103 / 131
第六章 ダンジョン編
第97話 嫌われ者の黒いやつ
しおりを挟む
合流したA組とB組はとりあえず第2層のセーフティゾーンに向かうことにした。管理の人の話では階段を下りて壁伝いに歩けば着くらしい。
一同は魔石ランタンを2つ使い前後を照らしながら下層への階段を降りるとそこそこ広い空間に出た。
周りを見渡すとダンジョン側には3つの通路があるようだ。
階段とセーフティゾーンまでは道のように舗装されており、道の端には抗魔玉の粉を混ぜた高さ3cmほどの薄いブロックが並べられている。
このブロックがあるだけで弱いモンスターは近づいてこないかもな。
セーフティゾーンになっている部屋の入り口にはドアがあった。洞窟の壁の中にポツンとドアがある感じだ。ドアにも抗魔玉の粉を混ぜた塗料が塗ってありそうだ。
ドアを開けて部屋の中に入ると30m四方、高さは3mといった空間に出た。
ダンジョン外側の上の壁には土管のようなものが斜め下に少し飛び出しており、そこから光が入ってきていて少し部屋が明るい。穴を除ける角度からは外が見える。
ま、空だけど。空気穴か明かり窓みたいなもんかな?
部屋には今誰もいないようだ。正面の奥に大きめの扉があり、それがダンジョンの出入口の扉だろう。扉から外に出る分には層をクリアしてなくてもよいらしいので運営の人が立ち塞がっている訳ではない。
部屋は左右に別れるように中間まで仕切りの壁がある。2部屋あるといっていいだろう。一同は左側にいるので左部屋にいる感じだ。扉が左部屋のほうにあるので左側は幅広い通路ともいえるかもしれない。
レオはロッカとバンを見た。
「お前らを待ってる間に携行食少しつまんだが、もう腹減ったぞ。
ここでメシにしようぜ」
「そういえばレオとクルーロは朝、あまり食べてなかったわね」
「もうお昼を過ぎていましたね。
昼食をとりながら先をどうするか考えましょうか?」
クルーロは右側の部屋を覗いた。
「おお、こっちの右奥には棚やら石台あるみたいだから料理もできそうだよ。
水道もあるっぽい」
「食材も調味料も皿も持ってきてないわよ。
右側は管理の人が使う場所なんじゃない?」
「いざとなったら強奪してでも」
「アホか。扉から出て帰ればいいだけでしょ」
一同が左部屋の壁際に座って昼食をとっている間に外扉から二組入って来て、ドアからダンジョン側に出ていった。新規でなければ10分間隔くらいで入れるようだ。
突然、石台のある右側奥から管理の人が出てきた。棚で見えていなかったが奥にも部屋があったようだ。
「こっちの部屋に置いてある物は自由に使っていいですよ。
あまりに酷い扱いであれば腕輪は没収しますけどね」
道具を持ち帰るようなせこい輩はダンジョンには入ってこないという事が前提のサービスだとか。
管理の人の説明によると、第二層のどこかにあるクリア証明を探し出して持ってくればここで腕輪に印を刻んでくれるらしい。クリア証明を複数枚持って来て偽造や売買に使うのは禁止。不定期で変更されるのでそんな事は考えないようにと言われた。
クルーロはそうきたかと言っていた。良からぬ事を考えていたようだ。
外壁の上についている土管は換気と雨水を取り込む為のもののようだ。他のダンジョンは穴を掘って下に水を流せばよいだけだが、ここは地上より上にあるので水の確保が困難だからだとか。土管の下側には雨樋が設けてあり、流れ入って来た雨水を集めているようだ。集まった雨水を何層かのフィルターを通してタンクに溜め、水道水として出るようにしてあるらしい。
現在なら地上から水をポンプでくみ上げることも可能なので昔の人の工夫だとか。外階段で時折見られた放水はセーフティゾーンからの排水だったようだ。
夕刻6時を過ぎると管理の人は外扉の鍵を閉めて帰るようだ。その際に食材を少し置いていくらしい。つまり夜間は外扉からダンジョンの外に出られなくなる。
複数の組が同じセーフティゾーンで夜を過ごすと限られた物の使用権をめぐって大抵ケンカになっているとか。
譲り合いは大事ですよ。と言って管理の人は奥の部屋に戻って行った。
「右側の部屋も使って良かったみたいですね?」
「そういう事なら次から調味料くらいは持って来てもいいかもね。
夜間ここで過ごすならだけど」
「ロッカ、今日は俺とお泊りしないの?」
「するか! 泊まることになってもクルーロはダンジョン側に出てなさいよ」
「それはないよ~。小さい頃はあんなに可愛かったのに」
「そんな古い付き合いじゃないでしょ」
おっと、忘れてはならないものがもう一つ。
ダンジョン内にクエストがあるという掲示板の確認だ。
「あれ? 一つしかないですよ」
残っていたクエストは台所によくいる嫌われ者の黒いやつ。
『ゴキ〇〇(中型)討伐』 難易度C?だ。
C? 何故『?』がついてるんだろ?
ロッカは依頼書を見るなり言った。
「これはヤダ」
「ボクもヤダにゃ」
「私もできれば避けたいです」
女性陣は全員拒否した。
レオは呆れ顔だ。
「カブトやクワガタと大して変わらんだろ?」
「もし出たらあんたたちで倒してよ!」
手持ちの懐中時計を見ると午後2時を回ったところだ。
まだ扉が閉められるまでには時間がある。
バンは提案した。
「第1層が5kmほどのエリアでした。
真っすぐ隆起している山脈ですので第2層も広さは変わらないはずです。
今日はダンジョンから出られる時間までに戻って来れる範囲で第2層を探索してみませんか?」
クルーロは賛成のようだ。
「そうだね。第2層からは洞窟みたいだからマッピングしながら行こうか。
分かる範囲でいいって言われたけど、ロラックからダンジョン内の地形調査も頼まれてるんでね」
一同は一息ついて再びダンジョンの第2層に戻った。
まずは3択の通路だ。左、中央、右、どの道を選ぶか。
多数決で中央の道に決定した。
一同が中央の通路をしばらく進むと空の宝箱が置いてあり、行き止まりだった。
「ハズレだな」
「引き返しましょう」
元の場所に戻って次は右か左の2択の多数決だ。
意見が4-4に分かれることなく左に決定した。
左の通路を進むと途中から少し広くなった。
「当たりだったんじゃない?」
「いや、迂回してたから多分、右も左も繋がってたようだね」
振り返ると、通路が二股になっていた。
どっちに進んでもここに繋がってたわけか。
中央だけが行き止まりだったみたいだな。
更に進むと広い空間に出た。分厚い柱が所々で天井を支えている。
先が少し明るい。
あれだ。第1層の中央付近にあった大穴に着いたんだ。
先を歩いていたロッカは大穴の淵近くまで行った。
「ここ上が少し崩れてきてるわ。真新しいし、危ないかも」
「あー、それ上でレオがやった」
「バカなの?」
「スマン」
しばらく大穴を中心とした広い空間を皆で探索することになった。
先に進める通路は8カ所あるようだ。
一同が周囲を探索している間に何組かの討伐者たちが先の通路から戻って来てセーフティゾーン方向に帰っていった。
ロッカは懐中時計を見た。そろそろ時間のようだ。
「おーい。そろそろ戻るわよー」
すると、トウマの元に音もたてずにイズハがやって来て小声で話しかけた。
「トウマさん、あっちにやつがいたっす。
セキトモさんにも知らせてあるっす」
イズハは3つ先にある大きな柱の裏側に例のクエスト対象のやつがいると言ったのだ。やつには蛍光塗料でマーキングがしてあるようだ。
とりあえず、イズハに声をかけてきてもらい男性陣集合だ。
「どうします?」
「僕もさっき遠目に見て来た。確かにいるね」
「倒せばいいだけだろ?」
「バカレオ! やつを甘く見るな。台所にいる普通のやつを倒すのも大変なんだぞ。
近づくとシャカシャカ捕らえられない速さで逃げて行くんだ。壁や天井どこにでも移動するし狭い所を好むし、時には飛ぶ。それのモンスター版だぞ。幸いなことにここは大穴の近くで明るいからやつを倒す絶好のチャンスでもあるけどな。
もし狭い洞窟の暗い所に逃げられたらお手上げだと思え」
あ、分かったかも。
難易度Cに『?』がついていた理由。
普通なら中型1体で難易度がCってあり得ないもんな。
「近くにいるのに襲って来ないんだな?」
「それは俺にも分かんねーよ。こっちが多人数だからかもしれないし。
皆、一人にはなるなよ」
女性陣も集めてやつがいることを話すと明らかに嫌そうな顔をされた。
「ねえ。ホントにあれ倒すの?」
一同は魔石ランタンを2つ使い前後を照らしながら下層への階段を降りるとそこそこ広い空間に出た。
周りを見渡すとダンジョン側には3つの通路があるようだ。
階段とセーフティゾーンまでは道のように舗装されており、道の端には抗魔玉の粉を混ぜた高さ3cmほどの薄いブロックが並べられている。
このブロックがあるだけで弱いモンスターは近づいてこないかもな。
セーフティゾーンになっている部屋の入り口にはドアがあった。洞窟の壁の中にポツンとドアがある感じだ。ドアにも抗魔玉の粉を混ぜた塗料が塗ってありそうだ。
ドアを開けて部屋の中に入ると30m四方、高さは3mといった空間に出た。
ダンジョン外側の上の壁には土管のようなものが斜め下に少し飛び出しており、そこから光が入ってきていて少し部屋が明るい。穴を除ける角度からは外が見える。
ま、空だけど。空気穴か明かり窓みたいなもんかな?
部屋には今誰もいないようだ。正面の奥に大きめの扉があり、それがダンジョンの出入口の扉だろう。扉から外に出る分には層をクリアしてなくてもよいらしいので運営の人が立ち塞がっている訳ではない。
部屋は左右に別れるように中間まで仕切りの壁がある。2部屋あるといっていいだろう。一同は左側にいるので左部屋にいる感じだ。扉が左部屋のほうにあるので左側は幅広い通路ともいえるかもしれない。
レオはロッカとバンを見た。
「お前らを待ってる間に携行食少しつまんだが、もう腹減ったぞ。
ここでメシにしようぜ」
「そういえばレオとクルーロは朝、あまり食べてなかったわね」
「もうお昼を過ぎていましたね。
昼食をとりながら先をどうするか考えましょうか?」
クルーロは右側の部屋を覗いた。
「おお、こっちの右奥には棚やら石台あるみたいだから料理もできそうだよ。
水道もあるっぽい」
「食材も調味料も皿も持ってきてないわよ。
右側は管理の人が使う場所なんじゃない?」
「いざとなったら強奪してでも」
「アホか。扉から出て帰ればいいだけでしょ」
一同が左部屋の壁際に座って昼食をとっている間に外扉から二組入って来て、ドアからダンジョン側に出ていった。新規でなければ10分間隔くらいで入れるようだ。
突然、石台のある右側奥から管理の人が出てきた。棚で見えていなかったが奥にも部屋があったようだ。
「こっちの部屋に置いてある物は自由に使っていいですよ。
あまりに酷い扱いであれば腕輪は没収しますけどね」
道具を持ち帰るようなせこい輩はダンジョンには入ってこないという事が前提のサービスだとか。
管理の人の説明によると、第二層のどこかにあるクリア証明を探し出して持ってくればここで腕輪に印を刻んでくれるらしい。クリア証明を複数枚持って来て偽造や売買に使うのは禁止。不定期で変更されるのでそんな事は考えないようにと言われた。
クルーロはそうきたかと言っていた。良からぬ事を考えていたようだ。
外壁の上についている土管は換気と雨水を取り込む為のもののようだ。他のダンジョンは穴を掘って下に水を流せばよいだけだが、ここは地上より上にあるので水の確保が困難だからだとか。土管の下側には雨樋が設けてあり、流れ入って来た雨水を集めているようだ。集まった雨水を何層かのフィルターを通してタンクに溜め、水道水として出るようにしてあるらしい。
現在なら地上から水をポンプでくみ上げることも可能なので昔の人の工夫だとか。外階段で時折見られた放水はセーフティゾーンからの排水だったようだ。
夕刻6時を過ぎると管理の人は外扉の鍵を閉めて帰るようだ。その際に食材を少し置いていくらしい。つまり夜間は外扉からダンジョンの外に出られなくなる。
複数の組が同じセーフティゾーンで夜を過ごすと限られた物の使用権をめぐって大抵ケンカになっているとか。
譲り合いは大事ですよ。と言って管理の人は奥の部屋に戻って行った。
「右側の部屋も使って良かったみたいですね?」
「そういう事なら次から調味料くらいは持って来てもいいかもね。
夜間ここで過ごすならだけど」
「ロッカ、今日は俺とお泊りしないの?」
「するか! 泊まることになってもクルーロはダンジョン側に出てなさいよ」
「それはないよ~。小さい頃はあんなに可愛かったのに」
「そんな古い付き合いじゃないでしょ」
おっと、忘れてはならないものがもう一つ。
ダンジョン内にクエストがあるという掲示板の確認だ。
「あれ? 一つしかないですよ」
残っていたクエストは台所によくいる嫌われ者の黒いやつ。
『ゴキ〇〇(中型)討伐』 難易度C?だ。
C? 何故『?』がついてるんだろ?
ロッカは依頼書を見るなり言った。
「これはヤダ」
「ボクもヤダにゃ」
「私もできれば避けたいです」
女性陣は全員拒否した。
レオは呆れ顔だ。
「カブトやクワガタと大して変わらんだろ?」
「もし出たらあんたたちで倒してよ!」
手持ちの懐中時計を見ると午後2時を回ったところだ。
まだ扉が閉められるまでには時間がある。
バンは提案した。
「第1層が5kmほどのエリアでした。
真っすぐ隆起している山脈ですので第2層も広さは変わらないはずです。
今日はダンジョンから出られる時間までに戻って来れる範囲で第2層を探索してみませんか?」
クルーロは賛成のようだ。
「そうだね。第2層からは洞窟みたいだからマッピングしながら行こうか。
分かる範囲でいいって言われたけど、ロラックからダンジョン内の地形調査も頼まれてるんでね」
一同は一息ついて再びダンジョンの第2層に戻った。
まずは3択の通路だ。左、中央、右、どの道を選ぶか。
多数決で中央の道に決定した。
一同が中央の通路をしばらく進むと空の宝箱が置いてあり、行き止まりだった。
「ハズレだな」
「引き返しましょう」
元の場所に戻って次は右か左の2択の多数決だ。
意見が4-4に分かれることなく左に決定した。
左の通路を進むと途中から少し広くなった。
「当たりだったんじゃない?」
「いや、迂回してたから多分、右も左も繋がってたようだね」
振り返ると、通路が二股になっていた。
どっちに進んでもここに繋がってたわけか。
中央だけが行き止まりだったみたいだな。
更に進むと広い空間に出た。分厚い柱が所々で天井を支えている。
先が少し明るい。
あれだ。第1層の中央付近にあった大穴に着いたんだ。
先を歩いていたロッカは大穴の淵近くまで行った。
「ここ上が少し崩れてきてるわ。真新しいし、危ないかも」
「あー、それ上でレオがやった」
「バカなの?」
「スマン」
しばらく大穴を中心とした広い空間を皆で探索することになった。
先に進める通路は8カ所あるようだ。
一同が周囲を探索している間に何組かの討伐者たちが先の通路から戻って来てセーフティゾーン方向に帰っていった。
ロッカは懐中時計を見た。そろそろ時間のようだ。
「おーい。そろそろ戻るわよー」
すると、トウマの元に音もたてずにイズハがやって来て小声で話しかけた。
「トウマさん、あっちにやつがいたっす。
セキトモさんにも知らせてあるっす」
イズハは3つ先にある大きな柱の裏側に例のクエスト対象のやつがいると言ったのだ。やつには蛍光塗料でマーキングがしてあるようだ。
とりあえず、イズハに声をかけてきてもらい男性陣集合だ。
「どうします?」
「僕もさっき遠目に見て来た。確かにいるね」
「倒せばいいだけだろ?」
「バカレオ! やつを甘く見るな。台所にいる普通のやつを倒すのも大変なんだぞ。
近づくとシャカシャカ捕らえられない速さで逃げて行くんだ。壁や天井どこにでも移動するし狭い所を好むし、時には飛ぶ。それのモンスター版だぞ。幸いなことにここは大穴の近くで明るいからやつを倒す絶好のチャンスでもあるけどな。
もし狭い洞窟の暗い所に逃げられたらお手上げだと思え」
あ、分かったかも。
難易度Cに『?』がついていた理由。
普通なら中型1体で難易度がCってあり得ないもんな。
「近くにいるのに襲って来ないんだな?」
「それは俺にも分かんねーよ。こっちが多人数だからかもしれないし。
皆、一人にはなるなよ」
女性陣も集めてやつがいることを話すと明らかに嫌そうな顔をされた。
「ねえ。ホントにあれ倒すの?」
10
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!
クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』
自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。
最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる