2 / 130
第一章 バルンバッセ編
第1話 石の力
しおりを挟む
ギルドのクエストを受け、モンスター討伐を生業としている者を討伐者と呼ぶ。
ここは東大陸の中心地。街がすぐ近くにあり、木々が所々に生えている空き地で茂みや雑草が多い場所だ。
「こいつら、どうすりゃ倒せるんだ?」
剣を持つ若い青年が今、戦っているモンスターたちは透明な泥水のような色で粘性のある『スライム』だ。
このスライムたちと戦っている青年が物語の主人公トウマ(16歳 男)である。
トウマは討伐者になる為、住んでいた村から一番近い街にやって来た。しかし、2日目にして早々、スライム討伐という壁にぶち当たってしまった。
見つけた時は弱そうだと思ったのに。
スライムってモンスターの中では一番弱いはずだよな?
トウマはスライムを剣で真っ二つに斬り裂いたが、スライムは分裂するだけでどんどん増えていく一方なのだ。分裂したスライムは半分の大きさになるという訳ではなく同じ大きさで増殖している。
この剣、斬れ味はいいけどスライムすら倒せないってどういうことだ?
やっとモンスター見つけた思ったのに。
トウマはこれがモンスター初対面である。外に出ればそこら中にいるはずのモンスターを見た事がなかった稀な青年なのだ。
トウマはこれまで住んでいた村周辺でもモンスターを見た事が無く、討伐された後に話を聞く程度だった。持っている剣は討伐者になる為に村を出るトウマにトウマのじいちゃんから餞別で貰った物である。
トウマは村を出て近くの街に着くまでもモンスターを見る事がなかった。それはじいちゃんの言いつけを守り、街道から外れなかったからだ。
やけになったトウマはスライムを斬りまくり分裂させまくった。やがて十数体になったスライム群に四方八方から囲まれ襲われた。
数の暴力だ。勝ち目はなかった。トウマは身体に貼り付いたスライムに身体を溶かされる前になんとか全て振りほどくと、スライムが追って来なくなるまで全力で逃げ走った。
「ハア、ハア、・・・」
もうヘロヘロだ、しんど。
スライムが増殖するなんて聞いてないよ。あれは反則だろっ!
「いつか絶対倒してやるからな!」
捨てセリフを吐いたところでスライムがそれを聞いているわけではない。トウマの服はスライムに溶かされてボロボロだ。トウマはよろめきながら街に逃げ帰った。
◇◆
トウマがスライムと戦っていた近くの木の上では、外套を着てフードを深く被った人物がその様子を見ていた。
「あはは。なんとか逃げ切ったみたいね。助けは必要なかったか。
あいつ、ひょっとしてモンスターの倒し方知らないのかな?
剣筋は悪くなかったけどね~。ん~、初心者かな? 声かけてみるか!」
彼女は登っていた木から軽快に飛び降り、トウマを追って街に向かった。
◆◇
今、トウマがいる場所は『バルンバッセ』という中世風の街だ。決して大きい街とは言えないが、周辺に出るモンスターが比較的弱いと言われる安全な街である。街の名前を略して『バルン』と呼ぶ人が多い。
この街の周囲はモンスター除けの塀や柵で囲まれているが、今は周辺の建築が進んでおり、いびつな囲まれ方になっている状況だ。門番がいるわけではないので街の出入りは自由である。
街中の街路は馬車が2台は通れる碁盤上に整備された石畳だ。近年はモンスター対策が進んでいる為、建造物は石やレンガ造りより木材を使ったものが多くなりつつある。昼間は木材に釘を打ち付ける音がよく聞こえて活気の街だ。
この街に人々が集まるのには理由がある。上下水道完備、ガスや電気設備もそこそこ普及しているからだ。まだ周辺の村や集落などには電気は普及していないので利便性の良いこの街は人気があるのだ。
世界的には風力や水力発電が主流になりつつあるが、モンスターによって度々発電設備が破壊されるので停電することは日常茶飯事。それもあって代用できる明かりとして昔ながらの松明や油を使うランタンなどは健在である。
かつての大災害から約120年経ち、これでも随分復興したのだ。
トウマは破れた服の部分を隠しつつ街中を歩いていた。
この街を管轄する衛兵二人の話が聞こえる。
「さっき街の近辺で大量のスライムが発生してるって知らせがきたぞ。
俺たちで対処してこいってさ」
「マジか? 雨も降ってないのに珍しいな。
暇持て余してる討伐者に任せてもいいんじゃねーか?」
「討伐者がすぐに対処してくれるとは限らないからな。
まあ、大量にいてもスライムならなんとかなるだろ?
擬態する前に討伐しないと大変な事になるからな、さっさと行ってこようぜ」
大量のスライムか・・・。
たぶん、原因、俺です。すみません!
近くの広場では子供たちが討伐者ごっこをして遊んでいる。流行っているようだがモンスター役で揉めているようだ。
「え~、スライムやりたくないよ~。一番弱いやつじゃん。
モンスターならもっと強い役がいいよ~」
その一番弱いやつを俺はまだ倒せてないんだよ・・・。
「ちょっとあんた! さっきの見てたわよ」
突然、トウマは上から声をかけられた。トウマが上を見上げると外套をまといフードを深く被った人物がいた。
彼女は塀の上に立っている。トウマが塀の上を見上げたまま首を傾げていると彼女は舌打ちして塀から飛び降り、トウマの顔を見上げた。
小柄な少女だった。
彼女はトウマの顔に向けて指をさし、指摘した。
「あんた、スライム増やしてどうすんの?」
げっ、このコに見られてたのか?
「い、いや。あれは・・・」
彼女はニタリと笑って意地悪そうな顔をした。と言っても被っているフードのせいで口元しかハッキリと見えないがトウマはそう感じたのだ。彼女はフード内の髪をかき分けトウマと目を合わせた。
「もしかしてだけど、あんたモンスター討伐の経験無かったりする?」
「い、いや、剣の稽古はしてんだよ。マジで」
回答になっていないトウマを見る彼女の目は笑っていない。彼女にジッと見つめられたまま沈黙が続いた。
「・・・・実はまだ倒したこと無くて。ゴメンなさい!」
沈黙に耐えられなくなったトウマは観念して平謝りすることにしたようだ。
彼女は呆れたように溜息をした。
「ちょっとその剣見せてよ」
トウマは言われるがまま、鞘に収まった剣を彼女に渡すと、彼女は受け取った剣をすぐに鞘から抜き、調べ始めた。
「やっぱりね。
剣自体に問題は無いわ。2スロットタイプのようだし、いい剣よ」
”カチッ!”
「これでいいわ。はい」
トウマは返して貰った剣を眺めた。剣の鍔の装飾部分に白いガラス玉のような物が装着されている。トウマがその玉を覗き見ると、僅かだが中が気流のように揺らいでいた。まるで生きているかのような不思議な玉だ。
こんな白い玉、俺の剣に着いてなかったよな?
「剣のスロットに『抗魔玉 』が装着されて無かったのよ。
さ、その剣を抜いてみて」
トウマは剣をゆっくりと鞘から抜いてみた。刀身が薄っすらと白く輝いているように見える。もやがかかっている感じだろうか。
「おおっ、何だこれ?」
「それが抗魔玉の力が刀身に伝わっている状態よ」
「抗魔玉の力?」
「その抗魔玉って言う石の力は魔粒子を浄化できるのよ。そんな事も知らないの?
モンスターが魔粒子で構成されていることくらいは知ってるわよね?
つまり、抗魔玉の力を伝達させた武器ならモンスターを倒せるってわけ」
「!」
目から鱗とはこの事だ。トウマは鍛えて強くなればモンスターを倒せると思っていた。完全に盲点だったようだ。
モンスターを倒すのにそういうカラクリが必要だったなんて。
よく分からないけど、モンスターは魔粒子っていうやつで構成されているのか。
う~ん。討伐者になる為に村を出たのにそれすら知らなかったなんて言えない。
剣を疑ってゴメン、じいちゃん。でも何で教えてくれてないんだよ。もう!
抗魔玉の力か・・・。早く実戦してみたいな。
その後、彼女が続けて何やら話していたがトウマの耳には届いていなかった。
「―――――――。まぁ、核を壊すまで斬り刻めば倒せなくはないけど、特にスライムは小さい核を探すのが難しいやつだし、半々くらいで切っちゃうと分裂して・・・ちょっと、聞いてる?」
トウマは彼女の呼びかけで我に返ったが、剣の力を試したくて我慢しきれなかった。うずうずした衝動は止められないようだ。
「え、いや、えっと。
ちょっと試して来ます。有難うございました!」
トウマは彼女が制止するのも聞かず、街の外に向けて駆け出して行った。
「スライムめ、待ってろよー!」
ここは東大陸の中心地。街がすぐ近くにあり、木々が所々に生えている空き地で茂みや雑草が多い場所だ。
「こいつら、どうすりゃ倒せるんだ?」
剣を持つ若い青年が今、戦っているモンスターたちは透明な泥水のような色で粘性のある『スライム』だ。
このスライムたちと戦っている青年が物語の主人公トウマ(16歳 男)である。
トウマは討伐者になる為、住んでいた村から一番近い街にやって来た。しかし、2日目にして早々、スライム討伐という壁にぶち当たってしまった。
見つけた時は弱そうだと思ったのに。
スライムってモンスターの中では一番弱いはずだよな?
トウマはスライムを剣で真っ二つに斬り裂いたが、スライムは分裂するだけでどんどん増えていく一方なのだ。分裂したスライムは半分の大きさになるという訳ではなく同じ大きさで増殖している。
この剣、斬れ味はいいけどスライムすら倒せないってどういうことだ?
やっとモンスター見つけた思ったのに。
トウマはこれがモンスター初対面である。外に出ればそこら中にいるはずのモンスターを見た事がなかった稀な青年なのだ。
トウマはこれまで住んでいた村周辺でもモンスターを見た事が無く、討伐された後に話を聞く程度だった。持っている剣は討伐者になる為に村を出るトウマにトウマのじいちゃんから餞別で貰った物である。
トウマは村を出て近くの街に着くまでもモンスターを見る事がなかった。それはじいちゃんの言いつけを守り、街道から外れなかったからだ。
やけになったトウマはスライムを斬りまくり分裂させまくった。やがて十数体になったスライム群に四方八方から囲まれ襲われた。
数の暴力だ。勝ち目はなかった。トウマは身体に貼り付いたスライムに身体を溶かされる前になんとか全て振りほどくと、スライムが追って来なくなるまで全力で逃げ走った。
「ハア、ハア、・・・」
もうヘロヘロだ、しんど。
スライムが増殖するなんて聞いてないよ。あれは反則だろっ!
「いつか絶対倒してやるからな!」
捨てセリフを吐いたところでスライムがそれを聞いているわけではない。トウマの服はスライムに溶かされてボロボロだ。トウマはよろめきながら街に逃げ帰った。
◇◆
トウマがスライムと戦っていた近くの木の上では、外套を着てフードを深く被った人物がその様子を見ていた。
「あはは。なんとか逃げ切ったみたいね。助けは必要なかったか。
あいつ、ひょっとしてモンスターの倒し方知らないのかな?
剣筋は悪くなかったけどね~。ん~、初心者かな? 声かけてみるか!」
彼女は登っていた木から軽快に飛び降り、トウマを追って街に向かった。
◆◇
今、トウマがいる場所は『バルンバッセ』という中世風の街だ。決して大きい街とは言えないが、周辺に出るモンスターが比較的弱いと言われる安全な街である。街の名前を略して『バルン』と呼ぶ人が多い。
この街の周囲はモンスター除けの塀や柵で囲まれているが、今は周辺の建築が進んでおり、いびつな囲まれ方になっている状況だ。門番がいるわけではないので街の出入りは自由である。
街中の街路は馬車が2台は通れる碁盤上に整備された石畳だ。近年はモンスター対策が進んでいる為、建造物は石やレンガ造りより木材を使ったものが多くなりつつある。昼間は木材に釘を打ち付ける音がよく聞こえて活気の街だ。
この街に人々が集まるのには理由がある。上下水道完備、ガスや電気設備もそこそこ普及しているからだ。まだ周辺の村や集落などには電気は普及していないので利便性の良いこの街は人気があるのだ。
世界的には風力や水力発電が主流になりつつあるが、モンスターによって度々発電設備が破壊されるので停電することは日常茶飯事。それもあって代用できる明かりとして昔ながらの松明や油を使うランタンなどは健在である。
かつての大災害から約120年経ち、これでも随分復興したのだ。
トウマは破れた服の部分を隠しつつ街中を歩いていた。
この街を管轄する衛兵二人の話が聞こえる。
「さっき街の近辺で大量のスライムが発生してるって知らせがきたぞ。
俺たちで対処してこいってさ」
「マジか? 雨も降ってないのに珍しいな。
暇持て余してる討伐者に任せてもいいんじゃねーか?」
「討伐者がすぐに対処してくれるとは限らないからな。
まあ、大量にいてもスライムならなんとかなるだろ?
擬態する前に討伐しないと大変な事になるからな、さっさと行ってこようぜ」
大量のスライムか・・・。
たぶん、原因、俺です。すみません!
近くの広場では子供たちが討伐者ごっこをして遊んでいる。流行っているようだがモンスター役で揉めているようだ。
「え~、スライムやりたくないよ~。一番弱いやつじゃん。
モンスターならもっと強い役がいいよ~」
その一番弱いやつを俺はまだ倒せてないんだよ・・・。
「ちょっとあんた! さっきの見てたわよ」
突然、トウマは上から声をかけられた。トウマが上を見上げると外套をまといフードを深く被った人物がいた。
彼女は塀の上に立っている。トウマが塀の上を見上げたまま首を傾げていると彼女は舌打ちして塀から飛び降り、トウマの顔を見上げた。
小柄な少女だった。
彼女はトウマの顔に向けて指をさし、指摘した。
「あんた、スライム増やしてどうすんの?」
げっ、このコに見られてたのか?
「い、いや。あれは・・・」
彼女はニタリと笑って意地悪そうな顔をした。と言っても被っているフードのせいで口元しかハッキリと見えないがトウマはそう感じたのだ。彼女はフード内の髪をかき分けトウマと目を合わせた。
「もしかしてだけど、あんたモンスター討伐の経験無かったりする?」
「い、いや、剣の稽古はしてんだよ。マジで」
回答になっていないトウマを見る彼女の目は笑っていない。彼女にジッと見つめられたまま沈黙が続いた。
「・・・・実はまだ倒したこと無くて。ゴメンなさい!」
沈黙に耐えられなくなったトウマは観念して平謝りすることにしたようだ。
彼女は呆れたように溜息をした。
「ちょっとその剣見せてよ」
トウマは言われるがまま、鞘に収まった剣を彼女に渡すと、彼女は受け取った剣をすぐに鞘から抜き、調べ始めた。
「やっぱりね。
剣自体に問題は無いわ。2スロットタイプのようだし、いい剣よ」
”カチッ!”
「これでいいわ。はい」
トウマは返して貰った剣を眺めた。剣の鍔の装飾部分に白いガラス玉のような物が装着されている。トウマがその玉を覗き見ると、僅かだが中が気流のように揺らいでいた。まるで生きているかのような不思議な玉だ。
こんな白い玉、俺の剣に着いてなかったよな?
「剣のスロットに『抗魔玉 』が装着されて無かったのよ。
さ、その剣を抜いてみて」
トウマは剣をゆっくりと鞘から抜いてみた。刀身が薄っすらと白く輝いているように見える。もやがかかっている感じだろうか。
「おおっ、何だこれ?」
「それが抗魔玉の力が刀身に伝わっている状態よ」
「抗魔玉の力?」
「その抗魔玉って言う石の力は魔粒子を浄化できるのよ。そんな事も知らないの?
モンスターが魔粒子で構成されていることくらいは知ってるわよね?
つまり、抗魔玉の力を伝達させた武器ならモンスターを倒せるってわけ」
「!」
目から鱗とはこの事だ。トウマは鍛えて強くなればモンスターを倒せると思っていた。完全に盲点だったようだ。
モンスターを倒すのにそういうカラクリが必要だったなんて。
よく分からないけど、モンスターは魔粒子っていうやつで構成されているのか。
う~ん。討伐者になる為に村を出たのにそれすら知らなかったなんて言えない。
剣を疑ってゴメン、じいちゃん。でも何で教えてくれてないんだよ。もう!
抗魔玉の力か・・・。早く実戦してみたいな。
その後、彼女が続けて何やら話していたがトウマの耳には届いていなかった。
「―――――――。まぁ、核を壊すまで斬り刻めば倒せなくはないけど、特にスライムは小さい核を探すのが難しいやつだし、半々くらいで切っちゃうと分裂して・・・ちょっと、聞いてる?」
トウマは彼女の呼びかけで我に返ったが、剣の力を試したくて我慢しきれなかった。うずうずした衝動は止められないようだ。
「え、いや、えっと。
ちょっと試して来ます。有難うございました!」
トウマは彼女が制止するのも聞かず、街の外に向けて駆け出して行った。
「スライムめ、待ってろよー!」
10
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる