4 / 130
第一章 バルンバッセ編
第3話 付与する能力
しおりを挟む
街中を歩くトウマの足取りは重い。ロッカに治癒の薬の代金を支払う為、待ち合わせ場所に向かっているからだ。トウマはこのまま逃げてしまおうかとも思った。
宿は教えてないし、見つからなければ・・・。
いやいや、あの戦い方からしてロッカを怒らせたらヤバそうな気がする。
トウマは待ち合わせ場所の中央通り沿いにある換金所前に着いた。ロッカの姿は見当たらない。今は人通りが少ないようで来たらすぐに見つけられそうだ。
「すみません」
トウマは一人の女性に声をかけられた。心地よい声質、色白で透き通った目をした可愛らしい小柄な少女だ。彼女は濃く暗い青色、暗い緑にも見えるような深藍の長い髪をお団子にして束ね、おでこを出している。ロッカより少しだけ背が高いようだが大きな差はない。
「ロッカと待ち合わせしているトウマさんで合っていますでしょうか?」
「そうですけど、ロッカと知り合いの方ですか?」
彼女は慌てて話し始めた。
「私は『バン』という者でして、ロッカに頼まれてあなたを待っていました。
良かった、見つけられて。ロッカは少し遅れるそうで彼女が来るまで・・・
その~、あなたを捕まえておくようにと」
犯罪者かなんかですか、俺は。
バンはトウマの剣を不思議そうに見て問いかけた。
「トウマさんはモンスター討伐初心者と伺いましたが、その剣は?」
「これですか? これは俺が村を出る時、じいちゃんに餞別で貰ったものです」
「そうなのですね。2スロットタイプの剣はこの辺では手に入らない物なので何故持っているのか気になってしまって」
ですよね~、鍔の装飾部分にある穴が抗魔玉を装着するスロットって事すら知りませんでした。しかもなんか穴2つ空いてるし。
「初心者には分不相応な剣なんですかね?」
「い、いいえ。そういう意味では・・・」
沈黙・・・。
バンさんとの会話が続かないなぁ~。
ロッカのやつまだ来ないのかよ。
堰を切ったようにバンは話し出した。
「あ、あの。ロッカとはどういう経緯でお知り合いになったのですか?」
あ、これなら話せる。
トウマはスライムを分裂させたところからロッカに抗魔玉について教えてもらい、スライムを初討伐して、最終的にロッカに助けられた事を話した。
ん~、我ながら間抜けな話だった。
「そうでしたか。
うふふ、あのロッカがそこまで面倒見るなんて思いもよりませんでした」
あれは面倒見てくれたって事なのだろうか?
バカにされてた気もするけど助けてくれたのは事実だし、そうかもな。
「では、私からも一つ」
バンは腰あたりから棒のような武器のロッドを取り出すと、トウマの腕に残っていた処置をしなくても大丈夫そうな軽い怪我の部分にかざした。
バンがかざしているロッドの先に着いている水晶が緑の光に包まれ出すと、みるみるトウマの皮膚の怪我が完治していった。
「え?! 凄い。傷が治りましたよ。何ですかこれ?」
「これも抗魔玉による力です。
正確にはもう一つ、『真魔玉』が必要ですが」
ロッドの装飾部分と思われる所に2つのスロット。一つは白い抗魔玉、もう一つは緑色の抗魔玉?が装着されているようだ。
「その緑の玉が真魔玉なんですか?」
「はい。色付きの物は珍しく真魔玉と呼ばれていまして、抗魔玉の力に別の能力を付与出来ます。このロッドに着けてあるのは真魔玉【緑】。
仕組みは理解出来ませんがこの緑の光には治癒の能力が付与されています」
「凄い事が出来るんですね。
ん?! ちょっと待って下さいよ。玉を2つ着けるということは俺の剣も?」
「はい。真魔玉があれば別の能力を付与することも可能ですし、抗魔玉をもう一つ着ければ効力の持続時間が2倍になります」
なんてこった!
じいちゃん、そんなすげー剣くれてたのかよ。
”ドン!”
突如、換金所の扉が勢いよく開いた。
「全く~、ここは魔石の換金率悪いわね!」
ロッカが現れた。
「あ、ここにいたのね。ちょうど良かったわ」
いやいや、ロッカがここを待ち合わせ場所に指定したんでしょ?
まさか換金所の中にいたとはね。
ロッカはトウマをチラリと見てバンに言った。
「ちゃんと捕まえられたようね。じゃ、トウマのおごりでご飯行くわよ」
「え?!」
「では、行きましょうか」
ロッカは意気揚々と肩を揺らしながらリズミカルにどんどん先に歩いて行った。
トウマはバンに引っ張られるようにして飲食店に連れて行かれた。
◇◇
”ムシャ、ムシャ”
”モグ、モグ”
”ゴク、ゴク”
それにしてもよく食うな二人とも。これ何皿目だよ?
ロッカのやつ、店にある料理を片っ端から注文して。
「トウマ、あまり食べないのね? 私たちに遠慮せず食べなよ」
「そうですよ、トウマさんは育ち盛りなので食べないと」
「はぁ・・・」
俺もよく食べるほうだけど全部自分がおごるとなるとなぁ。
あまり高いの注文しないでくれぇ~。
「ロッカ、これもおいしそうですよ」
「じゃこれも注文しようか?」
バンさ~ん! もうやめてぇ~。
最終的にはトウマもやけ食いして32,700 エーペルの出費だった。
のぉ~、所持金の半分以上もっていかれたよ。
これから生きていけるだろうか・・・。
すぐにでも稼げるようにならないとヤバすぎる。
「あー、うまかった! やっぱおごりで食うご飯は最高よね!」
「私までご馳走になり有難うございました」
「いいの、いいの。トウマは私に借りがあるんだから!」
この女・・・。
「じゃ、次行くよ!」
「え?!」
先を行くロッカを追いかけてトウマはまたバンに引っ張られ連れて行かれた。
ちょっ、バンさん小さいのに力強くない?
まだどこか行く気なのかよ? 勘弁して欲しい。
◇◇
「ここね」
ロッカが入っていった建物はこの街のギルドだった。ここは討伐者がクエストというモンスター討伐依頼を受ける所だ。モンスター討伐を生業としている討伐者は皆、登録している。というよりギルドに登録している者が『討伐者』と呼ばれるのだ。
トウマはバルンバッセの街に来た翌日には登録に行った。しかし、モンスターを倒した事が無いと言うとすぐに追い出されてしまっていた。
でも今は違うぜ!
俺もモンスター討伐したもんな。スライム一匹だけど堂々と入れるぞ。
ギルドは厳つい顔をしたゴロツキのたまり場ではない。むしろ二人の可愛らしい女のコが入って来たことで和やかな雰囲気すらある。
ただ、トウマと目を合わせた男たちだけが、あん?何でお前が二人も女をはべらせてるんだよって顔をするだけだ。
トウマはカウンターにいるオッサンに声をかけられた。おそらくこのギルドのマスターだろう。
「おう。お前、昨日来たボウズじゃねーか? おっ、登録するか?」
そういう事か。今、オッサン剣に着けてある抗魔玉見たよな?
昨日は抗魔玉持ってなかったから問答無用で追い出されたんだな。
それくらい教えて欲しかったよ~。
トウマは討伐者登録の用紙に記入を終え、しばらくカウンターで待たされた。ロッカとバンはクエストの掲示板を見ているようだ。
トウマはカウンターの奥にデカデカと飾ってある文言が気になった。
《討伐者の物を奪う者 全てをもって血の海に沈めるべし》
あれ何なんだろ?
トウマの元にやって来たバンが察したように説明した。
「ああ、あれですか。鉄の掟です」
「鉄の掟?」
「あれは討伐者から物を奪った者は他の討伐者から命を狙われる事を指しています。あの掟ができてから金品を略奪する者はいなくなったとか。
もし何か奪われた人がいたらトウマさんも協力しなければなりませんよ」
「そうなんですね。鉄の掟か」
カウンターの奥の部屋からオッサンが戻って来た。
「ほらよ、このタグをいつも身に着けときな。
名前が刻んである。お前が死んだら分かるようにな!
