かれたドアの前で深呼吸する。
このドアを開けたらさっきのキラキラしたレンが、、
待って、もう少し気持ちを落ち着かせてから、、
ガチャッ
「!?」
そんな私の心を無視して開かれる扉。
顔を覗かせたのはさっきステージで立った時の衣装のままのレンだった。
「わ、めぐ!?会いたかった!」
「!!私も会いたかった…」
「へへっ」
私の言葉に詩音は嬉しそうに抱きついてくる。
こうやって抱きしめられるのも久しぶりで私も自然と笑みが零れてしまう。
「ほ、ほんとにレンだぁ」
顔を見つめなおして私は改めて現実を噛み締める。
「今更~?」
「だって未だに信じられなくて、、
今日、めちゃくちゃかっこよかった」
「ほんと!?嬉しい…」
「あのー僕ら見えてます?」
はっ!忘れてた…!他のメンバーもいるんだった…!
「他でやってくんね?」
「す、すみません」
「あれ…?」
私の顔を見たソウマが、何かに気付いたように声をあげると同時にケンも目を開く。
「めぐちゃんじゃん!!」
「へ?」
目をキラキラさせたケンくんに手を握られる。
「なんで私の名前…」
「この間サイン会来てくれたじゃん!可愛かったから覚えてる!」
「か、可愛いって…」
綺麗な顔を近づけられドキッとしてしまう。
「ケン!僕のめぐに触んないで!!なんでめぐも照れてるの?!」
ごめん詩音、私レンのファンだけどその前にShineのファンでもあるから。。
「まさかめぐちゃんが彼女だったとはね、、」
「あ、そういう関係だったからあの時怒ったのか!ほら、サイン会の後!」
「あー」
「それはっ!でもあの時はまだ付き合ってなくて、、!」
「…何の事ですか?」
私だけ意味が分からない会話を目の前で繰り広げられる。
「め、めぐは知らなくていい…」
「大したことじゃないよ!ただ僕がめぐちゃんの事可愛いって言ったら…ひいい!」
その先は詩音が睨みをきかせたことによって一生明かされることはなかった。
そう書かれたドアの前で深呼吸する。
このドアを開けたらさっきのキラキラしたレンが、、
待って、もう少し気持ちを落ち着かせてから、、
ガチャッ
「!?」
そんな私の心を無視して開かれる扉。
顔を覗かせたのはさっきステージで立った時の衣装のままのレンだった。
「わ、めぐ!?会いたかった!」
「!!私も会いたかった…」
「へへっ」
私の言葉に詩音は嬉しそうに抱きついてくる。
こうやって抱きしめられるのも久しぶりで私も自然と笑みが零れてしまう。
「ほ、ほんとにレンだぁ」
顔を見つめなおして私は改めて現実を噛み締める。
「今更~?」
「だって未だに信じられなくて、、
今日、めちゃくちゃかっこよかった」
「ほんと!?嬉しい…」
「あのー僕ら見えてます?」
はっ!忘れてた…!他のメンバーもいるんだった…!
「他でやってくんね?」
「す、すみません」
「あれ…?」
私の顔を見たソウマが、何かに気付いたように声をあげると同時にケンも目を開く。
「めぐちゃんじゃん!!」
「へ?」
目をキラキラさせたケンくんに手を握られる。
「なんで私の名前…」
「この間サイン会来てくれたじゃん!可愛かったから覚えてる!」
「か、可愛いって…」
綺麗な顔を近づけられドキッとしてしまう。
「ケン!僕のめぐに触んないで!!なんでめぐも照れてるの?!」
ごめん詩音、私レンのファンだけどその前にShineのファンでもあるから。。
「まさかめぐちゃんが彼女だったとはね、、」
「あ、そういう関係だったからあの時怒ったのか!ほら、サイン会の後!」
「あー」
「それはっ!でもあの時はまだ付き合ってなくて、、!」
「…何の事ですか?」
私だけ意味が分からない会話を目の前で繰り広げられる。
「め、めぐは知らなくていい…」
「大したことじゃないよ!ただ僕がめぐちゃんの事可愛いって言ったら…ひいい!」
その先は詩音が睨みをきかせたことによって一生明かされることはなかった。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
ぼくの受難の日々
安野穏
恋愛
ぼく、モエギ・オーダは一応十四才の女の子であるが、子供のころから、なぜかぼくはぼくとしか呼べない。そんなぼくには三人の婚約者がいる。その原因は僕の両親にある。ぼくの住むマース国には二つの公爵家があり、その跡取りの二人が駆け落ちして勘当された挙句に生まれたぼくに何の因果か、現公爵のおじいちゃんたちが僕を後継に指定したからだ。ぼくは一人なのに、理不尽だ。その上、更に王家から王子様の婚約者にという話が持ち上がる。
マース国には十四才になると修行の出るという習慣がある。そこでぼくは修行の旅に逃げ出すことになったのだが、運命は非情だった。
小説家になろうさんの方にも掲載しています。
【完結】その男『D』につき~初恋男は独占欲を拗らせる~
蓮美ちま
恋愛
最低最悪な初対面だった。
職場の同僚だろうと人妻ナースだろうと、誘われればおいしく頂いてきた来る者拒まずでお馴染みのチャラ男。
私はこんな人と絶対に関わりたくない!
独占欲が人一倍強く、それで何度も過去に恋を失ってきた私が今必死に探し求めているもの。
それは……『Dの男』
あの男と真逆の、未経験の人。
少しでも私を好きなら、もう私に構わないで。
私が探しているのはあなたじゃない。
私は誰かの『唯一』になりたいの……。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
【完結】伯爵の愛は狂い咲く
白雨 音
恋愛
十八歳になったアリシアは、兄の友人男爵子息のエリックに告白され、婚約した。
実家の商家を手伝い、友人にも恵まれ、アリシアの人生は充実し、順風満帆だった。
だが、町のカーニバルの夜、それを脅かす出来事が起こった。
仮面の男が「見つけた、エリーズ!」と、アリシアに熱く口付けたのだ!
そこから、アリシアの運命の歯車は狂い始めていく。
両親からエリックとの婚約を解消し、年の離れた伯爵に嫁ぐ様に勧められてしまう。
「結婚は愛した人とします!」と抗うアリシアだが、運命は彼女を嘲笑い、
その渦に巻き込んでいくのだった…
アリシアを恋人の生まれ変わりと信じる伯爵の執愛。
異世界恋愛、短編:本編(アリシア視点)前日譚(ユーグ視点)
《完結しました》
私と彼の恋愛攻防戦
真麻一花
恋愛
大好きな彼に告白し続けて一ヶ月。
「好きです」「だが断る」相変わらず彼は素っ気ない。
でもめげない。嫌われてはいないと思っていたから。
だから鬱陶しいと邪険にされても気にせずアタックし続けた。
彼がほんとに私の事が嫌いだったと知るまでは……。嫌われていないなんて言うのは私の思い込みでしかなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる