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はじめは触れるだけだったキスが、互いの呼吸の乱れとともに、だんだん激しさを増していく。
「ん……」
痛みを感じるほど強く下唇を吸われたと思ったら、歯列を割って、麟太郎の舌が差し入れられた。
まるで意思を持った生きものみたいに、なめらかに蠢くそれが、おれの舌を絡め取る。
「…ふ…ぁ…」
不器用に応えるのがやっとのおれを、時間をかけてさんざん翻弄し尽くしてから、麟太郎は、ようやく唇を離した。ほんの少し顎を引いて、おれを見る。
「ベッドまで、歩けるか」
喉の奥から絞り出したような低い声と、はじめて目にする獰猛な雄のまなざし。
激しいキスのせいで、すでに溶け出していたおれの下半身は、それでとどめを刺されたみたいに、ぐずぐずに崩れてしまった。
膝が抜けきるより一瞬早く、脇の下と膝裏に力強い腕が回され、ふわりと体が浮きあがる。
軽々とおれを抱きあげた麟太郎は、壊れものを扱うようにおれの体をベッドへ寝かせると、そのままのしかかってきた。
自分の両腕で体重をコントロールしているのだろう、重さはほとんど感じない。
Tシャツの裾から、麟太郎の骨張った手がするりと入ってきて、おれの素肌を器用にまさぐる。
「ちょっと待って、麟!」
あまりにも自然な流れで服を脱がされそうになったおれは、とっさに、麟太郎の腕をつかんでしまった。
頭に浮かんだのは、フットサルのときに一度だけ見た、ミユの姿だった。スレンダーな長身に、凹凸のある体つき。おそらくは、麟太郎が最後に抱いただろう、やわらかな女性の身体。
彼女も、このベッドで麟太郎に…。
あれほど昂っていた気持ちが、一気にしぼんでいくのがわかった。
「タマ?」
心の奥までのぞきこもうとするような麟太郎のまなざしから逃れたくて、おれは両手で顔を覆った。
「麟は、ほんとにおれでいいの?」
「はぁ?なにをいまさら」
「だって、おれ男だよ。男の体なんて、麟は1ミリも興味ないだろ」
フッと、空気のゆるむ気配がした。
いま、ちょっと笑った…?
少しだけ指を開いて見ると、待ち構えていたような麟太郎のまなざしにぶつかった。
やわらかく細められた瞳のまんなかに、手で顔を覆ったままの、おれの姿が映し出されている。
「『おれでいいの?』じゃなくて、俺はおまえがいいんだよ。男とか女とかのまえに、タマはタマだろ?」
「でも…気持ちと体はべつだから」
「じゃあタマは、相手が男なら、だれとでも寝るのか?」
「そんなわけない!好きじゃなきゃ、嫌だよ」
麟太郎は、おれの両手首をやさしくつかむと、やんわり顔から外させた。
「だったら、なんの問題もないだろ」
「…」
「だいたい、おまえはいちいち考え過ぎなんだよ」
温かな声音で軽やかにいってから、おれの鼻をギュッとつまむ。
「痛っ…」
「下手な考えナントカっていうだろ?もうよけいなことは考えるな。ぜんぶ俺にまかせろ」
わかったな、と、ちょっと上から念を押され、おれは、悔しいような、くすぐったいような、複雑な気持ちでうなずいた。
「わかった。けど…」
「けど?」
「そのまえに、電気消して」
「…っ。おまえ、それ、わざとやってる?」
「わざとって?」
いわれた意味がまったくわからず、きょとんと、麟太郎を見あげてしまった。
おれ、なにかへんなこといったのか?
「俺を煽ってる…わけないか」
麟太郎の目の端に、苦笑がにじんでいる。
「そんな高度な駆け引き、タマにできるわけないもんな」
「なんか、おれバカにされてる?」
「そこがかわいいっていってんの」
からりと笑ってから、おれの反論を雑なキスでふさぐと、麟太郎は、なにもいわずに立って行った。
電気のスイッチを切り、代わりに、引いてあったベランダのカーテンを少しだけ開ける。
中途半端に開いたカーテンのすきまから、青白い月の光が差しこんで、シーツのうえに濃淡のある縞模様を作った。
「これならいいか?」
おれがうなずくのを待って、麟太郎がベッドに戻ってきた。
立ったまま、体のまえで両腕をクロスすると、一気にTシャツを脱ぎ捨てる。
青白い光のなかに、麟太郎の裸体がくっきりと浮かびあがった。
しなやかな首筋から繋がる、がっちりした広い肩幅。胸から腹にかけて、わずかな無駄もなく張りめぐらされた筋肉。
無意識に、喉が鳴った。
頭と体の両方が芯からしびれてしまうくらいに、その姿は美しく、狂おしいほど扇情的だった。
ベッドに乗ってきた麟太郎が、おれを見おろしながらいった。
「俺が脱がせてもいい?」
聞かれて、首を横にふった。
「自分で脱げる」
恥ずかしさや不安に目をつぶり、起きあがってTシャツをたくしあげると、勢いにまかせて首から抜き取る。
麟太郎の反応が怖くて下を向いていたおれの耳に、小さな吐息が聞こえた。
おそるおそる目をあげると、麟太郎は、露わになったおれの首筋から鎖骨のラインをなぞるように、そっと指先を這わせてくる。それから、ため息みたいにつぶやいた。
「きれいだ、タマ」
「…無理してない?」
「無理なんてしてねぇよ。ほら」
喉の奥で笑った麟太郎が、おれの手をつかんで、躊躇なく自分の中心に押し当てる。
びっくりした。布越しにもわかるほど、麟太郎のそれは硬く張りつめ、熱をはらんでいたのだ。
「俺がやる気まんまんだって、これでわかっただろ?」
うなずいたおれの肩を抱き寄せ、麟太郎がキスをする。直に触れ合う素肌が、灼けるように熱い。
「タマは最高にきれいだよ。きれいで、かわいくて、超絶やらしい」
熱い吐息が触れるほどの距離でささやかれ、そのまま甘く耳を食まれて、理性が飛んだ。
衝動の赴くまま、麟太郎の髪に両手を差し入れ、力いっばい引き寄せてから、ぶつけるように唇を合わせる。
「…は……んぁ…」
もつれ合いながらふたりでシーツに沈みこむと、そこから先は夢中だった。
身につけていた衣類をすべて剥ぎ取られ、嵐みたいな麟太郎の愛撫にもみくちゃにされる。絶え間なく蠢く指先と舌が、おれの皮膚という皮膚に触れ、撫でさすり、転がし、舐め取り、おれ自身ですら知らなかった感覚を内側から引きずり出して、夢と現のはざまに次々と暴いていく。
痛いほど張りつめたおれのそれを、なんのためらいもなく口に含まれたときには、さすがに抵抗したけれど、麟太郎は意に介すどころか、のぼりつめて弾けたおれの体液を飲みくだすことまでした。
「なにやってんだよ、麟!」
「おまえのカラダ、ぜんぶ知っておきたい。形も匂いも触り心地も、声も味も、ぜんぶだ」
食事を終えた肉食獣みたいに、自分の上唇を赤い舌で舐め取る麟太郎は、おそろしいほど官能的だった。
「ちょ、ちょっと、待って」
「待てない」
我にかえって状況を咀嚼する間もなく、今度は麟太郎の指で、体の内部を執拗にほぐされる。
「…んぁ…」
「声、がまんすんなよ」
麟太郎の長い指が敏感な部分を撫でこするたび、あさましいほど腰が跳ね動くのを止められない。
受け入れる準備が整う頃には、恥じらいすら感じないほど、体の奥までトロトロにとろけきっていた。
麟太郎が、どこからか取り出した小袋を口にくわえ、片手だけでいとも簡単に準備を終えてしまうのを、おれは、死にかけの金魚みたいに浅い呼吸を繰り返しながらぼんやり眺めた。
こいつ、めちゃくちゃ手慣れてやがる…。
他人事みたいに頭のどこかで思っていると、麟太郎の声がした。
「後ろからの方がラクみたいだけど、それだと顔が見れないから、このままいいか?」
なにが、とは、聞くまでもなかった。
両足を抱えられ、十分な硬度を保ったものが、入り口に押し当てられる。
「タマ、力ぬいてろよ」
なにかを押し殺すような低い声でささやかれ、おれは、ゾクゾクしながら、深呼吸の要領で細く長い息を吐いた。
その瞬間を狙ったように、ゆっくりと、麟太郎が押し入ってくる。
「っ…」
喉の奥から、こらえきれない悲鳴が飛び出した。
「痛いか?」
麟太郎が、気づかうように、おれの顔をのぞきこむ。
「ちょっと…でも、平気、だから」
ちょっとどころじゃなかった。ほんとうは、その部分が裂けるんじゃないかと思うほど痛い。
でも、早くつながりたいという焦りや、これ以上よけいな面倒をかけたくない気持ちが、痛みを上回っていた。
「無理するなよ。ちょっと待ってろ」
麟太郎は、一旦おれの体から離れると、ベッドの下から小さなボトルを拾いあげ、なかから出てくるトロリとした液体を使って、自分自身とおれの内部を念入りに潤した。
ラブローション。さっき、おれの体を慣らすときにも使っていた。
麟太郎はどうしてそんなものを持ってるんだろう。女の子とするときも、使うものなのか…?
ささやかな疑問は、すぐにどこかへ吹き飛んだ。
今度は痛みを感じることなく麟太郎を呑みこんだおれの体は、ゆっくりと律動をはじめた麟太郎から揺さぶられ、かき乱されながら、まだ足を踏み入れたことのない快楽の渦のなかへと否応なく引きこまれていった。
「ん……」
痛みを感じるほど強く下唇を吸われたと思ったら、歯列を割って、麟太郎の舌が差し入れられた。
まるで意思を持った生きものみたいに、なめらかに蠢くそれが、おれの舌を絡め取る。
「…ふ…ぁ…」
不器用に応えるのがやっとのおれを、時間をかけてさんざん翻弄し尽くしてから、麟太郎は、ようやく唇を離した。ほんの少し顎を引いて、おれを見る。
「ベッドまで、歩けるか」
喉の奥から絞り出したような低い声と、はじめて目にする獰猛な雄のまなざし。
激しいキスのせいで、すでに溶け出していたおれの下半身は、それでとどめを刺されたみたいに、ぐずぐずに崩れてしまった。
膝が抜けきるより一瞬早く、脇の下と膝裏に力強い腕が回され、ふわりと体が浮きあがる。
軽々とおれを抱きあげた麟太郎は、壊れものを扱うようにおれの体をベッドへ寝かせると、そのままのしかかってきた。
自分の両腕で体重をコントロールしているのだろう、重さはほとんど感じない。
Tシャツの裾から、麟太郎の骨張った手がするりと入ってきて、おれの素肌を器用にまさぐる。
「ちょっと待って、麟!」
あまりにも自然な流れで服を脱がされそうになったおれは、とっさに、麟太郎の腕をつかんでしまった。
頭に浮かんだのは、フットサルのときに一度だけ見た、ミユの姿だった。スレンダーな長身に、凹凸のある体つき。おそらくは、麟太郎が最後に抱いただろう、やわらかな女性の身体。
彼女も、このベッドで麟太郎に…。
あれほど昂っていた気持ちが、一気にしぼんでいくのがわかった。
「タマ?」
心の奥までのぞきこもうとするような麟太郎のまなざしから逃れたくて、おれは両手で顔を覆った。
「麟は、ほんとにおれでいいの?」
「はぁ?なにをいまさら」
「だって、おれ男だよ。男の体なんて、麟は1ミリも興味ないだろ」
フッと、空気のゆるむ気配がした。
いま、ちょっと笑った…?
少しだけ指を開いて見ると、待ち構えていたような麟太郎のまなざしにぶつかった。
やわらかく細められた瞳のまんなかに、手で顔を覆ったままの、おれの姿が映し出されている。
「『おれでいいの?』じゃなくて、俺はおまえがいいんだよ。男とか女とかのまえに、タマはタマだろ?」
「でも…気持ちと体はべつだから」
「じゃあタマは、相手が男なら、だれとでも寝るのか?」
「そんなわけない!好きじゃなきゃ、嫌だよ」
麟太郎は、おれの両手首をやさしくつかむと、やんわり顔から外させた。
「だったら、なんの問題もないだろ」
「…」
「だいたい、おまえはいちいち考え過ぎなんだよ」
温かな声音で軽やかにいってから、おれの鼻をギュッとつまむ。
「痛っ…」
「下手な考えナントカっていうだろ?もうよけいなことは考えるな。ぜんぶ俺にまかせろ」
わかったな、と、ちょっと上から念を押され、おれは、悔しいような、くすぐったいような、複雑な気持ちでうなずいた。
「わかった。けど…」
「けど?」
「そのまえに、電気消して」
「…っ。おまえ、それ、わざとやってる?」
「わざとって?」
いわれた意味がまったくわからず、きょとんと、麟太郎を見あげてしまった。
おれ、なにかへんなこといったのか?
「俺を煽ってる…わけないか」
麟太郎の目の端に、苦笑がにじんでいる。
「そんな高度な駆け引き、タマにできるわけないもんな」
「なんか、おれバカにされてる?」
「そこがかわいいっていってんの」
からりと笑ってから、おれの反論を雑なキスでふさぐと、麟太郎は、なにもいわずに立って行った。
電気のスイッチを切り、代わりに、引いてあったベランダのカーテンを少しだけ開ける。
中途半端に開いたカーテンのすきまから、青白い月の光が差しこんで、シーツのうえに濃淡のある縞模様を作った。
「これならいいか?」
おれがうなずくのを待って、麟太郎がベッドに戻ってきた。
立ったまま、体のまえで両腕をクロスすると、一気にTシャツを脱ぎ捨てる。
青白い光のなかに、麟太郎の裸体がくっきりと浮かびあがった。
しなやかな首筋から繋がる、がっちりした広い肩幅。胸から腹にかけて、わずかな無駄もなく張りめぐらされた筋肉。
無意識に、喉が鳴った。
頭と体の両方が芯からしびれてしまうくらいに、その姿は美しく、狂おしいほど扇情的だった。
ベッドに乗ってきた麟太郎が、おれを見おろしながらいった。
「俺が脱がせてもいい?」
聞かれて、首を横にふった。
「自分で脱げる」
恥ずかしさや不安に目をつぶり、起きあがってTシャツをたくしあげると、勢いにまかせて首から抜き取る。
麟太郎の反応が怖くて下を向いていたおれの耳に、小さな吐息が聞こえた。
おそるおそる目をあげると、麟太郎は、露わになったおれの首筋から鎖骨のラインをなぞるように、そっと指先を這わせてくる。それから、ため息みたいにつぶやいた。
「きれいだ、タマ」
「…無理してない?」
「無理なんてしてねぇよ。ほら」
喉の奥で笑った麟太郎が、おれの手をつかんで、躊躇なく自分の中心に押し当てる。
びっくりした。布越しにもわかるほど、麟太郎のそれは硬く張りつめ、熱をはらんでいたのだ。
「俺がやる気まんまんだって、これでわかっただろ?」
うなずいたおれの肩を抱き寄せ、麟太郎がキスをする。直に触れ合う素肌が、灼けるように熱い。
「タマは最高にきれいだよ。きれいで、かわいくて、超絶やらしい」
熱い吐息が触れるほどの距離でささやかれ、そのまま甘く耳を食まれて、理性が飛んだ。
衝動の赴くまま、麟太郎の髪に両手を差し入れ、力いっばい引き寄せてから、ぶつけるように唇を合わせる。
「…は……んぁ…」
もつれ合いながらふたりでシーツに沈みこむと、そこから先は夢中だった。
身につけていた衣類をすべて剥ぎ取られ、嵐みたいな麟太郎の愛撫にもみくちゃにされる。絶え間なく蠢く指先と舌が、おれの皮膚という皮膚に触れ、撫でさすり、転がし、舐め取り、おれ自身ですら知らなかった感覚を内側から引きずり出して、夢と現のはざまに次々と暴いていく。
痛いほど張りつめたおれのそれを、なんのためらいもなく口に含まれたときには、さすがに抵抗したけれど、麟太郎は意に介すどころか、のぼりつめて弾けたおれの体液を飲みくだすことまでした。
「なにやってんだよ、麟!」
「おまえのカラダ、ぜんぶ知っておきたい。形も匂いも触り心地も、声も味も、ぜんぶだ」
食事を終えた肉食獣みたいに、自分の上唇を赤い舌で舐め取る麟太郎は、おそろしいほど官能的だった。
「ちょ、ちょっと、待って」
「待てない」
我にかえって状況を咀嚼する間もなく、今度は麟太郎の指で、体の内部を執拗にほぐされる。
「…んぁ…」
「声、がまんすんなよ」
麟太郎の長い指が敏感な部分を撫でこするたび、あさましいほど腰が跳ね動くのを止められない。
受け入れる準備が整う頃には、恥じらいすら感じないほど、体の奥までトロトロにとろけきっていた。
麟太郎が、どこからか取り出した小袋を口にくわえ、片手だけでいとも簡単に準備を終えてしまうのを、おれは、死にかけの金魚みたいに浅い呼吸を繰り返しながらぼんやり眺めた。
こいつ、めちゃくちゃ手慣れてやがる…。
他人事みたいに頭のどこかで思っていると、麟太郎の声がした。
「後ろからの方がラクみたいだけど、それだと顔が見れないから、このままいいか?」
なにが、とは、聞くまでもなかった。
両足を抱えられ、十分な硬度を保ったものが、入り口に押し当てられる。
「タマ、力ぬいてろよ」
なにかを押し殺すような低い声でささやかれ、おれは、ゾクゾクしながら、深呼吸の要領で細く長い息を吐いた。
その瞬間を狙ったように、ゆっくりと、麟太郎が押し入ってくる。
「っ…」
喉の奥から、こらえきれない悲鳴が飛び出した。
「痛いか?」
麟太郎が、気づかうように、おれの顔をのぞきこむ。
「ちょっと…でも、平気、だから」
ちょっとどころじゃなかった。ほんとうは、その部分が裂けるんじゃないかと思うほど痛い。
でも、早くつながりたいという焦りや、これ以上よけいな面倒をかけたくない気持ちが、痛みを上回っていた。
「無理するなよ。ちょっと待ってろ」
麟太郎は、一旦おれの体から離れると、ベッドの下から小さなボトルを拾いあげ、なかから出てくるトロリとした液体を使って、自分自身とおれの内部を念入りに潤した。
ラブローション。さっき、おれの体を慣らすときにも使っていた。
麟太郎はどうしてそんなものを持ってるんだろう。女の子とするときも、使うものなのか…?
ささやかな疑問は、すぐにどこかへ吹き飛んだ。
今度は痛みを感じることなく麟太郎を呑みこんだおれの体は、ゆっくりと律動をはじめた麟太郎から揺さぶられ、かき乱されながら、まだ足を踏み入れたことのない快楽の渦のなかへと否応なく引きこまれていった。
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