まぁ、モンスターに丸飲みにされたら分からんがな、ガハハ」
人の生死を笑って話せるんだからこのオッサンもどっか壊れてるんだろうな。
「登録は済ませたようね」
ロッカもやって来てトウマが受け取ったタグを見るやいなやカウンターに何やら記入しに行った。
「これでお願い」
ロッカはカウンターのオッサンに書類を渡すと、すぐに戻って来た。どうやらパーティー申請をしたらしい。
「これで私たちは同じクエストをパーティーで受注出来るわ。
個人だと名前残っちゃうし、誰が報酬受け取るかで面倒になるからね。
トウマ、お金必要でしょ? 私たちが協力してあげるわ、報酬は3等分ね」
おお~、懐事情がさみしい俺には有難い話だ。
てっきりまだたかられるのかと思っていたよ。
二人にクエスト同行して貰えるなんて、少し身体が軽くなった気さえするな。
「さあ、行くわよ!」
宿は教えてないし、見つからなければ・・・。
いやいや、あの戦い方からしてロッカを怒らせたらヤバそうな気がする。
トウマは待ち合わせ場所の中央通り沿いにある換金所前に着いた。ロッカの姿は見当たらない。今は人通りが少ないようで来たらすぐに見つけられそうだ。
「すみません」
トウマは一人の女性に声をかけられた。心地よい声質、色白で透き通った目をした可愛らしい小柄な少女だ。彼女は濃く暗い青色、暗い緑にも見えるような深藍の長い髪をお団子にして束ね、おでこを出している。ロッカより少しだけ背が高いようだが大きな差はない。
「ロッカと待ち合わせしているトウマさんで合っていますでしょうか?」
「そうですけど、ロッカと知り合いの方ですか?」
彼女は慌てて話し始めた。
「私は『バン』という者でして、ロッカに頼まれてあなたを待っていました。
良かった、見つけられて。ロッカは少し遅れるそうで彼女が来るまで・・・
その~、あなたを捕まえておくようにと」
犯罪者かなんかですか、俺は。
バンはトウマの剣を不思議そうに見て問いかけた。
「トウマさんはモンスター討伐初心者と伺いましたが、その剣は?」
「これですか? これは俺が村を出る時、じいちゃんに餞別で貰ったものです」
「そうなのですね。2スロットタイプの剣はこの辺では手に入らない物なので何故持っているのか気になってしまって」
ですよね~、鍔の装飾部分にある穴が抗魔玉を装着するスロットって事すら知りませんでした。しかもなんか穴2つ空いてるし。
「初心者には分不相応な剣なんですかね?」
「い、いいえ。そういう意味では・・・」
沈黙・・・。
バンさんとの会話が続かないなぁ~。
ロッカのやつまだ来ないのかよ。
堰を切ったようにバンは話し出した。
「あ、あの。ロッカとはどういう経緯でお知り合いになったのですか?」
あ、これなら話せる。
トウマはスライムを分裂させたところからロッカに抗魔玉について教えてもらい、スライムを初討伐して、最終的にロッカに助けられた事を話した。
ん~、我ながら間抜けな話だった。
「そうでしたか。
うふふ、あのロッカがそこまで面倒見るなんて思いもよりませんでした」
あれは面倒見てくれたって事なのだろうか?
バカにされてた気もするけど助けてくれたのは事実だし、そうかもな。
「では、私からも一つ」
バンは腰あたりから棒のような武器のロッドを取り出すと、トウマの腕に残っていた処置をしなくても大丈夫そうな軽い怪我の部分にかざした。
バンがかざしているロッドの先に着いている水晶が緑の光に包まれ出すと、みるみるトウマの皮膚の怪我が完治していった。
「え?! 凄い。傷が治りましたよ。何ですかこれ?」
「これも抗魔玉による力です。
正確にはもう一つ、『真魔玉』が必要ですが」
ロッドの装飾部分と思われる所に2つのスロット。一つは白い抗魔玉、もう一つは緑色の抗魔玉?が装着されているようだ。
「その緑の玉が真魔玉なんですか?」
「はい。色付きの物は珍しく真魔玉と呼ばれていまして、抗魔玉の力に別の能力を付与出来ます。このロッドに着けてあるのは真魔玉【緑】。
仕組みは理解出来ませんがこの緑の光には治癒の能力が付与されています」
「凄い事が出来るんですね。
ん?! ちょっと待って下さいよ。玉を2つ着けるということは俺の剣も?」
「はい。真魔玉があれば別の能力を付与することも可能ですし、抗魔玉をもう一つ着ければ効力の持続時間が2倍になります」
なんてこった!
じいちゃん、そんなすげー剣くれてたのかよ。
”ドン!”
突如、換金所の扉が勢いよく開いた。
「全く~、ここは魔石の換金率悪いわね!」
ロッカが現れた。
「あ、ここにいたのね。ちょうど良かったわ」
いやいや、ロッカがここを待ち合わせ場所に指定したんでしょ?
まさか換金所の中にいたとはね。
ロッカはトウマをチラリと見てバンに言った。
「ちゃんと捕まえられたようね。じゃ、トウマのおごりでご飯行くわよ」
「え?!」
「では、行きましょうか」
ロッカは意気揚々と肩を揺らしながらリズミカルにどんどん先に歩いて行った。
トウマはバンに引っ張られるようにして飲食店に連れて行かれた。
◇◇
”ムシャ、ムシャ”
”モグ、モグ”
”ゴク、ゴク”
それにしてもよく食うな二人とも。これ何皿目だよ?
ロッカのやつ、店にある料理を片っ端から注文して。
「トウマ、あまり食べないのね? 私たちに遠慮せず食べなよ」
「そうですよ、トウマさんは育ち盛りなので食べないと」
「はぁ・・・」
俺もよく食べるほうだけど全部自分がおごるとなるとなぁ。
あまり高いの注文しないでくれぇ~。
「ロッカ、これもおいしそうですよ」
「じゃこれも注文しようか?」
バンさ~ん! もうやめてぇ~。
最終的にはトウマもやけ食いして32,700 エーペルの出費だった。
のぉ~、所持金の半分以上もっていかれたよ。
これから生きていけるだろうか・・・。
すぐにでも稼げるようにならないとヤバすぎる。
「あー、うまかった! やっぱおごりで食うご飯は最高よね!」
「私までご馳走になり有難うございました」
「いいの、いいの。トウマは私に借りがあるんだから!」
この女・・・。
「じゃ、次行くよ!」
「え?!」
先を行くロッカを追いかけてトウマはまたバンに引っ張られ連れて行かれた。
ちょっ、バンさん小さいのに力強くない?
まだどこか行く気なのかよ? 勘弁して欲しい。
◇◇
「ここね」
ロッカが入っていった建物はこの街のギルドだった。ここは討伐者がクエストというモンスター討伐依頼を受ける所だ。モンスター討伐を生業としている討伐者は皆、登録している。というよりギルドに登録している者が『討伐者』と呼ばれるのだ。
トウマはバルンバッセの街に来た翌日には登録に行った。しかし、モンスターを倒した事が無いと言うとすぐに追い出されてしまっていた。
でも今は違うぜ!
俺もモンスター討伐したもんな。スライム一匹だけど堂々と入れるぞ。
ギルドは厳つい顔をしたゴロツキのたまり場ではない。むしろ二人の可愛らしい女のコが入って来たことで和やかな雰囲気すらある。
ただ、トウマと目を合わせた男たちだけが、あん?何でお前が二人も女をはべらせてるんだよって顔をするだけだ。
トウマはカウンターにいるオッサンに声をかけられた。おそらくこのギルドのマスターだろう。
「おう。お前、昨日来たボウズじゃねーか? おっ、登録するか?」
そういう事か。今、オッサン剣に着けてある抗魔玉見たよな?
昨日は抗魔玉持ってなかったから問答無用で追い出されたんだな。
それくらい教えて欲しかったよ~。
トウマは討伐者登録の用紙に記入を終え、しばらくカウンターで待たされた。ロッカとバンはクエストの掲示板を見ているようだ。
トウマはカウンターの奥にデカデカと飾ってある文言が気になった。
《討伐者の物を奪う者 全てをもって血の海に沈めるべし》
あれ何なんだろ?
トウマの元にやって来たバンが察したように説明した。
「ああ、あれですか。鉄の掟です」
「鉄の掟?」
「あれは討伐者から物を奪った者は他の討伐者から命を狙われる事を指しています。あの掟ができてから金品を略奪する者はいなくなったとか。
もし何か奪われた人がいたらトウマさんも協力しなければなりませんよ」
「そうなんですね。鉄の掟か」
カウンターの奥の部屋からオッサンが戻って来た。
「ほらよ、このタグをいつも身に着けときな。
名前が刻んである。お前が死んだら分かるようにな!
まぁ、モンスターに丸飲みにされたら分からんがな、ガハハ」
人の生死を笑って話せるんだからこのオッサンもどっか壊れてるんだろうな。
「登録は済ませたようね」
ロッカもやって来てトウマが受け取ったタグを見るやいなやカウンターに何やら記入しに行った。
「これでお願い」
ロッカはカウンターのオッサンに書類を渡すと、すぐに戻って来た。どうやらパーティー申請をしたらしい。
「これで私たちは同じクエストをパーティーで受注出来るわ。
個人だと名前残っちゃうし、誰が報酬受け取るかで面倒になるからね。
トウマ、お金必要でしょ? 私たちが協力してあげるわ、報酬は3等分ね」
おお~、懐事情がさみしい俺には有難い話だ。
てっきりまだたかられるのかと思っていたよ。
二人にクエスト同行して貰えるなんて、少し身体が軽くなった気さえするな。
「さあ、行くわよ!」
10
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる